経理とは、会社のお金の動きチェックして、資金繰り・決算書の作成・税務申告などを行う仕事です。
「経理未経験だけど、転職で内定が出る志望動機が知りたい」
「新卒で経理を希望しているけれど、志望動機をどのように書けばよいのかわからない」
などと、思ったことはありませんか?
もし、経理職でキャリアの構築を考えているなら、未経験者向けの志望動機の作成方法を知りたいですよね。
ここでは、大手転職エージェントでキャリアコンサルタントとして経理・財務人材への転職サポートを行ってきた私から、経理未経験の方に向けて志望動機の例文をご紹介したいと思います。
経理の仕事の特性や、求められる人物像にふれつつ、志望動機を作成するポイントを解説していますので、読むだけで志望動機作成のイロハが身につくはずです。
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目次
経理になるための志望動機の書き方のコツ
未経験者が経理職に就くためには、自分の強みや志向性がいかに経理職とマッチしているかを伝えることが鍵を握ります。
志望動機や志望理由は次の3つを意識して作成しましょう。
✅コツコツ型のタイプであり、経理業務に向いている点を訴える
✅資格取得を通じて、業務でスキルアップしたいと伝える
✅経理職として、計算能力の高さが活かせる点をアピールする
それぞれ解説をしていきましょう。
経理業務に向いている点を訴える
経理は地道な作業の繰り返しです。
1日でできる仕事は少ないため、我慢強く取り組み目先の成果に一喜一憂しない人が望ましいとされています。
志望動機には、コツコツ型で粘り強い特徴を盛り込んで作成しましょう。
ただし、融通が利かない・マイペースで周囲と仕事が合わないと思われないように、チームワークにも問題ない人物だと付け加えておくことです。
資格取得を通じて業務でスキルアップしたいと伝える
経理職には数多くの資格があり、業務に直結する資格がほとんどですので、未経験だからこそ資格の取得に対して積極的な人物だと印象付けましょう。
ただし、働きながら資格取得を目指す姿勢を訴えると、資格偏重型だと誤解を招くことがあります。
税理士や会計士といった大型の資格もあるため、資格取得を優先して業務をないがしろにするようなタイプではなく、あくまでも職務を最優先するバランスの取れた向学心の高い人物である点をアピールしましょう。
経理職として計算能力の高さが活かせる点をアピール
経理は、数字を取り扱う仕事です。
しかも、ビジネスにおける企業の決算・税務申告などの業務を請け負うことから一円の計算ミスも許されません。
上場企業になれば、損害賠償責任にもつながる重要な責務を負っています。
特に未経験であれば、数字に強いかどうか、間違いなく計算ができるかといった基本的な計数能力を問われます。
たとえば、日頃から計算が得意であり、計算が合わないとストレスになってしまうほどであると伝えます。
計算能力の高さから、経理を志望したとアピールしておくと良いでしょう。
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経理の志望動機・志望理由例文まとめ
経理への未経験転職・就職を成功させるには、以下4点を意識してアピールすると良いです。
日常業務と経理業務との接点を伝える
コストダウンの経験を生かせる
経理と志向性のマッチ率をアピール
会計・経理の実務の面白さに魅かれた
順番に例文を見て行きましょう。
志望動機例文①:日常業務と経理業務との接点を伝える
経理の志望動機例文
以前は学習塾で事務職をしておりました。
決算資料を手にオーナーへアドバイスする経営コンサルタントを見ながら、私も数字で語れるビジネスマンになりたいと考えるようになりました。
塾では小口現金管理や出納などを任されており、時には月次の決算について顧問税理士からも質問を受けるなどしてきました。
経営者視点に立ったコンサルティングで顧客のビジネスをサポートして成長中の活気溢れる御社で、経理職として働けることを希望します。
異業種からの未経験転職であれば、経理職を志望するようになった経緯を語れるようにしておきましょう。
日常業務と経理業務との接点を伝えることで、入社後に未経験であっても経理としてやっていけると思ってもらう必要があります。
直接経理に携わっていなくても、経理に近い仕事をピックアップして志望動機に盛り込みましょう。
志望動機例文②:コストダウンの経験を生かせる
経理の志望動機例文
前職ではアパレルの商社で購買業務を担当しておりました。
購買業務はミスの許されないプレッシャーはあるものの、調達した素材が他部署の人から喜ばれたときは、達成感を感じられる仕事です。
前職では尊敬する役員の方が購買から経理といったバックオフィスを数多く経験していると知り、自身の今後のキャリアを長期的に考え、経理職へステップアップを図りたいと考えるようになりました。
購買業務では仕入先の見直しを図り、前年同期比で20%の原価低減を達成しました。
未経験ではございますが、前職で培ったコストダウンの実績を活かし、間接部門であっても利益に貢献できる経理人材になりたいと考えております。
同じ間接部門として、コストダウンを図った実績をアピールします。
経理であっても利益を創出できる人材であると印象付けることで、他の応募者との差別化につながるでしょう。
同時に、数字を盛り込むことで論理思考とプレゼンテーション能力を併せ持った人物であると評価されることを狙います。
志望動機例文③:経理と志向性のマッチ率をアピール
経理の志望動機例文
大学でサークルの会計を任され、現金の管理や領収証の保存など、他のメンバーが面倒がる収支管理をすることに喜びを感じたとき、自分自身が経理に向いていると考えるようになりました。
その経験から簿記検定3級を独学で取得し、御社における経理業務でも役立てたいと考えております。
IT×医療で社会を変革することを経営理念とし、医療現場にいくつもの開発サービスを送り出している御社において、縁の下の力持ちとして貢献できるようにしたいと考えております。
サークル活動で得た経験から、経理職との相性の良さを伝えます。
陰で支える役割をいとわない性格もプラスになりますので、志望動機に盛り込みます。
また、資格の取得を伝えることで、主観ではなく客観的に経理人材としての素養を持っているとアピールすることができるでしょう。
志望動機例文④:会計・経理の実務の面白さに魅かれた
経理の志望動機例文
大学では商学部にて会計学を専攻しており、会計士を志した時期もございました。
上場したばかりの経理責任者をしているゼミの先輩から、経理職の有望性や実務の奥深さを聞くことで、私も経理マンとしての道を歩んでいきたいと思うようになりました。
御社の製品はいつも愛用させて頂いておりますので、消費者として良さを誰よりも熟知している自負がございます。
更に多くの人に愛される会社になるよう経理マンとして努力を惜しまない所存です。
学生時代に簿記・会計など経理に近い科目を専攻していたことをアピールの材料にして、経理職への親和性を訴えかけます。
会社の商品やサービスにも愛着がある点を伝えることで、自社にピッタリの人材である点も重ねて印象付けましょう。
経理への転職・就職を成功させるためには?
新卒就活生の場合、文系であれば営業やマーケティング、理系であればエンジニアを志望する人が多い中、経理を志望するのは勇気がいるかもしれません。
しかし、経理というのは他人に左右されず、業務経験を積み重ねていくことで自分自身のキャリアが開ける数少ない職種です。
さらに資格の勉強が実務に直結するため、学びを収入に変えやすい側面も持っています。
これまで多くの経理マンを見てきましたが、市場価値の高い有能な経理マンほど、誠実さを失わずに業務に取り組んでいます。
あなたも転職活動において「誠実な人柄だと評価されているだろうか?」と自問自答し、真心を持ち、相手への気遣いを忘れずに転職活動に望めば、きっと成功するはずです。
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