「転職したいけどやりたいことがない」「自分が好きな仕事ってなんだろう」こんな悩みを抱えた求職者はあなたが考えているよりもずっと多くいます。
私は以前キャリアアドバイザーとして勤めていたのですが、転職したいけどやりたいことがないという悩みを抱えている転職希望者の方は少なくありませんでした。
現在の職場に何らかの不満を抱えていて転職したいという思いはあるけども、転職した後にやりたい仕事がないという状態ですね。
仕事を楽しんでいる人とそうでない人では、今後のキャリアの充実度に大きな差が出てきてしまいますので、好きな仕事の見つけ方について解説して参ります。
目次
転職したい!・・・けどやりたいことがない。
私がキャリアアドバイザーとして働いていた時に一番多く受けた相談は、
「今の職場で働くのは限界なので転職したい。だけどやりたいことが見つからなくて…」
という状態、つまり"転職したい意思はあるがやりたいことが無くて転職先を決められない"という悩みでした。
転職する人の中で最も多い転職理由が「やりたい仕事がある」という人なので、自分にやりたいことがないのは焦るの気持ちもとてもわかります。
▼「やりたい仕事がある」は転職理由1位
転職したいと悩んでいる時に周りを見渡すと、みんなやりたいことを仕事にして生き生きと働いているように見えるかもしれません。
でも、あなただけではなく転職を考えるほとんどの人が「やりたいことが見つからない」と同じ悩みを抱えています。
でも、大丈夫。
私の元に相談に来た求職者の方は皆、やりたいことを見つけて転職していきました。
まずはやりたいことが見つからない自分を責めたり落ち込む必要はない、ということを覚えておきましょう。
やりたいことがないと転職しないほうがいい?
そもそも、やりたい仕事が特にないのであれば、転職はしないという選択をした方が良いのでしょうか。
「いつか転職したい。だけど、やりたいこともないし転職せずにやっぱり今の会社にいた方が良いのかなぁ。」そんな風に考えてはいませんか?
ただ一つ言えることは、今の職場でこのまま月日を重ねていってもあなたが抱えている"転職したい"原因となっている悩みが解決される日は来ないということです。
今の自分の仕事、今勤めている会社以外の情報を入手していかなくては、いつまでたっても「やりたいこと」は見つからないままです。
「やりたいことを探す」と決めるだけで、少なくとも何も行動を変えずに働き続けるよりは情報も多く入手できますし、自分について考える機会も自然と増えていくものです。
その結果、より早く効率的に転職活動を進めていけることになり、理想の職場を見つけることができるようになるでしょう。
やりたいことがない時の好きな仕事の見つけ方
では、ここからは具体的に「やりたいこと」を見つける方法をご紹介します。
やりたいことの見つけ方①:今までの自分を振り返ってみる
まずはあなたの今までの人生を振り返ってみましょう。
今の会社に入社を決めた時、高校・大学の受験校を選んだ時、生涯のパートナーを決めた時など、人生の大きな節目においてあなたが下した決断には、必ず「理由」があります。
自分の過去を振り返ることで、
・楽しいと思ったから
・将来性が感じられたから
・希望する条件に一番合っていたから
…etc
など、あなたにとっての判断基準が見えてくるでしょう。
それがあなたにとって変わることのない大切にしている「価値観」だといえます。
転職したいと考えている今のあなたは、今の仕事と「価値観」が合っているとは言いがたい状況ではないでしょうか。
あなたが今までの人生で選択してきた「理由」から「価値観」をはっきりと認識することで、あなたのやりたい「好きな仕事」が見つけられる筈です。
下記の動画では、クリスという外国人男性がやりたいことの見つけ方をたった5分で紹介していますので、ぜひご覧になられてみて下さいね(結構専門的な内容です)。
やりたいことの見つけ方②:やりたくないことを探す
あなたは今「やりたいことがない」ことに対して悩んでいると思いますが、いくら考えてもなかなか答えが出てこないという人もいると思います。
では思い切って逆の視点から考えて「やりたくないこと」を思い浮かべてみてください。
・デスクワークは苦手だ
・あまり人と話したくない
・満員電車には乗りたくない
…etc
些細な小さなことで構いません。
やりたくないことは結構すらすらとたくさん出てきたのではないでしょうか?
そしてやりたくないことを排除して残った条件の中から、実際にあなたが「やれる」仕事を探してみると、どんな仕事があるか見えてくる筈です。
やりたいことの見つけ方③:視点を変える
別の視点からあなたに合った仕事は何かを考えていくことも、やりたい仕事を見つけるために有効な手段の一つです。
具体的にイメージが湧かない人は、「仕事に対して喜びを感じる瞬間」はどんな時かを考えてみましょう。
“「ありがとう」と言われた時”
”自分のアイディアを形にできた時”
“今までにないサービスを生み出せた時”
喜びを感じる瞬間は人それぞれですが、喜びを感じる瞬間こそが、あなたが仕事に対して感じるやりがい(=やりたいこと)そのものです。
たとえば極端な例ですが、喜びを感じる瞬間と仕事内容は以下のように結びつけることができます。
自分の考えを形にできた時 | クリエイティブ職 |
「ありがとう」と言われた時 | 接客業、営業職、アシスタント職 |
今までにないサービスを生み出せた時 | 新規事業部門、独立 |
あなたも喜びを感じる瞬間から自分の「やりたいこと」を探してみましょう。
やりたいことの見つけ方④:適性診断を受けてみる
ここまでにご紹介した3つの方法はあなた自身をより深く分析して「やりたいこと」を徐々に絞り込んでいく方法でした。
ではそこで見えてきた「やりたいこと」が本当に自分に合っている仕事かどうか、適性診断を受けてみるのも有効な手段です。
適性診断とは、主に30問~50問程度の質問に対して回答を選ぶことで、適性のある職場環境や仕事を判定してくれる診断テストのことですね。
数ある適性診断の中でも、転職サイト大手リクナビNEXTの「グッドポイント診断」は多くの転職者の豊富な実績データを元に素早く診断してくれるので、オススメですよ。
そのため、結果は絶対的なものではなく参考資料として客観的に受け止める平静さを保つよう努めることが大切です。
好きな仕事を見つけるためのツールと割り切って利用することが大切ですね。
↓リクナビネクストの適性診断を受けてみる
「やりたいことがない」状態は一刻も早く脱しよう
今回は、「やりたいことが見つからないけど転職したい」と考える方に向けた転職の進め方についてご紹介しました。
転職を自己成長の肯定的な手段と考えられるようになった現代では転職志望者が年々増加傾向にありますが、現代の日本人は「やりたいことがない人」が圧倒的に多く、その悩みを抱えた人はあなただけではありません。
皆同じ思いを持って転職活動をスタートさせています。
キャリアアドバイザーとして働いていた経験から伝えたいことは、転職活動を通して是非あなたが本当に「好きな仕事」を見つけて満足のいく転職を叶えて欲しいということです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、あなたが転職で叶えたいことやその後の先を見据え、あなたを先入観無く、第三者の目線から「やりたいこと」探しをお手伝いして、効率的な転職をサポートしてくれる強い味方になってくれることでしょう。
「転職エージェントを使ったら絶対に転職しなければいけない」ということは毛頭なく、現在抱えている悩みを相談するだけでも全く構わないのでぜひ活用されてみてくださいね。