私はこれまで約10年間人事の仕事を経験してきましたので、今回は人事部の仕事に転職するにあたって、有利になる資格を徹底解説させて頂きます。
「未経験から人事に転職してなりたいけれど、どんな資格があれば有利なのか。」
「どんな資格をとったらよいかわからない。」
人事の仕事に未経験で転職するためには、いったいどのような資格を取得すればよいのでしょうか。
人事と一口に言っても、行う仕事内容によって必要な資格も変わってきますので、人事への転職を検討されている方はぜひご参考ください。
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【2022年7月14日最終更新】
目次
人事の転職で有利なとるべき資格一覧
未経験で人事職に転職したいと考えた場合に、有効となるのは社会保険労務士・簿記二級、衛生管理者の3種類の資格です。
資格名 | 難易度 | 資格取得期間 | 費用 | 使用業務 |
社会保険労務士 | 非常に高い | 5年 | 9000円 | 社会保険事務 |
簿記二級 | 高い | 半年 | 4630円 | 給与計算事務 |
衛生管理者 | 低い | 3ヶ月 | 6800円 | 安全衛生 |
社会保険労務士 取得難易度:
社会保険労務士は、未経験で人事の仕事をする場合社会保険事務などの仕事が多いため、持っていると非常に便利な資格です。
ただし難関国家資格の一つであり、資格取得するのに時間がかかる傾向にあるため、短期で人事職への転職を狙う場合には取得が難しいといえます。
簿記二級 取得難易度:
簿記二級は、給与計算後の仕訳処理などに活用することができます。
人事部の仕事の中でも、給与計算を他社にアウトソーシング(外部委託)していない場合は、給与計算が毎月1回必ずルーチンワークとして存在します。
給与計算が終わった後に、簿記の知識がないと仕訳を切ることができませんので、持っておくと業務の中で非常に役に立つ資格です。
衛生管理者 取得難易度:
衛生管理者の資格は、持っておくと健康診断や社員の健康管理のアドバイスなどに非常に役に立つ資格です。
衛生管理者は、必ず何名か有資格者を設置しなくてはならない資格のため、持っているだけで人事転職の選考に有利となることもあります。
「人事未経験から転職する場合資格は不要なのか?」という疑問ですが、結論、求人を見つけることとあなたに人事未経験のポテンシャルがあれば転職することは可能です。
人事未経験者向けの求人というのは非常に人気ですので、まずは求人募集を見つけることが大前提としてありますが、求人を見つけられれば今までの経験をどう活かせるのかアピールすることが必要です。
求人を見つける方法に関しても、アピールする方法についてもどちらも人事の転職に強い転職エージェントのマイナビやdodaを活用すれば全て解決しますので、人事未経験者の転職に利用は必須と言えるでしょう。
人事の業務に関係のない資格は取得しないことが大前提
人事部への転職が成功し、採用担当の仕事を任されると、面接官などを担当することになります。
そのときにならないとわからないことなのですが、業務に関係のない資格を履歴書に書いてくる転職希望者を落とすという原則に気が付くことになります。
人事部に転職したい、と考えている方は、この事実からも業務に関係のない資格を取得することは避けるようにしてください。
一部の特殊な有資格者でないとできない仕事以外では、業務に関係のない資格を履歴書に記載することは避けた方が無難です。
関連:【人事歴10年が語る】人事の仕事内容一覧!未経験者の仕事は?
人事の仕事を行う上で法律知識は必須
人事未経験者が、仮に採用担当者として転職するにしても、労務管理の担当として転職するにしても、法律知識を持っていることは大前提です。
昨今ではコンプライアンスなども厳しくなり、会社に採用担当者であったとしても、面接時に聞いてはいけない質問などもあります。
身近な例でいくと、高卒採用面接において「最近、どんな本を読みましたか?」という質問をうっかりとしてしまった採用担当者が、ハローワークと労働基準監督署から未成年者採用において不適切な質問をしたとして、大問題となりました。
思想を問うような質問を高校生相手にしてはいけないという、採用における法的なルールを熟知していないために起こった失態でした。
このような事態を避けるためにも、就職論理規定や労働基準法などの知識も、ある程度は勉強しておかないといけません。
当然、このような労働基準監督署とハローワークから行政指導を受けるような失態を犯した社員を人事部員として置いておくことはできませんので、採用の仕事はできなくなります。
未経験者で人事に転職した場合に任される仕事内容とは?
未経験者で人事に転職した場合、仕事内容は大きく二種類に分かれます。
給与計算や賞与計算を行う、労務管理の仕事をするか、学校訪問を行ったり、リクルーターとして転職希望者を獲得する活動を行う採用担当の仕事をします。
職種名 | 仕事内容 |
労務管理 | 給与計算など、事務職 |
新卒採用担当者 | 学校訪問や、リクルーター活動、面接の実施、内定式・入社式の開催など |
中途採用担当者 | 求人票作成、ダイレクトリクルーティング(スカウト)、人材紹介会社との打ち合わせ、面接など |
労務管理
特に未経験者の方の場合は、労務管理で基礎を固めて、その後人事制度企画などにステップアップすることになります。
地味な仕事の連続で、活発に動きたい方には向いていないこともあるでしょう。
人事未経験者が任される仕事内容については「人事の仕事内容一覧!未経験者の仕事は?」でより詳しく解説しているので、ぜひ併せてご参考頂ければ幸いです。
採用担当者
採用担当者は、企業に合った人材を採用して研修などを行い、会社に最適化した社員を育てる活動を行います。
採用担当者専任の求人の場合は、労務管理の知識が必要ないため、資格は特に必要ありません。
採用担当者の仕事内容は営業職の仕事内容に近く、どれだけ良い人材を獲得するかが重要です。
採用できなければ、経営者から強く叱責されたり、成果を問われますし、採用した人がすぐ辞めてしまった場合も、同様に経営者から厳しい指導が行われます。
人事の未経験者歓迎求人は、どちらかというと採用担当専任向けの求人が多いです。
採用担当者として学校訪問や、新卒採用や中途採用者の面接、求人広告の作成などを行います。
採用担当専任者は、採用の仕事があるうちは人事部で採用を行いますが、採用の閑散期になると労務の仕事をすることもあります。
労務担当になりたいのか、採用担当者になりたいのか
人事の仕事に未経験から転職して挑戦する場合は、労務担当者になりたいのか、採用担当者になりたいのかを、自分で決めておくようにしましょう。
もしどちらの仕事が向いているのかわからなかったり決めかねている場合は、「人事の転職エージェントおすすめ5選」を活用してアドバイスを受けてみて下さいね。
また、よく求人内容を見極めないと、採用の仕事がしたかったのに労務管理の仕事をさせられてしまうというとミスマッチを起こしてしまいます。
そうならないように、労務管理を行う人員の募集なのか、採用担当者を募集するための求人なのかをしっかりと見極めるようにすることも重要です。
資格を取得して、人事への未経験転職を実現しよう
今回紹介した人事の転職で役に立つ、
・社会保険労務士
・簿記二級
・衛生管理者
上記3つの資格は、どれもしっかり勉強しないと取得できない資格です。
しかし、3つの資格のどれか一つを持っているだけでも、他のライバルと差をつけて人事の未経験者採用には有利になります。
衛生管理者だけでも有効なアピールになりますので、ぜひ資格取得をして、人事職への未経験転職を実現できるようにしてみて下さいね。
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