教室長からの転職を考えているあなたは、
「今まで塾の教室長として働いてきた自分には、他の業界で活かせるようなスキルなんてないから転職は難しい。ましてや未経験の業界なんて・・・」
こんな悩みを抱えていませんでしょうか?
確かに教室長は、「この人はこういうことができる!」と誰が見ても明確に判断できるようなスキルは身に付きにくい職種です。
しかし、実は教室長でもこれまでの経験を活かして他の業界に転職することは可能です。
未経験であっても、です。
実際私の周りでも、教室長から未経験でも他の業界への転職を成功させた方が何人もいます。
今回の記事では、
- 教室長として働くことで身につくスキル
- 教室長からのおすすめの転職先ランキング(それぞれの志望動機例文も公開)
これらについてお話させていただきます。
最終更新日.2022年9月6日
目次
塾の教室長から転職したい・辞めたい理由
ではまず、なぜそもそも塾講師の教室長を辞めたいと考えるのか、実際に教室長を辞めた経験のある人の体験談を元に解説して参ります。
体力&精神的にしんどい
仕事に行くのに毎日涙が止まらなくなったため転職を検討。人手不足だったため毎日が激務で、ストレスで体重も激減。
もともと標準体重もなかったが、塾長時代に6キロ痩せ、周囲から会う度に心配されていた。
生徒の卒業を見送るまでは働こうと思っていたが、体力的にも精神的に病んでしまい、仕事を続けることが困難になったため退職。
責任重大&プレッシャーが重い
私が大学を卒業したときバイトで個別学習塾で塾長からここの塾長をやってみないかと推奨されました。
最初は良かったのですが、やっていくうちに子供達がなかなか言うことを聞いてくれないし、ただ座っているだけではありません。
何よりやはり責任の重大さやプレッシャーから自分には合わないのでわないかと思い、思い切って転職をしました。
生活リズムが合わない(昼出勤~深夜帰り)
昼から勤務して深夜に帰宅する生活リズムが辛くなった。
休みの日も連絡事項が来ていないか、アルバイトが校舎を開けているときにトラブルが起きないか、気にしないといけないのがしんどかったし、仕事を持ち帰って休みの日にもやらないと終わらなかった。
エリアマネージャーを目指していたが旨みがあまりなく、エリアマネージャーにならないとこれ以上昇給できないので、早めに転職しようと思った。
結婚出産を考えると、塾勤務の生活リズムだときついと思った。
契約社員→正社員登用してくれない
県内大手の学習塾の個別部門の教室責任者として契約社員として正社員登用前提で6年ほど働いていましたが、いつまでたっても正社員登用されませんでした。
その理由が「以前同じように契約社員から正社員登用した社員が使えない人ばかりだから慎重になっている」と言われました。
仕事内容は正社員と同じで、しかもその社員たちがさぼって締め切りに間に合わない業務まで自分に押し付けられている状況が続いたので転職しようと思いました。
休日が取れない(土日は模試)
講師の人数が足りない時は、自分も授業を担当していたので、毎日の帰宅は朝方でその日のお昼頃出勤という生活でした。
休日は模試が入っていることが多く、出勤しなければならずお休みも取れない状況でしたので他部署への異動も考えました。
しかし社風自体が長時間労働を美徳する傾向にあったので、結婚を機に家庭との両立は不可能だと思い、転職しました。
業界的に将来性がない
単純に将来性を感じられなくなったからです。
2022年現在までにコロナの影響もあり年々学習塾はオンライン化され、利用者も通いよりオンラインでの勉強を希望する方が非常に増え続けています。
従来の教室を構える学習塾もオンラインでの学習塾も年々増え続けており、競争率が激しくこの業界では将来的に残る事は難しいと考え転職しました。
人によって様々な理由で塾の教室長を辞めたいと考えていることが分かりますね。
塾の教室長から転職は難しい?転職成功のコツ
塾の教室長という経験は実は特殊な業界でなかなか異業界では評価されづらいため、転職するのが難しいと一部では言われているのも事実です。
しかしそんな中でも教室長からの転職を成功させている人はいますので、転職を成功させるためにはどんなポイントを抑えるべきか解説して参ります。
教室長で培った経験・スキルを棚卸しする
転職市場において採用企業から評価されるのは「その人が今までどんな経験をしてどんなスキルや経歴を持っているか」が一番圧倒的に多いです。
そのためただ漫然と転職活動を行うのではなく、自分が今まで経験してきた教室長という仕事の中でどのような経歴やスキルを身につけてきたのか棚卸しすることが何より重要になります。
具体的に塾講師で培うことのできて、かつ転職市場で評価されるスキルに関しては、教室運営で培った「営業力」「マネジメント力」「プレゼンスキル」「ヒアリングスキル」などが挙げられるでしょう。
具体的な例文を一部紹介すると、
子供相手でも物事の論理をわかりやすく伝えられるプレゼンテーション能力・資料作成能力を身につけた。
生徒とのコミュニケーションを通して、成績が上がらないボトルネックを見つける力や適切な勉強法を提案する問題解決能力を伸ばした。
上記のようなポイントを抑えた自己PRを作成できれば、教室長からの転職を成功させやすくなります。
年齢はできるだけ若いうちに転職する
塾講師の教室長に限った話ではありませんが、異業種・他職種に未経験で転職するためには年齢は若ければ若いほどポテンシャルがあると判断されて有利になります。
特に塾講師に関しては前述した通りつぶしが効きにくい職業となりますので、異業種・異職種に転職したい場合は可能であれば25歳前後〜遅くとも20代後半に転職することをおすすめします。
仮に30歳を超えてしまった場合100%転職できないという訳ではありませんが、相応のスキルや能力が求められることや塾講師と何らかの関わりある転職先でなければ厳しくなる可能性もあるでしょう。
転職理由・志望動機の伝え方を工夫する
転職活動においては、就職活動と同じように自己PRや転職理由・志望動機の伝え方一つで大きく選考の通過率が変わってくる側面があります。
例えば「生活リズムが不規則で転職を考えている」というネガティブな動機で転職活動を始めたとしても「新しい業界に挑戦したい」というポジティブな転職理由に変換する必要があります。
なかなかネガティブな転職理由からポジティブな転職理由に変換するアイディアが思い浮かばないという方は転職エージェントに相談してキャリアアドバイザーに添削してもらうことをおすすめします。
塾の教室長として働くことで身につくスキル
教室長として働くことで身につくスキルは、主に以下の4つが挙げられます。
- 営業力
- マネジメント力
- コミュニケーション力
- プレゼンテーション力
- ヒアリングスキル
では、それぞれについて解説させていただきます。
営業力
教室長の方は、生徒を入塾させるための面談、説明会を行うことが多いです。
塾にどのような魅力があり、入塾することでどんなメリットがあるかを提示することではじめて生徒の入塾につながるので、このような経験から営業力はおのずと身についているはずです。
マネジメント力
教室長として教室を運営する上で、マネジメント力は必須のスキルです。
スタッフをまとめる力、生徒を増やすための施策の考案、人件費のコントロールなど、これらは全てマネジメントの一環です。
教室長であるあなたには、きっとマネジメント力は身についているはずです。
コミュニケーション力
教室長には高いコミュニケーション力が求められます。
生徒や保護者との面談、場合によっては近隣の学校へ営業に行くなど、コミュニケーションを必要とする機会が多いです。
多くのコミュニケーションの機会を経てきたあなたのコミュニケーション力は間違いなく鍛えられているでしょう。
プレゼンテーション力
プレゼンテーション力とは、言い換えればものごとを論理的に説明する力です。
教室長であれば、ものごとを相手にわかりやすく伝える能力が求められることが多く、業務経験を通じて論理的な説明をする力が身についているはずです。
ですから、プレゼンテーションもきっと上手くできるようになっています。
ヒアリングスキル
塾講師の仕事内容の一つに、生徒一人一人と向き合ってどうすれば成績を伸ばすことができるか真剣に話し合うためにヒアリングをするスキルが求められますので自然と身についていきます。
生徒相手へのヒアリングスキルももちろんのこと、保護者である親に対してのヒアリングスキルなど様々な相手に対してヒアリングをした経験が身についていることでしょう。
塾の教師長からの転職先人気求人ランキング
ではここからは、いよいよ塾の教室長からの人気転職先おすすめ求人をランキング形式でご紹介して参ります。
※⭐️の数が多いほど転職難易度は高い
無形商材の営業職 | |
カウンセラー | |
飲食・小売業のマネージャー | |
IT系の事務職 | |
他の塾の教室長 | |
教育業界の営業職 | |
不動産業界の管理職 | |
カスタマーサクセス |
実際に塾の教室長から転職した方に取材をして体験談を元におすすめの転職先について解説していますのでぜひご参考頂ければ幸いです。
教室長からの転職先求人1位:無形商材の営業職
教室長からの転職先人気第1位は無形商材の営業職です。
なぜなら、生徒を入塾させるための面談や説明会は、まさに無形商材の営業だからです。
つまり、教室長として積んできたスキルをそのまま活かすことができます。
無形商材の例としては、保険や金融商品など金融業界から、Web広告やITツールなどWeb・IT業界、人材サービス・求人広告など人材業界など多岐に渡ります。
教室長であれば、無形商材の魅力、買うことで得られるメリットをお客様に伝える力を持っているはずなので、未経験であってもスキルを高く評価されやすいです。
代表的な会社
ソニー損保、野村證券など
志望動機例文
「私は学習塾の教室長として入塾面談を担当しており、そこで〇〇%の入塾率をたたき出すことができました。ですから、このスキルを使うことで、無形商材を取り扱う貴社のお役に立てると考え、志望いたしました。」
▶︎教室長からの転職におすすめの無形商材の営業職求人はコチラ
教室長からの転職先求人2位:カウンセラー
教室長からの転職先人気第2位はカウンセラーです。
教室長は生徒や親御さんとコミュニケーションをとる機会が多く、相手の心理状況を読み取る力がついているケースが多いです。
ですから、相手の心理状況を読み取り、心の不安を取り除くカウンセラーの仕事はあなたにピッタリでしょう。
ちなみに、カウンセラーは無資格でもなることができますし、もし資格を取得したいなら通信講座で取得することもできます。
代表的な会社
Avenir、contreeなど
志望動機例文
「私は学習塾の教室長として、生徒や親御さんと多くのコミュニケーションをとってきました。悩みを解決する場面も多くございました。私はこの経験から得た相手の心理状況を読み取る力を使って、貴社のお役に立てると考え、志望いたしました。」
教室長からの転職先求人3位:飲食・小売業のマネージャー
教室長からの転職先第3位は飲食・小売業のマネージャーです。
マネジメント系の中でもなぜ飲食・小売業おすすめするかといいますと、比較的転職のハードルが低く、未経験でも採用されやすいからです。
また、多店舗展開している企業であれば、エリアマネージャーへの昇進も望めます。
教室長として培ってきたマネジメント力は、きっとこれらの業界でも存分に発揮できるはずです。
代表的な会社
イオン、すかいらーくなど
志望動機例文
「私は学習塾の教室長として、教室運営のマネジメントに携わってきました。スタッフのディレクション・モチベートや売り上げ管理、売り上げ目標達成のための施策の考案・実施などをおこなってきました。これまでの経験を通じて培ってきたスキルで貴社のお役に立ちたいと考え、志望いたしました。」
▶︎教室長からの転職におすすめの飲食・小売業のマネージャー求人はコチラ
教室長からの転職先求人4位:IT系の事務職
教室長からの転職先求人第4位はIT系の事務職です。
教室長からの転職を考える理由として、「営業力に自信がない、営業が好きではない、ノルマに追われる日々に耐えられない」などがあります。
そのような方には、営業力を求められずノルマもない事務職がおすすめです。
その中でも特にITをおすすめしているのは、成長産業だからです。
事務経験自体も教室長として多く経験していると思いますので、事務職も問題なくこなせるはずです。
代表的な会社
Apple Japan、NTTなど
志望動機例文
「私は学習塾の教室長として、多くの事務作業を経験しており、作業のスピード、正確性には自信がございます。また、〇〇や〇〇といったソフトを使いこなすこともできます。これらのスキルを使って、貴社のお役に立ちたいと考え、志望いたしました。」
教室長からの転職先求人5位:他の塾の教室長
第5位は、意外かと思われるかもしれませんが、他の塾の教室長です。
教室長で転職を考える理由の中には「労働環境がブラック」「指導方針に共感ができない」などがあると思います。
もし教室長という仕事自体は続けたいと考えて居るならば、あなたの希望に合うような条件の塾を探しましょう。
塾は山ほど数があるので、本気で探せば見つかるものです。
代表的な会社
ナガセ、河合塾など
志望動機例文
「私は〇〇塾で教室長として働いてきましたが、正直なところ、教育方針に共感ができず、葛藤の日々を過ごしてきました。しかし、貴社の教育方針であればきっと生徒の成績を伸ばすことができ、私自身も大きなやりがいを感じられると考えたので志望いたしました。」
▶︎教室長からの転職におすすめのIT系の他の塾の教室長求人はコチラ
教室長からの転職先求人6位:教育業界の営業職
「塾講師の仕事はしんどいからもうやりたくないけど、教育には何らかの形で携わっていたい…」と考えている人にとっては、教育業界の営業職は非常におすすめの転職先です。
今までとは全く別の視点から教育に携わることができる仕事でありながら、塾講師とは違い土日休みでプライベートを確保できるため、元々興味があったという人も多いのではないでしょうか。
例えば教育教材を販売している会社であるベネッセや教育アプリである『Studyサプリ』を開発しているリクルートなどが具体的な企業として挙げられます。
実際に結婚を機に教室長から教育業界の営業職に転職した27歳女性の転職体験談をご紹介致します。
教師長からの転職体験談
もともと同じ教育業界ではありますが、フランチャイズ事業に強い関心を持っていたのでその方面での転職にチャレンジし、幸運にも希望していた会社に転職することができました。
転職できた理由の1つに、教室長を務めていたこともあるかもしれません。
フランチャイズ事業では、新しい教室の開拓から既存の教室の管理と前職とはまた違う内容で業務の種類も多かったので忙しくはありましたが、残業はできるだけしないようにと働きかけてくれる会社でした。
何より休日がきちんと取れることが魅力で、土日に出勤になることもありましたが振替休日は必ず取得させてくれましたし、夏と冬には長期のお休みも取ることができました。
同じ教育関係でもまるで違う生活スタイルで、転職後の方が私は充実したプライベートを過ごすことができました。
教室長からの転職先求人7位:不動産業界の管理職
教室長からの転職先おすすめとして、マネージャー経験が豊富な30代半ば〜後半くらいの年齢であれば不動産業界の管理職に転職するという選択肢もあります。
不動産業界は塾講師の教育業界とは違い比較的景気にされにくい業界の一つで、今後時代が変化してもまず間違いなくなくなることはない安定した業界であると言えます。
具体的な企業名としては、大手では住友不動産や三菱地所、中堅〜準大手ではセンチュリー21やアパマンなどが挙げられますね。
実際に塾の教室長から不動産業界の管理職に転職を果たした37歳男性の転職体験談をご紹介致します。
教師長からの転職体験談
私が転職を考えた数年前から学習塾のオンライン化は進んでおり、この先間違いなく教室を構える学習塾の利用者は減少していきオンライン学習塾1本という形になるなと予想していました。
転職しようと考えた当時は新型コロナウイルスは発生していませんでしたが、2020年に新型コロナウイルスが発生して更に学習塾はオンラインが主流になるなと確信しました。
私はこの時には既に転職していましたが、従来の教室を構える学習塾では将来性は無いと強く感じていたので時代の変化にも強い不動産業界を転職先に選んだのです。
教室長からの転職先求人8位:カスタマーサクセス
教室長からの転職先求人8位はカスタマーサクセスです。
仕事内容としてはIT企業などサービスを導入した顧客に対して、ツールを使いこなせるように使い方をレクチャーしたり顧客の目的達成のサポートを行う仕事内容となります。
顧客と信頼関係を構築することができれば、サービスを継続利用してもらえるので会社の売上に貢献できますし、Saasと呼ばれている今注目の領域は今後の市場成長性も高いと言われています。
特に塾の教室長で人に何かをレクチャーしたり、分かりやすく教えたような経験がある人はカスタマーサクセスの職種で活躍できる可能性が高く、みるみる高い成績を出すことができるでしょう。
決まった時間に働けることと、残業が少なく土日休みで教室長とは全く異なる働き方を実現できる点も魅力メリットの一つですね。
教室長からの転職を成功させる転職エージェント
今回ご紹介した塾の教室長からの転職を成功させるためには、教育業界からの転職に強い転職エージェントの利用は必須であると言えます。
転職エージェントは今回紹介したような転職先の業界や職種をアドバイスしてくれるだけでなく、今現在実際に中途採用求人が出ている会社を紹介しあなたのことを推薦してくれるんですね。
当然、推薦するにあたって書類選考や面接が採用企業から行われますが日程調整や選考対策もバッチリしてくれますし、内定後の年収交渉まで完全無料で全て一貫してサポートしてくれる心強い存在です。
特に数ある転職エージェントの中でも教育業界からの転職に強く、塾講師で転職を成功させた実績が多いのが「マイナビエージェント」と「doda」の2社で、他の転職エージェントを差し置いて圧倒的な転職実績を誇ります。
転職エージェントは1社に絞らなければ行けないというルールはなく、むしろ複数社併用することで内定獲得までたどり着ける可能性が上がると言われています。
ぜひ今回紹介したマイナビとdodaどちらも併用してみて自分に合うと思う転職エージェントを見つけ「教室長から転職して良かった」と思う一存になれば幸いです。
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