孔子の言葉「子曰く、40にして迷わず」不惑の40代。
40代というのは、ある意味これからの人生の軸や方向性が定まるタイミングだと言えるのでしょう。
そんな40代での転職も今はそんなに珍しくもなくなってきていますが、初めての転職の場合、さらに日本企業でなく外資系企業への転職の場合不安を感じやすいのではないでしょうか?
ですが、私が外資系企業の採用担当として働いた経験としては、実際は背景やポイントを押さえてしまえば、それが未経験であっても日本企業への転職より外資系企業への転職の方が容易なケースもあります。
そんな40代未経験の方を対象に、40代の外資系企業への転職事情をお伝えします。
最終更新日.2023年3月10日
目次
そもそもの外資系企業の定義
ご存じの方も多いと思いますが、そもそも外資系企業というのは外国の資本が入った会社の事を指します。
出資比率の下限に明確な定義はないので、日本企業が半数以上の資本を持っている会社も、言葉の定義としては「外資系企業」となります。
外資系企業のタイプは主に3つあり、
①「海外に本社のある会社が、日本に独自資本で立ち上げた会社」
②「日本企業と共同出資で立ち上げた会社」
③「海外資本の会社が、日本企業を買収して資本を握った会社」
があげられます。
上記3種類の会社の中で、皆さんが転職活動の際にイメージされる「外資系企業」は①のタイプであることが大半を占めます。
外資系企業の中途採用の特徴
外資系企業の中途採用の特徴としては、以下が挙げられます。
- 即戦力となる人材を求める
- 給与など成果主義の傾向が強い
- 終身雇用という概念がない場合がある
即戦力となる人材を求めるのは日系企業と同じですが、給与など成果主義の傾向が強いのは外資系企業の特徴であり、例え45歳を超えていても成果主義で年収が下がることもザラにあります。
終身雇用という概念がない場合も少なくありませんので、60歳や65歳で定年退職したいと考えている人は向いていないですし、生涯バリバリ働いていきたい人に親和性が高いと言えるでしょう。
外資系企業への転職に年齢制限はある?
アメリカの履歴書に生年月日を記載させる事は、法律で禁じられていることをご存知ですか?
実はアメリカの場合、顔写真・性別・国籍を記載させることも違法で、それらの情報で雇用を差別する事が禁止されています(※ヨーロッパなど英文の履歴書にも記載する必要はない)。
こういった文化も含め、国内企業と違って外資系企業への転職には「年齢制限を考える必要は全くない」と言えます。
転職する際に大切なのは「その仕事に適したスキルやキャリアがあるのか」の方が重要で、20代であっても50代であっても経験があれば年齢は関係ありません。
よって40代で色々な経験をされてきている皆さんにも、それが例え外資系企業での勤務が未経験であっても、転職のチャンスは十分にあると言えるでしょう。
では年代別に外資系企業で求められる経験やスキルにはどのようなものがあるのか解説します。
20代:ポテンシャル重視の未経験求人
年齢が20代であればまだまだポテンシャルを重視した採用が外資系企業でも行われているため、未経験可の求人も取り扱われているのが特徴です。
例えば外資系生命保険会社の営業職ポジションでは、全く社会人未経験のフリーター男性や女性も採用されているなど将来的な活躍を期待されて求人が出されるケースが多いですね。
30代:マネジャー・ディレクタークラスの求人
30代の年齢層では、マーケティング・企画・管理という職種の求人が20代と比較すると非常に多くなっているのが特徴です。
求人母数自体はそこまで多くないため、志望する人数は多くなると倍率が高くなってしまうため、転職難易度は高く争いになることが予測されます。
40代~50代:マネジャー・ディレクター・エグゼクティブ求人
40代~50代の年齢層では管理職などのエグゼクティブ求人が増える傾向にあります。
応募には、マネジメント経験は必須であり、リファレンス(紹介)の重要性がより高まるのも外資系エグゼクティブ求人の特徴として挙げられるでしょう。
外資系マネージャーに45歳の年齢で転職できる?
外資系企業のマネージャー職に転職することは、年齢によって制限されることはありませんが、高いスキルや経験が求められます。
マネージャー職に就くにあたっては、英語力やマネジメント経験が重視されることが多いため、それらの能力を持っていることが求められます。
そしてそもそも45歳でマネージャーを採用したいと考える企業は求人を一般公開せず、非公開求人として採用活動を進めることもあります。
年齢が高くなると、転職の難易度が上がることがありますので、JACリクルートメントのような外資系に強い転職エージェントを活用して非公開求人を紹介してもらい自分に合った求人を探し、転職に向けた準備をしっかりと行うことが重要です。
外資系企業への転職することの年代別メリット
一般的にですが、外資系企業へ転職を希望される方の転職理由の傾向として、現在の日系企業に対して以下のような不満を考えていることが多いです。
20代 | やりたい仕事と任される仕事のギャップ |
30代 | 年功序列ではなくもっと給料を稼ぎたい |
40代 | 自分を活かせる仕事と今の会社で行えることの限界 |
50代 | 今までの経験を活かしたい、顧問などで活躍したい |
上記を感じて転職を考える方が多いです。
年代ごとに外資系企業で働くメリットをざっくりと整理すると、それぞれ以下のようになります。
20代の外資系転職のメリット
自分のやりたい仕事が明確な場合、外資系に転職する事で、責任を持って任せてもらう事が出来る。
若くしてその仕事の専門家としてのキャリアを積む事ができる。
英語をビジネスシーンで使うことができれば、業界や職種は未経験でもポテンシャルを見て採用してもらえる見込みもあるでしょう。
30代の外資系転職のメリット
自分の専門性、スキルが明確で、実績があれば、日本企業的な年功序列ではなく、プロジェクトリーダー、マネージャーとして活躍できる。
20代よりもこれまでの経験やスキルを問われる場合が多いが、35歳くらいまでであればまだポテンシャル評価をしてもらえる可能性もある。
なぜ今までのキャリアから新たな軸へとキャリアチェンジしたいと考えているのか、情熱を持って書類に落とし込んだり面接でアピールすることが重要。
40代の外資系転職のメリット
自分のこれまでの経験や、実績、ノウハウ、人脈や業界知識と言ったものを価値として転換できる。
転職後の実績によっては、更なるプロモーション(昇進)や昇給も期待できる。
ただし年齢から考えると、外資系企業へ転職するならラストチャンスでエンジニア→セールス(営業)などのキャリアチェンジはかなり至難の技となる。
一概に転職を考えるのではなく、現在在籍している会社の社内異動で海外赴任できないかなどの選択肢も模索すべき。
50代の外資系転職のメリット
50代は日本企業も外資系企業も、採用が減少する傾向があるが、顧問やアドバイザーといった採用もある。
ここでも、専門性や知識があれば、活躍の舞台はある。
転職の経路としては一般にオープンとなっている求人を探すよりも、これまで培った人脈を辿ってリファレンス(紹介)で入社を目指した方が良い。
外資系企業で働くメリットのより詳しい内容については「外資系への転職はチャンス?外資系企業で働く4つのメリット」でも解説しているので併せてご参考下さい。
35歳以上で外資系企業の転職に必要な経歴・スキル
35歳以上で外資系企業への転職に必要な経歴やスキルは以下の通りです。
- 自己PR能力
- 英語力
- 専門性
- マネジメント経験
順番に解説致します。
自己PR能力
外資系企業で良く言われていることで「外資系で残業時間をPRするのは、自分は仕事が出来ない人間とPRしている事と一緒だ」という考え方があります。
この言葉にも代表されますが、
・「時間管理」
・「効率的な働き方」
・「理論的な思考(ロジカルシンキング)」
上記は外資系企業で働く上で、ベースとなる部分です。
PRする事を日本人は苦手とする人も多いですが、海外、外資では自分の成果や実績をPRするのは自然であり、当たり前の事でもあります(それらを"論理的に説明できる英語力"は必須のスキルです)。
英語力
具体的に必要とされる英語力のスキルとしては、読み書き聴き話す能力を総合してTOEIC600〜800点前後は最低のデッドラインと言われていますね。
転職の英語力不足を脱却するには?TOEIC何点必要?【転職英語力講座】
専門性
加えて専門性も非常に重要で、オファーされるジョブやプロジェクトに対して、御自身のこれまでのキャリアや実績がどれだけ親和性が高いか?がとても大切です。
マネジメント経験
35歳以上の外資系企業転職となると、一定数のマネジメントを経験していることが前提とされます。
今の勤務先でマネジメントを行った経験があれば、またはそのような役職に就いていれば、外資系転職でも年齢はむしろ武器になるはずです。
グローバル企業での勤務経験があって、なおかつマネジメント経験もあれば、外資系企業への転職は比較的容易になるでしょう。
転職活動において面接や履歴書を送る際はこれらの伝え方にもコツがあるので、キャリアアドバイザーなどに相談しながら練習することをお勧めします。
40代外資系企業への転職活動で選考に通るテクニック
外資系企業で選考通過の可否を分けるポイントは、
「親和性」
「実績」
上記2つです。
日本企業の場合、同じ業界や同業者からの転職は心情的な部分から敬遠されるケースもありますが、外資系では競合先や同業への転職も普通に行われています。
同業他社での実績や経験は「親和性」という意味でも評価される部分で、職種によっては、これまでの人脈やコネクション、販売ルートなどもあなたの価値として選考で評価されます。
例えば、マーケティングマネージャのポジションでのオファーで、あなたがその外資系企業が扱っている同種類の製品をこれまで販売していたとします。
職務経歴書や面接の中でその商品販売額の伸びや、市場の拡大の経緯をロジカルに説明できれば、あなたの今までの会社やポジションの実績は「親和性」というポイントで高く評価されるでしょう。
つまるところ、日本企業における転職活動の選考と外資系企業の選考の評価基準はそこまで大きく変わらないということですね。
40代の外資系企業転職に強い転職エージェント
今回お伝えした内容は外資系企業の採用担当者や転職エージェントの人間であれば、ある程度常識的な事でもありますが、初めて外資系に転職される方々にとっては、日本企業との違いで戸惑う部分もあるでしょう。
事実、自分自身の転職市場価値、特に外資系企業にとってあなたという人材がどのような価値を持つかは、外資系企業での勤務経験がないと自分一人で気が付くことは難しいです。
しかし、その道のスペシャリストである転職エージェントの力を借りれば、あなたのこれまでの経験や実績、スキルにどれだけの価値があるかをよりクリアにすることができます。
転職エージェント側も相手先企業の採用に責任を持って活動しておりますので、転職を希望される方のキャリアの棚卸のお手伝いや、相手先の企業分析、研究のパートナーとしても、期待できます。
特に外資系企業の転職に強い「JACリクルートメント」はイギリスで創業され、1988年に日本法人を設立。現在東証一部にも上場を果たしている30代〜50代のミドル・シニア層の転職支援を中心としたエージェントです。
転職エージェントの中でも売上高は業界No.3まで伸びてきており、年間約67,000人が転職サポートに登録、活用しており、転職決定者の過半数は40歳以上です。
プロのサッカー選手や野球選手が海外に移籍する場合はエージェントの力を借りますが、外資系企業への転職活動も一緒です。
相手先の企業や採用担当の情報をしっかり把握している転職エージェントとの転職活動が、あなた一人では見つける事の難しい様々な機会や可能性の道を開いてくれることでしょう。
あるいはJACリクルートメントに登録拒否されてしまったり、面談を断られてしまった場合はdodaも外資系企業への転職に強いので代替案としてご活用ください。
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外資系転職の年齢制限に関するQ&A一覧
外資系企業は長く働けない?
外資系企業に勤務している社員が長く働けないというわけではありませんが、一般的に外資系企業は日本企業に比べて労働環境や文化が異なるため、長期間勤めることが難しいと感じる人も多いです。
外資系企業ではグローバルな視野を持った人材を求め、英語を話せることや海外勤務経験などが重視されますし、多様性や柔軟性を求められることが多く企業の方針や戦略の変更に対して素早く対応することが求められます。
そのため、外資系企業で長く働くためには自分自身がその企業に合うかどうかを十分に考慮し、適切なキャリアプランを立てて自己成長を続けることが重要です。
35歳で海外転職は可能?何歳まで?
35歳で海外転職することは可能です。年齢によっては、ビザの発行や雇用に関する法的な制限がある場合がありますが、一般的には35歳以下であれば、多くの海外で働くことができます。
ただし、海外転職には様々な要因があります。たとえば、英語力や海外での経験、職種や業界によっても異なりますし、現地の労働市場やビザの取得に関する規制なども考慮する必要があります。
年齢制限は一般的にはなく、どの年齢でも海外転職することができますが、年齢が高くなると、ビザの取得や労働市場での競争力などに影響することがあるため、海外転職を考える場合は、早めに準備を始めることが重要です。
外資系転職の女性年齢は何歳まで?
外資系企業の転職において、女性の年齢制限は一般的にはありません。スキルや経験、人物像、業界の状況などが重視されるため、年齢よりもそれらの要素が求められます。
ただし、女性であることが転職活動に影響を与える可能性がある場合があります。
たとえば、子育てや家庭の事情によって転職や海外勤務が難しい場合がありますし、一部の業界や企業では女性のキャリアアップが難しいという現実もあります。
しかし、現在では多くの企業がダイバーシティやジェンダー平等などを推進しており、女性が活躍できる環境が整っている場合が増えてきています。
そのため女性であってもスキルや経験・人物像を磨き、自分に合った企業や求人を探し転職活動に取り組むことが重要です。
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