いよいよフリーター生活をやめて、正社員としての就職目指そうと思った時、大きな壁として立ちはだかってくるのが企業との面接。
その中でも特に皆さんが頭を悩ませてしまうのが「志望動機」ではないでしょうか。
各企業、それぞれ強みはあるわけですし、そもそもこれが正解という明確な答えも存在しないこの質問。
ましてや自分自身はフリーター出身という境遇もあるわけで、考えるのはなおさら難しく感じることでしょう。
今回は、脱フリーターを目指しながらも悩みが尽きないすべての人に、正社員面接で受かる志望動機の作り方をご紹介します。
あくまでも一例ではありますが、これを参考にしながら、オリジナルの「受かる志望動機」をぜひ作ってみてくださいね。
書類選考に通過するための履歴書などの書き方については、下記をご参考頂けますと幸いです。
目次
■フリーターが正社員になるための面接で気をつけること
フリーターが面接にのぞむ際に、一番注目して見られるは「人柄」です。
職務経験がなく、スキルや知識がキャリア人材に比べて足りないのは面接官も承知の上。
なのでそこで勝負をしようとするのではなく、しっかりと正直に、ありのままの自分を見せるということを心がけましょう。
その上でどうしても採用担当者が気になるのは「なぜフリーターになったのか?」ということ。
日本では大学卒業後は就職して社会人になるのが、基本とされるキャリアの歩み方。
そのレールを外れてフリーターになった理由はどうしても気になる部分ですので、聞かれた場合はすぐに答えられるように、答えを用意しておくと良いでしょう。
その際気をつけなければいけないのは、フリーターになったのを社会や環境のせいにはしない、ということ。
夢を追いかけてフリーターになったのならそれをそのまま話せば良いですが、逆に就活がうまく行かずフリーターになってしまった場合には、当時の自分自身の考えが甘かったから、など自分自身に原因があったという風に話すようしなければなりません。
そうしなければ、あなたは困難があった場合に、すぐに周りのせいにして逃げ出してしまう「人柄」だと思われてしまうことにもなりかねません。
常に矢印を自分に向けて語ることが大切です。
フリーターが面接で聞かれることについては、下記も併せてご参考くださいね。
フリーターが就職面接で聞かれることは?面接官が見ているポイント
■フリーターが正社員になるための面接で準備すること
正社員面接にのぞむ際には、面接当日までに準備しておきたいものがいくつかありますが、代表的なものは下記になります。
志望動機
スーツ
企業への逆質問
順番に説明して行きますね。
●準備するもの①:スーツ
一つ目に必要なのはスーツです。
アルバイトの面接では私服で行けば大丈夫だったと思いますが、正社員面接ではそうは行きません。
基本的には新卒の時の服装と同じで問題ないので、ちゃんとリクルートスーツを着て面接に行くようにしてください。
それに合わせて、革靴やバッグなど、もしも新卒就活の時に使っていたもので、時間がたち劣化してしまっているものなどがあれば、それらも新調しておきたいですね。
●準備するもの②:企業への質問事項
もう一つ重要なのが、企業への質問項目。
先ほど、面接官が見ているのは人柄だ、ということをお伝えしました。
その人柄の中で最も企業に印象よく思ってもらえるのが「入社意欲の高さ」。
それを上手く演出できるのが、企業への逆質問なのです。
求人情報を見るだけでは、会社のすべてを理解することはできません。
わからないところ、気になるところをしっかりメモしておき、「入社したいと思っているからこそ、もっともっと企業(あなた)のことを知りたいんだ!」という熱意を伝えるようにすると良いでしょう。
スーツと逆質問。
地味で当たり前に感じるかもしれませんが、そういった部分にまで気を抜かないことが何よりのアピールポイントとなり、あなたの面接を成功に導いてくれるはずです。
■フリーターが志望動機を作成するポイント
フリーターから正社員として就職を成功させるまでに志望動機は必ず通る道です、しかし、面接を苦手としている人も多いのではないでしょうか?
面接中の態度・受け答えはもちろんのこと、志望動機は採用・不採用を判断される中でもとても重要です。
フリーターが志望動機を作成する際のポイントや注意点としては、
・アルバイト感覚で臨まない
・曖昧な表現ではなく具体的な理由を述べる
・正社員として働きたい理由を述べる
・よくある志望動機のテンプレートをそのまま使用しない
・仕事に対する熱意を伝える
・応募企業についての入念な下調べをする
まずは上記に挙げたこれらのポイント・注意点を押さえ、オリジナリティーのある志望動機を作成してみましょう。
■フリーターの正社員面接の志望動機①:会社・仕事に興味がある
一番一般的な志望動機でもあり、どこでも使っていけるものでもある「会社・仕事に興味がある」。
それぞれの会社の職種や業種に対して興味がある場合に使えるものですが、必要になるのは「なぜ興味があるのか」という裏付け部分。
例えば事務職に興味がある。
と言えば、面接官からは必ずと言っていいほど、なぜ事務職に興味があるのか?と聞かれることになるでしょう。
その際に「なんとなく」「簡単そうだから」などという正直すぎる理由を答えてしまうのは完全NG。
・アルバイトで事務の仕事をしたときに、周りをサポートする仕事の魅力を感じたから
・事務の仕事を通してこういうスキルを身につけて、こういうキャリアを積んでいきたい
といった実体験をもとにした理由や、その仕事ならではの今後の展望などを話すようにすると良いでしょう。
志望動機例文
貴社のホームページを拝見し、経験よりも人間性を重視しているという姿勢にとても惹かれました。
また、貴社は○○といった事業を手掛け高い評価を受けていることや多くの実績を残しておられる点も非常に魅力的です。
私が以前から興味のあった○○で実務経験こそありませんが上司・諸先輩方のご指導に従い、貴社の事業を支えていける一員として貢献していきたいと思い志望いたしました。
まず、面接前に志望企業の企業理念や事業内容をしっかりと調べ理解している点を志望動機からアピールすることができます。
これまでに経験のない業種・職種であったとしても、真面目に取り組み成長していきたい旨をしっかりと伝えることが大切です。
■フリーターの正社員面接の志望動機②:フリーター生活を終わりにしたい
フリーターならではの志望動機として「フリーター生活を終わりにしたい」というものがあります。
自分の境遇を元にした志望動機なので、よりオリジナリティのある演出ができますね。
もちろんこの場合でも、先ほどお教えしたような裏付け部分は重要です。
コツは、なぜフリーター生活を終わりにしたいのか、格好をつけすぎずに答えること。
「25歳になったら就職しようと決めていた」
「友達がみんな社会人になってしまってツライ」
「彼氏・彼女の手前、正社員として働いていないのは恥ずかしい」
…etc
極論、こんな理由でも志望動機になり得ます。
面接官は、当然ながら能力の高い人を採用したいとは思っていますが、それ以上に採用したいと思っているのは、困難に負けずに長く働いてくれる人材。
そういう意味で、自身の挫折経験を元にした志望動機を作ることができれば、その熱意を効果的に伝えることができるでしょう。
志望動機例文
大学在学中の就職活動では希望したいずれの企業へも就職することが叶わず、アルバイトをしながらこれからの進路について模索していました。
アルバイトとして働いてきた中で得るものも多くありましたが、これから先の将来のことを真剣に考えたときに長く勤めることができ、安定した仕事に就きたいと思っています。
その結果、今後は貴社で実務経験を積んでいき長く勤められるよう取り組んでいきたいと思っております。
「なんとなく正社員になろうと思った」
「希望する就職先に落ちたので‥」
「親に言われたので‥」
といった理由は絶対にNGです。
面接官からはすぐに辞めてしまいそうだと思われてしまいますので、正社員として働く前向きな理由、真摯な姿勢をアピールしていきましょう。
■フリーターの正社員面接の志望動機③:アルバイト経験を活かしたい
例えば飲食店などのサービス業界であれば、アルバイト経験を活かしてそのまま正社員を目指すということも可能です。
その際は今までのアルバイト経験を事細かに説明するだけで、面接官の印象をグッと引き上げることができるでしょう。
経験が長くなればなるほど、できることややっていた業務の幅というのは広がっているでしょうから、そこをしっかり伝えれば、場合によっては即戦力として、普通に新卒で入社するよりも良い条件でその会社に入社することができるかもしれません。
その場合は、やりがいなどの仕事の魅力を語るのはもちろんですが、逆にどんな部分が大変で、それをどう乗り越えてきたのか、ということも同時に語れるとより信ぴょう性が増して、採用担当者にとって興味深い志望動機を作ることができるはずです。
志望動機例文
アルバイトでは4年ほど外食チェーン店で接客業をしており、具体的な仕事内容としてはに接客・レジ業務・シフト管理・新人トレーナーなどに携わっています。
業務をスムーズに進めていくための管理やトレーナーとして分かりやすく教えていくことなど大変なこともありましたが、責任感を持ち仕事をしていくことにやりがいを感じられるようになりました。
社会人経験はありませんが、アルバイトで培った知識や経験を活かしつつ、貴社の○○の仕事でより専門的な知識や経験を身につけ意欲的に取り組んでいきたいと思っております。
接客業としてのコミュニケーション能力に加え、管理能力やトレーナーとしてのマネジメント能力をアピールし、アルバイト経験を活かしながらも更にステップアップしていきたい旨を伝えましょう。
■フリーターの正社員面接の志望動機④:資格を活かした仕事に携わりたい
志望動機例文
私の祖母は介護が必要となり、自宅で両親が祖母の介護をしていました。
しかし、自宅での介護は想像以上に大変なものであり、週に何度かヘルパーさんに助けて頂いています。
間近で介護の大変さを目の当たりにし、私たち家族以外にも困っている人達に少しでも支えになれたらと思い、アルバイトをしながら介護職員初任者研修の資格を取得いたしました。
介護の実務経験はありませんが、お世話になったヘルパーさんのような介護を行っていきたいと思い志望いたしました。
例文は介護職ですが、事務職であれば「簿記」、パソコンスキルをアピールするためには「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」、不動産業界なら「宅地建物取引士」といった資格があります。
資格を取得し意欲的に取り組む意思がある点をアピールしましょう。
資格について興味がある場合は「就職を目指すフリーターが取るべき資格おすすめ一覧【難易度別】」も併せてご参考くださいね。
■フリーターが正社員になる面接の成功率を上げる方法
フリーターから正社員になるために、面接時に用意しておきたい志望動機について解説してきましたが、面接のコツを掴むためには机上の空論だけでなく、実際に場数を踏んで、面接と言う特殊な空間になれることも大切。
どんなパターンの質問にもスラスラと答えられるようになるのは、それなりの経験も必要となってくるでしょう。
そんな時におすすめなのが就職エージェント(就職支援サービス)の利用。
企業紹介などはもちろんですが、履歴書添削や、模擬面接など、受かるためのサポートも精一杯してくれるのがこのサービス最大のメリット。
自分ひとりでは気づかないような強みや就活のコツを見つけるきっかけにもなるでしょうから、フリーターからの就職を目指す場合は必ず利用した方が良いです。
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