今回は少々厳しいお話かもしれませんが、フリーターと正社員の明らかな生涯賃金の差について、詳しく解説していきましょう。
フリーターの生活というのは、自分の自由にできる時間も多く、気ままに楽しみやすいのが特徴ですが、その気軽さに、ズルズルとフリーター生活を続けてしまっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、フリーターはどこまで行ってもフリーターです、企業へと就職し、そこで正社員として働く際に得られる安定性はありません。
さらに大きな問題は、フリーターと正社員を比べた時の生涯賃金の差。
今の暮らしに油断していると、後から取り返しのつかないことにもなりかねませんので、今回はフリーターと正社員の生涯賃金・生涯年収の差にフォーカスして、就職の重要性を解説致します。
【最終更新日.2022年5月13日】
目次
フリーターと正社員の生涯賃金の違いを比較
フリーターと正社員の生涯賃金の差を解説する前に、フリーターの毎月の平均月収を年齢別に整理してみましょう。
20~24歳 | 18万3,700円 |
25~29歳 | 19万9,600円 |
30~34歳 | 21万600円 |
35~39歳 | 21万500円 |
40~44歳 | 21万9,600円 |
45~49歳 | 20万7,000円 |
50~54歳 | 20万5,200円 |
55~59歳 | 20万9,900円 |
(厚生労働省:「賃金構造基本統計調査」より)
続いて、正社員として働いた場合の年齢別毎月平均月収を比較していきます。
20~24歳 | 20万9,800円 |
25~29歳 | 24万4,300円 |
30~34歳 | 28万1,000円 |
35~39歳 | 31万3,000円 |
40~44歳 | 34万3,100円 |
45~49歳 | 37万7,300円 |
50~54歳 | 39万8,900円 |
55~59歳 | 39万1,500円 |
上記図表を比較しても分かる通り、フリーターは正社員よりも確実に年齢が上がった時の賃金の伸び幅が少ないことがわかります。
事実、50代にもなると、約2倍の月収差が正社員とフリーターでついていますよね。
この毎月の給料差以外にも正社員には賞与(ボーナス)や退職金なども加算されてきますから、フリーターとの生涯賃金の差は開くばかりであることが分かります。
ちなみに正社員に支給される退職金の平均支給額は、約1,500万〜2,000万円ほどなので、圧倒的にフリーターの方が不利極まりないです。
フリーターと正社員の雇用形態男女別生涯賃金
ではより具体的に、フリーターと正社員の生涯賃金の差を学歴別に比較して参りましょう。
まずは男性のフリーターと正社員生涯賃金の比較です。
20代前半くらいまではそこまで大きな差はありませんが、年齢を重ねると共にその差は徐々に開いていき、40代に入ると約2倍の差が開いていることが分かります。
続いて女性のフリーターと正社員生涯賃金の比較です。
女性に関しては男性と比較するとフリーターと正社員の差は緩やかですが、それでも40代後半〜50代の頃には約2倍もの差がついていることが分かります。
男女どちらの観点から言っても、フリーターと正社員では生涯賃金には歴然とした差が出ることを前提とした上で、より細かく学歴ごとに生涯賃金を比較します。
生涯賃金比較①:大卒フリーター vs 正社員
まずは大卒フリーターと正社員の生涯賃金についてそれぞれ見ていきましょう。
大卒フリーターと正社員の生涯年収の差を図式にすると上記図表のようになります。
正社員の標準的な生涯年収は3億円と言われていますが、一方フリーターは、月収15万円で60歳まで働くという前提で計算をしています。
これを見ると一目瞭然ですが、フリーターとして働く場合、一般的な正社員よりも生涯賃金は2億円以上も差が出てしまうのです。
また、退職した後は、今まで納めてきた税金に応じて年金の支給額も変わるので、老後も含めて考えると、およそ3億円の差が生まれると言っても過言ではないでしょう。
生涯賃金比較②:高卒フリーター vs 正社員
続いて、下記が高卒フリーターと正社員の生涯賃金を比べた図です。
正社員は変わらず3億円という生涯賃金になりますが、高卒の場合は大卒に比べ、働き始めることができるタイミングが4年早いため、このような数字になりました。
とはいえ、4年分の働きも、正社員との差をほとんど埋めることができていないのが現実です。
フリーターは基本的にボーナスもなければ退職金もありません。
要は通常の給料以外に貰える臨時のお金が一切ないのです。
もちろん働いている期間によって時給は上がって行くので月々の給料も多少増えてはいくでしょうが、それでも限界はあるので、やはり正社員と比べると生涯賃金の差は出てきてしまうでしょう。
たとえば正社員の仕事として歩合制の営業マンのような自分の実力によって給料が上がっていくような仕事であれば、フリーターで仕事をしているよりも遥かに給料は上がっていくことになります。
高卒フリーターで正社員への就職を考えていてどんな仕事に就職すべきかわからない場合は「高卒フリーターの就職先おすすめ人気ランキング【職種・業界別】」も併せてご参考くださいね。
生涯賃金比較③:短大卒フリーター vs 正社員
続いて下記は、短大卒フリーターと正社員を比べた図です。
ちょうど高卒と大卒の間の数値になりますね。
正社員などの場合、高卒入社か大卒入社かで初任給が変わったりもするのですが、アルバイトは基本的には全員同じ金額からのスタートとなってしまいます。
なので早めに始めた分だけ働ける期間が増え、その分の収入が増えるという違いしか生めないのが厳しいところです。
正直、この数字に関しても60歳までアルバイト先があるという前提の話ですので、年齢を重ねると、雇ってもらえないところも増えてくるでしょう。
そういった意味でもフリーター生活は非常にリスクが高いのです。
フリーターと正社員の生涯賃金"以外"の違い
フリーターと正規雇用社員では、生涯賃金以外にもさまざまな差があります。
一つが保険と年金です。
正社員が加入する健康保険や厚生年金は、支払う保険料を会社が一部(約半額)負担してくれます。
しかしフリーターなど、個人で加入する国保や国民年金は全額自己負担となるため、正社員よりも出費が多くなってしまうのです。
▼正社員よりもフリーターの方が支払額は大きい
また、先ほども軽く触れましたが、将来受け取れる年金の金額にも差が生まれてくるでしょう。
当然ながらフリーターよりも正社員の方が年金をもらえる金額も多く、老後の生活も保証されていると言えます。
▼フリーター(黄色)はたったの66,000円/月
さらに言えば、正社員というのは基本的に会社が潰れたり、よほど勤務態度が悪くない限りはクビになることはありません。
フリーターの場合はそういう会社が守ってもらえる、という状況がないため、雇用の安定性にも不安が残ると言えますね。
フリーターと正社員の保険や年金の違いについてのより詳細は下記も併せてご参考いただければと思います。
フリーターから正社員に就職するのは難しい?
色々と厳しい話をお伝えしてきましたが、これが現実です。
今のフリーター生活に少しでも疑問を抱いているのであれば、なるべく早く就職して、正社員になった方が得策と言えるでしょう。
「そうは言ってもちゃんと就職できるかどうか…。」
そんな不安を持っている人も少なくないかもしれませんが、安心してください。
2022年現在、コロナ前への景気回復に伴い有効求人倍率は1.56倍という非常に高い数値となっており、内定を非常に獲得しやすい就職市場となっています。
具体的にどんな仕事があるかというと、営業・エンジニア・販売・事務・施工管理・接客サービス・介護・警備・清掃・工場勤務など様々な仕事がフリーター大歓迎で正社員の求人を募集しています。
フリーターからの就職率は全体の数値で言えば15%程度しかありませんが、これはそもそも就職を希望する人自体が少ないからこそで、ちゃんと就活しさえすれば、正社員として就職することは、決して難しくはないのです。
諦めてしまうことなく、積極的にチャレンジをしていくようにしましょう。
「フリーター就活のはじめ方・やり方徹底解説!何から始める?」でフリーターが就職活動を行う流れや手順を一から解説しているので、ぜひご参考下さい。
フリーターと正社員の生涯賃金に関するQ&A
一生フリーターでいい?なんとかなる?
一生フリーターでは良くありませんしなんとかなりません。危険です。
社会的信用を得られることはないでしょう。身の回りの友人や知人は当然正社員として社会で活躍している中、フリーターアルバイトの安月給では恥ずかしいです。
20代〜30代前半くらいまでであればまだなんとか正社員との違いをそこまで感じないかもしれませんが、30代後半〜40代に入ってくるとそれはもう悲惨な末路です。
年齢を理由にどの企業からも採用してもらえずに、書類選考にすら通らず面接にまで辿り着けなくて自信と時間を失う日々が続き、何も打つ手がなくなります。
実家フリーターの生涯支出はどのくらい?
実家フリーターの1ヶ月支出は、実家の場合は10万円に満たない程度、単身一人暮らしであれば単身世帯の消費支出は15万2,298円と言われています。
老後の生活を送るために最低限必要な貯金額は、2,910万円と言われていますから、フリーターで1人暮らしをしていては老後資金を貯金することはできません。
月20万円程度のお金を稼いで実家に寄生することで多少のお金を貯めることはできるかもしれませんが、親がいつまでも元気でいる保証はどこにもないでしょう。
一生フリーターの男女別の違いはある?
一生フリーターの男女別の違いとしては、共通として言えるのは結婚しにくくなるということです。
男性に関しては当然女性は結婚相手を探すときに所得を気にしますから、フリーターだと分かった瞬間に女性に捨てられるのが目に見えています。
女性に関しても2022年現在はダブルインカムで共働きする夫婦が増えていますから、結婚相手の女性がフリーターだとわかれば非常に心許ないでしょう。
仮に結婚して子供が生まれた際の産休や育休に関しても、正社員であれば完備されている会社が多いですが、フリーターアルバイトでは取ることはできません。
当然家を買いたいと思っても住宅ローンに通りませんので、一生戸建て実家か賃貸マンション暮らしで生涯を終えることになるでしょう。
フリーターから正社員に就職する最短の方法
フリーターと正社員の生涯賃金の差が明らかになったところで、じゃあ正社員就職をするためにはどうすれば良いか分からないフリーターの方も多いと思います。
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