憧れの職業としてランキングに上がることも多い教師という職業。
やりがいも大きく、生徒たちとのコミュニケーションの中でしか得られないものもたくさんあります。
しかし、業務が多岐にわたるゆえに、近年、激務で話題になることも多く、休職や転職を考えている人もいるのではないでしょうか。
かつて、国語科教師として全日制の高校に勤務していた私自身もその一人でした。
特に、教師は同じ職場に転職の経験者が少なく、どのように転職活動を進めればいいのか、大変思い悩みました。
本記事では、実際に国語科教師から転職を成功させた私が、どのようなスキルが必要であるか、転職活動のポイントなどを紹介します。
私が転職を検討した際に経験したことも踏まえ、本記事を読んだ皆さんが前向きに転職活動に挑戦できるよう解説していきます!
目次
国語科教師を辞めたい理由
国語科教師を辞めたいと思う理由は人によってさまざまですが、よくある理由を4つ紹介します。
- 勤務時間の長さ
- ICTスキルを身につける機会が少ない
- 人間関係のストレス
- 休日がない
順番に見て行きましょう。
国語科教師を辞めたい理由①:勤務時間の長さ
辞めたい理由として思い浮かべる人が最も多いのはこちらではないでしょうか。令和4年度の文部科学省の調査では、高等学校における4月から7月までを平均した「時間外勤務月45時間以上」の教職員の割合は、36.6%となっています。
教師は授業・授業準備、部活動、保護者対応、また多くの雑務に時間を要し、長時間労働を余儀なくされています。また、国語科教師は教科の特性上試験の採点業務に時間がかかることも多いです。
国語科教師を辞めたい理由②:ICTスキルを身につける機会が少ない
現在はICTツールを使用して効率化を進めている学校もありますが、今でも多くの学校で紙文化が主流でしょう。そのような環境では、民間企業で一般的に必要とされるようなICTスキルが習得できない可能性が高く、年齢を重ねれば重ねるほど、転職が難しくなる傾向にあります。
現状に大きな不満があるわけでなくても、スキルアップの機会がないとなると、このまま教師を続けていいものか悩みますよね。
国語科教師を辞めたい理由③:人間関係のストレス
教師は生徒だけでなく、その保護者や、同じ職場の教師ともコミュニケーションを取る機会があります。生徒対応の場合は、卒業後に向けての進路指導をはじめ、生徒指導など、突発的で時間がかかるものもあり、①で挙げた勤務時間の長さにも関わってきます。
特に、教材研究などに時間のかかりやすい国語科教師は、その合間を縫って対応する必要がありますので、非常にエレルギーを使います。
国語科教師を辞めたい理由④:休日がない
教師は、分掌の仕事や部活動の顧問、広報活動のため、土日も出勤する機会が多く、ゴールデンウィークや年末年始も休めない場合があります。実際、成績処理を担当する分掌に配属になった人がやむ無く休日に出勤している場面を何度も見かけました。
特に20代〜30代前半は、教師の世界ではまだまだ半人前ということもあり、私自身も、任意とされているような行事のスタッフとして休日出勤せざるをえなかった経験があります。
国語科教師で働くことで身につくスキル
教師を辞めて転職を検討するにあたり、国語科教師だからこそ身についたスキルについて、改めて振り返ってみた人もいるかもしれませんね。ここでは大きく分けて2つ紹介します。
国語科教師で働くことで身につくスキル①:文章を書く力
国語科教師を志したきっかけとして、元々文章を書くのが得意だったという人も多いのではないでしょうか。
リモートワークも増えつつある昨今、文章で適切に指示を出したり、仕事の依頼をしたりする機会も多くあります。一朝一夕で身に付くスキルではありませんので、文章を書く力が身についていることは転職において大きなメリットでしょう。
国語科教師で働くことで身につくスキル②:読解力
文章を書く力とあわせて、読解力も非常に重要なスキルです。何か新しいサービスを会社で取り入れる場合や、自分自身が新しい知識を身につける場合、どのような媒体であってもマニュアルを参考にしますよね。
短い時間で効率よくマニュアルを読み、知識を取り入れるにあたって、読解力は重要なスキルです。
国語科教師から転職先おすすめ①:塾講師
教師は基本的に自分が担任を持つクラスの生徒の成績が上がったからといって、給与アップにつながるわけではありません。しかし、塾講師であれば、自分自身の授業で生徒の成績が上がれば、給与に反映される可能性が大いにあります。
国語は大学受験における一般入試で必須の大学が大半ですので、自分の国語の知識に自信があり、生徒の成績アップが給与に結びついて評価されるような職場に挑戦したい人におすすめです。
おすすめの転職先
・個別指導キャンパス
URL:https://www.canpass-kobetsu.com/
閑散期は月の残業時間が6時間以内で、プライベートを自己研鑽にあてられる。
国語科教師から塾講師への転職理由例文
国語科教師から転職先おすすめ②:家庭教師
家庭教師はアルバイトがするものというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、最近はよりレベルの高いサポートを求め、正社員がメインで活動している企業も増えています。
また、新型コロナウイルスの影響もあり、ここ数年でオンライン予備校やオンライン家庭教師の需要も急激に高まりました。ライフワークバランスが取れ、かつ自分の専門性も活かせる仕事をしたいという人におすすめです。
おすすめの転職先
国語科教師から転職先おすすめ③:放課後児童支援員
放課後児童支援員は、児童が自由な時間を有効に使い、社会性やコミュニケーション能力を身につけられるように支援する役割を担います。児童が抱える問題や悩みに対しても対応し、心のケアも行うことが求められますので、高校教師として培った教育理論や指導力を活かし、児童の育成に貢献できることが魅力です。
保護者の方との連携も大切な仕事ですので、児童が帰る際、その日の様子を簡潔に伝えるにあたって、国語科教師として養った言語能力を活用できます。
おすすめの転職先
国語科教師から放課後児童支援員への転職理由例文
私は、放課後児童支援員として、高校生よりも年齢の低い多くの子どもたちと接し、成長をサポートしたいと考え御社を志望いたしました。これまでの経験を活かし、児童が自由な時間を有意義に過ごすための支援を提供したく存じます。また、保護者の方に安心していただけるよう、国語科教師として培った言語能力を活かして児童の様子の共有をしたいと考えています。
国語科教師から転職先おすすめ④:教育系出版会社
教育系出版会社は、教育分野に特化した出版社であり、学習教材や参考書、教育関連書籍などの出版を手がけています。また、教育現場や教育者向けの研修・セミナーの企画・運営なども行っており、子どもたちの学びをサポートするための重要な存在です。
現場での知見をもとに教材制作に携わることが可能であり、国語科教師として実際に試験制作をした経験などが活かせるでしょう。
おすすめの転職先
国語科教師から教育系出版会社への転職理由例文
国語科教師からの転職必勝のコツ3選
教師からの転職は難しいというイメージがあったかもしれませんが、さまざまな転職先があることがわかりましたね。
ここからは、転職を成功させるためのコツを3つお伝えします。
- 自己分析を徹底する
- 転職活動のスケジュールを立てる
- 転職エージェントを利用する
順番に解説して行きましょう。
国語科教師からの転職必勝のコツ①:自己分析を徹底する
自己分析は、転職活動の基礎となる重要なステップです。自分が得意とするスキルや強み、やりがいを感じる仕事内容、今後のキャリアプランなどを明確にしておくことで、自分に合った転職先を見つけられます。
特に教師としての業務は多岐にわたっており、中には国語科教師だからこそ任せられていた業務もあるはずです。職務経歴書等を書くにあたっても必要となりますし、国語科教師として身につけた経験を洗い出しましょう。
国語科教師からの転職必勝のコツ②:転職活動のスケジュールを立てる
現在、現役で国語科教師として働いている人は、年度の変わり目のタイミングでの転職を検討しているかもしれません。一般的に、転職活動にかかる期間の目安は3~6カ月といわれていますので、転職先への入職希望時期から逆算してスケジュールを立てるようにしましょう。
また、退職日が決まったら貸与された備品の返却、後任への業務の引き継ぎなどをします。特に、引き継ぎのマニュアル作成などが指示されない場合もありますが、校内で自分が主担当として進めていた仕事などは責任を持って引き継ぎましょう。
国語科教師からの転職必勝のコツ③:転職エージェントを利用する
新卒ですぐ教師になったという人は、いわゆる就職活動を経験していない人が大半でしょう。初めて転職するにあたり、何を準備すればいいのか、イメージを持つのは難しいですよね。
転職エージェントは求人情報の収集や書類作成、面接対策などさまざまな手続きが必要です。転職エージェントを利用することで、これらの手続きをサポートしてくれたり代行してくれたりします。
私も転職する際、履歴書の書き方なども含めて相談にのっていただきました。現在は教育業界に特化した転職エージェントもいますので、複数のエージェントを比較検討して転職活動を進めましょう。
数ある転職エージェントの中でも特におすすめなのがdodaで、教育業界に特化したキャリアアドバイザーのサポート力や国語教師のスキルや経験を活かせる転職先の求人を20万件保有していますので、まず最初に利用することをお勧めします。
国語科教師からの転職は後悔?使えない?
私自身も20代のうちに転職しましたが、20代の場合、まだ早いと感じる人もいるかもしれません。しかし、早いうちに転職することで、将来的にキャリアアップを目指せますし、異業種にも挑戦しやすいです。
30代の場合、キャリアアップの検討やライフスタイルの変化が転職のきっかけになる人も多いでしょう。教育現場での経験を生かせる職種に転職することで、より高いポジションを目指すこともできます。
40代の場合、教師としての経験を生かせる仕事に転職できる場合がありますが、新しい環境に適応する力や競争力も求められます。自分の強みを慎重に考えて、異職種への転職を検討することをおすすめします。
国語科教師からの転職は私にとって人生のターニングポイントとなりましたが、強みを見つめなおし、新しいキャリアに挑戦することで、自身のスキルも向上し、教師時代は難しかった趣味の時間を持てるようにもなりました。
本記事を読んだ皆さんが転職活動への一歩を踏み出し、より豊かな人生を送れるよう祈っています。
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