「転職エージェントは掛け持ちした方がいいの?」「複数って、いくつ・何社利用したらいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、転職エージェントは複数利用することをおすすめします。
詳しくは後述しますが、実際に転職に成功した人は、転職エージェントを平均して4.2社利用しているという統計が出ているからです。
この記事では、複数のエージェントを利用するメリットと、併用する際の注意点やコツについて紹介します。
目次
複数の転職エージェントを利用する3つのメリット
それでは早速、冒頭でお伝えした転職エージェントを複数利用するメリットについて3つに分けて詳しくお伝えして参ります。
エージェントを比較して、用途で使い分けることができる
全国には約20,000社もの転職エージェント(※厚生労働省「平成28年度職業紹介事業報告書」調べ)が存在しており、それぞれ持っている案件、得意としている業界、受けられるサポートが違います。
大手の転職エージェントでも得意分野は違いますので、1社だけでは受けられないサービスを複数のエージェントでカバーすることが可能と言えます。
"4強"と呼ばれる大手転職エージェント4社の違いについては、下記記事を比較してご参考頂ければと思います。
1社が独占している“非公開求人”をカバーできる
非公開求人とは特定の1社が独占して持っている案件のことで、複数のエージェントを利用することで多くの非公開求人に応募することができます。
非公開求人は、
「担当者が急にいなくなったので早く来てほしい」
「応募が殺到するような人気案件を厳選して募集したい」
…etc
といった理由で、企業側がお金をかけて“好条件”を提示している場合がほとんどですので、非公開求人をいかに上手く見つけられるかが、転職活動成功の鍵の一つと言っても過言ではないでしょう。
関連:転職エージェントのブラック企業求人とホワイト求人の見分け方
自分にあったキャリアコンサルタントを見つけられる
たとえ同じ転職エージェントのキャリアコンサルタントでもサポートに個人差がありますが、複数併用することで自分にあった相手を見つけることが可能です。
・自分の希望する業界に対する知識が深い人
・丁寧にキャリア相談に乗ってくれる人
・面接指導が上手な人
…etc
自分の転職を強力にサポートしてくれるキャリアコンサルタントを探しましょう。
転職エージェントはいくつ併用するのがベスト?
転職エージェントは3~5社の利用がベストで冒頭で触れたように、転職サイト・リクナビNEXTの調べでは、転職決定者1人当たりの転職エージェント(人材紹介会社)利用社数は平均4.2社という結果が出ています。
登録する転職エージェント4.2社の内訳としては、以下のようなイメージです。
大手転職エージェント | 2社以上 |
転職を希望する業界に特化したエージェント | 2社以上 |
大手転職エージェントを2社以上、希望する業界に特化したエージェントを2社以上利用してください。
逆に5社以上になると、日程調整や情報整理が難しくなってしまい、転職活動がもたついてしまう可能性があります。
大手転職エージェントは圧倒的な案件数があり、希望する業界だけでなく新しい業界を知るきっかけをくれる場合もあります。
また、業界に特化したエージェントには、業界OBなど情報に精通したアドバイザーが在籍していることが多いので、積極的に情報を手に入れるようにしましょう。
【業界・職種別】おすすめ転職エージェントまとめ
転職エージェントを複数掛け持ちしていることは伝えるべき?
結論から言うと各転職エージェントには、複数併用を伝えることをおすすめなのですが、その主な理由は以下の2つとなります。
重複応募を防ぐため
1つ目は、複数のエージェントから同じ企業に応募してしまい、問題になる可能性があること。
そうなると「自己管理の出来ない、場を混乱させる人材」といった印象がつき、企業からもエージェントからも相手にされなくなってしまいます。
担当者との信頼関係を築くため
2つ目は、重複応募を避けるためにウソをつく必要が出てきて、転職活動に支障が出ること。
情報整理も大変になりますし、なにより希望する案件でも適当に断ることで「こういった案件は希望していないんだな」と、担当者が希望以外の案件を探すことにつながってしまいます。
また、転職エージェントにとって、転職希望者が複数のエージェントを利用するのは当たり前のことですので、しっかりと状況を知ってもらうことで無駄をなくし、信頼してもらえる可能性があります。
担当キャリアアドバイザーと信頼関係を築くことができれば、スピーディーに案件を進めてくれることも期待できます。
親身さがウリ!面談満足度の高い優良転職エージェントランキング
転職エージェントを複数併用するコツ&注意点
では、前述したように転職エージェントを複数併用する際、担当者と信頼関係を構築するためにはどうすれば良いのでしょうか?
上手に複数併用するコツと注意点について解説して参ります。
連絡、報告はまめに素早く
転職エージェントは、1社の求人に対して複数の転職希望者を持っていることがほとんど。
連絡に対して対応が早い人を優先して企業に紹介していきます。
逆に連絡がない場合はすぐに次の候補者たちへ連絡するので、出遅れが致命的になりかねません。
また連絡がない場合は「転職活動をする気がない」「もう内定が決まっているのかもしれない」と判断され、次第に案件が来なくなってしまいます。
転職エージェントからの案件には素早く連絡し、定期的に活動報告することが大切です。
スケジュールを入念にチェックして活動する
転職エージェントが1社だけの場合は、エージェント側である程度スケジュールを調整してくれるので、ダブルブッキングなどの心配もありません。
ですが、複数の転職エージェントを利用している場合、自分でしっかりとスケジュールを調整する必要があります。
また複数の転職エージェントの情報を一括管理すれば、自分の転職活動状況が良く分かります。
第二希望が内定して2週間以内に返事をしなければいけないけど、第一希望の結果を少し待って返事をしよう。
といった判断ができるようになります。
複数の転職エージェントから同じ求人に応募することは可能?
複数のエージェントから同じ求人に応募することは可能ですが、絶対におすすめしません。
なぜかというと前述したように、応募した企業を混乱させ、転職エージェントにも迷惑をかけてしまいます。
まず応募した企業は、場を混乱させる人材を採用しませんし、転職エージェントも企業との関係を壊すような相手に求人を紹介することはありません。
結果として、信用を失って転職を失敗する可能性が高くなります。
もし万が一、どちらか一方が選考を通り、一方が落選する可能性があっても、リスクが圧倒的に大きすぎるのでやめましょう。
どんなに希望する企業であっても、重複した応募は避け、もっとも信頼できる転職エージェントから応募することをおすすめします。