就職活動に取り組む方で、最も多い声が「志望理由が上手くできません」というものだ。あなたもこの問題に頭を悩ませているのではないだろうか?
なぜこの状態に陥るのかというと、就職活動を開始する際に、自己分析にじっくりと時間を割けていないか、もしくは時間を割いていたとしても、正しい方法で自己分析をできていないためだ。
自己分析ができていないからこそ、なぜその企業を受けたいと感じたかを明確にできず、前述の悩みに直面する。
就職活動生の大半が直面する悩みの根幹である自己分析方法について、具体的手法をここで述べていく。今、同様の問題に直面している方はぜひ参考にして頂ければと思う。
ちなみに、私はこの自己分析方法を活用することで、2度の留年経験者でありながら【大手企業12社からの内定を勝ち取る】ことができた。
十分実践で活用できる内容となっているので、実際にあなた自身も【やってみる(行動に移す)】ことをオススメする。
目次
自己分析のやり方でノートを使うメリット
オススメする自己分析のやり方の1つ目はノートに過去の行動や思考を書いていくというもので、用意した大学ノートに「生まれた時の記憶」を時系列でノートに書き綴っていく。
時間がかかる方法ではあるが、以下のようなメリットがある。
自分の大切にしている価値観が見えてくる
人生では、日々多くの選択を繰り返し行うことで今に至っている。
・なぜ部活動を始めたのか?
・なぜ今の大学に進学したのか?
・ゼミでは何を研究したのか?
・アルバイトで何を頑張ったのか?
…etc
など過去の選択を積み重ねた結果で、今の『あなた』は形成されている。
これまでの経験をノートに記していくことで、『あなた』という人が持つ情報(人柄・価値観・将来の夢など)を整理できるようになる。
そしてその結果、これまで大事にしてきた価値観やこれからも大事にしていきたい価値観が文字としてノート上に見えてくるようになるのである。
企業を受ける理由が明確になる
前述のあなたが将来も大切にしたい価値観が分かると、人生で成し遂げたい夢というものが自ずと明確になる。
例えば、『人が喜ぶ姿が今までの人生における私の原動力で、これからもそうした活動をしていきたい』という価値観がわかったとしよう。
その場合、就職活動で選考を受けていく企業はあなたのその想いを実現できる企業であるはずだから、志望理由を考える必要もないのである。
自己分析の具体的なやり方〜ノート作成編〜
ここからは、実際にノートを作成するにあたってどのような手順で行えば良いのかをお伝えしていく。
具体的には以下の4STEPで自己分析を進めていく。
STEP1:過去の記憶を時系列で書く
STEP2:感じた想い・考えたことを深堀する
STEP3:共通の価値観や大切にしたい価値観にマーク
STEP4:将来の夢・ビジョンを作成する
順番にそれぞれ解説していこう。
STEP:1 過去の記憶を時系列で書く
まず最初のステップとして、持っている全ての記憶をノートに書いていく。
小学生の時にこんなことがあった。
▼
そのとき××と感じた。
▼
中学生の時はこう思って部活動を始めた。
▼
部活動では、なかなか望む結果が出ずに苦しんだが、△△という取り組みをした。
▼
高校は○○高校に進学した。それはなぜか…。
というように、【行ってきた行動とその時何を感じていたのか、何を学んだのか、どんな自分になりたいと感じていたか】などをまずは書いていく。
STEP:2 感じた想い・考えたことを深堀する
次のステップとして、『ノート作成のSTEP1』で記した事実をより深堀していく。
自身の感じたことをなぜ?と数回聞いていく作業だ。
××と感じたとあるが、それはなぜか?→理由:それは、○○と感じたから
○○と感じたのはなぜか?→理由:それは、△△だから
△△なのはなぜか?→理由:それは、×○だから
この作業をもう答えが出ないという状態まで繰り返していくことで、あなた自身が根幹に持つ価値観を浮き彫りにしていくことが重要だ。
イメージとしては大体「5回」なぜ?と深掘りすることで、自身の根底の価値観が見えてくるのでオススメだ。
STEP:3 共通の価値観や大切にしたい価値観にマーク
STEP1、STEP2の作業を経て、次にSTEP3では見えてきた人生を通して大切にしている共通の価値観にマーカーを付けていく。
恐らく、価値観は1つではなく複数存在しているのではないだろうか?
✅『人と競い合い勝ちたい』
✅『人を笑顔にしたい』
✅『スポーツと接していたい』
✅『新しいものを生み出したい』
…etc
などなど人によって浮き彫りになる価値観は変わるので、どれが正解な価値観という概念は無い。
STEP:4 将来の夢・ビジョンを作成する
STEP1〜3でこれまでの活動と大切に守りたい価値観が明確になったら、STEP4は「その価値観を仕事として発揮できる環境は何か」を考えることだ。
例えば、前述した『スポーツと接していたい』という価値観がある人は、保険や銀行などの業界は志望業界として考えられないだろう。
もしこのようなミスマッチを押し切って選考に進めば、冒頭で申し上げた"志望動機が思い浮かばない"という悩みに直面するはずだ。
自己分析で明確化した【価値観を最大限実現できる仕事は何か?】という視点で業界を絞り、入社後にどんな姿になっていたいかを考えておくべきだ。
業界研究や企業研究のやり方は「【実例あり】業界研究・企業研究のやり方を解説【ノート活用編】」で詳しく解説しているので参考にしてほしい。
ノート作成のSTEP4を経て、あなたが志望する業界は2~4業界程に絞れていることだろう。
以下は、実際に私が学生時代に自己分析したノートの一部である。
赤いマーカーの部分が大切にしてきた価値観に当たるが、私の場合は、
【上昇志向】
【仲間との組織構築と組織運営】
【組織への自身の影響力を持ちたい】
上記3つを大切にして生きてきたとご理解頂けるだろう。
今後、働く上でもこの価値観を大切にしたいと考えていたので、将来の夢やビジョンは「組織(企業)に対しての自身の存在価値の提供と仲間と共に組織を作り、運営することができるポジションに着くこと」を大まかに掲げていた。
ノートの右側には、先ほど解説した「なぜ?」の深堀がされている。
このようにして、自身の行ってきた活動や意思決定に「なぜ?」を繰り返し、価値観の根幹に迫っていくのである。
自己分析のやり方でシートを使うメリット
前述のようなノートの作成の他に、就活専用のシートを活用して自己分析を行う方法がある。
シート作成による自己分析のメリットは以下の通りだ。
完成までの時間を短縮できる
比較的時間がかかるノートでの自己分析と異なり、シートによる自己分析は本当に速い。
速くても作業完了までに1週間程かかるノート自己分析と違い、シート自己分析は数時間あれば完成度の高いものを作成できる点が最大のメリットだ。
特に就活に出遅れてしまった学生や秋採用を行っている企業からの内定を獲得したい現在の就活生において、このスピード感は強い武器になる。
関連:就活を秋から始める人が速攻で内定を獲得する方法4選【秒殺勝利】
シートに沿うだけなのでまとめやすい
ノートの場合一から記憶を記していくので、何も無い真っ白なページにただひたすら書いていくことから始まる。
そのため、途中で不安になった学生さんから『これでやり方合っていますか?』という質問が多くなる。
しかしシートを活用した自己分析では、既にフォーマットの枠組みが完成しているため、空欄を埋めていくだけで自己分析が完成する仕組みになっている。
ノートでのやり方に比べて、『やり方が分からない…』となる学生さんの数が圧倒的に少ないことがメリットとして挙げられる。
自己分析の具体的なやり方〜シート活用編〜
STEP1.フォーマット通り埋めていく
シート作成では、前述の通り埋めていく部分は予めマニュアル化されているため、フォーマットに沿って、自身の過去の行動や想いを振り返ることから始めると良い。
ゼミでの取り組みやアルバイトでの活動、部活動でのエピソードなどをそれぞれのエピソード毎にまとめていく。
STEP2. 感じた想い、考えたことを深堀する
STEP1で自身の過去の行動をまとめ終わった後は、記入している自身の行動や考えなどを、
・なぜその行動を取ったのか
・なぜそう考えたか
・その経験から何を学んだのか
・何が自分にとっての課題なのか
・その経験が今後どう活きるのか
と深掘りして理解していくことが重要だ。
このなぜ?という深堀は後の【面接対策】で大きくあなたを助けてくれるから徹底して"最低5回以上"は深掘りしておくと良い。
関連:【20卒就活生必見】面接の苦手な人との接し方と4つの面接極意
シートでの自己分析では、『シート作成のSTEP1.フォーマット通り埋めていく』の段階で、ノートでの自己分析のSTEP3. STEP4.を含んでいる。
そのため、STEP2の段階で自己分析完成となる。このSTEPを2つ省略できることが、長所である【速い!】に繋がっているのである。
ノート&シート自己分析を手伝ってもらおう
今回はノートを作成したやり方とシートを活用する自己分析のやり方を解説してきたが、正直いきなり全部一人でやり切るのはハードルが高いと思う。
仮に一人でノートやシートを使って自己分析ができたとしても、方向性を誤っておりズレた自己分析になってしまっていては、本末転倒である。
その点、私が就活のプロとして運営しているConpiness就活エージェントに相談に来てくれれば、私があなたのためだけに時間を割いて徹底して向き合い、自己分析のお手伝いをする。
面談場所は東京・渋谷から徒歩7分の好立地にあるので、ぜひ自己分析に課題感を持っている就活生の方はお気軽に相談に来てほしい。
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