看護師として転職したいけど面接での受け答えやマナーに対し、不安を感じている看護師さんはいませんか?
看護師は他職種と比べて転職が成功しやすい職業ですが、それでも面接やマナーがしっかりできていないと、採用担当者から「この人を採用しても大丈夫だろうか?」と思われ不採用となってしまうことも珍しくありません。
面接対策はしっかりしておくことが大切ですが、看護師の転職では聞かれやすい質問が決まっています。
ここでは「これさえ押さえておけば面接も楽々乗り切れる!」という定番の質問について、忘れがちな社会人としてのマナーと共に詳しくお話ししていきますね。
わたしが病棟で働いていたときに常々感じていたのですが、看護師は人と接する機会がたくさんあるためコミュニケーション能力の高い方が多いです。
その上、勉強会や研修など人前で喋る機会が多いので、面接対策さえしておけば面接を恐れる必要はありません。
みなさんもここで面接のポイントをしっかり押さえ、転職活動を成功させてくださいね。
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【2024年1月6日最終更新】
目次
看護師転職の面接に臨むにあたって準備すること
面接に臨むにあたって準備しておくことはいくつかあります。
まずは面接のために準備すべき持ち物として、
・履歴書や職務経歴書のコピー
・看護師免許(コピーか原本のどちらが必要かは職場ごとに異なるので、事前に確認しておくこと)
・身分証明書
・印鑑(現地までの交通費が出る場合は必須)
・財布
・病院までの地図や電話番号(スマホに登録しておくと緊急時の際役立つ)
・筆記用具
・メモ帳
・ハンカチ
・鏡
・歯ブラシ
・メイク直しの道具
・換えのストッキング
上記が面接の際に準備すべきものとして挙げられます。
持ち物以外のものとしては、
・志望する病院の情報の再確認
・応募書類の再確認
といったことも忘れてはいけません。
面接では応募書類の中から質問されることが多いので、一貫性のある受け答えができるように応募書類について見直しておくことをおすすめします。
上記に挙げたものは慌てず平常心で面接を受けるために必要なものばかりなので、きちんとチェックし準備しておいてくださいね。
看護師転職の面接におけるマナー&注意点
いくら面接がうまくいっても最低限のマナーが守れていないと不採用というケースもあるので注意が必要です。
ここでは看護師転職の面接におけるマナーや注意点についてお話ししていきますので、参考にしてください。
遅刻は厳禁!約束の5分前には到着しよう
社会人ともなれば遅刻は当然厳禁ですが、これは転職時の面接でも言えることです。
当日スムーズに病院や施設にたどり着けるように、事前に会場までのルートをチェックしておきましょう。
あまり早く到着するのも迷惑になってしまうので、早すぎず遅すぎない時間の5分前には到着するようにしてくださいね。
万が一遅刻しそうなときは速やかに電話をし、面接官の指示を仰ぎましょう。
入室時のマナーも見られているので要注意
面接中だけでなく、入室時のマナーもチェックされているので気をつけなければいけません。
入室時のマナーとしては、
①3回ノックをする
②「どうぞ」と言われたら「失礼します」とハキハキ大きな声で返事をしてから入室する
③ドアを閉めたら自己紹介をし、面接官の指示を受けてから着席する
このようなものが挙げられます。
不慣れだったり緊張したりしていると、一連の動作が吹っ飛んでしまうので、面接前に実際にやってマナーを習得しましょうね。
面接時の病院の呼び方は?
一般企業であれば面接時に企業のことを「御社」と言いますが、病院の場合は何と言ったら良いのでしょうか?
病院の場合は、面接時に「御院」と話すようにしましょう。
なかなか耳慣れない言葉ですし「何と呼んでも構わないのでは?」と考える方もいると思いますが、このような基本的なマナーを守れているだけで好感を持たれることもあるのも事実です。
少しでも面接官に良い印象を持たれるためにも、面接でスムーズに言えるようにしておくと良いですね。
※ちなみに履歴書や職務経歴書に書く際は「貴院」となるので、注意してください。
身だしなみもマナーの1つ!
看護師は怪我や病気の人のケアにあたる仕事であるため、清潔感や衛生的な見た目であることが重要です。
病院で働く看護師さんは、極端に明るい髪の方や派手なメイクの方、付け爪をしている方などはほとんどいないので身だしなみに関しては問題ないかと思います。
「髪をしっかりまとめ、耳を出す」「清潔感のあるメイクを心がける」といったことに注意をし、面接に臨んでくださいね。
もし自分の見た目に不安のある方は、同僚や友人の看護師などの第三者の目でチェックをしてもらい、清潔感のある見た目かどうか確かめましょう。
看護師転職の面接で聞かれる質問まとめ
ではここからは、看護師転職の面接で必ずと言って良いほど聞かれる質問とその質問意図について掘り下げて見て行きます。
答え方についても、具体的に例文を用いて解説して行きますのでぜひご参考ください。
質問①:「なぜ転職しようと思ったのか?」
看護師の転職面接で必ずといって良いほど聞かれる質問が「なぜ転職しようと思ったのか?」です。
この質問をする意図としては、
・仕事に対する姿勢を知りたい
・すぐに仕事を辞めてしまわないか確認したい
といったものが挙げられます。
前院を辞める理由は、
「人間関係が嫌になったから」
「仕事がきつくてついていけなかったから」
など人それぞれの理由があると思いますが、なるべくならポジティブなことを言うと良いでしょう。
具体的には、以下のような例文が考えられます。
私は7年間慢性期病棟で働いてきました。
そこではがん患者様と接する機会が多くあり、先の見えない治療に苦しむ姿を見るたびに、「自分にもっと知識やスキルがあれば苦痛を緩和することができるのに……。」と思うようになりました。
貴院はがん専門病院として長年地域で暮らす人々の健康を守っています。
私もがん専門病院の貴院で働き、がん看護に対するスペシャリストになりたいと考え転職を決意しました。
このようなものが例文として考えられます。
前職を悪く言わず、前向きな転職アピールすることで採用を掴み取りましょう。
質問②:「なぜ当院を志望したのですか?」
志望動機もほとんどの病院で聞かれる質問です。
志望動機を聞く意図としては、
・病院についてしっかりリサーチしているのか
・求職者と病院側の希望がマッチしているのか
を確認するために行われます。
あらかじめ提出してある履歴書をそのまま暗記して話す人もいるのですが、それだと面接でわざわざ質問する意味がないので、少しアレンジを加えながら話すと良いですね。
具体的には、以下のような答え方となります。
これまで5年間透析室で勤務してきましたが、さらに透析看護に関する知識を深めたいと考え貴院を志望しました。
貴院は透析専門病院であり、職員のスキルアップを積極的に応援しています。
私も専門看護師の資格を取り、透析治療にもっと積極的に関わりたいという思いが強くあります。
資格支援体制が充実している貴院で資格を取得し、患者様と病院のために貢献できる看護師になりたいと考えます。
このような例文が考えられます。
志望動機はあなたの病院に対する熱意や想いを伝える大変重要なものなので、志望動機だけは外さないようにしっかりと対策を立ててくださいね。
質問③:今までどんな技術や仕事を経験したか
これまで所属していた業務についてだけでなく、今までどんな技術や仕事を経験してきたかもよく聞かれます。
この質問をする意図としては、
・どのような診療科がマッチしているのか
・病院の即戦力として働ける実力はあるのか
をチェックするために行われていますよ。
職務経歴書や履歴書を見れば分かる内容もあると思いますので、なるべく端的にポイントを絞って、あなたの実力についてアピールしましょう。
具体的には、下記のような答え方ができると良いです。
私は大学病院で7年間働いてきましたが、4年間はオペ室、その後の3年間はICUに所属しておりました。
オペ室では一通りの手術に付かせてもらっただけでなく、プリセプターとして後輩の指導を行ってきました。
また、ICUではリーダー業務も行ない、広い視野から職場を動かすことも覚えました。
このような受け答えができると良いですね。
履歴書や職務経歴書には書ききれないような委員会や部署内での仕事も積極的に伝えることで、あなたの実力を知ってもらうことが大切です。
質問④:「あなたが看護師として大切にしていることは何ですか?」
「看護師として大切にしていることは何ですか?」という質問は転職の際だけでなく、さまざまな場面でよく聞かれる質問です。
この質問をする意図としては、
・看護感を通してあなたの人間性を知りたい
ということが挙げられます。
今まで働いてきた経験や患者さんとの関わりの中で感じた「自分が目指すべき看護師像」についてお話しできるようにしておきましょう。
その際は実際のエピソードを交えながら話すと、より伝わりやすくなりますよ。
具体的には、下記のような受け答えとなります。
私は患者様が気持ちよく毎日を過ごせるように、常に笑顔で対応することを心がけています。
患者様の中には、繰り返し入院されている方や自宅に帰れない方のように、病院で過ごす時間がほとんどという方もめずらしくありません。
多くの時間を過ごす病院の場が少しでも快適になるように、どんなに忙しい時でも患者様が心地よいと感じるようなケアや対応ができる看護師になりたいと考えます。
看護感に正解というものはありませんから、難しく考えずにあなたの理想とする看護師像について素直な気持ちを伝えてください。
質問⑤:「何か聞いておきたいことはありますか?」
面接の最後に聞かれることが多い逆質問ですが、何と答えるのが正解かよくわからない人も多いはずです。
この質問の意図としては、
・求職者側の不安や疑問を解消したい
・病院や施設に対する関心がどれほどあるのかを知りたい
といったものが挙げられます。
モヤモヤを抱えたまま入職すると転職したことを後悔することにもなりかねないので、ためらわず聞くべきことはきちんと聞いておくことが大切です。
また特に質問がない人でも、志望度の高さをアピールするために、必ず何かしらの質問を用意しておくと良いですね。
具体的には、
・子育て中の看護師に対する支援制度はどのようなものがありますか?
・子どもが小さい時は時短制度の利用ができるのでしょうか?
・貴院では現在二交代制と三交代制の部署があると伺っておりますが、今後はどちらかに統一する予定はあるのでしょうか?
・資格支援制度を利用し、認定看護師の資格を取りたいと考えています。資格取得のための学校に通う間、どのような支援が行われるのか具体的なお話を聞かせていただきたいです。
このようなものになります。
病院のホームページや資料をしっかり読み込み、質問内容を考えておきましょう。
看護師転職の最も効率的かつ効果的な面接対策方法
いくら面接対策をしても、いざ面接官を前にすると頭が真っ白になったり、想定外の質問をされ言葉に詰まったりすることってありますよね。
面接対策と一言に言ってもやることがたくさんありますし、時間もかかりすぎるため一人で準備をすることはあまりおすすめできません。
では最も効率的かつ効果的な面接対策は何かというと、転職エージェントを利用することが挙げられます。
転職エージェントを利用すれば担当者が本番のように面接してくれますし、その病院ならではの情報も持っているので、事前に対策ができますよ。
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さらに、面接終了後にはフィードバックを行ってくれるのも、転職エージェントを利用するメリットの1つです。
看護師の転職活動は仕事と並行しながら行う方が多いため、いかに効率よく取り組むが重要になってきます。
転職して良かったと思えるように、みなさんも転職のプロの力を借りながら、転職活動をより良いものにしていきましょう。[看護師WORKオーバーレイ]