最近、書店の閉店のニュースをよく見かけます。
理由はさまざまありますが、1点挙げるとすれば、それは紙の本が売れなくなっているからです。そんな状況の中、出版社で働いている方は、転職を考えているかもしれません。
「このままこの業界で働いて大丈夫なのか」
「自分にあった職種が他にもあるのではないか?」
「将来結婚して子どもができたりしたら、今の生活はできない」
…など。
もし少しでも上記のような気持ちがあれば、転職について少し考えてもいいかもしれません。
ここでは出版社で働く方が、どうすれば転職できるかを紹介します。
実際、地方の出版社で働いていた筆者が経験したこと、どんなスキルが活かせるのかなど、詳しく解説していきますので、参考にしてください。
出版社の就職は難しい?就職難易度&採用大学!学歴・学部は?
編集者から転職でおすすめの転職先一覧【※元出版社編集者伝授】
【2023年1月2日最終更新】
目次
出版社を辞めたい理由
①業務が幅広く、多い
私が勤務していたのは地方の零細出版社でした。
ちなみに主な業務は、
- 企画の立案
- ページ割の作成
- 取材先の選定
- 取材(カメラマン兼務)
- ライティング
- 工程管理
- スケジュール管理
- 表紙のデザイン決め
- 表紙用の撮影立ち会い
- 製版会社への入校
- 出版社からの上がりのチェック
- 印刷所への入校
- 書店やクライアントへの配本
など。
他に時間を見つけては営業活動にも奔走してました。
理由は雑誌が広告でメインの収益を上げているためです。
ルート営業に近い形でしたが、企画書を作って新規の営業訪問にも依存心でおりました。
車を運転する時間も長く、とにかく動き回っていましたね。
大手の出版社だともう少し分業されていますが、その分雑誌自体にボリュームもありますので、また違った大変さがあると思います。
②締め切りに追われる
私が担当していた雑誌の販売日が毎月15日だったため、逆算して毎月8日ぐらいまでに印刷所への入校をしなければなりません。
多岐に渡る業務は、あらかじめスケジューリングしますが、先方の都合や他の理由で日程変更があり、それが後にボディーブローのように効いてきます。
締め切りは決まっているので、後ろ倒しになると、勤務時間も自然と長くなり、締め切り前は会社に泊まり込むこともありました。
ちなみに筆者は、締め切り前の夜中、寝落ちして椅子から転げ落ちたことも経験済みです。
③時間が不規則になる
②に通じるところはありますが、締め切りが近づけば近づくほど、時間が不規則になります。
印刷所への入校後、少しゆっくりする時間もありますが、次号の企画立案、企画会議への参加など、もう頭は次へ切り替わっていましたね。
自分である程度調整できる部分もありますが、取材や営業に行って、それから原稿執筆して帰宅となれば、必然的に夜の9時とか10時が定時みたいな感じでした。
締め切り前は、家に帰れないことも多々あり、通勤で使用していた車で寝泊まりもしょっちゅう経験しました。
④調整が難しい
自分で携わる業務も多かったですが、社内の他部署、外注などを使うこともあり、そんな方々との調整や連携もあります。
当時の会社は社内にデザイナーがいましたので、ラフを作成して、打合せして、仮のデザインに原稿を入れて、再度打合せなどがありました。
デザイナーも各ページをまかされていたので、時間を調整して毎回臨むという形です。
また外部のライターさんに原稿をお願いしていましたので、その調整(テーマや内容について)などもありました。
⑤将来性が乏しい
冒頭にも少し書きましたが、都会・地方にかかわらず、書店が閉店しています。
理由は、紙の本が売れなくなってきているから。私の雑誌は当初コンビニにも置いていましたが、途中から地方誌は置かないという方針になり、置き先がどんどん少なくなっていましたね。
最近では、デジタル化が進み、さらに現状が厳しくなっているように思います。
楽天やAmazonなどの台頭、スマホの普及など、さまざまな理由がありますが、個人的には書店には頑張ってもらいたいですね。
⑥広告のあがり、誤字脱字のプレッシャー
これはスゴく個人的なことですが、広告のあがり(色味など)、原稿の誤字脱字へのプレッシャーもありました。
もちろん毎回、念入りに校正してましたが、私の場合、二人で雑誌を作っていたということもあり、たまに誤植がありました。
一度、取材広告で内容が間違っていたことがあり、全社員で各コンビニや書店を回って回収した経験もありました。
あの時はホントもうどうしようって感じで、かなりへこんだ辛い経験です。
出版社で働くことで身につくスキル
企画力
企画力は、出版社で勤務して身に付くスキルです。
理由は、毎月大体1回は企画会議があるため、企画を強制的に出さなければならない環境だからです。
季節毎の定番やお決まりの企画もありますが、時季や最近の流行、今後どんなものが流行るかなど、自分なりにリサーチ・分析して、毎回会議に参加しなければなりません。
商品やサービスを提供する会社なら、企画会議があるとは思いますが、その企画次第で雑誌の売上も変わったりしますので、大変重要なスキルと言えます。
自分の企画が通れば、そのコーナーの担当になれますので、モチベーションも上がります。
ライティングスキル
ライティングスキルももちろん身に付くスキルの一つです。
ライターさんへの外注ベージもありましたが、自分の担当ページもあり、ライティングしなければならないからです。
また自分がメイン企画の担当になった場合は、追加で仕事も増えるので、強制的に書かなければならないからです。
他の業界についても、メールや企画書の作成など、文字を書く作業はありますが、毎月何万文字も書くということはないと思います。
そう言う意味で、ライティングのスキルは身に付きますし、書くこと自体が苦にならなくなります。
もちろん校正でやり直しなど、大変なこともありますが、店頭に並んだ本を見ると、その大変さも吹き飛びます。
マインド(忍耐力)
具体的なスキルではないですが、根性もかなり鍛えられたと思います。
たとえば普通の会社員だと朝から夕方、ときには残業して帰宅というのが一般的な流れだと思います。
でも出版社の場合、締め切りがありますので、そこに何が何でも間に合わせなければなりません。
だから締め切り前は徹夜したり、遅くまで残業ということになります。
これは男性・女性関係ありませんでした。
女性でも夜遅くから朝まで撮影しているとか、机で寝ている方がいるなど、他の会社ではあまり見かけない光景をよく見ました。
この経験がなければ、車で寝るなんて経験はしなかったんじゃないかなと思います。
何が何でも仕上げるという精神力が鍛錬されたような気がします。
出版社から転職先おすすめ①:広告代理店
出版社からの転職先としておすすめなのが、「広告代理店」です。出版社で勤務していると、最新のトレンドや顧客のニーズを掴む企画力が活かせるからです。
電通や博報堂などの大手の広告会社は、出版社と同じように忙しく勤務することで有名です。
本をつくる、雑誌をつくることにマンネリを感じ、また違った視点で働きたいという方には、オススメかもしれません。
広告会社には、いろんな業務があります。筆者も小さな広告会社で働いたことがありますが、新聞用のチラシのデザインやディレクション、企業のイベントにまつわること、他に店舗の内装デザインなど幅広く体験しました。
出版社が読者に向けてのものだとすれば、広告会社は、企業とユーザーをつなぐ仕事になるため、金額や規模も出版社時代とはまた違った仕事を経験できるかもしれません。出版社で培った行動力や企画力をアピールしましょう。
読者のニーズを掴み、解決策を形にするというスキルは自信があります。御社に入社した場合、リサーチ力や企画力を使って、企業の悩みを解決したいと考えています。
出版社から転職先おすすめ②:広報
・広報
広報の仕事は、自社のPRや取材の対応、メディアの選定など多岐に渡ります。出版社時代、いろんな業務を経験したことがあるのであれば、広報の仕事などもオススメです。
理由は、雑誌の良さ、面白さを外部に発信して、伝えるという点が似ているからです。
たとえば社内報があれば、その原稿を書いたり、各取材先との調整など出版社時代の業務と似ている点も挙げられます。
出版社時代に身につけたライティング力や調整力を活かして働くことも可能でしょう。
「いろんな人と会って仕事がしたい」
「会社の良さをもっとアピールしたい」
「これまで培ったライティング力や調整力を活かしたい」
こんなふうに思っている人にはピッタリの仕事でしょう。
仕事内容とは別に、広報の仕事だと通常の勤務となりますので、徹夜や締め切り前に泊まり込みなどもないため、体力的にも精神的にも自分らしく働けるのもオススメの理由です。
転職活動の際は、これまでの実績の他に、より多くの企業や人をつなげる点が前職と似ているなどアピールしていきましょう。
出版社から転職先おすすめ③:webメディア関連
これまで紙の本や雑誌に携わった方には、webメディア関連の転職もアリでしょう。理由は、やはりライティングスキルが活かせるからです。
最近は、「オウンドメディア」「SNSでの発信」など、企業自身が、商品やサービスの認知度向上のために発信するケースが増えており、そこでも前職のスキルを活かせるフィールドは広がります。
web業界には、システムや仕組みに詳しくても、ライターやプランナーなど経験が少なく、場合によっては、低質のコンテンツを展開している企業も多いのが現状です。
その現状を変えるためにも、前職のスキルを活かせます。ライティングスキルだけでなく、企画力も活かせるかもしれません。商品PRのために、どんな手段を使って、どんなメディアを使って、展開していくかなどの場面も考えられます。
今後webメディアについては、もっと広がっていく可能性が高いです。そういう意味でもキャリアアップできる市場やフィールドは広がっています。
出版社から転職先おすすめ④:印刷業界
オススメ先として、印刷業界も挙げさせていただきます。理由は、印刷会社自身で、ライターやデザイナーなどを配置している場合があるからです。
仕事内容によっては、ライティングスキルや調整力を活かせます。たとえば印刷物のキャッチコピーや編集作業など、出版社時代のスキルを活かせるケースも多く、印刷業界未経験の方でも、出版社での編集経験者を募集している会社があります。
印刷会社も紙をメインに扱っている会社では将来的に厳しい場合があります。しかし会社によりwebやデジタル関連へ事業を進出している会社も多いため、会社によっては働けるフィールド、やりがいなど可能性は広がります。
他にオススメの理由として、出版社と比べると、業務量も少ないので、プライベートをもっと充実させたいと考えている方にはオススメです。
もちろん業務にもよりますが、毎月の締め切りなどがないため、追いつめられずに働ける点もオススメです。
出版社からの転職必勝のコツ3選
①ライティングスキル
これまで何度もふれてきましたが、出版社で身につくスキルの一つにライティングスキルがあります。
あらゆる場面で活かせるスキルにはなりますが、転職を考えている業界でより活かせる場面やケースを想定してアピールするといいでしょう。
またコツとして、これまで自分が関わった本や雑誌を持参して、面接の際は一緒に見ながら説明したり、気をつけていたことなど話すと、先方へのアピールもスムーズにいくでしょう。
②企画力
企画力についても、ライティングスキル同様に身に付くスキルですので、自信を持って主張していきましょう。
企画の内容だけでなく、どんな企画を立て、それをどうやって具現化していったかなど実績も先方と共有するとより具体的で伝わりやすいです。
またコツとして、転職先の会社でこんな企画ができるとか、こんなことをすれば認知度や知名度も上がるのではないかと、これまでの実績をもとにアピールしていきましょう。
③営業力
営業力も向上しているはずですので、その部分も強調していきましょう。
出版社の場合、メインは広告の営業になります。
広告は無形商材のため、機能や効能をアピールするのが難しいですが、そんな中でもこんな取り組みや努力をして、営業を取っていたなどアピールするのもいいでしょう。
こんな企画書を作って広告を取りましたなど、より先方がイメージしやすい説明を心がけましょう。
出版社からの転職を成功させる3つのコツ
①ライティングスキル
これまで何度もふれてきましたが、出版社で身につくスキルの一つにライティングスキルがあります。
あらゆる場面で活かせるスキルにはなりますが、転職を考えている業界でより活かせる場面やケースを想定してアピールするといいでしょう。
またコツとして、これまで自分が関わった本や雑誌を持参して、面接の際は一緒に見ながら説明したり、気をつけていたことなど話すと、先方へのアピールもスムーズにいくでしょう。
②企画力
企画力についても、ライティングスキル同様に身に付くスキルですので、自信を持って主張していきましょう。
企画の内容だけでなく、どんな企画を立て、それをどうやって具現化していったかなど実績も先方と共有するとより具体的で伝わりやすいです。
またコツとして、転職先の会社でこんな企画ができるとか、こんなことをすれば認知度や知名度も上がるのではないかと、これまでの実績をもとにアピールしていきましょう。
③営業力
営業力も向上しているはずですので、その部分も強調していきましょう。
出版社の場合、メインは広告の営業になります。
広告は無形商材のため、機能や効能をアピールするのが難しいですが、そんな中でもこんな取り組みや努力をして、営業を取っていたなどアピールするのもいいでしょう。
こんな企画書を作って広告を取りましたなど、より先方がイメージしやすい説明を心がけましょう。
出版社からの転職先をもっと知るには?
出版社からの転職をする場合、具体的な転職先を知りたいのであれば、転職エージェントがおすすめです。理由は、
- 一般市場に出回っていない求人情報がある
- 転職エージェント毎の求人がある
- 経験豊富なコンサルタントが求人を探してくれる
- 自分で探す手間がはぶける
- 面接対策などのサービスがある
などが挙げられます。
また数ある転職エージェントの中でもオススメなのが、「マイナビ」と「doda」。
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このように転職エージェントを利用するメリットはたくさんありますので、ぜひ登録して転職を成功させましょう。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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