転職市場の活況で「キャリアアドバイザーになりたい!」「キャリアアドバイザーに興味がある」という人が最近増えてきています。
2023年ではゴールデンタイムにドラマ『転職の魔王様』も放送され、"キャリアアドバイザー"という言葉が一般層に益々認知されていることから、キャリアアドバイザーの仕事に興味を持つ人も増えているようですね。
しかし、事務職や営業職と違い、いまいちキャリアコンサルタント(キャリアアドバイザー)の仕事内容や全体像がわからないという人は意外と多いようです。
「キャリアアドバイザー(キャリアコンサルタント)ってどうしたらなれるの?」
「キャリアアドバイザーに興味あるけど、具体的にはどういう仕事内容?」
「キャリアアドバイザーになるために必要な能力や経験ってなに?」
…etc
など、キャリアアドバイザーに興味がある人は疑問が尽きることはないでしょう。
しかし一番気になっているのは「キャリアアドバイザーに向いている人ってどういう人?」「私はキャリアアドバイザーに向いているの?」ということではないでしょうか。
「キャリアアドバイザー」というと「キャリアのプロ」のイメージですから、そんな未知の職業が果たして自分に合うかどうかは気になるところですよね。
そこで今回は、年間約1,000名以上の求職者と対話し、100名以上の同僚とともに第一線で活躍してきた大手転職エージェントの元CAが、キャリアアドバイザーの仕事内容、キャリアアドバイザーに向いている人の特徴を8つご紹介します。
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【2024年11月1日最終更新】
目次
- キャリアアドバイザーとは?仕事内容一覧
- キャリアアドバイザーのメリット・魅力
- キャリアアドバイザーに向いている人の特徴・適性
- キャリアアドバイザー向いている人①:転職活動で苦労した人
- キャリアアドバイザー向いている人②:友人・知人から良く相談を受ける人
- キャリアアドバイザー向いている人③:聞き上手な人
- キャリアアドバイザー向いている人④:共感力が高い人
- キャリアアドバイザー向いている人⑤:人の良い所を見つけるのが得意な人
- キャリアアドバイザー向いている人⑥:勉強熱心な人
- キャリアコンサルタント向いている人⑦:数字(ノルマ)の達成志向が強い人
- キャリアコンサルタント向いている人⑧:人の世話をするのが好きな人
- キャリアコンサルタント向いている人⑨:バランス感覚の良い人
- キャリアコンサルタント向いている人⑩:物事を客観的に捉えることができる人
- キャリアアドバイザーは天職になるかもしれない価値のある仕事
- キャリアアドバイザーに向いていない人の3つの特徴
- キャリアアドバイザーの就職先・転職先別向いている人
- キャリアアドバイザーの年収実態
- キャリアアドバイザーに強い転職エージェントおすすめ
- キャリアアドバイザー向いている人に関するQ&A一覧
キャリアアドバイザーとは?仕事内容一覧
まずはキャリアコンサルタント(キャリアアドバイザー)の仕事内容をご紹介します。
ひとことで言うと「自分のキャリアをどうするか悩んでる人から相談を受けて、その人にあわせたサポートをするお仕事」です。
もう少し掘りさげてみましょう。
キャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。
1.職業の選択についての相談を受け、アドバイスやサポートをおこなう
2.能力の向上や開発についての相談を受け、アドバイスやサポートをおこなう
活躍の場所は主に、
✅一般企業
✅人材紹介会社、人材派遣会社(転職支援の会社)
✅公的職業紹介機関(ハローワーク、JOBカフェなど)
✅教育機関
この他、自治体や就職困難者をサポートする団体でサポートを行うケースや、フリーランスのキャリアコンサルタントとして活躍している人もいます。
キャリアコンサルタントは「転職活動をしている求職者の希望にあう求人を紹介してくれる人」というイメージが強いので、一般企業や教育機関などにもいるケースがあるのは意外に思われるかもしれません。
しかしキャリアコンサルタントは、キャリアに悩む就職活動中の学生から仕事に悩む社員、育児と仕事の両立に悩む主婦や、定年後の職探しに悩んでいる高齢者の方まで幅広い年齢層を相手にキャリアに相談に乗ります。
いずれにしても、職業の選択や長い視野で見たときにどういうステップで経験やスキルを身につけていくか?などの相談を受けて、労働者自らがよりよい選択をできるように手助けするのがキャリアコンサルタントの仕事です。
関連:転職エージェントになるには?おすすめ優良エージェントの特徴
キャリアコンサルタントとキャリアアドバイザーが表す意味はほぼ同じと思ってもらって大丈夫ですが、厳密に言うと違いがあります。
キャリアコンサルタント | キャリアの専門家の総称 |
キャリアアドバイザー | 人材紹介会社における求職者担当 |
キャリアカウンセラー | 企業の人事部やカウンセリング専門部署に在籍 |
上記図表のように、キャリアコンサルタントはキャリア専門家の総称として呼ばれることが多いため、働く場所は問わないことが多いです。
対してキャリアアドバイザーに関しては主に人材紹介会社における転職希望者を担当する職種のことを指していて、CAと人材業界では呼ばれることが多い職種なんですね。
今回の記事に関しては明確な違いは設けず「キャリアコンサルタント=キャリアアドバイザー」という認識で読み進めて頂けたら幸いです。
ちなみに、人材コンサルタントと呼ばれることもありますが、これはどちらかというとキャリアアドバイザーのことを指していることが多いです。
人材紹介会社では、RAとCAが分かれている片面型が多いのですが、どちらも兼務する両面型エージェントを"人材コンサルタント"と呼ぶケースが多いですね。
ちなみに民間資格でキャリアカウンセラーの資格もあり、企業の人事部内やカウンセリング専門の部署に在籍社員の相談役として設置される場合にはキャリアカウンセラーと呼ばれることが多い傾向があります。
キャリアアドバイザーの具体的な仕事内容
キャリアアドバイザーの具体的な仕事内容を一覧で挙げると、以下の通りです。
- 面談(キャリアコンサルティング)
- 求人の紹介(応募意思の獲得)
- 履歴書と職務経歴書の添削
- 面接対策(模擬面接含む)
- 採用企業との年収交渉
- クロージング(入社承諾の獲得)
キャリアアドバイザーの仕事の中で最も重要かつ時間を割く割合が大きいのが面談(キャリアコンサルティング)で、求職者に対して
・転職理由
・希望の職種や業界、仕事内容
・今までの経歴や経験
・現在の年収と希望年収
・転職状況
・その他の希望条件
・求人紹介
上記のような内容を様々な角度からヒアリング(質問)し、求職者の現在の状況や今後の可能性について提示する時間となります。
面談終了後は実際に求人を紹介して求職者から応募承諾をもらい、推薦状の作成や書類選考手続き、面接選考のフィードバックから内定後の条件面談設定交渉など、入社までの手続きを全て一貫してサポートしていきます。
転職活動を行う求職者にとって圧倒的な味方であると同時に、転職の方向性を二人三脚で伴走し導いてあげるパートナーのような存在ですね。
キャリアアドバイザーのメリット・魅力
キャリアコンサルタント(キャリアアドバイザー)のメリット・魅力は以下が挙げられます。
順番に解説して参りましょう。
キャリア(仕事)・転職市場について詳しくなれる
キャリアコンサルタントは仕事の専門家でなければ誰かの相談に乗ることはできませんから、色々な仕事やキャリアの選択肢について自然と詳しくなっていきます。
一般的な人は自分が転職・就職活動をするときだけ考えていますが、キャリアコンサルタントは常に仕事について考えていますからそれだけ多くのキャリアや仕事について知ることが可能ですよね。
いざあなた自身が転職しようと思った時にも、自分自身のキャリアや転職市場における価値を客観的に判断した上で転職活動を進められるのがキャリアコンサルタントの大きなメリット、魅力の一つでしょう。
人からの感謝を直接肌で感じられる(やりがい)
キャリアコンサルタントのやりがいは、自分が担当した転職希望者の方が納得の行く転職先の会社、企業を探して見事その会社から内定を獲得し、希望に満ちた状態で転職を成功させることです。
仕事は人々の人生において極めて重要なことですから、当然転職に成功させられた時に顧客からの感謝の度合いは非常に大きく「本当にありがとう」「○○さんのおかげです」と感謝される機会は多いです。
シンプルなことですが、自分がサポートした求職者から感謝の言葉をかけられるのは嬉しいですし、その感謝の度合いが転職という人生の岐路に携われるのもキャリアコンサルタントの魅力の一つでしょう。
コミュニケーション能力が高くなる(人間力向上)
私自身も経験があるのですが、キャリアコンサルタントの仕事を続けていくと、自然とコミュニケーション能力が身についていき身の回りの友人・知人から相談されるケースが増えていきます。
やはり仕事の悩みや相談というのは多かれ少なかり皆持っていますから、あなたの経験値が上がることで身の回りもその変化に気づき「あなたに相談すれば何かアドバイスをくれそう」と感じてもらえるのでしょう。
自分にとって大切な人から頼りにしてもらえるというのは、案外嬉しいもので自分の存在価値を再認識させてくれます。
数字の達成志向が身に付く(営業力向上)
後述しますが、キャリアコンサルタントの仕事に求められる要素として数字の達成志向というのは非常に要素で、数字を達成し続けられるキャリアコンサルタントは非常に市場価値が高いです。
最初の段階で営業力がなかったとしても、キャリアコンサルタントの仕事を続けていくと絶対に人材会社からノルマを課せられますので、嫌でも数字を意識した行動は染みついていきます。
営業力をつけることで、仮にあなたが何か別の仕事をしたいと思って転職を考えた時にかなりキャリアの選択肢は広がるので、数字の達成志向は身につけておいて損はないでしょう。
キャリアコンサルタントは厚生労働省が2025年までに10万人の養成を目標としているため、非常に将来性のある仕事と言えます。
注目されている理由は、日本特有の終身雇用制度や年功序列などの崩壊「自分時間」を大事にする人たちの増加、多様化する雇用形態、働き方など、日本人の働く環境が大きく変わったことが背景としてあります。
キャリアコンサルタントになるためのルートは様々ですが「キャリアコンサルタント試験」に合格して、キャリアコンサルタント名簿に登録することができれば国家資格として名乗ることができるようになります。
●CMCAキャリアコンサルタント養成講習
●GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム
●ICDSキャリアコンサルタント養成講座
●一般社団法人日本産業カウンセラー協会キャリアコンサルタント養成講習
上記のような講習を受けることは必須ですが、多数の団体でキャリアコンサルタントを要請しようという動きは活発化しているので、比較的資格取得はしやすい環境にあるでしょう。
キャリアアドバイザーに向いている人の特徴・適性
ではここからは、キャリアコンサルタントが向いている人の特徴を紹介して参ります(⭐️の数が多いほど適性度は高い)。
向いている人① | 転職活動で苦労した人 |
向いている人② | 友人・知人から良く相談を受ける人 |
向いている人③ | 聞き上手な人 |
向いている人④ | 共感力が高い人 |
向いている人⑤ | 人の良い所を見つけるのが得意な人 |
向いている人⑥ | 勉強熱心な人 |
向いている人⑦ | 数字(ノルマ)の達成志向が強い人 |
向いている人⑧ | 人の世話をするのが好きな人 |
向いている人⑨ | バランス感覚の良い人 |
向いている人⑩ | 物事を客観的に捉えることができる人 |
キャリアアドバイザー向いている人①:転職活動で苦労した人
転職で苦労したことのある人は、キャリアコンサルタントに向いています。
転職活動の辛さやしんどさが身にしみてわかっている人は、
・同じように転職で苦労している人たちがどんな部分でつまずいているのか?
・どんなことで悩んでいるのか?
が手に取るようにわかるはずなので、自然とアドバイスも実体験に基づいた信ぴょう性のあるものになるでしょう。
相談者も自分がいま抱えている悩みを、目の前のキャリアコンサルタントがどう乗り越えたのかを知って参考にしたいのです。
相談者のキャリアの棚卸をしていたのに、逆にコンサルタント自身の経験を相談者から訊かれてしまうということは実は珍しくありません。
純然たるコンサルタントからは外れてしまうものの、「参考になりました!」「転職できる気がしてきました!」という反応もありますので、相談者のやる気を高めることに一役買っているとも言えます。
なので「転職の回数が人よりちょっと多い…」という人の場合は、転職活動の苦労だけではなく、これまでに経験した職場環境や人間関係、働き方など、多くの経験がすべて活かせるはずなので、尚更キャリアコンサルタントの業務に役立ちます。
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キャリアアドバイザー向いている人②:友人・知人から良く相談を受ける人
よく友人や知人から「ちょっと相談したいことがあるんだけど…」と言われる人は、キャリアコンサルタントに向いています。
「よく人から相談を受ける」というと重いイメージを持つかもしれませんが、どんな些細な相談でも一度は受けたことがあるのではないでしょうか。
ちなみに「人から相談を受ける人」とはどういう人でしょうか?
想像してみてください。
・相談しやすい雰囲気がある
・自分の悩みを解決してくれそうな気がする
・真面目に話を聞いてくれそう
・相談したことを簡単に漏らさない誠実さを感じる
…etc
相談を受けてサポートするのがキャリアコンサルタントの仕事ですから、そもそも相談しにくい雰囲気があっては相談者も心を開いてくれません。
キャリアコンサルティングは、相談者とキャリアコンサルタントの息の合った二人三脚があってこそ高い効果を生み出すものなので、まずはキャリアコンサルタント自身が「相談者のすべてを受け入れますよ」という雰囲気を作ることが必要です。
「そうは言っても自分が相談しやすい雰囲気があるかわからない」という人は、同僚や友人に「私って相談しやすいかな?」と訊いてみることをおすすめします。
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キャリアアドバイザー向いている人③:聞き上手な人
聞き上手な人はキャリアコンサルタントにとても向いています。
なぜなら、キャリアコンサルタントに相談しようと思っている人はなにかしらの解決したい問題を抱えており、全員が理解して欲しいと考えているものの解決したい問題を言語化できるとは限らないからです。
この「聞き上手」とは単なる「真摯に耳を傾けている姿勢」のことを指しているのではありません。
決して自分の価値観で相手の発言や思いに横やりをいれることなく、相手が本当に言いたいことを理解し言語化するためにサポートすることが「真の聞き上手」であり、これこそがキャリアコンサルタントに求められる能力なのです。
「私は聞き上手ではないかも…?」と自信がなくても、今日から聞き上手を意識して周りの人の話に耳を傾けて理解しようとするだけでも相当な練習になるはずなので安心して頂いて大丈夫ですからね。
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キャリアアドバイザー向いている人④:共感力が高い人
「ドラマや映画を観ていて主人公の気持ちに共感しすぎてしまい、泣いてしまう。」
「ドキュメンタリーを観ると、心が痛くなったり、目頭に熱いものがこみあげてくる…。」
そんな経験のある共感力が高い人は、キャリアコンサルタントに向いています。
キャリアコンサルティングを受ける相談者は基本的に「話をきいてもらいたい」「自分の現状や悩みを理解してほしい」と思っていますが、相手は友人や知り合いではない、まったくの他人です。
・自分の抱えている問題が果たして目の前の人に解決できるのか
・解決するためのアドバイスをくれそうか
・どこからどこまで話せばいいのか
・きちんと筋道立てて話すことができるだろうか
・そもそも目の前の人はちゃんと話を聞いてくれるだろうか、理解してくれるのだろうか
…etc
そんな不安の中でかわされたはじめましてのあいさつの時点では、まだ相談者とキャリアコンサルタントの間では信頼関係は築けていません。
そのため、相談者は自分の話に
「そうですね、〇〇さんのおっしゃる通りですね」
「なるほど、〇〇だったんですね」
「それは大変でしたね。今までとてもよく頑張ってこられましたね」
など、キャリアコンサルタントに共感してもらえることで、「この人はきちんと話をきいてくれるんだ」「理解してくれるんだ」と実感を得やすくなります。
対話を通して相談者が少しずつ心を開いてくれることにより、はじめて相談者との信頼関係が築けるようになるのです。
相談者との信頼関係はキャリアコンサルティングにおいて重要なカギであり、成功への最低条件です。
そのため、大手転職エージェントでは新人キャリアコンサルタントに共感力を身につけさせる研修を行うほど、共感力はキャリアコンサルタントには欠かせません。
日頃から周囲の人の表情や言動に意識を向け、「この人はいまどういう気持ちなのだろうか?」と考える癖を身に着けていきましょう。
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キャリアアドバイザー向いている人⑤:人の良い所を見つけるのが得意な人
人のよいところを見つけるのが得意な人は、キャリアコンサルタントに向いています。
誰もがその人なりのよいところを持っているものです。
しかしどんなに普段は自信に満ちあふれている人であっても、キャリアコンサルティングの場になると、途端に「自分に強みといえるものがない、これまでしてきた仕事はぜんぜんたいしたものではない」という病にかかってしまいます。
そのまま放っておいてしまうと転職活動への熱量が低くなるどころか、自分に対する自信も低いまま面談が終わってしまい、その後音信不通になってしまう相談者も多いのが現実。
そのため、キャリアコンサルタントには、相談者が自分ではまだ気づいていない「自分のよさ」を見つけるスキルが求められます。
どんなに小さなことでも大丈夫。
たとえば「ミスなく書類を作成できる」であれば、「いつもミスのない書類を作成できるというのは、想像以上にすばらしいことですよ!上司は安心して〇〇さんに仕事をお願いできてたでしょうね!」などです。
人は大人になると褒められることがほとんどなくなりますが、自分では当たり前だと思っていたことを他人に褒められたら、気分はどうでしょうか。
本当かな?と思いつつも、心の中は明るい気持ちになるのではないでしょうか。
こうした一つひとつの積み重ねが相談者の自信につながり、転職活動への意欲を高めてよい結果をもたらすのです。
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キャリアアドバイザー向いている人⑥:勉強熱心な人
勉強が好き!という人はキャリアコンサルタントに向いています。
「勉強」といっても業務の知識を増やすという意味での勉強ですので、「知識欲の強い人」のほうがぴったりかもしれません。
転職市場は年間を通じて一定の波が存在しますが、それでも日本経済や流行、求職者の意識の変化により少しずつ変動が起きており、これまでの転職術が通用しない場合も多くなってきました。
そのため、キャリアコンサルタントにはこれまで以上にさまざまな情報にアンテナを張り、最新の情報を掴んでおくことが求められます。
企業情報一つとっても、業種や職種、規模や業績といった表面上の情報収集だけではなく、たとえば
・この企業が30代を中途採用するとしたら、どんな能力や経験が求められるか?
・この企業が30代より40代を中途採用するとしたら、能力や経験に加えて何があれば内定が出るだろうか?
・ポテンシャル採用をするのであれば、最低限必要な能力や経験はなにか?
などの企業研究もできますよね。
キャリアコンサルタントにとって必要な情報、有益な情報は膨大に存在しています。
「知らないことを知るって楽しい!」と思えるようになると、キャリアコンサルタントの仕事はますます面白いものになっていくことでしょう。
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キャリアコンサルタント向いている人⑦:数字(ノルマ)の達成志向が強い人
キャリアコンサルタントになりたい理由として「人のためになりたい」という気持ちで転職を志すことは非常に良いことなのですが、それだけでは残念ながら務まる仕事ではありません。
特に人材紹介会社で働くキャリアアドバイザーに関しては、数字への達成志向、つまり月に課せられたノルマをどれだけ達成できるかという数字への達成志向は非常にシビアな目で見られます。
いわば個人営業業務のようなもので「月に何人転職を成功させたか、いくら売上をあげることができたか」はキャリアアドバイザーとして仕事をしていく上で常に意識しなければならない点は注意しておきましょう。
今までの仕事の中で、営業を経験していたりアパレル販売で大きな成果を出していたり、何か対個人に対して数字を積む経験を積んだ人材が、面接選考の中でも評価されていくことは間違い無いでしょう。
キャリアコンサルタント向いている人⑧:人の世話をするのが好きな人
キャリアコンサルタントの仕事は「人」を相手にする仕事であるため、人に対して自ら日頃から色々と世話をしてあげるのが好きな人は非常に適性があると思ってもらって大丈夫です。
少し極端な言い方をすれば"おせっかい"とも言えるような人がむしろキャリアアドバイザーの仕事には向いていて、何かをしてあげるGiveの精神を無意識で持っている人は活躍している人が多い傾向にあります。
例えば人材紹介会社で時間とエネルギーをかけて一生懸命サポートしてあげていた求職者が、最後の最後に他社経由で転職先を決めてしまった場合、自分にとっては無駄な時間かと思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、そんな時にも人に対して世話をするのが好きな人であれば、自分の数字にならなかったとしても、結果までの過程を楽しめている筈なので仕事を無理なく続けられるという訳ですね。
反対に、人に対して奉仕することに対して全く充実感を感じられず自分自身が結果を出すことだけに重きを置いている場合は、苦痛と感じるケースが多いのでその点は注意しておきましょう。
キャリアコンサルタント向いている人⑨:バランス感覚の良い人
キャリアコンサルタントにとって重要なのはバランス感覚です。
求職者や相談してくる従業員の声に耳を傾けることは大切ですが、それが一般社会で受け入れられるものなのか?ということは常に意識をする必要があります。
もし一般水準よりも過度な要望や期待をしている場合ははっきりを現実を伝える必要がありますし、一般水準よりも下回った自己評価や希望であればエナジャイズして勇気づける必要があります。
人材紹介会社の場合は、法人クライアントやRAとのやり取りにおいても、期待や要望が一般的な水準の範囲かどうかを見極める必要があります。
このように、個人・法人・自分自身の考えが、一般的かどうかを判断し、どこか一つの立場に偏りすぎないようにコントロールが求められることから、バランス感覚の良い人が活躍しやすい仕事といえます。
キャリアコンサルタント向いている人⑩:物事を客観的に捉えることができる人
物事や状況を客観的に捉えることができる人も、キャリアコンサルタントとして活躍しやすいでしょう。
キャリアに対する悩みやストレスは非常に負荷が大きいため、相談相手はなかなか自分自分の置かれている状況を客観的に見ることが難しいケースが多くなります。
そのため、後悔のない選択へ導くために、キャリアコンサルタントは俯瞰で状況を捉えている必要があります。
特に、求職者の想いや希望・ストレスが大きい時ほど、その気持ちに寄り添うのと同時に、物事を冷静に・客観的に捉え、対応策や解決策を提示していくことを意識しましょう。
キャリアアドバイザーは天職になるかもしれない価値のある仕事
キャリアコンサルタントの業務は決して楽な仕事ではありません。
面談に来る相談者と毎回スムーズに会話が進むとは限りませんし、無理難題をかけてくる相談者もいて頭を抱えたことは一度や二度ではありませんでした。
限られた時間の中で必要なことをお伝えしたくても、それが叶わないことのほうがもしかしたら多かったかもしれません。
しかし、初回の面談が終わったあとの希望に明るくなった表情を見たとき、無事に内定が決まり喜びを共有する瞬間、入社されたあとにお礼のメールを頂いたときなどは、心の底から「この仕事をしていて本当に良かった!」と強いやりがいを感じました。
転職は、その人の人生にとって重要な分岐点です。
どの道を選択するかはその人次第ですが、それに伴走してより良い人生の選択ができるようお手伝いをするのがキャリアコンサルタントの使命です。
自分の経験や知識をフルに活用して誰かの人生を、未来を明るくしていく仕事。これほど価値のある仕事はそうそうないのではと感じます。
今回は「キャリアコンサルタントに向いている人の8つの特徴」をご紹介しましたが、今の時点でひとつも当てはまらないからといって「自分はキャリアコンサルタントに向いていない…」と悲観しないでください。
いずれの特徴も、キャリアコンサルタントになったあとで十分に身に着けることができます!
なにより、経験から言って「キャリアコンサルタントになりたい!」という熱い想いを持った人こそが、キャリアコンサルタントとして一番成長しますし、活躍もしています。
ですので、キャリアコンサルタントになりたい、または興味のある人は、キャリアコンサルタントになりたいと思ったときの気持ちを大切にして、ぜひその扉を叩いてみてほしいです。
最初の一歩としては、やはりキャリアコンサルタントを募集している転職エージェントの求人を見つけることかと思いますので「転職エージェントになるには?おすすめ優良エージェントの特徴」で求人を紹介してもらうことから始めてみましょう。
キャリアアドバイザーに向いていない人の3つの特徴
では反対に、キャリアコンサルタント向いていない人の特徴について3つ解説します。
上記に該当する方は残念ながらキャリアコンサルタントよりも別の仕事に就いた方が自分の能力を発揮できるでしょう。
他人に全く興味がない・興味が持てない
まずキャリアコンサルタントに向いてない人として挙げられるのが他人に全く興味がない・興味が持てない人で、人を相手にするキャリアコンサルタントとは対極の存在になります。
相談相手によって悩みや相談内容も十人十色ですし、その人に合った課題解決をしてあげるのがキャリアコンサルタントの仕事の本質なので、そもそも相手に興味が持てないのは致命的とも言えるでしょう。
我が強すぎて自分の意見を押し通してしまう
先ほどの他人に全く興味がない・興味が持てないにも繋がりますが、自分自身の我が強すぎて自分の意見を押し通してしまう人もキャリアコンサルタントに向いているとは言えません。
もちろん慣れや訓練次第で徐々に相手の意見に合わせることができるようになるケースもありますが、「○○すべきだ」と自分の意見を曲げずに押し通してしまう人は相談相手からすると恐怖を覚えてしまいかねません。
お人好しすぎて数字の達成志向が皆無
ハローワークのような公的機関で働くキャリアコンサルタントであれば数字の達成志向は必要ありませんが、人材紹介会社や人材派遣会社で働く場合は数字の達成志向は間違い無く必要です。
実際に大手人材紹介会社のキャリアアドバイザー求人では、未経験OKとは言いながらも裏では営業職や販売職などで目覚ましい数字の実績を挙げた方を採用したいと考えている人材企業も少なくありません。
もちろんキャリアアドバイザーになった後に数字を達成できるよう訓練する必要もありますが、ある程度書類選考や面接の段階でも数字を達成する意欲はあるとアピールした方が良いでしょう。
キャリアアドバイザーの就職先・転職先別向いている人
キャリアコンサルタントの就職先・転職先を挙げると以下の職場で働く間口があります。
それぞれの適性について見ていきましょう。
一般企業の人事担当者
一般企業の人事担当者としてキャリアコンサルタントとして働くことも可能で、「採用担当」「教育担当」「面談担当」など会社の規模が大きいほど細かく仕事内容が分かれていることが多いです。
所属する会社の部署が多岐に渡るため、会社全体を客観的に見れるタイプの人や元々人事担当者として何らかの経験がある人は組織内キャリアコンサルタントとしても活躍できる可能性が高いでしょう。
ハローワークなどの公的機関
ハローワークなどの公的機関でキャリアコンサルタントとして働く場合は、様々な年齢や状況の相談者を相手にすることになるためバランス力を持った方が適性があると言えます。
社会保障制度や失業に関する相談など社会的困窮に該当する方からの相談も少なくないため、人のためにサポートしたいという志向が強い人が向いていますね。
学校のキャリアセンター
大学や高校、専門学校などのキャリアセンターもキャリアコンサルタントとして活躍できる職場の一つで、若者特性の仕事や将来の悩みについて相談するケースが必然的に多くなります。
学校では仕事以外の相談に乗るケースもあるため、メンタルヘルスケアや心理系のスキルを持った人材であれば活躍できる可能性が高く適性も強いでしょう。
人材紹介・人材派遣会社
最も未経験からキャリアアドバイザーとして就職・転職できる間口の求人が多いのがやはり人材紹介・人材派遣会社で、未経験でも0から育成していきたいと考える企業が多く存在します。
ただし、単純に相談に乗って終わりでは無く個人営業としてしっかりと数字を出すことがどの人材会社でも求められるため、営業職や販売職として結果を出してきた人が特に向いていると言えるでしょう。
フリーランス
会社に所属するのでは無く、フリーランスとして個人事業主でキャリアコンサルタントとして活躍する方や、独立し会社を設立して自分の名前でキャリアコンサルタントとして活躍している方もいらっしゃいます。
代表例として有名なのが元リクルート出身でテレビ番組プロフェッショナル仕事の流儀などにも出演した森本千賀子さんで、豊富な実績をベースに独立しなければなかなか食べていくのは難しい世界でしょう。
キャリアアドバイザーの年収実態
キャリアアドバイザーの年収の実態を解説します。
国家資格キャリアコンサルタントの年収を独立行政法人労働政策研究・研修機構が2017年に調査したデータがこちらです。
最近1年間の税込み個人年収のうち、最も多いのは200万円から400万円未満で全体の33.2%となっています。
これだけではやや年収が低い印象があるかもしれません。
しかし、民間給与実態統計調査によると2017年当時の平均給与は432万円でした。
下のグラフの通り、キャリアコンサルタントは国税庁が実施した民間給与実態統計調査に示される日本の全体傾向とほぼ同じ水準の給与を得ていることがわかります。
また、企業で勤めている企業内キャリアコンサルタント・人材紹介会社に勤務のキャリアコンサルタントは400万〜600万円未満・600万〜800万円未満・800万円以上の割合が高いことも公表されていて、平均水準以上の給与獲得が狙える仕事であると言えるでしょう。
キャリアアドバイザーに強い転職エージェントおすすめ
キャリアアドバイザー・キャリアコンサルタントに未経験から転職・就職したい場合は、キャリアアドバイザーに強い転職エージェントを活用することで転職・就職できる確率は高まります。
転職エージェントは非常に数が多いですが、今回紹介する3社ならば、キャリアアドバイザーへの未経験転職・就職もスムーズに進められることでしょう。
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キャリアアドバイザーの転職サポートにおいては業界No.1と言って良いほどの実力があり、書類添削や面接対策、年収交渉などあらゆる場面で力になってくれます。
担当となるエージェントは業界でも精鋭部隊のエージェントのため、キャリアアドバイザーへの転職に関してもエージェントの長年の知識を活かしたサポートが期待できます。
キャリアアドバイザー未経験からの転職も、将来どのようなキャリアを歩んでいきたいかというキャリアプランの構築から手伝ってもらえますので、ぜひ相談だけでもしてみましょう。
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30代後半のミドル層〜ハイクラス層に強みを持つJACリクルートメントは両面型の人材コンサルタントとして活躍できるため、採用企業側と転職希望者側両方のニーズを叶えるマッチングを行う必要があります。
通常一般的にはdodaやマイナビなど大手転職エージェントは片手側と言って企業側と個人側の担当者は分かれていますが、JACリクルートメントは敢えて両手側のコンサルタントを採用することにより、よりマッチング精度の高い優秀なキャリアコンサルタント人材を育成しています。
転職相談に乗るターゲット層も30代後半~50代という世に管理職やマネジメント経験豊富なキャリア人材が多いので、若手ではなくある程度キャリアを積んだ方の支援がしたいという方にはぴったりの転職エージェントでしょう。
ぜひ今回紹介したdodaかマイナビ、JACリクルートメントいずれかの転職エージェントを活用して、キャリアアドバイザー・キャリアコンサルタント・人材コンサルタントへの転職・就職を成功させて頂ければ幸いです。
キャリアアドバイザー向いている人に関するQ&A一覧
キャリアアドバイザーになるには?
キャリアアドバイザーになるには、以下のようなルートがあります。
- 転職エージェントに登録して求人を紹介してもらう
- 転職サイトに登録して自分で求人を探して応募する
- キャリアコンサルタントの資格を取得する
- 非正規雇用から実務経験を積み正社員を目指す
やはり最も王道かつメジャーな方法は、キャリアアドバイザーの職場である人材紹介会社に入社することですが、転職エージェントに求人を紹介してもらうか転職サイトに登録して自分で求人を検索して応募するかの2択でしょう。
未経験の場合は志望動機やキャリアアドバイザーの仕事に対する熱量を見られますので、書類添削や面接対策をしてもらためにも1人で転職活動を行うのではなく、必ず転職エージェントを活用することをお勧めします。
最初から正社員としてではなく、契約社員からスタートすることで結果を出し正社員登用されるという選択肢もありますね。
キャリアカウンセラーの民間資格おすすめは?
キャリアカウンセラーの民間資格おすすめは以下となります。
- CMCAキャリアコンサルタント養成講習
- GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム
- ICDSキャリアコンサルタント養成講座
- 一般社団法人日本産業カウンセラー協会キャリアコンサルタント養成講習
資格を取得していなくても未経験からキャリアアドバイザーに転職することは可能ですが、資格を持っておくことでより採用担当者に書類選考や面接で本気度をアピールすることができるでしょう。
キャリアアドバイザーはきつい?転職すべき?
キャリアアドバイザーの仕事は決して楽ではなくきついと感じる場面も多々ありますが、具体的なきつい理由としては、
- 労働時間が長い
- 業務量が多い
- 人間関係が煩わしい
- 毎月のノルマが厳しい
上記が理由として挙げられます。
しかしきつい以上に転職を決めたときのやりがいは大きいですし、転職希望者や求人企業の出会いを創出したことで深く感謝されることも多いので、その分仕事の喜びも大きいのがキャリアアドバイザーの醍醐味でしょう。
キャリアアドバイザーは独立できるか?
独立を目指すことが可能です。
実務経験を積み重ねることや、国家資格キャリアコンサルタントなどの資格取得するなど専門性を高めることで、独立をすることが可能でしょう。
個人からの相談を受けるケースはもちろんですが、大学や公的機関の業務を請け負ったり、研修講師として多数の方を支援する方法を習得することで、より活躍の場が広がるかもしれません。
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