「食品輸入会社から転職したいからおすすめの転職先を知りたい」と考えていませんか?
食品輸入商社にお勤めで転職を検討しているようだったら、ぜひこの記事を読んで転職活動に活かしてください。私の食品輸入会社からの転職活動の経験を踏まえながら、オススメの転職先、転職活動の方法をお伝えいたします。
実際に私も食品輸入会社に2年勤めておりましたが、食品輸入の会社ということで選択の幅が狭まるかと思いましたが、全然そんなことは無く、食品輸入会社で培ったスキルが認められて、結果的に多くの会社から内定を頂きました。
転職先を決めていない状態での退職となり不安でしたが、退職してから約2週間で転職活動を終えることができましたので、今回はそんな私の経験も踏まえつつ、オススメの転職先の業界、転職エージェントをご紹介いたします。
専門商社から転職したい人必見!商社からの転職先おすすめ6選 【※元商社マン体験談】
目次
食品輸入商社を辞めたい理由
食品輸入会社を辞めたい理由は会社によって様々ですが、以下のような理由が考えられます
出張が多くプライベートとの両立が難しい
事務処理などのルーティンワークが激務
サプライヤーと販売先の間での調整が大変
事務職は評価がされにくい
順番に一つずつ解説して参ります。
出張が多くプライベートとの両立が難しい
食品輸入商社は仕入先が海外となるため、どうしても出張が多くなってしまいますし、長期間の出張も多くなるため、どうしてもプライベートとの両立が難しくなってしまいます。
海外出張は国内出張と違い、出張先でトラブルに見舞われることも多々あり、疲労とストレスが溜まってしまいます。入社前は憧れていた海外出張も頻繁になり慣れてくると「もう懲り懲りだ…」といった方も多いのではないでしょうか。
事務処理などのルーティンワークが激務
食品輸入会社は商品を輸入するまでの事務処理がとても煩雑で、国内での商品受け渡しであれば注文書一枚で済む場合も多いのですが、輸入となるとそうはいきません。
輸入届出書、原材料表など商品によって様々な書類の提出が必要となったり、海外からの輸送ということでデリバリーの調整に苦労したりと、商品を輸入するのに必要なルーティンワークが大変であることから、激務になりやすいです。
仕入先のやり取りには語学力が求められることで、日本語でやり取りができないストレスもあります。
サプライヤーと販売先の間での調整が大変
輸入に限った話ではないですが、日本の企業とは違って、海外のサプライヤーは容赦なく値上げをします。
販売先の卸会社やお店へ値上げをお願いしなければならないのですが、段々と辟易してきますし、どうしてもメーカーではない以上、価格決定力はもっていません。
そして値上げをすれば、せっかく海外で開拓した商品を棚に並べてもらったにもかかわらず、値上げにより棚からおろされる事もあったりして、ショックもかなり大きいです。
それがやがてストレスになって、転職がちらついてきます。
事務職は評価がされにくい
営業は売上の数字が良ければ評価されるのですが、事務処理が中心の事務職は営業のような定量的な評価が難しく、評価が上がりづらいことも多いです。
特に食品輸入会社では既に述べたような多くの書類をこなしながら、サプライヤー側の窓口をおこなうこともあるのですが、海外の企業は日本の企業に比べるとルーズなこともあり、納期遅延や品質トラブルが多く生じます。
その中でミスなくこなす事はものすごい能力なのですが、定量的な評価が難しく会社からの評価が上がりにくいです。
会社から評価されないことでモチベーションも消えてしまいます。
食品輸入商社で働くことで身につくスキル
事務職▶︎語学力や事務処理能力
事務職の方は海外とのやり取りが必然的にあるため、語学力が備わっている方も多いでしょう。
単なる日常会話レベルの語学力ではなく、ビジネス経験が伴った語学力は転職でアピールできる魅力的なスキルで、事務処理能力も身についています。
ちなみに私は大手企業ではなかったため、営業のかたわらで事務処理の業務もおこなっていたことで「貿易実務」というスキルも身につけ、貿易実務検定という資格も取得しました。
営業職▶︎調整力・交渉力
私が最も身についたスキルで現職でも活きているスキルが「調整力」です。
海外から商品を輸入して販売するにはサプライヤーはもちろん、フォワーダー、卸会社、販売店など様々な関係者に協力してもらう必要がありますが、それぞれが値段やコスト等で様々な条件を要求してくるため、商売が思う通りに進みません。
海外から輸入した食品を販売するのは大変なことで、そこで身についた「調整力」というスキルは強みになっています。
食品輸入商社からの転職先おすすめ5選
食品輸入商社からの転職先おすすめを紹介すると、下記5つです。
- 食品卸
- 貿易会社
- 海運業界
- 食品メーカー
- 他業界商社
それぞれ順番に理由や志望動機などを体験談を交えながら解説して参ります。
食品輸入商社から転職先おすすめ①:食品卸
まずオススメの転職先として挙げられるのが、同じ業界で同じ商社である食品卸の会社です。
食品輸入商社で培った食品ビジネスのスキルをそのまま活かすことができますし、前職の商流においてお客様にあたる食品卸会社は、入社前からイメージがし易いことも大きなメリットとなります。
一例として、食品輸入商社から食品卸会社へ転職した38歳男性は以下の理由で転職したようです。
「前職の食品輸入商社ではあくまで輸入した製品しか取り扱うことができなかったのですが、毎回デリバリーが大変でノルマ達成にも苦労しました。より消費者に近いところで幅広く国内外の食品ビジネスに携わりたい、即戦力として活躍したいといった時に食品卸会社への転職を考えました。」
上記の例のように、「輸入食品にこだわらず食品全般に携わりたい」「食品輸入商社での経験を即戦力として活かしたい」といった方にはオススメの転職先です。
現在、募集中の中で代表的な企業としては、㈱オーシャンフェロー、大西商事㈱といった会社があります。
食品輸入商社から転職先おすすめ②:貿易会社
食品輸入商社からの転職先として類似業界になってしまいますが、輸入だけではなく輸出にも視野を広げて、貿易会社で転職先を探してみることもオススメです。
食品輸入商社で培ったスキルは同業界である貿易会社で有利で、貿易実務というスキルは輸出をおこなう貿易会社でも必ず活きますし、輸入経験のある人材は貿易会社では重宝されます。
実際に食品輸入商社から貿易会社へ転職をした33歳の男性の転職理由について以下の通りです。
「海外サプライヤーのわがままに疲れてしまって、輸入の仕事はもう懲り懲り。ただグローバルな仕事は続けてみたいから、コミュニケーションの取りやすい日本のメーカーの製品を輸出したいと考えた。」
「食品は輸送中や品質のトラブルが多くて大変だったけど、他ジャンルの商品だったら、もう一度輸入にチャレンジしたい」と輸入関連に再チャレンジされたい方も経験が活きる良い転職先となります。
現時点の募集中の企業で例をあげると、THI Japan㈱、㈱三和といった企業があります。
食品輸入商社から転職先おすすめ③:海運業界
食品輸入会社で携わる海運業界もオススメの転職先業界の一つです。
海運業会は食品輸入商社と関連が深い業界のため即戦力になれる可能性が高い業界であることが理由で、事務職経験の方はフォワーダーとの輸入に関する手続きやデリバリーの知識があることから、即戦力として期待されます。
得意な英語を話せる環境もあり、会社によっては海外に拠点があるので、海外での仕事に再チャレンジできる可能性があります。
実際に転職した29歳女性の転職理由として以下のような経験談があります。
「食品輸入商社は事務処理が大変で残業も多く、子育てをするのが大変だった。そこで貿易実務の経験が活かすことができて、ワークライフバランスを確保できる会社を探した結果、海運会社がピッタリでした。」
輸入会社や輸出会社がお客さんとなる事もあり、お客さんの気持ちが分かりやすいといった事が大きなメリットとなり「もっとこうして欲しい」と思っていたことをお客さんに還元できるので、食品輸入商社での経験が活きてきます。
現在募集中の企業では、新世紀海運(株)、中外海運倉庫(株)、郵船ロジスティクス㈱があります。
食品輸入商社から転職先おすすめ④:食品メーカー
食品輸入商社で食品を取り扱っていたことから、食品メーカーへの転職を検討する方も多いです。
国内は少子高齢化もあり市場が縮小していく中で、海外に販路を広げたい企業は大手だけではなく中小企業も数多くありますので、語学力があり、輸入という貿易経験がある人材を求めている企業は多いです。
あえて食品メーカーに絞らなかったのは、他業界のメーカーでも十分活躍することが出来るからです。
ここでは私自身の転職理由となりますが、
「前職の食品輸入会社ではサプライヤー側に地政学リスクがあったため、将来が不安だ。そこで安定したビジネスを基盤とする会社を転職先の候補としたい。」
といった理由から、食品輸入商社から国内のインフラ関連メーカーに転職しました。
実際に食品輸入商社時代に培った「調整力」がとても活きていますし、食品メーカーではお客様の要望と工場の要望をすり合わせるために「調整力」が必要となります。
海外のサプライヤーを相手にしていた頃と比べると、国内での調整はコミュニケーションも取りやすく円滑に進めることができますし、問題がおきても強い「調整力」で解決することができます。
メーカーは様々ですが、現在転職サイトに掲載中の矢崎総業(株)、DAITO㈱といった企業が募集を行っています。
食品輸入商社から転職先おすすめ⑤:他業界商社
食品輸入商社から転職しやすい会社として、他業界の商社もオススメです。
食品輸入の商社出身だからといって、他業界の商社だとすぐに活躍できないかといったらそうではなく、むしろ商社のビジネスの「メーカーとユーザーを繋ぐ」という根本は同じであるため、数ある業界の中でも、馴染みやすい部類です。
商社も様々な業界があるため、食品輸入商社で培ったスキルはどれも活かすことができます。グローバルなビジネスを伴う商社では語学力を活かすことができますし、事務処理能力はどの商社にいっても必要なスキルとなります。
営業職ではメーカーとユーザーを繋ぐ ために培った「調整力」が存分に発揮できますので、他業界の商社でも活躍できること間違いなしです。
食品輸入商社時代の同僚(38歳男性)の例ですが、電力インフラ関連の製品を取り扱う全く異なる業界の商社へ転職しました。
その転職理由として、
「担当顧客も営業拠点の周辺のみで、食品輸入商社時代に海外出張に奔走していた頃と比較するとワークライフバランスが取りやすくなることが決め手だった。」
と転職に成功した様子でした。
商社文化が根強い日本では各業界に多くの商社が存在しますが、現在応募をしている企業をピックアップすると、JFE商事㈱、㈱ときわ商会といった企業があります。
食品輸入商社からの転職必勝のコツ3選
食品輸入商社からの転職必勝のコツを3つ解説します。
「調整力を」武器にする
自分の強みが活きた具体的なエピソードを用意する
自分を採用するメリットを伝える
順番に解説して参ります。
「調整力を」武器にする
食品輸入商社では、事務職だった方も営業だった方も商品を届けるまで大変な思いを何度もしたことでしょう。
食品を輸入してお店までに届けるまでに、海外のサプライヤー、フォワーダーや輸送業者、食品卸、販売店など様々な関係者との調整力が重要となります。
その大変だった経験によって「調整力」という強みを身につけたはずですので「調整力」はどんな仕事をするうえでも必要なスキルとなるため、どの業界への転職においても武器として使えます。
自分の強みが活きた具体的なエピソードを用意する
私が面接で手ごたえを感じたのは自分の武器を具体的なエピソードで話した時で、必ず選考書類の自己PR欄に自分の強みを書くことになりますが、現在勤めるメーカーでの面接の際に「調整力」が活きたエピソードを用意しました。
単純に売上数字などの実績を並べるだけではなく、売上に繋がるまでの過程をイメージしてもらえるようなエピソードを伝えることで、自分の武器である「調整力」が伝わって、面接官に自分の武器を納得してもらえました。
なにか一つ自分の武器がわかるエピソードを用意しておきましょう。
自分を採用するメリットを伝える
過去のエピソードを話すだけでは、自己満足に終わってしまう可能性があります。なぜならば、企業は自社に利益をもたらす人材を求めているからです。
そのため「自分という人材を採用したら、どういうメリットをもたらすことができるか?」を面接中にイメージさせる必要があります。
事前に会社HPなどで調べた情報だけで受ける企業のビジネスを理解することは難しいので、「自分がこの会社にどうやって役に立てるか?」を意識しながら、面接中の会話で伝えていく必要があるでしょう。
食品輸入商社からの転職に強い転職エージェント
食品輸入商社からの転職先の業界をいくつか紹介しましたが、実際に求人を紹介してもらうために転職エージェントを利用することをオススメいたします。
転職エージェントは転職活動のプロが一からサポートしてくれるサービスで使わない手はありません。私も実際に転職活動は転職エージェントのおかげで成功しました。
自分1人だけで作成するのは大変な応募書類の添削もしてくれますし、面接が苦手な方は面接練習も行ってくれます。そして自分の経歴やスキルに応じて、数ある企業の中からマッチする企業を厳選してくれます。
転職エージェントも多くのサービスがありますが、その中で特にオススメは「マイナビエージェント」と「doda」の2社です。
マイナビエージェントは20代の方は登録必須で、dodaもサポートしてくれるキャリアアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれますので、両方登録必須です。
ぜひ転職エージェントを活用して、食品輸入会社からの転職を成功させて頂けますと幸いです。
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