28歳で公務員への転職を目指しているあなたに向けて、知っておくべき基本的な知識や公務員になるための最短の方法などをご紹介します。
30代を目前に控えた28歳は転職を考える人が一番多い年齢です。
中でも近年、民間企業から公務員への転職という道が整備されたことで、転職先の候補として「公務員」がひと際脚光を浴びています。

公務員への転職は年齢上限が設けられていますので、公務員を目指すなら28歳の今がまさに「最後のチャンス」と言えます。
民間企業にはない安定感や労働環境が魅力の公務員ですが、どのようにすればチャンスを逃さず転職を成功させることができるのでしょうか。
元キャリアアドバイザーとしての転職市場の知見を活かしてさまざまな角度からご説明していきますので、公務員への転職を考えている方はぜひ参考にして頂ければ幸いです。
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・28歳で転職2回目・3回目は多すぎ?転職回数のボーダーは?
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最終更新日.2019年9月12日
目次
28歳で転職して公務員になることは「可能」
結論から申し上げますと、28歳で転職して公務員になることは「可能」です。
公務員になるためには、公務員試験を受験する必要がありますが、注意したいのは民間企業では採用時の年齢制限を設けることはできませんが、公務員は公務員試験を受けられる年齢上限が決まっているということです。
国家公務員は30歳まで(一部を除く)、地方公務員は25歳~35歳を条件とする地域が多いです。
28歳ですとほとんどの自治体の試験を受験することが可能ですが、上限まで1~2年と決して余裕のある年齢ではありませんので、本気で公務員を目指したい場合はすぐに準備に取り掛かった方がいいでしょう。

28歳まで自分の夢を追いかけていたり、やりたいことをやっていて正社員の社会人経験がない場合でも、公務員を目指すことは可能です。
会社によっても違いますが、民間企業の中で「フリーターとしてアルバイト経験しかない人はお断り‼︎」という決まりはなく、公務員試験さえ通過すればフラットに公務員になれるのはメリットと言えますね。
28歳で受験可能な国家公務員と地方公務員
28歳の転職で使える国家公務員試験と地方公務員試験はそれぞれ以下の通りです。
〜国家公務員試験〜
国家総合職
国家一般職
国税専門官
財務専門官
裁判所職員
労働基準監督官
外務省専門職
※労働基準監督官と外務省専門職に関しては、採用人数が少なかったり区分が限定されていることがあります。
〜地方公務員試験〜
地方上級(行政系)
地方上級(福祉系)
地方上級(心理系)
地方上級(技術系)
※上限年齢制限の厳しい市では、25~26歳程度が上限の市あります。
28歳公務員志望者の男女別難易度の違い
公務員試験の難易度は女性の方が低くなります。
男女それぞれの受験者と採用枠を考えた時に、女性の受験者は採用枠に対して少ない傾向になるため、受かりやすくなるのです。
ある自治体を例に挙げてご説明すると、30名の採用枠に対して160名の応募がありました(この時点で5.3倍の倍率)。
160名の男女の内訳を見てみると、男性110名に対して女性が50名でした。
そして最終的に採用された人数の内訳を見てみると、男性18名、女性12名の合計30名になりました。
つまり採用された男女で合格率を算出すると、男性6倍、女性4.4倍になりますので、女性の方が難易度が低いことがお分かり頂けるかと思います。

基本的には公務員試験は女性の方が倍率は低いですが、裁判所事務官などの場合は圧倒的に女性受験者が多いため、難易度は逆転し男性の方がハードルは低くなります。
職種別でも違いが出てきますので一概には言えませんが、ほとんどの自治体では女性の受験者の割合が少なくなりますので、総合的に「女性の難易度が低い」ということが言えるのです。
28歳で転職して公務員になるための勉強方法
公務員になるためには公務員試験に合格する必要がありますが、「公務員試験」とは国や地方公共団体が実施する試験で、手法は一般的に筆記試験と面接などの人物試験が採られています。
1日や2日で準備できる内容ではなく、平均して1年ほど勉強してから試験に臨む必要がありますので、以下の手法のうち自分に適した手法を選択して計画的に勉強に取り組みましょう。
公務員の勉強方法1.予備校
○学習ペースは予備校に合わせれば問題ない
○面接・論文対策が受けられる
△20~30万円の費用が掛かる
公務員の勉強方法2.独学
○仕事と両立して自分のペースで勉強を進めることができる
△モチベーションを維持することが難しい
△面接・論文の対策ができない
公務員の勉強方法3.通信講座
○予備校の1/4~1/2ほどの費用で教材一式が揃う
○論文の添削を受けられる
△中だるみしやすい
28歳で転職して公務員を目指すのが厳しい場合
就職や転職の選択肢が多くなった現代ですが、直近3年間の傾向を見ても公務員は転職したい企業ランキングトップ3に入る人気業種で、公務員への転職は高倍率で難易度が高くなっています。
28歳で公務員試験を受験して不合格となってしまった場合、年齢制限もありますので現実的に公務員を目指すことが厳しくなってきてしまう方も少なくありません。

もし公務員を目指すことが難しくなってしまった場合には、民間のホワイト企業への転職を目指す選択肢があることを覚えておきましょう。
「一般企業はブラック企業も多いし、不安…」という方でも確実にホワイト企業へ転職する方法として、転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントで取扱っている求人は、エージェントが求職者に「紹介できる」と判断した求人だけを扱っていますので、企業が自由に掲載できる転職サイトとは異なり、怪しい企業やブラック企業の求人を紹介されることはありません。

ホワイト企業を紹介してもらえるだけではなく、プロのキャリアアドバイザーによるあらゆる転職サポートを受けることが可能ですので、ホワイト企業への転職を成功させられる確率を上げることができます。
詳しくは「20代転職でおすすめの転職サイト&転職エージェントを徹底比較」をご参考頂ければ幸いです。
28歳で転職するのにおすすめの業界・職種
公務員への道を一旦諦めて民間の企業へ転職を目指す場合、オススメの職種は以下の3つです。
団体職員
公務員と同じ非営利目的の法人で働く人のことを「団体職員」と言います。
独立行政法人、学校法人、社会福祉法人、農協、NPO団体などがあります。どの団体も基本的には土日休みで残業も少なく、公務員と同じような働き方ができます。
特殊会社
民営化した会社のことを指します。
NTT、JR、JTの他、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫なども「特殊会社」に分類されます。
株式会社化されていますので、営利企業ではありますが、公共性の高い事業を行っていて、組織風土も公務員に近い部分が残っていることが多いため、公務員に近い働き方や業務を行うことができるでしょう。
事業会社の管理部門
人事(ヒト)、総務(モノ)、経理(カネ)等、多岐に渡る業務によって会社経営をサポートする職種を総称して「管理部門」と呼びます。
顧客と直接する仕事ではありませんので、比較的残業は少なく安定した働き方が実現できます。
意外なデータとして、一生懸命勉強して公務員になれたにも関わらず「公務員辞めたい」「思ってたのと違った」と不満を持つ公務員は少なくありません。
事実、年々公務員を辞めて民間企業へと転職するケースは増えており、一概に"公務員になれることがゴール"という価値観は崩れつつある現状です。
公務員ではなく民間企業へのおすすめ転職先はたくさんあるので「公務員から民間企業へ転職したい人必見!転職先おすすめ一覧」を参考にして下さい。
28歳民間企業への転職に転職エージェント利用は必須
繰り返しになりますが、28歳という年齢で公務員を目指すのは、年齢としてギリギリのタイミングです。
もちろん最初に目指すことは全くもってアリだと思いますが、むやみやたらに結果が出ないと分かっていて時間を費やすのはハッキリ言って時間の無駄になってしまうこともあります。
頃合いを見て「少し難しそうだな…」と感じたら、スパッと民間の企業へシフトチェンジするという視点もぜひ忘れないようにしておいて頂けたらと思います。
今は20代の転職市場も活況で、あなたという人材を欲しがっている企業もたくさんありますので、ぜひ下記「20代転職でおすすめの転職サイト&転職エージェントを徹底比較」を活用しながら転職も視野に入れて頂ければ幸いです。
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当然20代後半の転職支援実績も多く、求人数も10万件以上と他の転職エージェントと比較しても桁違いに豊富な求人バリエーションを誇ります。
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やはりWEB系・広告系・IT系の求人に強い側面があるので、民間のベンチャーWEB系や未経験ITエンジニア志望の方はピッタリの転職エージェントですね。
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実は早く転職活動を終えている人、成功させている人ほど、転職エージェントの併用社数は「4.2社」と多いことがデータとして明らかになっているんですね。

転職エージェントの活用は全くお金はかかりませんし、併用することでより多くの求人と出会えたりアドバイスを受けることができるので、ぜひ本気の方は複数の転職エージェントを併用して転職活動を行いましょう。
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