商社からメーカーへの転職を考えているものの志望動機で苦戦していませんか?
商社からの転職先として、どのような会社を選べばいいのか迷ってはいませんか?
商社のスキルや経験がどのような会社で認められているのか、それが分かれば商社の経験が活きる職場が分かるようになります。
商社は体育会系の会社が多く、業務内容もハードなものが少なくありません。
しかし厳しい業界だからこそ結果を出しておけば、転職活動の際にその実績をアピールすることができます。
実際に私が知る商社の経験者も身につけた英語力などを武器に転職を成功させています。
商社からのおすすめの転職先一覧と未経験の業界へ応募する際の志望動機について解説していきますので、商社から転職を検討されている方はぜひご参考ください。
【最終更新日.2022年2月17日】
目次
商社で働くことで身につくスキル
商社で働くことで身につくスキルはいくつかありますが、職種によって違いがあるので一つずつ職種ごとに身につくスキルを見ていきましょう。
営業事務
商社での営業事務は、営業のサポートだけでなく貿易事務も兼ねている場合が少なくありません。
そのため、貿易事務・英語力・事務処理能力など一般事務職と比較すると幅広いスキルを身につけることができている筈です。
営業
商社の営業は日本国内に限らず海外にまで、時には足を運び営業活動に取り組みます。
そのため、営業力だけなく英語力・交渉力・コミュニケーションスキルなどを身につけることができているでしょう。
事業企画
事業企画は今後の取り扱い商材の方向性や、投資計画、そして経営問題解決の提案など、ポジションによって様々な企画を立案・実行します。
マーケティング・市場調査・交渉力・提案力・プレゼンテーション能力などを身につけることができます。
商社の事業企画が他の業界と大きく異なる点は、海外でヒットしている商品を日本で販売するなど、世界の最先端のトレンドに触れることができることです。
また、逆に日本のヒット商品を海外に展開させることもあるため、商社は時代の流れを肌で感じることができる業界でもあります。
転職市場価値が高いスキルは英語力で、グローバル化が進む昨今ではマイクロカンパニーなど少人数のベンチャー企業でも海外進出しているケースは少なくありません。
海外のサプライヤーと英語で商談した経験は、転職活動の強みとなり得るでしょう。
商社からの未経験転職先おすすめ一覧まとめ
では、ここまで解説した商社で身についたスキルを踏まえて、経験を大いに活かすことのできる転職先をご紹介してまいります。
※⭐️の数は商社業務との転職後親和性
国内メーカー | |
外資系投資銀行 | |
コンサルティングファーム | |
メガベンチャー | |
IT系の営業職 | |
別業種の事務職 | |
別業種の企画職 |
それぞれ具体的に解説して参ります。
商社から転職先おすすめ①:国内メーカー
商社からの転職先としては国内メーカーは非常におすすめで、理由としてはこれまでの営業力や事務処理能力、企画力などを活かせることができるからです。
また、そのメーカーが海外展開するフェーズであれば当然英語力も強みとなりますよね。
営業職として他の業界を経験したい場合や、精密機械など特定の分野へ強い関心がある場合なども国内メーカーはおすすめと言えます。
食品輸入商社から転職したい人必見!転職先おすすめ5選
志望動機を作成するなら、アピールすべきは人間力や営業力で、国内メーカーの営業の場合、各企業の担当者と深い信頼関係を築くことが欠かせません。
そのため、これまでの実績などアピールできるところはしっかりと伝えておきましょう。
商社からメーカーへの志望動機例文
「私が御社を志望した理由は、これまでの経験で培った営業力や人間力を活かせることができると考えたからです。
また、前職で営業として精密機械を取り扱ってきたことも理由の一つです。これから営業として精密機械の分野で専門性を身につけていきたいとも考えています。」
代表的な国内メーカーとしては以下の企業があります。
・株式会社日立製作所
・キッコーマン株式会社
・日本ロレアル株式会社
・本田技研工業株式会社
商社から転職先おすすめ②:外資系投資銀行
商社からの転職先としては外資系投資銀行がおすすめの転職先の一つです。
外資系投資銀行では商社で身につけた英語力が重宝されますし、また企業評価も経験があればそのスキルが評価されることもあります。
実務としても、商社で国際的なビジネス感覚を身につけていれば、日本企業とは異なる外資の体質にも馴染みやすいといえるでしょう。
志望動機を作成するなら、アピールするポイントは「今後もグローバルに活躍したいこと」、そして財務関連の知識や経験があれば漏れなく伝えることが大切です。
【志望動機の例文】
「私はこれまで多くの海外企業との取引を担当してまいりましたが、これからもグローバルに活躍していきたいと考えています。
また、これまでの英語力や交渉力、財務部に在籍した経験などが御社への貢献に活かせるかと考え、今回志望させていただきました。」
代表的な外資系投資銀行としては、以下の企業があります。
・メリルリンチ証券株式会社
・ドイツ証券株式会社
・ゴールドマンサックス証券株式会社
・JPモルガン証券株式会社
外資系投資銀行に転職するためには、国内の日系企業とはまた違った形で転職活動の準備を行う必要がありますので「外資系転職に強い転職エージェントおすすめランキング」を活用することは必須と言えるでしょう。
商社から転職先おすすめ③:戦略系コンサルティングファーム
商社での営業は、ただサプライヤーとの商品を仲介するだけでなく、取引先企業の経営まで理解しておかなければいけません。
経営業務に関する知識や経験に自信がある場合、戦略系コンサルティングファームもおすすめの転職先の一つです。
戦略系コンサルティングファームは外資系企業が多いため、商社で身につけた英語力も強みとなりますよね。
外資系転職に強い転職エージェントおすすめランキング
志望動機を作成するなら、前述の通り経営に関する知識や経験を伝えることです。
MBAや中小企業診断士の資格を取得している場合、インパクトとしても大きいのでしっかりとアピールしておきましょう。
【志望動機の例文】
「私が御社を志望した理由は、もっと経営に深く関わるところで仕事がしたいと考えるようになったからです。
商社では経営企画に携わった時期があり、資格としては中小企業診断士を取得しております。
こういった経験や資格を武器にして、御社の事業に貢献させていただきたい所存です。」
代表的な戦略系コンサルティングファームとしては以下の企業があります。
・ボストンコンサルティンググループ
・アクセンチュア
・マッキンゼーアンドカンパニー
・ローランドベルガ―
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商社から転職先おすすめ④:メガベンチャー
商社からの転職先としては、IT系の企業を中心とするメガベンチャーもおすすめです。
その理由は、メガベンチャーであれば福利厚生や報酬が充実している傾向があり、さらに挑戦的な企業体質であることが多いからです。
企画力や英語力も部署によっては武器となるので、スピード感がある仕事をしたい場合はメガベンチャーは特におすすめです。
志望動機を作成するならこれまでの経験だけでは足りず、「なぜ御社でなければいけないのか」という理由も伝えることがポイントです。
【志望動機の例文】
「今回志望させていただいた理由は二つあります。
一つはこれまでの企画力や英語力を活かすことができると考えたこと。
二つ目の志望理由は個人的に御社のサービスを普段から活用しており、ユーザーとしてだけではなく、このサービスを世の中に広めることも貢献したいと考えるようになったからです。」
代表的なメガベンチャーとしては以下の企業があります。
・株式会社サイバー
・株式会社DeNA
・ヤフー株式会社
・株式会社ミクシィ
商社から転職先おすすめ⑤:IT企業のソリューション営業
現在勤めている商社でIT系の分野に携われているのであれば、IT企業の事業会社のソリューション営業という選択肢があります。
実際にIT系商社の営業職からIT企業のソリューション営業へと転職を成功させた方の体験談を見てみましょう。
商社からの転職体験談
なぜ商社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
IT系総合商社でしたが、配属される部署によっては取扱いのできる商材が1~2商材程度と限定的でした。
学習できることが少なく、また営業職以外の職種へのキャリア配置についても柔軟に対応してもらえない状況でした。
営業成績が全てであり、課長、部長などの狭き門を多数の営業マンとの競争から勝ち取る必要がありました。
ノルマもきつく疲弊していたことから30歳という年齢を区切りとして転職を検討することにしました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
自分自身の知識の幅を広げたいと思ったからです。
前職のIT系総合商社にて業務に従事していたころからITの勉強は積んでおり、よりITサービスに特化した企業で自分の力を発揮できないかチャレンジをしていきたいと思いました。
元々営業職であったため、転職と同時にSEへ転向することは困難でしたが、積み上げてきた経験や学習を試してみたい思いから、ITソリューション営業の職種を採用していた現在の会社を選びました。
商社から転職先おすすめ⑥:別業種の事務職
現在勤めている商社で事務系の仕事を任されている場合は、全く別業種の事務職に転職するという選択肢もあります。
同じ事務職でも、働く会社によって仕事の進め方や任される範囲というのはまるで異なります。
商社からの転職体験談
なぜ商社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
新卒で商社に入社し、入社前のイメージとはかけ離れていたからです。
事業内容はほぼ商品の横流しのみで、競合の多い製品の場合は赤字で販売していることもありました。
総務部に所属し採用・勤怠・その他雑務を行っていましたが、言われた作業をするだけであったり担当以外の仕事に関しては一切情報共有がされない環境でした。
各部署からの雑用は全て押し付けられ、何か問題が起きても上司は知らぬ存ぜぬの状況であり総務部として機能しているとは言えない状態だったので転職を決意しました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
事業内容が製造業のインフラ関係であり、独自の製品や技術を所有していることで非常に安定した経営状況だったからです。
また、安定した経営状況にも関わらず新製品・技術の開発や新規事業の模索など、挑戦的な面も兼ね備えていたことも高評価でした。
前職の経験を活かし、人事部への配属を希望していてジョブローテーションなどもなかったため、確実に希望の職種で働くことができました。
待遇面でも、年間休日数の増加、年収の大幅増加、福利厚生面の充実など前職と比較してマイナスとなる面がなかったです。
面接等で関わった社員の印象が非常に良く、入社後も長く働いていけると感じています。
商社から転職先おすすめ⑦:別業種の企画職
現在勤めている商社で営業職だからと言って、必ずしも転職先で営業職を務める必要はありません。
転職後に職種転換し、企画職へとジョブチェンジを果たした方の転職体験談を紹介します。
商社からの転職体験談
なぜ商社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
学生時代は学校の教員になるか、教育に携われる仕事に就きたいと希望していたのですが、なかなか教員への道も狭く、教育関連の企業も見つけることができなかったので、とりあえず内定を貰えた商社に入社することにしました。
8年程継続勤務して、主に営業職に従事しましたが、待遇面でも問題はありませんでしたし、仕事の内容においても特に不満をと感じることはありませんでした。
しかしあまりやりがいを感じることができず、30歳という転職をするにも最終のチャンスの年代に差し掛かり、一念発起して新天地を探すことにしました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
学生時代に希望していた教育関係の分野の企業を転職エージェントの方に探してもらい、見つけることができました。
転職先の企業は、教育に係る教材を広い年齢層に向けて販売している業者でした。
私が携わることになった分野は教材の企画を一から考察するプロジェクトチームで、自分が考える理想の教材を作りだせるとてもやりがいのある業種だと感じました。
転職を終えてすぐに自分のような初心者にも大きな企画を担当させてもらい、日々問題と格闘しながらではありますが充実した毎日を送っています。
商社からの転職先をもっと詳しく知るには?
今回は現在商社マンとしてお勤めのあなたが転職する際の転職先候補を4つご紹介してきましたが、商社として働いたスキルは活かせる転職先はまだまだあります。
転職エージェントを使えば、今回紹介したような商社でのスキルが活かせる職場はもちろん、これまで発想もしていなかったような転職先を紹介してもらうことも可能です。
また、転職先の企業を紹介してもらうだけでなく、商社での実績をどのようにアピールするか、職務経歴書や面接の対策も踏まえながら総合的に転職活動をサポートしてもらえるんですね。
「転職エージェントおすすめランキング!1000人の評判比較」では、商社マンとして働いてきたあなたが転職すべきおすすめの転職エージェントをご紹介していますので、ぜひよりオーダーメイドなアドバイスと転職先を紹介してもらたらと思います。
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