転職を考えている人のなかには「経理職志望」の人もいると思いますが、今回は、書類審査の基準の一つとなっている「自己PR」について紹介させていただきます。
・経理職の経験があって転職したい人
・経理職の経験がなくて転職したい人
に分けて自己PR例を伝授いたします。
ほとんどの企業では書類選考が設定されており、その関門の一つである職務経歴書の自己PRで上手くアピールできなければ面接を行ってもらうことすらできません。
経理の仕事に興味があり、挑戦したいと思っているものの特別なスキルや資格がないため応募に踏み出せない…とお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
私も転職におけるキャリアアドバイザーとして勤務をする中で、販売職や事務職の方が「経理に挑戦したいが、希望が叶えられるのか不安」と言ったお声をよく聞いてきました。
今回ご紹介する経理未経験者の方向けの自己PR作成のコツを読んでいただければ、ご自身がこれまでやってきた業務との共通点も掴んでいただけると思います。また、その内容をもとに、書類作成や面接にもぜひお役立てください。
ぜひ今回紹介する自己PR例文を参考にしながら、あなた独自のオリジナリティ溢れた自己PRを作成されてみて下さいね。
自己PRとはまた少し違った「志望動機・転職理由」については「経理に未経験で転職する時の志望理由例まとめ!男性の場合は?」も併せてご参考くださいね。
【最終更新日.2022年8月26日】
目次
- ■経理職は人材不足→転職のチャンス
- ■経理職経験者で転職したい人の自己PR例文
- ●自己PR例文①:今まで経理職の経験しかない人
- ●自己PR例文②:経理以外のスキルと混ぜ合わせる
- ■経理職未経験で転職したい人の自己PR例文
- ■経理未経験者の自己PR例文①:正確性/スピード感をアピール
- ■経理未経験者の自己PR例文②:業務改善力をアピール
- ■経理未経験者の自己PR例文③:向上心をアピール
- ■経理未経験者の自己PR例文④:数字に関わってきた経験をアピール
- ■経理未経験者の自己PR例文⑤:社内調整力をアピール
- ●自己PR例文⑥:営業職から経理職へ転職する場合
- ●自己PR例文⑦:事務職から経理職へ転職する場合
- ■経理職の転職で質の良い自己PRを最短で作るには?
■経理職は人材不足→転職のチャンス
2022年現在、経理職人材が不足しているという事実はご存知でしょうか?
大手転職エージェントdodaによると、事務職の有効求人倍率が0.2倍と非常に狭き門である一方で、経理職については1.7倍という売り手市場という情報があります。
資格についても、合格率50%である簿記3級さえ取得すれば経理職を目指せる環境なので、経理職へ転職したい人にとってかなり有利な環境と言えるでしょう。
ただし、中途採用の経理職求人の中には圧倒的に経理実務経験者向けの求人が多く、経理経験者の中でも給与計算や決算業務の経験のある人材を求めているケースが非常に多いです。
逆に簿記3級や2級レベルの資格を持っていたとしても、経理職として実務経験がなければ応募不可となり相手にされない求人も多いので、その辺りは見極めが必要という点は注意しておきましょう。
関連:40代で経理職に転職したい時の転職理由や志望動機例!資格は?
■経理職経験者で転職したい人の自己PR例文
では、自己PRとしてどのようにアピールしていくべきかについて、まずは「経理職経験者向け」の自己PR例文から解説して参ります。
職務経歴書の自己PR欄でも面接でもどちらでも使えますので、ぜひご参考として頂けますと幸いです。
●自己PR例文①:今まで経理職の経験しかない人
大学時代は経済学部に在籍し、簿記に関するサークルで活動していました。
学園祭の会計業務も行い、学生時代から経理に関して興味を持っていました。
また社内では、経理の作業効率を良くするためのシステム開発や、簿記に関する講義も行っていました。
経理の大切さを社内に広めた結果、社長からお褒めの言葉もいただきました。
今後は日商簿記1級の取得を目指し、経理職としてのスキルを高め続けます。
〜ポイント〜
上記は若手経理経験者の自己PRですが、経理職は他の職種と比べアピールしづらい職種です。
経理職として、どういう実績を作ったか説明できると、採用担当者へ伝わりやすいでしょう。
今までの経理職での経験を棚卸しするのがイマイチ難しかったり、どうアピールすれば良いか分からなければ、経理の転職に強い転職エージェントを利用してみるのも一つの手段としてオススメ致します。
>>【数字のプロ】経理の転職に強い転職エージェント
●自己PR例文②:経理以外のスキルと混ぜ合わせる
経理職として働いておりましたが、得意な英語を生かし、海外の会社とのやり取りもしておりました。
TOEICでは「900点」をとったこともあり、海外事業の経理処理を中心に行っておりました。
前職では、業務での実績を認めてもらい海外の大学へ留学した経験もありますし、英文会計もできるので、国内でも海外でも勤務できます。
~ポイント~
外資系企業を中心に、英語が得意な経理経験者は採用してもらいやすいでしょう。
ただ、国内企業の経理職中途採用においても、応募条件に「TOEIC○○点以上」と設定している企業もあります(さすがに900点レベルの人材を求める求人はそう多くはありません)。
今後もグローバル化が進んでいくことが予想され、語学堪能な人は経理職として採用される機会も多くなるでしょうね。
■経理職未経験で転職したい人の自己PR例文
では次に、「経理未経験者向け」の自己PR例を作成ポイントと共に解説致します。
経理未経験者が自己PRを作成するコツとしては、
- 正確性/スピード感をアピールする
- 業務改善力をアピールする
- 向上心をアピールする
- 数字に関わってきた経験をアピールする
- 社内調整力をアピールする
上記を抑えて例文をご紹介しますので、ぜひ職務経歴書や面接でご活用下さい。
■経理未経験者の自己PR例文①:正確性/スピード感をアピール
任せていただいた業務をミスなく正確に、できるだけ早めに仕上げることを常に意識しており、そのためのダブルチェックとスケジューリングは欠かしません。
納期を逆算して1回目、2回目のチェックのスケジュールを立て、漏れのないようチェックをしております。
年に一度の表彰では、「入力ミスが最も少なかったスタッフ」として表彰いただきました。
決算など締め切り対応が多い経理職でも、正確性やタスク管理力を活かして貢献してまいりたいと思っております。
■経理未経験者の自己PR例文②:業務改善力をアピール
私は現在、事務職として売り上げ数値の集計や一部経費の管理も担当しております。
その中でより見やすく管理しやすい管理表の作成を行い、上長へ提案し採用、現在もそのフォーマットを使い、営業担当者がデイリーミーティングを行っております。
少しでも改善した方が良いと感じたことがあれば、積極的に提案していきたいと思っております。
■経理未経験者の自己PR例文③:向上心をアピール
独学で日商簿記3級を取得し、現在は2級取得に向けて就業後に専門学校にて勉強しております。
将来的には日商簿記1級の取得だけでなくUSCPAなどの資格取得も視野に入れており、業務に役立つ資格の取得や勉強を積極的に行い、貴社の成長の一助となれるよう精進してまいりたいと存じます。
■経理未経験者の自己PR例文④:数字に関わってきた経験をアピール
現在、事務職として売り上げ数値の集計や一部経費の管理も担当しております。
数字を扱う中で一部改善や削減ができそうな箇所について上長に提案を行い収支改善に繋げることができました。
この経験から、会社の根幹を支える経理の重要性を感じ、経理職を志望しております。
■経理未経験者の自己PR例文⑤:社内調整力をアピール
取引先や社内他部署との連携が多い部署であり、時には締め切り対応などお願いすることも多かったです。
そのためお願いしやすい人間関係を構築すべく普段からコミュニケーションを欠かさず、また依頼を受けた際には迅速に対応することを徹底しております。
社内外問わず多くの関係部署と関わる経理職だからこそ、この社内調整力を活かしてスムーズな業務遂行に努めてまいりたいと存じます。
●自己PR例文⑥:営業職から経理職へ転職する場合
私は、金融商品を販売する営業職として勤務しておりました。
前職では、金融商品を運用した際の収益率などを計算する機会も多く、数字に関する業務に対して強いと思います。
また「日商簿記検定2級」も持っているので、仕訳や決算処理など基本的な業務は行えます。
また、営業職時代には社内売上額1位をとったこともあります。
自身のコミュニケーション能力を生かし、他部署の人ともスムーズにやりとりができる自信もあります。
〜ポイント〜
簿記の資格を持っていればアピールしましょう。
職種に関わらず数字に関する仕事を行っていた人であれば、採用担当者の印象も良くなるかもしれません。
また、経理職は他部署とのやり取りも頻繁に発生するので、コミュニケーションスキルをアピールするのも重要です。
●自己PR例文⑦:事務職から経理職へ転職する場合
前職は、一般事務として勤務しており経理職の経験はありません。
ただ、パソコンスキルにおいては「MOS上級」も持っていますし、一般事務でもパソコンを使った業務をたくさん行ってきました。
資料作成やデータ入力など、パソコンを使った業務において、正確性とスピードに自信があります。
また、未経験のことに対しても、チャレンジする意欲も持っているので経理職の業務もやり遂げられると思います。
業務中に疑問点があれば、積極的に質問をしていき、業務内容をどんどん吸収していきます。
〜ポイント〜
経理職は、簿記の知識以外にもパソコンスキルは必要となります。
企業によっては、簿記の内容は業務をこなしながら覚えてもらえたら良いという場合もありますので、簿記に関係ない資格でも、どんどんアピールしましょう。
■経理職の転職で質の良い自己PRを最短で作るには?
今回は経理経験がある人ない人や、簿記資格保持者やそうでない人など合計4パターンの自己PRをご紹介いたしましたが、この4パターンのどの自己PRを見てもいまいちしっくりこない人もいるかと思います。
それはごく当然のことで、自己PRというのは十人十色様々で、誰一人として全く同じ自己PRになるというのはありえない話ですよね。
あなたが今までどういう経験を積んできた結果、今経理職を志望しているのかを説明できなければ、人気職種である経理職に転職できる可能性は低いです。
自身をアピールする上でこれ以上ない自己PRを練り込み作り上げるためには、やはり前述したように経理の転職に強い転職エージェントを使うことを強く薦めます。
【数字のプロ】経理の転職に強い転職エージェントランキング
上記で紹介している転職エージェントを使えば、経理の転職に強いキャリアアドバイザーが無料であなたの自己PR作成を手伝ってくれたり、添削してブラッシュアップしてくれるんですね。
もちろん転職のアドバイスだけではなく、自分一人では探しきれない経理職の求人も紹介してもらえるので、ぜひ一度利用を検討されてみてはいかがかと思います。
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