IT・WEB業界未経験者にとって「メディア営業」と聞いても、いまひとつピンとこないのではないでしょうか。
今回はIT・WEB業界専門の現役キャリアアドバイザーが、メディア営業とはどんな仕事なのか、ノルマは厳しいのか、などメディア営業について解説して参ります。
IT・WEB業界未経験でメディア営業という仕事に興味を持たれている方は、ぜひご参考頂ければ幸いです。
良く似ていると間違えられるアカウントプランナーとの違いについては「アカウントプランナーとは?広告営業と違う?未経験転職可能?」を併せてご参考下さい。
目次
メディア営業とは?
メディア営業と一口に言っても、どんな種類のメディア営業職があるのか、メディア営業職の仕事内容を一日の流れとともにご紹介したいと思います。
メディア営業職の仕事内容とは、マスメディアの広告枠を販売することで、これまではラジオ・新聞・雑誌・テレビなどの広告枠を売る仕事がメインでした。
しかし近年では、メールマガジン・スマホのSNS広告など取り扱う媒体が変わりつつあり、それ以外でもフリーペーパーや交通広告などメディア営業が扱う対象は多岐に渡ります。
例として、求人広告のメディア営業マンの1日の流れは以下のようになります。
出社後、会議に出席。A社の課題共有・営業開拓の進捗状況を報告
↓
午前中は、電話やメールでB社と原稿の校了作業を行う。代理店からの申し込みや原稿もチェック
↓
午後は、C社を訪問。欠員に伴う人材募集のヒアリング。帰社後、他のクライアントの進行を確認
基本的には自社で抱えているメディアの広告枠を、クライアントである法人に対してテレアポや飛び込み営業などあらゆる営業手法を駆使して売っていく仕事です。
WEB広告の営業職の中でも、比較的数をこなす側面が強いため、業界・職種共に未経験でも挑戦しやすい仕事として求人が出されることが多い傾向があります。
関連:WEB広告の営業職の種類と仕事内容まとめ!未経験転職可能?
メディア営業職はノルマが厳しい?
メディア営業職は、比較的未経験OKの求人が多い半面ある程度の行動量が必要のため、ノルマが厳しく設定されがちです。
たとえば、人材系の営業職では人を扱うために、面接をドタキャンしたり、入社日に来なかったりしたとき、代わりに謝罪をしなければならない辛さがあります。
一方、WEBメディア営業ではクライアントがOKするまで何度も広告制作をやり直しさせられることが頻繁にあるため、残業や休日出勤が当たり前になりがちです。
加えて、締め切りに間に合わせる必要があります。
関連:求人広告の営業はきつい?仕事内容や年収は?転職する方法
時間・ノルマ・修正の3重苦のために、精神的に余裕がなくなっていくメディア営業マンは少なくありません。
メディア営業職に求められるスキル
では、そんなメディア営業にはどのようなスキルが求められるのでしょうか?
これからメディア営業にチャレンジする未経験者の方に向けて、いくつか必要なスキルについてご説明をしたいと思います。
新しいものを積極的に取り入れる姿勢
IT・WEB業界は、常に新しい技術・商品・サービスが非常に早いスピードで生み出される市場です。
そのため最新のプログラミング言語や顧客ニーズの変化に興味・関心を持っている営業マンほど、エンジニア・顧客の双方から頼りになる存在として目立つ存在になれるでしょう。
広告制作においても「他社よりも一歩先に進みたい」「差別化した広告を制作したい」などと考えるクライアントに対して、斬新で新しい提案をする必要があります。
好奇心が旺盛で新しいものを積極的に取り入れる人は、未経験であっても仕事の飲み込みが早く、メディア営業の適性があると言えます。
情報収集力
情報収集力に長けていると、メディア営業で成果を挙げることができるでしょう。
たとえば、同業他社が広告掲載で成功したケース・失敗したケースを集めて、営業活動で利用します。
経験がなくても、経験している同僚・先輩・上司に至るまで情報を入手して、
「○社では、〝ワンランク上のサービス〟とキャッチを変更したら反響があった」
「社長を全面に出したら、応募者が減った」
などと、あたかも担当者だったかのように話をします。
有益な情報を利用し、広告を契約することが顧客にとってなくてはならないものに変えていきます。
情報力が高いと、売り込みではなくなり、向こうから「契約してほしい」と頼んでくる営業スタイルになるため、メディア営業で圧倒的な成果を手にすることも難しくはないでしょう。
コミュニケーション力
メディア営業では、問い合わせや相談の内容によっては直接顧客と会って話をする場面が出てきます。
IT・WEB業界は人と関わることが苦手で、コミュニケーション力に弱い人が多い傾向にあるため、メディア営業で採用されても人と会って話すことを億劫に感じる人がいます。
話す・聞くといったコミュニケーション力が豊かであればあるほど、顧客の満足度が高まり、他の営業マンとの差別化につながるので有利と言えるでしょう。
気持ちの切り替えの早さ
広告の費用対効果が悪いと、契約を打ち切られたり、返金を迫られることがあります。
そんなときでも、気持ちを引きずらず前向きに次の営業活動に進めていける人は、メディア営業に向いていると言えます。
失敗を認めて、そこから教訓を得て次に活かす。
こうした気持ちを切り替えるスキルが高い人は、メディア営業で飛躍する可能性を秘めています。
IT・WEB系のメディア営業職の代表求人例
メディア営業職は、未経験OKの求人が多いためIT・WEB業界未経験者や営業未経験者の人にとって、お勧めの職種です。
具体的なイメージができるようにメディア営業職として活躍できる会社をいくつかご紹介したいと思います。
株式会社サイバーエージェント
電通・博報堂に次ぎ、広告業界3番目のポジションに躍進したネットの申し子。中核事業であるインターネット広告で高い成長率を誇ります。
関連:サイバーエージェントの転職難易度は?中途採用の倍率はエグい?
株式会社オプトホールディング
ネット広告では3位の立ち位置。インターネット広告がスタートした時期から参入しています。
関連:オプトは転職先としてアリ?転職難易度は?評判や志望動機例
株式会社ファンコミュニケーションズ
PCや携帯・スマホ向けのアフィリエイトサービスを展開。国内最大規模のアフィリエイトネットークを構築しています。
未経験者OKのメディア営業職求人おすすめ
では、2019年7月現在転職エージェント「doda」に掲載されている〝未経験者OKのメディア営業職求人〟についてご紹介をします。
dodaに登録することで応募することが可能な求人なので、ぜひ事前に会員登録を済ませておきましょう。
株式会社リクルートライフスタイル
リクルートライフスタイルは、誰もが知っているビューティー・グルメ・旅行といった情報サイトなどの自社WEBメディアへ掲載をしてもらうための企画・提案・原稿作成・掲載後のフォローまでを行う営業です。
未経験でも応募可能なメディア営業の職種で人材を募集しています。
佐川印刷株式会社
佐川印刷株式会社は、ペットボトルのラベル・パンフレットや広告・ポスター・ノベルティなどの提案をする仕事です。
WEBとは離れていますが、未経験でも応募可能なメディア営業職として求人が出ています。
株式会社博報堂プロダクツ
博報堂プロダクツは顧客の課題解決に向けて、博報堂グループのシナジーを活かしながらCM・web・印刷・イベントなど幅広い領域の広告枠を取り扱います。
大手広告代理店ならではの大きな規模・予算を動かせるメディア営業が魅力です。
メディア営業職はIT業界未経験者に最適な職種
変化の激しいIT・WEB業界は、昨日までのベテラン営業が、次の日には未経験者と同じスタートラインに立って勝負するような世界です。
つまり、経験がなくとも新しい分野に飛び込み、第一人者になることが可能なチャンス溢れる業界でもあるということ。
メディア営業が未経験だからといって、しり込みする必要はまったくありません。
消費者に近い立場にいるからこそ、心を動かす広告を提案することが出来きるのです。
反響の良い広告を作れば、クライアントから認められ「またお願いしたい」とリピート注文を頂くことは珍しいことではありません。
頑張りを認められ、何年にも渡って取引が継続するやりがいのある仕事ですので、是非、チャレンジしてみてくださいね。
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