「転職回数が多いんだけど、職務経歴書にどんな書き方をすればいいんだろう」「転職回数が原因で企業の選考に落とされそうで不安」
転職活動において、転職回数が多いことはやはりマイナス要因が大きく、不採用になった理由としても上位を占めることが多いのが「転職理由」です。
そこで今回は、現役のキャリアアドバイザーが転職理由を職務経歴書においてどのような書き方をすれば書類選考に通りやすくなるのか実例を用いて解説致します。
見せ方一つで、人事の採用担当者が受ける印象はガラッと変わりますので、職務経歴書が多く転職活動に不安を持たれている方はぜひご参考下さい。
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目次
転職回数が多い人の職務経歴書の書き方例まとめ
書き方①:キャリアビジョンが一貫していることを伝える
「仕事によって実現したいことや身につけたいスキルがあり、一貫性を持って転職を続けてきた」という方であれば、その想いをハッキリ伝えることが有効です。
転職によって複数の職種を経験している場合は、それぞれの仕事に共通する魅力を見つけて、一貫性があることをアピールしましょう。
「無計画に転職を繰り返してきたのではない」という印象を与えることができます。
×NGパターン
販売、倉庫業務、営業、と様々な職種を経験してきましたが、人と接することが苦手で裏方業務の方が合っていると思うため、事務職を志望します。
〇OKパターン
私は仕事において一貫して、「顧客の本当のニーズを探り、叶えること」を大切にしてきました。貴社の営業職として、お客様との関係性構築・業績向上に寄与できると考えております。
書き方②:「これからは長く働きたい」という意志を伝える
転職回数が多い人への一番の懸念は、「入社してもまたすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまうことです。
職務経歴書には必ず「長く働き続けたい」という気持ちを明確に伝えるようにしましょう。
×NGパターン
これまでの職場では残業や休日出勤が多く、家庭との両立ができないため転職を繰り返してきましたが、今度は頑張りたいです。
〇OKパターン
自分に本当に向いている職種を見つけるために今までに3つの職種を経験してきましたが、今後は営業職のプロフェッショナルとして貴社に貢献し、10年後にはマネジメント職に就けるよう努力を重ねていきたいです。
書き方③:企業が求める人材と自分がマッチしていることを伝える
転職回数の多さは、実は場合によっては必ずしもマイナス要素になるとは限りませんので、今までの転職によって得た、職務経験やスキルを一つ一つ書き出してみましょう。
応募先企業において、今までの経験・スキルをどのように役立てることができるか、企業のニーズに応えることができるか考えて、「企業が求める人材とマッチしている」ことを具体的に伝えることで、転職回数の多さをプラスに変えることができます。
×NGパターン
転職回数が多い分、色々な経験ができたことは自分にとってプラスになりました。
〇OKパターン
営業、商品企画、事務など複数の仕事を経験したにことによって、1社だけの経験では得ることができない複合的な視点を養うことができました。
この経験を活かし、貴社のソリューション営業として顧客の課題を解決するソリューション提案ができると考えています。
書き方④:転職理由を「会社のせい」にしない
転職を繰り返した背景には綺麗ごとだけではなく、会社への不満があったかもしれません。
しかし、「会社側に問題があった」ということをそのまま伝えてしまうと「この人は何でも周りのせいにする人なのかな」と悪い印象を与えてしまうことになります。
転職活動において"他責"は人事の採用担当者が断る非常に大きな理由の一つです。
イメージダウンを防ぐためにも、転職理由は「会社が悪い」など他者のせいにするのは避けましょう。
×NGパターン
残業の多さ、人間関係の悪さ、給与の低さなどが理由で転職を繰り返してきました。
〇OKパターン
アパレル関係のコールセンターで得た経験を活かしてステップアップしたいと考え、衣類メーカーの営業職を2社経験してきました。現在は15名いる営業メンバーの中で2位の売上を達成しています。
書き方⑤:仕事の実績を具体的に記載する
履歴書は時系列に沿って書く必要がありますが、職務経歴書は必ずしも古い順に書かなければならないということはありません。
たとえば営業職と事務職の経験がある場合は、営業職と事務職それぞれでできることやスキルをまとめて記載すると読みやすい文章になります。
また、実績を記載する際は、数字で表せる実績を記載することで、第三者にも実績が伝わりやすい文章になります。
×NGパターン
1社目では〇〇の営業職としてXXを経験し、2社目では〇〇の事務職としてYYを経験し、3社目では〇〇の営業職としてZZを経験し、4社目では…
〇OKパターン
【営業】
経験業務:広告代理店の提案営業、不動産の個人営業
実績:〇〇により予算150%達成【事務】
経験業務:総務、人事、受付、一般事務
実績:新業務システム導入により販管費〇%削減
書き方⑥:転職によりステップアップしたことを伝える
役職や収入面でのステップアップに限らず、たとえば一貫して「営業職」に就いていたとします。
その場合「前職で学んだことを活かして、転職先でどのようなチャレンジをしたのか」など、転職によって広がったスキルや経験があることをアピールしましょう。
×NGパターン
転職を繰り返すことによって年収が100万円上がり、自分の能力を認められていると実感することができました。
〇OKパターン
商品の提案資料を作成する際、顧客目線に立って工夫したところ、顧客や上司から高い評価を受けました。相手の心に響く提案資料の作成には自信があります。
書き方⑦:意欲的な姿勢を明確に伝える
転職回数が多いことで後ろ向きな気持ちになってしまう人もいるでしょう。
しかし、現在では、外資系・IT・Web・ベンチャー企業を中心に、転職回数をそれほど重視しない企業も増えてきています。
転職回数の多さをネガティブに捉えるだけではなく、「自分には多くの経験・スキルが身についている」と前向きに捉えて、応募先企業に対する意欲的な姿勢を伝えましょう。
×NGパターン
貴社でも今まで身に付けてきた経験やスキルを役立てることができると思っております。
〇OKパターン
今までの職務経験で得たWebディレクター・デザイナーとしてのスキルを活かし、貴社が新たに展開した〇〇事業において、顧客の要望を叶えられるWebサイトの制作に貢献したいです。
転職回数が多い職務経歴書を添削してもらおう
今回は転職回数が多い人の職務経歴書の書き方を解説して参りましたが、やはりまだご自身で職務経歴書を書くイメージが湧かない人も少なくないかと思います。
なかなか思うように職務経歴書が書けない場合は、転職エージェントに相談してご自身の職務経歴書を添削してもらうことを強くお勧めいたします。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは日々圧倒的な数の職務経歴書を見ていますから、どんな書き方をすれば書類選考や面接で進みやすくなるのか非常に熟知しています。
職務経歴書の添削だけでなく、面接前に面接対策を行ってくれたり、あなたの志向を聞いた上でお勧めの求人を代わりに探して紹介してくれますので、ぜひ相談だけでも行ってみましょう。
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