「IT業界に転職して営業をしてみたいけれど、未経験でも大丈夫だろうか?」と不安に思ったことはありませんか?
IT業界は、深刻な人手不足に直面しており、経済産業省によると2030年にはIT人材が50万人不足すると言われているほどです。
私は大手転職エージェントのキャリアコンサルタントとして、業界未経験者に対するIT業界の営業職への転職サポートを数多く経験してきました。
IT業界の営業職は未経験でも採用が決まりやすい傾向にあり、営業経験者には必ずと言っていいほど、未経験でも応募が可能なIT業界の営業職の求人をご案内していたほどです。
IT業界の営業職について事前に知っておくことで、どうすれば未経験でもIT営業になれるのかについて知ることができるので、徹底解説自分に合うかどうかもじっくりと検討することができます。
WEB・IT業界に強い転職エージェントおすすめ8選【2019】
目次
IT業界の営業職の種類
アカウントプランナー
アカウントプランナーの営業職は、
「どの媒体を選べばよいのか?」
「どのWEB広告を利用すれば集客がアップするのか?」
などWEBサイトを発掘するなどして最適な媒体を見つけ出し、販売促進のために、広告代理店やクライアントに提案をする仕事です。
関連:アカウントプランナーとは?広告営業と違う?未経験転職可能?
企画営業
企画営業職は提案営業やソリューション営業と呼ばれることもあります。
たとえば、「最新のIT技術を導入したいけれど、何をしたらよいかわからない」と言ったクライアントに対して、具体的なITソリューションを提案するのも仕事も1つです。
法人顧客へのヒアリングを通してニーズを掴み、自社の商品を売るのではなく、オーダーメイドの提案を行うため、営業というよりはコンサルティング職に近いイメージです。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、自社でパッケージ化されたシステムやITサービスなどの商品を販売する仕事です。
商品導入後のトラブル管理や、顧客からの技術的な質問に対しても自らが窓口になってサポートを行うことが多くなります。
やや技術寄りのポジションのため、自社製品に関する技術面での知識だけでなく、ITに関する知識が求められます。
もちろん、顧客と良好な関係を構築する営業力も必要になります。
メディア営業
メディア営業職は自社が保有しているメディアの広告枠を企業に対して営業する仕事です。
自社メディアの特性や競合優位性さえ押さえていれば、比較的未経験で採用してくれることの多い職種と言えるでしょう。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは営業よりも一歩引いたポジションで「商品・サービスを導入した顧客の満足度を高める」ことを目的とした役割を持ちます。
比較的新しい職種で、IT企業を中心にサブスクリプションサービスやシステムを提供している会社でカスタマーサクセス職は活躍することができます。
”顧客と一時的な関係で終わるのではなく、長期的に深く付き合っていき良好な関係を築いていきたい”という方にぴったりの営業職と言えるでしょう。
IT業界の営業職に未経験転職は可能?
まず結論から言うと、あなたがIT・WEB業界未経験であったとしても、営業職に転職することは充分可能です。
未経験でIT業界の営業職に転職をしたいと考えたら、「自分にはどれぐらい可能性があるのか?」と知りたいと思いますので、下記円グラフの要因分析を参考にしてみましょう。
業界経験なし×職種経験あり
上図より、未経験でのIT業界の営業職への可能性を100%としたとき、職種経験は全体の60%と高いウエイトになります。
つまりIT・WEB業界でなくても、他の業界で営業を経験している人材であれば採用される確率は高くなるという訳です。
業界経験あり×職種経験なし
また、IT・WEBの業界経験があれば、営業経験はくてもスムーズに職場に溶け込んでいけると評価されますので、業界経験には20%相当の可能性があると考えて良いでしょう。
ただし年齢においては、20代だけでなく30代であればIT業界の営業職への可能性は少し低くなり、年齢は転職可能性の20%のウエィトを占めると言えます。
業界経験なし×職種経験なし
業界も職種も未経験となると、転職可能性の要素が極めて少なくなりますので、IT業界の営業職への転職は、狭き門になると覚悟する必要が出てくるでしょう。
ただし年齢が20代であれば、業界・職種共に未経験であっても採用してくれる企業はありますので、充分転職を狙えると言えます。
業界・職種未経験・30代以上であれば正直かなりハードルは高くなってしまうと言わざるを得ません…。
IT業界未経験者に営業職で歓迎される能力
未経験でIT業界に転職をしたい場合、どのような能力や素質があるとみなされれば、転職市場において歓迎される可能性が高いのでしょうか?
ここでは、IT・WEB業界の転職市場で評価されやすい4つの素質について説明をしていきたいと思います。
コミュニケーション能力
円滑に意思疎通が図れるコミュニケーション能力があれば、未経験であっても採用される可能性がグンと高まります。
言葉を選ぶ能力が高い人は、その場にふさわしいコミュニケーションが出来るため、開発エンジニアの言い分だけを聞いたり、顧客の要求だけに応えるのではなく、バランスよく両者の間に立つことができます。
コミュニケーション能力が高い人は、「エンジニア・クライアントの双方から信頼される営業になれるかもしれない」と見込まれるでしょう。
IT技術への向学心
進歩するIT技術に対して、学び続ける姿勢があることも重要です。
営業職はエンジニアと違い、技術開発を担当しません、しかし、ITに関する最新の情報に触れ、営業活動に活かす姿勢が求められます。
なぜなら、IT知識が乏しいIT営業マンは少なくないからです。
最新のITトレンドや、ITビジネスの流行を取り入れた営業活動を行えば、営業として差別化につながり、評価が高くなります。
注目されているIT技術に興味・関心が持ち、営業であっても資格の取得に励むタイプの人は未経験であっても、積極的な印象につながります。
ロジカルシンキング
IT営業として採用される人の共通点に、〝ロジカルシンキングができている人〟が挙げられます。
たとえば、開発メンバーやクライアントから相談を持ちかけられたときでも、「なぜだろう?」と疑問を持ち、わからないことを調べながら、原点に立ち返って物事を進めていくことが必要です。
分かりやすく順序立てて話ができたり、論理的かつ簡潔に話すスキルも重要です、なぜなら、顧客はITの専門家ではないからです。
相手の立場にたってわかりやすい説明を心がけている人は、未経験であってもITの営業職としての素養があると判断されるでしょう。
マネジメント能力
キャリアコンサルタント時代、ある塗料の中小企業で5名の部下を持つリーダーがマネジメント能力を買われ、従業員数50名ほどのITベンチャー企業に執行役員として転職したことがありました。
30代以降になれば、マネジメント経験がある人ほど有利です。IT業界ではマネジメントを実行できる人が少ないからです。
部下の人数が多くなくても構いません。メンバーを束ねて教育するマネジメント能力が高い人は、歓迎される傾向にあります。
IT業界未経験者の営業職転職の志望動機例
IT業界未経験から営業職として転職をしたい場合、どのような志望動機であれ採用されやすいでしょうか?
ここでは、実際の志望動機例を例文を用いてご紹介したいと思います。
IT営業職の転職志望動機例
前職は英会話スクールで、営業リーダーという立場でお客様からのクレーム応対をしていました。
はじめは怒り心頭のお客様でも、言いにくいことを言ってくださったことに感謝して最後まで話を聞くことで、追加契約をして頂き、ノルマの達成につながった時にはやりがいを感じました。
御社が提供するITサービスは、どれも企業の悩みを解決し、より便利にするものです。I
T業界は未経験ではございますが、これまで培ったお客様の悩みを解決するためのコミュニケーション力や、ねばり強さ、問題解決力は御社での営業職でも活かせるものと考えております。
業務に必要な資格は取得をして、御社サービスの更なる認知と普及に努めたいと考えております。
IT営業職志望動機のポイント
この志望動機を作成したポイントは、クレーム対応の担当者として、コミュニケーション力を活かして課題を解決した事例を示していることです。
これまでの自分の経験と応募先企業との接点も明示しつつ、目標や目的を達成し、組織に貢献できる人材である点もアピールしておきましょう。
業界未経験の場合は、資格等の取得に対する意欲をアピールしておきます。
関連:IT業界の営業職への転職に有利な資格厳選10選まとめ【保存版】
IT業界営業職で未経験OKな優良企業の特徴
IT業界で未経験OKの営業職の求人企業の中でも、離職率が低く、社員のことを大事に扱っている優良企業にはどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、優良企業が持つ4つの特徴についてご紹介をしましょう。
ワークライフバランス制度が利用しやすい
日本マイクロソフトでは、週休3日にチャレンジするなど私生活を充実させるための取り組みを実験的に開始しています。
さらに、休日の社会貢献や自己学習、私生活を充実させるための費用を最大10万円程度支援するなど、従業員のワークライフバランスに取り組んでいます。
日本マイクロソフトに限らず、出産や介護で出社できない人に向けた在宅勤務制度など、ワークライフバランス制度が利用しやすい企業ほど社員の満足度も上がりやすくなります。
再チャレンジOKの社風
LINEでは何度も入社試験に応募できる制度を用意して、再チャレンジをする機会を与えています。
一見すると、NGを突きつけられて厳しい思いをするかもしれませんが、奮起をして、勉強をすることにより、実力を高めれば門戸が開かれてチャンスが増えます。
晴れて内定となれば、入社後も愛着とやりがいを持って働くことができる人が多くなりますので、失敗を受け入れる風土があれば、従業員は安心して仕事に打ち込むことができます。
社内イベントが豊富
人材が流動化する世の中でも、社員が流出することなく定着する企業では、社内イベントが豊富です。
特にコミュニケーションが少なくなりがちなIT企業では、
・社員誕生日パーティーや
・家族を会社に呼ぶファミリー懇談会
・野球やサッカーなどのサークル活動
…etc
上記のようなイベントに会社が一定の補助金を出すなど、社員同士の結束力を高める取り組みをしています。
社内イベントを豊富に用意し、参加した社員同士の交流を深め、「一緒に働きたい」と思わせることによって、人が辞めない組織作りを可能にしています。
手当てが充実
メルカリでは、社員が外部の有料研修を受講した際に、レポートを共有する条件で会社が費用の全額負担をしてくれる制度があります。
クックパッドでは、通勤ストレスの緩和を目的として、会社の1.5km以内に住むことを条件に毎月3万円を上限に住宅補助が受けられたり、引越し代金の補助も行われるなど、基本給以外の手当てが充実しています。
いわゆる福利厚生が充実していることは、社員の働く環境を第一に考えている優良ホワイトなIT企業と捉えて良いでしょう。
IT業界未経験者の営業に強い転職エージェント
IT・WEB業界への転職成功確率を高めるためには、IT・WEB業界の転職市場に詳しい転職エージェントを活用することで、転職成功確率を格段に高められます。
なぜなら、転職エージェントは転職希望者が採用されやすいように、
・職務経歴書の添削
・面接対策
・日程調整
…etc
など全てをあなたの転職のパートナーとしてサポートしてくれるからです。
今回は数ある転職エージェントの中でも、特にIT・WEB業界に強い転職エージェントを厳選して2社を紹介させていただきます。
doda
dodaは業界最大級の転職エージェントで、10万件以上という圧倒的な求人数を誇るをNo.1転職エージェントです。
非公開求人の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削指導、面接対策など転職のプロが強力にバックアップしてくれます。
IT業界×営業×未経験OKで求人数を調べると、公開されているだけで51件ヒットし、応募から最短1週間での入社も可能など採用意欲の高いIT企業の求人が多いのが特徴です。
営業未経験でも最先端の技術に携わる意欲があれば、dodaを通じて高い確率で内定が手に入るでしょう。
マイナビエージェント
20代に信頼されるエージェントとして№1の実績を誇るのがマイナビエージェントです(2018年の楽天リサーチ)。
業界大手の転職エージェントとして、IT・通信系の求人が3割以上と、IT系の営業職への転職支援実績は豊富です。
IT業界×営業×未経験OKで求人数を調べると、公開されているだけで43件ヒット。
未経験でもチャレンジ精神がある人を募集する求人や、社会人経験が1年以上で素直で吸収力が高い人を歓迎する求人など、IT未経験でも採用されやすい求人企業が豊富に用意されています。
20代・30代の年齢別に転職マニュアルを提供するなど、しっかりと転職をサポートしてくれますので、初めての未経験分野への転職でも安心して利用できるでしょう。
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