【50代転職の現実】給料・年収が上がるケースはほとんどないのか？

今回は50代での転職を現実的に考え「給料・年収が上がるケースは本当にないのか」、実際の体験談などを元に調査致しました。

転職は自分のスキルや経験を生かして、働き甲斐や待遇の良い職場を求める手段ですが、50代の転職希望者にとって転職の場は恵まれているとは言えません。

給料が下がる場合が多くそれ以前に働く場も少ないのが現実ですが、果たしてそれは本当なのでしょうか？

また、50代で転職を検討されている女性の方は「【50代転職の現実】女性が未経験職種や再就職する時の問題点」も併せてご参考頂けたら幸いです。

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50代の中途社員に求めているのは「即戦力」
50代転職の現実！給料が上がるケースは稀？
50代で転職して給料UPに成功した体験談
50代で転職して給料をアップさせられる人の特徴
50代で転職して給料を上げるたった一つの方法
50代の転職の現実まとめ

50代の中途社員に求めているのは「即戦力」

2019年現在、日経新聞によると大手転職エージェントでは軒並み50代での採用が増加しているといいます。

▼2019年 50代の転職動向

では、企業が50代を採用する理由は何でしょうか？

以下グラフを見てみてください。

グラフにもあるように、50代にはこれまでの豊富な経験や専門性を活かしてほしいという企業側の要望が大きくなっています。

「50代で企業が中途採用で求めているのは、即戦力。」
「採用すれば、すぐに利益が出る人物かどうか。」

企業はこのような意図があって50代の人材を採用しています。

対照的に50代であっても未経験で採用される仕事は、どのようなものがあるでしょうか？

・企業の監査役
・介護・福祉関係の仕事
・警備関係の仕事

未経験であっても採用される確率が高い仕事ですが、企業側にとって非正規雇用で給与を安く抑えられるという側面も否定できません。

50代転職の現実！給料が上がるケースは稀？

では次に、50代の転職状況のデータを紹介します。

これは厚生労働省が毎年実施する「雇用動向調査」の最新版（2016年上半期）の「転職入職者の状況」で、この調査から下記のことが分かりました。

＜雇用動向調査＞

50代転職入職者の率→「50才～54才男性：3.5％、55才～59才男性：2.8％」
賃金の上がった人「50才～54才：15.4％、55才～59才：18.7％」
厚生労働省：「雇用動向調査」より

50代で転職して給料が上がった人はわずか17%(※6人に1一人だけ)に止まっていることがわかります。

これに対し、20代で転職して賃金が上がった人の割合は40％以上、30代・40代で転職した人は35％以上という結果でした。

これらの結果を見ると、やはり50代の転職条件は厳しいという現実が数字的には明らかになりました。

50代で転職して給料UPに成功した体験談

しかしながら先ほどのグラフを見てもわかる通り、50代で転職する人のうち「6人に1人」は給料を上げられるということも事実です。

数こそ少ないですが可能性は0ではないので、ここで実際に50代で転職し給料アップに成功させた方々の体験談を紹介致します。

50代で転職して給料UPに成功したケース①

【営業から広告業界へ！「やる気」が認められた】
『54才　男性　年収が500万円→650万円に上がった事例』

転職前は広告代理店で営業をしていました。

この時は、食べるためにやむを得ず働いていたと言う感じでした。

そんな時、駅前にあった旅行代理店の大きなポスターを何気なく見ていたら「こんなポスターを創りたい」と思い、それが猛烈な衝動に変わりました。

すぐに家族に相談したら支持してくれたので行動に移しました。

広告制作会社を数社面接し、その中の1社が私のやる気を認めてくれて採用されました。

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こうして広告制作会社のカタログディレクターとして「好きな仕事、やり甲斐のある仕事」を手に入れることができました。

転職してから一年間は大変でしたが、やる気を前面に出して仕事に集中しました。

職場の人たちも私のやる気を認めてくれるようになりました。

今後は持っているスキルやノウハウを後輩に伝承したいし、必要としてくれる世界で生かしたいです。

その方法は転職でも独立でもかまわないと思っています。

50代で転職して給料UPに成功したケース②

【服飾会社で新規事業の営業職に転職】
『50代　男性　年収が360万円→600万円に上がった事例』

転職前は従業員20人ほどの会社で営業職をしていましたが、試用期間終了後に給料を下げられたことが転職のきっかけになりました。

それまでも会社の処遇に疑問を抱いていて早々に退職しようと決めました。

転職活動は転職エージェントの紹介で、服飾会社が消耗品の新規事業を立ち上げるために新たに造った事業部に採用されました。

面接は新規事業の立ち上げを実行できる能力があるか！を重点に審査されましたが、私がその業界で20年ほど従事し、マネジメント経験があることなどが認められたようです。

私がこの会社を選んだ理由は、

「同業会社なので、キャリアを生かせること」
「新規事業部なので全員が新人になり転職者のハンディーがないこと」
「給料と待遇が良いこと」

でした。

転職して大満足です。

50代で転職して給料UPに成功したケース③

【海外専門家派遣制度を利用して海外転職】
『58才　男性　年収が900万円→950万円に上がった事例』

自動車部品製造会社のプレス金型設計部門で40年近く働き、役職定年後は私の知識が詰まった「設計大全」を作り、後継者を育てようと上司に提案しましたが却下されました。

50代で転職して給料をアップさせられる人の特徴

年収アップに成功した50代の方々の体験談を踏まえると、50代で転職を成功させられる人は下記のいずれかに当てはまる可能性が高いです。

専門知識、技術を持っている

役職に就いている（※部長以上が好ましい）

ヘッドハンターにスカウトされている（※それ相応のキャリア・スキルが必要）

自分の適性に合った仕事を選べている（※転職先の内情を把握している）

家族や周囲の理解を得ている（※嫁ブロックの回避）

50代からの転職活動の方法を理解している

特に最後の50代の転職活動の方法については、知っているのと知らないのとでは、大きく転職成功の確率に影響が出てきてしまいます。

「50代中高年に強い転職エージェントおすすめランキング【2019】」を活用して、転職活動のプロと共に転職活動を進めていくことは必須と言えるでしょう。

転職エージェントでは、ご自身の経歴・キャリアの棚卸し方法や、アピール方法などについて転職のプロが助言やアドバイスを行ってくれます。

50代で転職して給料を上げるたった一つの方法

50代で転職して給料を上げるためには、当然ながら"給料を上げるための転職活動"をしっかりと計画立てて戦略的に進めて行かなければなりません。

先ほど紹介した方々もしっかりと戦略を立てて転職活動を行っています。

ではその"給料を上げるための転職活動"をどのようにして進めるべきかというと、転職エージェントを使って転職のプロの力を借りながら転職活動を進めて行く方法です。

転職エージェントは完全無料でありながら、転職活動でなかなか言い出しにくい年収交渉・給料交渉を完全に代行して行ってもらえるので、1人で転職活動を行うよりも遥かに給料アップの確率が高まります。

「50代中高年に強い転職エージェントおすすめランキング【2019】」で50代ビジネスパーソンにおすすめの転職エージェントを厳選して紹介していますので、ぜひ騙されたと思って一度利用されてみて頂ければ幸いです。

50代の転職の現実まとめ

「50代の転職や起業はやめた方がいい」と著名な実業家が言っていました。

しかし、今回紹介した３人以外にも、50代で転職に成功して充実したシニアライフを送っているビジネスパーソンはまだまだたくさんいます。

実際に私の知人も、初めて50代で前職のコネを辿って転職に成功し、今も現役で誇るべき仕事を行っています。

ぜひ50代で給料アップという目標を果たすための転職活動を行う役に立てたら幸いです。