「既卒は就職できない」「既卒の就職は厳しい」と言われていますが、99%それは嘘です。
もちろん既卒になった背景は人それぞれなので、その理由は少なからず就職率に関係します。
しかし、私自身既卒生として2回就活を行った身からすると、以前のような既卒の就職が難しいという風土は完全に薄れつつあると感じます。
以前、企業の新卒採用を支援する会社に勤めていた経験から言っても「大学卒業後3年以内」であれば、既卒に対してほぼ新卒と同じような扱いをしてくれる企業もごまんとあります。
今回は既卒として一度レールからは外れたものの、現在は晴れて正社員として就職に成功し、充実した日々を送っている先輩の体験談をまとめたので、現在既卒の方はぜひご参考頂ければ幸いです。
最終編集日.2020年9月24日
目次
就職できない?既卒とは
一般的に、既卒とは「既に学校を卒業しているが正社員で就職していない人」のことをさします。
第二新卒は「学校を卒業して就職したものの、数年以内に退職して就職活動をしている人」のことをいいます。
どちらも明確に定義づけはされておらず、就職市場と転職市場で使われている言葉です。
なお、厚生労働省が毎年調査している離職率統計結果によると、大学卒業後の新卒で就職した人のうち、3年以内に離職する人は約30%にのぼるといわれています。
大学を卒業した人のうち10人中3人は第二新卒や既卒という立場で転職活動に挑んでいます。
就職できない?既卒の内定率は43.3%
(株)マイナビが毎年調査している「2019年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、既卒者の内定率は43.3%でした。
2018年の既卒者の内定率が45%だったので、わずかに減少したことになり、新卒者より厳しい状況ではあります。
ただ、既卒者のほぼ半数の人が正社員で内定できていることも分かります。
また、「2012年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、2012年の既卒の内定率は23.6%です。
2019年の既卒者の内定率が43.3%でしたので、7年間で既卒者の内定率が20%近くアップしていることになります。
これは企業が既卒者の採用枠を広げていると感じさせる結果です。
既卒の就職について、ほかにも様々なデータを用いてみていきましょう。
既卒は就職できない・厳しいは嘘!
(※マイナビ調査結果より引用)
上記グラフは企業からの内定を1社でも保有している既卒生の割合ですが、年々増加しているのが分かるかと思います。
3年分のデータしか記されていませんが、これ以前から既卒生の内定獲得率は上がっているという事実があるんですね。
そして更に、下記のようなグラフがあります。
(※厚生労働省より引用)
上記は新卒採用枠での既卒生の応募可能企業割合ですが、要するに「新卒の枠として既卒を迎え入れる企業が増えている」ということです。
大卒の有効求人倍率が1.78倍と年々上昇傾向にあるように、企業は既卒生を新卒同様に採用する方向に舵を切っている訳ですね。
実際にマイナビやリクナビなど新卒向けの就活サイトの求人を見ても"既卒3年以内なら応募可"と範囲を広げている企業は少なくありません。
つまり、「既卒だと就職が難しいから、新卒で絶対に良い会社の内定を獲得しなければならない」という新卒一括採用は終焉に向かいつつあるという事実を示している訳です。
「既卒は就職できない」という迷信は2019年現在完全に終わっており、正社員に就職することは容易な時代に突入したということがわかるかと思います。
既卒の就職エージェントおすすめランキング【既卒就活生必見】
既卒は就職できてもブラック企業?
結論から言うと、既卒で就職できたとしてもブラック企業ではない「人気就職先ランキング」にランクインされているようなホワイト優良企業に就職することは充分可能です。
事実、私自身も既卒で就活を行った際は東証一部に上場し、従業員数1万人を超える大手企業に就職できたという経験があります。
既卒だからと言って、誰もが避けたいであろうブラック企業や離職率の高い不人気の仕事にしか就職できないということは一切ないのでご安心くださいね。
既卒で就職できない人の5つの特徴
しかしそうはいっても。
やはり、既卒生で就職したいという意欲はあるけれども、なかなか就職できない人がいるのも事実です。
そこで既卒で就職できない人の特徴について、5つに分けて解説して参りますので、どれかに当てはまっていないかぜひチェックしてみて下さい。
面接慣れしていない・苦手
まず既卒で就職できない人の特徴一つ目は「面接に慣れていない・苦手意識を持っている」というケースが考えられます。
中途の転職者の場合、今までのキャリアやスキルを面接で伝えることが肝ですが、既卒の就職の場合、これからどんな活躍をしてくれるのかというポテンシャルを面接で見られています。
つまり、ポテンシャルを採用面接官が見ている以上、面接の中でのハキハキとした受け答えや、適度な笑顔、円滑なコミュニケーション能力がそのまま採用率に直結すると言っても過言ではありません。
しかし、安心してください。
コミュニケーションにあまり自信がなく、面接に苦手意識を持っている既卒生でも、ある方法を活用することで一気に場慣れすることができますので、心配しなくて大丈夫です(※詳しくは後述します)。
やりたい仕事(志望動機)があいまい
既卒で就職できない人の特徴二つ目として「やりたい仕事(志望動機)があいまい」という場合もあります。
前述したように、既卒生は就職面接で「ポテンシャル(潜在能力)」を見られているので、いかにその会社に入ってどんな仕事を行っていきたいか、という熱量を採用面接官は肌感覚で感じ取ることができます。
「この会社に入って、こんな仕事をしたいんだ!」と明確な志望動機を伝えることができれば、当然採用面接官も熱量を感じ取りやすくなり、結果内定まで辿り着ける確率も上がるわけなんですね。
ただし、明確な志望動機は一朝一夕に作れるものではなく、しっかりと将来のキャリアプランを見据えた上で練り上げなければ見透かされるのがオチですので、対策が必要でしょう。
大手有名企業ばかり受けている
就職できない人の特徴三つ目は「有名な大手企業ばかり受けている」というケースもあるでしょう。
大手有名企業は当然他の既卒生や新卒就活生からの応募も殺到していて倍率も高いため、内定を獲得するのは一筋縄ではいきません。
もちろん内定をとることができない訳ではありませんが、現実的に考えると、やはり新卒のゴールデンカードを持った就活生と真っ向からぶつかるのは分が悪いと言えます。
しかし、2018年現在は人手不足が社会問題となっていることもあり、中小・ベンチャー企業でも働く環境が整えられた"隠れホワイト企業"は山のようにあります(※知られていないだけ)。
大手ばかり受けていてなかなか選考に進めていないという場合であれば、もう少し視野を広げて中小・ベンチャー企業の選考も受けてみることをオススメします。
モチベーションにムラがある
既卒で就職できない人の特徴4つ目は「就職活動のモチベーションにムラがある人」です。
やる気MAXになる→面接当日になって行く気が失せる→色々な企業に応募しまくる、、、というように就活に対するモチベーションにムラがあると、やはり結果として就職しにくくなります。
「面接官はずっと自分を監視している訳ではないんだから、別に面接の時にやる気MAXだったらよくね?」と思うかもしれませんが、志望動機や自己分析に一貫性がないので、すぐにバレてしまいます。
一度就職活動すると心に決めたら、絶対に内定を獲得するまでモチベーションを切らさずに就活に臨みましょう。
本気で就職しようと思っていない
結局のところ精神論になってしまうのですが、本気で就職しようと思っていない、就職しなければならない環境にないと中々就職することはできないのが現実です。
「まだ大丈夫」
「もうちょっとゆっくりしよう」
と思うのも自由ですが、大学を卒業して時間が経てば経つほど、刻一刻とあなたの就活市場における価値というものは下落していく一方です。
既卒が就職できないのは嘘とは言っても、できるだけ早く就職活動を始めるのに越したことはありません。
どうしてもやる気にならない場合は、自分自身を就職しなければ行けない環境に追い込むと、人間というのは嫌でも行動できるようになるのでおすすめです。
既卒で就職に成功した体験談まとめ
ではここからは、既卒として就活を行い就職に成功した先輩の体験談をお送りして参ります。
お読み頂く際は、
・なぜ既卒になったのか(理由・背景)
・現在どんな仕事に就いているのか(現在)
というポイントを抑えながら、ご自身の現在の状況と照らし合わせて頂ければと思います。
既卒フリーターで就職できる人と就職できない人の違いはコチラをご参考くださいね。
体験談1人目:既卒期間4年の女性
Q1.なぜ既卒になったかの背景
私は学生のほとんどが教員採用試験を受ける大学に通っていたのですが、大学在籍のうちに教員になるか一般企業へ就職するかを決められませんでした。
その為、教員採用試験対策の勉強をしながら一般企業についても調べていましたが、結局希望の職種が見付けられず本格的な就職活動を行わなかったため、既卒になりました。
学生のほとんどが教員を志望する大学だったため、教員採用試験対策は手厚いフォローがありますが、一般企業への就職活動をバックアップする体制は他の大学よりも少なかったかもしれません。
一般企業への就職活動に関して学生同士での情報交換もほぼ無いので本来であれば焦らなければいけない時期に焦りもしませんでした。
とはいえ、私が既卒になったのは大学のせいではなくて、自分が積極的に就職活動を行わなかったせいです。
大学卒業後にアルバイトをしながら何をしたいのかを考えて、希望職種を見つけましたが、社会人経験のない中途採用は難しい仕事だったため、就職活動ではなく資格取得のため週2日のスクールに通い1年ほどで資格をとりました。
その後就職活動を行い、はじめはアルバイトとして2年、契約社員1年を経て正社員に登用されました。
Q2.現在の仕事内容
ホテル勤務でブライダル関係の仕事をしています。
はじめは宴会部門の各種手配物の発注やデータ入力、書類整理、売上確認、電話応対など直接ブライダルとは関係のない営業事務の仕事を1年ほど行い、その後ブライダルの仕事に移行しました。
ブライダルの仕事は、
・ブライダルサロンの清掃・整備・商品展示
・資料請求者への資料送付
・ブライダルプランナーとしてお客様応対
・見学にいらしたカップルへ会場案内
・見積作成など契約に至るまでの営業活動
・契約後のスケジュール作成
・プランニング
・打ち合わせ
・各種手配物の発注、検品業務
・挙式日のアテンド全般、精算
など非常に幅広く行わせて頂いております。
その他集客のための業務でブライダルフェアの立案・企画・運営、料金プランの作成、雑誌やウェブなど広告媒体の原稿作成やブログ記事作成なども行っています。
体験談2人目:既卒期間2年の男性
Q1.なぜ既卒になったかの背景
私が既卒なった理由として、当時リーマンショックがあった後すぐの就職活動のためです。
どこの企業も日本に影響があるのではという懸念から、就職サイトで募集していた求人も説明会は行うけれども、就職サイトに記載してあった人数から「若干名」にかわっており、選考を受けてもなかなか通過せず、当時は70社以上を受けました。
その中でもサービス業の内定を当時いただきましたが、果たして景気が不景気になったからと言って自分はこれでいいのだろうかと悩みました。
その結果として、自分の目指すものに妥協したくないという強い気持ちから内定を辞退しました。
日本の就職事情として、新卒と既卒では大きな違いがあることは覚悟した上で既卒を決意しました。
新卒期間も残り少ない期間でしたので、諦めざるをえなかったのです。
自分なりに考え、とにかく収入を得るにはどのような方法があるかと言えば、アルバイトしながら社員登用を狙うしかないと考えておりました。
実際は、なかなか難しくその当時は、どこの求人広告にも社員登用の文字はありませんでした。
それを見ても、中途半端にやるより、しっかり実力をつけ再チャレンジしたい気持ちが勝りました。
Q2.現在の仕事内容
現在は、業界大手サービス業の会社にご縁があり、勤めております。
既卒から、チャレンジをしようとしたとき、不運にも私が2回目の就職活動のときは、東日本大震災が発生した翌日から企業選考会がありました。
もちろん、どこの企業も採用を中断するという、リーマンショックよりも非常に厳しい状況でした。
そんな中でも、以前辞退した業界に再び内定を得るとは思いませんでした。
環境に嘆くより、今のご縁は何かあるのではと思うようになり、今の会社におります。
リーマンショックや東日本大震災から学んだのは、どんな仕事であれ、必要としているところに自分が果たすべき使命があるのではと思います。
新卒の方より、2年遅れで入社し、同期とは少し年上なので、気になることもありましたが、それなりに苦労して得たものは、挑戦することと出会うご縁を大切にすることを改めて学んだのが、既卒期間に得た貴重な経験です。
体験談3人目:既卒期間6ヶ月の女性
Q1.なぜ既卒になったかの背景
大学卒業の単位がぎりぎりだったため、就職活動をするよりも卒業できるように単位をキチンと取得することを最終目標としていました。
そして現役で卒業するという目標を掲げたために、就職活動を怠りました。
卒業にあたりゼミナールでの卒業論文もあり、卒業してからのことは卒業出来たら考えようという結論に至りました。
卒業が決まってからも、就職活動には時期的に遅いし、しばらくフリーターでやりたいこともなかったためだんだん見つけていこうと思いました。
卒業までの4年間を有意義に使えていない自分や大学に行ったのに既卒の状態だったため、親にきついことを言われた経験もあります。
ですが、卒業してしまったのでどうすることもできず、言われて悔しいままでしたが、しばらくして正社員になりしばらく働きましたが、その後は結婚したり、妊娠したりと卒業後もバタバタとしていて就職したり辞めたりの繰り返しでした。
大学卒業はしましたが、あまり役にたっていないような気がします。
Q2.現在の仕事内容
現在は妊娠中であり、仕事はしていません。
ですが、卒業してからは病院の受付の仕事やコールセンター、事務の仕事などパソコンを使う仕事につくことが多くありました。
大学を卒業している、卒業論文を書いていることからパソコンの知識はある程度あり、多少なり活用して仕事をするなどしていました。
あとは事務の仕事が多かったためか伝票処理の仕事をすることが多くありました。
自分にあった仕事でもあったために、あまり長くはないにしろ事務経験だけは重ねてきました。
情報処理やパソコン入力の知識に関しては大学で学んだことをフルに活かせているのではないかと思います。
自分で後輩にマニュアルを作ったり、やりやすいように変えていくこともありました。
既卒の就活を成功させるためのコツ
既卒で就職に成功した先輩の体験談を見てもわかる通り、既卒で就職を成功させるためには生半可な覚悟では成功させることはできません。成功させるための具体的なコツを紹介します。
就活のポイントをおさえる
前述した就職できない人の特徴を踏まえて、就活するためのポイントをまとめると、
①自己分析を徹底して行う
②企業研究を徹底して行う
③書類を徹底してブラッシュアップする
④面接対策をきちんと行う
上記4点は最低限抑えておかなければ、就職することは正直難しいでしょう。
しかし現実問題として、上記3点を1人で完全独学で行うのはハッキリ言って無謀以外のなにものでもありません。
既卒歓迎の求人を探す
大手転職サイトで「既卒応募可」と書かれていても、既卒も応募できるだけで新卒のほうが採用されやれすいという場合もあります。
そのため「既卒でも応募できる求人」より「既卒歓迎の求人」を探して応募することが近道です。
既卒歓迎の求人情報は既卒に特化した転職エージェントがかなりの数を保有しています。
求人に応募する数を増やす
求人には積極的に応募しましょう。応募数が多いと必然的に内定数も増えてきます。
就職氷河期の時代は、50社ほど応募する人も多かったです。2020年はコロナ禍の影響もあり、就職氷河期の再来かともささやかれています。
とにかく、数多くの企業に応募しましょう。正社員の椅子が埋まる前に、あなたは行動して内定を得てください。
今、どこかで正社員として働いているならゆっくり転職活動をしていてもいいですが、正社員でないなら急ぎましょう。
既卒で丸腰での就職はやはり難しい
一人で就活の対策を行ったとしても無謀と言える理由は、「就活対策が正しい方向で行えているのかわからない」という一言に尽きます。
いくら頑張って自己分析や面接対策、企業研究を行ったとしても、その方向性が間違った形であれば単に時間の無駄で、内定を獲得するための対策とは言えません。
巷で溢れかえっている既卒向け就活本などもありますが、あれも無意味で、手にとった瞬間が最高のモチベーションであることを皮切りに、その後は下降の一途を辿るのみです。
また、ハローワークを使って就活しようと思っても、そもそもハローワークには既卒向け求人が少ないですし、職員もお役所仕事感があるためあまり頼りになるとは言えません。
じゃあどうすれば良いかというと、既卒生に特化した就職支援を行っている就職Shopやジェイック(JAIC)という就職エージェントサービスがあり、これらのサービス経由で企業に応募すれば、書類選考パスですぐに面接に進むことができます。
既卒の就職エージェントおすすめランキング【既卒就活生必見】
運営している企業は前者が人材領域No.1のリクルート、後者の株式会社ジェイックは既卒生の正社員就職支援専門に扱っている会社なので、取り扱っている求人も非常に幅広いという特徴があります。
<運営会社> | <サービス名> |
株式会社リクルート | 就職Shop |
株式会社ジェイック | ジェイック(JAIC) |
また、前述した既卒で就職できない人の特徴である、
面接慣れしていない・苦手
やりたい仕事(志望動機)が曖昧
大手有名企業ばかり受けてしまう
就活のモチベーションがブレブレ
本気で就職しようと思えていない
上記のような課題も、就職Shopやジェイックのような就職支援サービスを活用することで"全て"解決することが可能です。
マイナビジョブ20'sやハタラクティブのような就職エージェントもありますが、既卒向け求人という面においては就職Shopやジェイックの方が圧倒的に多いです。
両サービス共に既卒で就職活動を行う上で非常に強い味方になりますので、ぜひ活用して既卒としての就活を成功させて下さいね。
フリーター/既卒/ニートの就職なら就職Shop
✅フリーター/既卒の就職支援
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