「印刷会社から転職したいけど、自分の経験で転職できるのか?」「他の業界で通用するのか?」などと悩んで二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、あなたの経験を振り返りながら、どんな業界が狙えるのか?をじっくりと紹介します。というのも、私自身新卒から7年間、印刷会社のディレクターとして働いた後、29歳でIT関連企業へ転職をしたからです。
異なる業界でも自分の持つスキルを振り返り、言語化して伝えることができれば、転職を叶えることができますので、印刷業界からの転職先おすすめを知りたい方はぜひご参考下さい。
印刷営業から転職したい人必見!印刷業界おすすめ転職先5選
最終更新日.2024年11月18日
目次
印刷会社を辞めたい理由
やりたい仕事が思うようにできない
「好きな本や広告を作りたい!」「クリエイティビティを発揮したい!」という希望を抱いて意気揚々と入社したものの、実際の仕事は思うようにいかない。
もしくは忙しすぎるのでもう少しゆっくりと仕事に取り組みたい、次から次へと仕事をこなすばかりで自分のやりたいことがわからなくなってきたという人もいるのではないでしょうか。
激務な就業環境
激務な就業環境に嫌気がさして印刷業界から転職したいと考える人も少なくありません。
実際の転職体験談をご紹介します。
思ったように自分の言葉で文章を書くことができず、何度もやり直しを求められてしまい、徹夜することも多く、どうしたらいいのかわからなくなってしまい、その上に給料もやすくて、毎日の生活が必死です。
いつもいつもストレスを抱えている感じで、会社に行っても家に帰っても気が休まることがありません。
自分の言葉で自分なりにのびのびと表現して世間の人に読んでもらおうと思っていたのに、それが見事に打ち砕かれてしまい、何をするにも気を使ってしまって、毎日が疲労困憊です。
紙媒体の限界を感じている
デジタル化が進んで印刷物そのものが減っており、印刷業界は斜陽産業であるとも言われています。この業界であと20年、30年、定年まで働くことができるのか?と不安な方もいるかもしれません。
実際の転職体験談をご紹介します。
紙媒体での商品は先細りなのを非常に感じたため転職を考え始めました。写真アルバムの製造会社の営業をしていましたが、印刷してカタチで残すことの価値の共有をして営業していました。
しかし、仕上がりについては紙なので季節によって反りやうねりが出てしまうというクレームが頻発してしまい、紙媒体の限界を感じてしまったからです。
給与が低く年収UPしたい
印刷業界は、他業界と比較して給与水準が低いと感じる方が多いです。
特に、マネジメントラインへ昇進したり、大きなプロジェクトで成果を上げたとしても報酬が見合わないと不満を抱くケースが見受けられます。
そのため、より高い報酬を求めて転職を考える方が多くいらっしゃり、事例によっては初任給提示の段階で150万円ほど昇給した方もいらっしゃいます。
企画職など興味のある仕事へのキャリアチェンジ
印刷会社での業務が自身の希望するキャリアと一致しないと感じる方もいます。
例えば、企画職や営業活動でも提案内容を構想する業務に興味を持っていた場合、日々の業務と希望にギャップが生じてしまいます。
現在配属されている職種から転職することで、元々描いていた希望職種での経験を積みたいと考える方も少なくありません。
上記のような理由で印刷業界から転職する人は少なくありません。
印刷会社で働くことで身につくスキル
印刷会社からの転職を考えるなら、これまでどんなスキルが身についたかを改めて考え職種ごとに棚卸ししてみましょう。
印刷営業職の場合
営業なら、クライアントから生産現場まで、たくさんの人と接することが必要不可欠です。
その中での提案力や、納期・クオリティのコントロール力。スケジュール通りに進行し、うまく調整する能力が高いでしょう。
ディレクター・デザイナー
ディレクターやデザイナーなら、売りたい製品を理解してデザインに落とし込むセンス、また具体的には、パワーポイント、イラストレーター、フォトショップなどを使ったPCスキルなどもあるでしょう。
職種を問わず、印刷会社で働いた人に身についているスキルが、印刷の知識と言えます。印刷の基本的な知識は、意外と他の業界では珍しいので、今後も役に立つでしょう。
印刷会社から転職先おすすめ①:広告代理店
転職難易度:
まず印刷会社から転職先おすすめで第一におすすめなのが、広告代理店です。
印刷会社で働いていても、クライアントから直接受注せずに、広告代理店の二次受けとして仕事を受注したこともあるのではないでしょうか?
広告代理店は印刷物だけではなく、Webメディアに動画サイト、新聞、テレビなどと広範囲で広告出稿を行いますが、広告という点では印刷会社で培った経験が存分に活かせますし、実際に印刷会社から広告代理店への転職者が多く存在します。
広告代理店へ転職するメリットとしては、経験を活かしてステップアップを目指せること、また印刷物が減っても、Webメディアをはじめ広告という仕事はなくならないため、長く働けることが挙げられます。
広告代理店の代表的な会社は、株式会社電通、株式会社博報堂などがあります。グループ会社も多く展開されているので、合わせてチェックすると良いでしょう。
<転職理由例文>
印刷会社での経験を活かし、ステップアップを図りたいと考えています。よりクリエイティブな仕事を手掛けるため、転職を決意しました。
印刷会社から転職先おすすめ②:出版社
転職難易度:
印刷会社から転職先おすすめで2つめに挙げるのが、出版社です。
出版社も、印刷物が減る中では斜陽産業なのでは?という考えもあるかもしれませんが、どの会社もメディアの形をWebへ展開するなど工夫しています。
出版社の根本には、情報を伝えるという目的がありますので、時代に合わせて手段を変えたとしても、役割は今後も残っていくと考えられます。
印刷会社での経験として印刷の知識を直接活かすことができますし、出版物やWebメディアも広告が多数掲載されていますので、これまで培ったクライアントとの折衝経験やつながりも強みになるでしょう。
出版社の代表的な会社は、株式会社講談社、株式会社角川グループホールディングスなどがあり、広告代理店と同じくグループ会社も多く展開されているので、合わせてチェックすると良いでしょう。
<印刷業界から転職体験談>
印刷営業という仕事が嫌になってしまい、もともと文章を書くことが好きだったので、文章を書く仕事がしたいと思うようになり、出版業界に行って自分の考えを表現して、いろいろな人に見てもらいたいと思いました。自分の実力がどの程度あるのかを知りたいと思い、いろいろな人に私の文章を読んでもらいたいと思い転職しました。
印刷会社から転職先おすすめ③:コンサルティング業界
転職難易度:
印刷会社から転職先おすすめ3つめに挙げるのは、コンサルティング業界です。
特に印刷会社で営業かディレクターとして働いていた人が向いていて、業界こそ違うものの、クライアントの希望を聞き企画提案を行うという点では、仕事内容はさほど遠くありません。
印刷会社で関連部署が多い中、うまく取りまとめ、納期を守って仕事をしてきた経験を存分に活かすことができます。
コンサルティングの面白いところは、企業の課題をうまく見つけ出して改善方法を考えるところで、印刷以外にも幅広い手段を使って解決策を導く仕事にはやりがいもあります。
コンサルティング業界の代表的な会社は、アクセンチュア株式会社、株式会社野村総合研究所などがあり、他にはそれぞれの業界に特化したコンサルティング会社も多数あります。
<転職理由例文>
印刷会社でのクライアントの折衝経験を活かし、幅広い解決策を提案していきたいです。表面に見える問題や、クライアントが認識している課題だけでなく、より深い課題を見つけ出し解決する仕事がしたいと考えています。
印刷会社から転職先おすすめ④:IT関連企業
転職難易度:
印刷会社から転職先おすすめで最後に挙げるのは、IT関連企業です。
全く業界が異なるのでは?と思うかもしれませんが、印刷会社からIT関連企業へ転職した人をたくさん知っています。
IT関連企業自体が成長産業ですので、企業が無数にありその分チャレンジしやすいことと、IT関連企業と一言で言ってもBtoCでサービスを展開する企業、BtoBの製品を提供する企業など幅広くあります。
印刷会社の経験で、自分自身がどんな点に着目して頑張ってきたのかを重点的に面接や書類選考でアピールしていきましょう。
例えば、消費者に製品の良さをわかりやすく伝えるとか、クライアントの売りたいものをより良く見せるとか、どこを気をつけて仕事をしてきたのかを振り返り、企業選びをすると良いでしょう。
IT関連企業の代表的な会社は、楽天グループ株式会社、ソフトバンク株式会社などがあります。他にもBtoBを中心に事業展開する企業や、教育、通信に特化した企業などもあります。
<転職理由例文>
印刷会社で培った経験を活かし、自社のサービスを丁寧に作り上げ、世の中に展開していく仕事をしたいです。
印刷会社から転職する際の必勝ポイント
印刷業界から転職を成功させるコツについて、ここからは現役の転職エージェントが徹底解説して参ります。
転職で叶えたいこと・実現したいことを明確にする
なぜ転職したいのか、そしてなぜ今なのかを自分の中で明確に言語化しましょう、そして必ず前向きな理由にします。
後ろ向きなネガティブ転職理由は基本的にNGとされますが「印刷業界は斜陽産業である」というのはうまく言い換えればポジティブな転職理由にすることができます。
例えば「じっくりものづくりをしたい」「印刷の枠を越えて幅広い方法で世の中に貢献したい」など転職で実現したいことと掛け合わせると、強い理由を作ることができます。
自分の経験・スキルを言語化する
印刷会社での知識、経験はある意味独特と言えるので、だからこそ、自分にはどんな力があるのか、何を成し遂げてきたのかを適切に言語化することが大切です。
売り上げや規模感もある程度は必要ですが、それよりも、どんなところに気をつけて仕事をしてきたか、こだわってきたのは何かなど、仕事への姿勢を明確にしましょう。
ただし、過去に手掛けた業務内容をあけっぴろげにするのも慎みましょう。「この人は機密情報を簡単に漏洩しそうで危険だ」と思われてしまいます。
応募職種で求められているスキルと自分のスキルをマッチさせる
前述した「自分の経験・スキルを言語化する」と同じようですが、ここでは、転職先での仕事内容を具体的に想像した上で、即戦力であることをアピールしましょう。
新卒と転職市場の大きな違いは、即戦力か否かです。転職では長い研修やOJTがあることは少なく、基本的にはすぐに現場で、1人で業務をこなせる人が求められています。
転職先に「そのスキルがあるなら、うちですぐに活かしてもらえる!」と思わせるように心がけるのが大切です。
未経験職種へのキャリアチェンジで活かせる経験を棚卸する
印刷業界で得たスキルや知識を、新しい職種でどのように応用できるかを考えましょう。
たとえば、プロジェクト進行管理やスケジュール調整、クライアントとのコミュニケーション能力などは、どの業界でも評価されやすい強みです。
また、印刷物の企画やデザインに携わった経験があれば、企画職やマーケティング職などで役立つ可能性があります。
棚卸しの際は、自分がどのような成果を上げたか、具体的なエピソードを明確にすることがポイントです。
数値化できる実績があれば、説得力が高まります。たとえば、「納期遅れを改善してプロジェクトの進捗率を向上させた」など、業務で発揮した工夫や成果を整理しましょう。
転職エージェントを活用する
印刷会社から転職を試みる際には、転職エージェントの活用がおすすめです。
エージェントは、求人情報の提供や面接対策など、さまざまなサポートを行っています。
転職理由や自己PRの整理、転職活動の方向性の整理についてもアドバイスをしてもらうことが可能です。
相談がない方であったとしても自身の希望やスキルに合った求人を紹介してもらえるため、効率的な転職活動が可能となります。
印刷会社からの転職先をもっと知るには?
印刷会社からより具体的でおすすめの転職先を知るには、転職エージェントを活用すべきです。というのも、自分で1社ずつ検索して、それぞれに合わせた応募書類を準備するのにはかなりの労力が必要だからです。
転職エージェントは採用企業との間に入って応募書類の作成や面接の日程調整、内定後の年収交渉などめんどくさい作業を全て代わりに代行してやってくれる転職希望者にとって非常に頼もしい存在です。
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