「生産管理から転職したい」「生産管理からのおすすめ転職先を志望動機と共に知りたい」という方に向けて将来性も含めて元生産管理社員が徹底解説いたします。
- 生産管理を辞めたいけど、次にどんな仕事をしていいか分からない。
- 生産管理で培ったスキルって転職先でも活かせるの?
転職を検討している生産管理の方には、これらの悩みを持つ方が多いのではないでしょうか?
生産管理の仕事は製造業にしか存在せず、つぶしがきかないといわれることが多いため、転職活動を躊躇ってしまう人も多いはず。
でも、安心してください。生産管理で培ったスキル・経験を活かして、異業種や異業界に転職することは可能です。
本記事では東証一部上場企業の生産管理部で6年間働いた私が生産管理からのおすすめ転職先4選をご紹介いたします。
この記事を参考にして、生産管理からのキャリアチェンジを目指しましょう!
目次
生産管理から転職したい・辞めたい理由
まずは生産管理を辞めたい・キャリアチェンジしたいと思っている方の代表的な理由を4つご紹介いたします。
①将来性がない
生産管理の仕事は将来的になくなるのではないかといわれています。
というのも、大手企業を中心に生産管理システムを導入しており、業務の効率化、機械化を図っているからです。
実際に私が勤務していた会社でも、SAP社の生産管理システムを新たに導入しており、できるだけ人の労力を排することで業務の正確性や効率性の向上に励んでいました。
しかし、システムを扱う人間がいなくなることはないので、すぐに生産管理の仕事がなくなることはありません。
それでも、将来的に生産管理に携わる人員の数が減少することは確実なので、その点を不安視して転職を検討する生産管理の人も多いようです。
②あらゆる部署との間で板挟みになる
生産管理は部署間の調整役に回るため板挟みになることが多々あります。
例えば、営業部から製品納期の短縮を依頼された場合には、まず購買部門に部品納期の短縮を依頼し、製造部門にも同様に組立作業の短縮依頼をしなければなりません。
ですが、各部署もあらかじめ立てていた計画を練り直すことになるので反発されたり、難色を示されたりすることがよくあります。
その中でも生産管理はクライアントの要求する納期を厳守するために、あらゆる部署に頭を下げて各部署の連携を円滑に進めなけれなりません。
この板挟み状態で精神的に疲弊する生産管理の方は多く、この仕事を続けていくのは難しいと感じ、転職を検討する人が多くいるようです。
③自分の仕事の成果が分かりづらい
生産管理の仕事は営業や設計などの仕事と違い、自分の仕事の成果が分かりづらいです。
なぜなら、生産計画を立てクライアントの要求する納期に滞りなく製品を納めることは当たり前のことだからです。
逆にミスを犯し、生産を滞らせてしまうとクライアント納期に間に合わないという大問題に発展してしまいます。
実際に私が生産管理の仕事をしていたときも、自分の仕事に対して感謝される機会は少なく、逆に調整に対応してもらって感謝をすることの方が多かった記憶があります。
このように生産管理の仕事は営業などの加点方式の仕事というよりは、やって当たり前、ミスしたら叱責されるといった減点方式の仕事なので、自分の仕事の成果を感じにくく、目に見える成果を求めて転職を検討する生産管理の人が多くいます。
④事務作業以外の仕事が多い
生産管理の仕事は机にじっと座って生産計画を立てていればいいわけではありません。
事務職といっても、納品された製品に問題があれば現場に出向いて不具合を確認したり、納期調整のために営業と同伴でクライアントとの打ち合わせに参加したりすることもあります。
クライアント納期に間に合わせるためには雑用もこなす「なんでも屋」的な一面もあるのです。
そのため、私の周りでは生産管理の仕事が他の事務職とイメージと違うといって転職を検討する人がいました。
机にじっと座って仕事をしたい人にとって生産管理の仕事は不向きといえるでしょう。
生産管理で働くことで身につくスキル
ここでは生産管理で働くことで身につくスキルを2つご紹介いたします。
①コミュニケーション能力・調整力
生産管理の仕事を取り組む中で、コミュニケーション能力と調整力を向上させることができます。
とりわけ生産計画に携わる人は社内に限らず、取引先、仕入れ先とも連携をとり、生産工程を効率的に動かすべく指揮を執ります。
その仕事の中で円滑なコミュニケーション能力・調整力を磨き上げることができます。
このスキルはたとえ営業に転職しようとも、企画開発に転職しようとも、あらゆる業界で活かせる普遍的なスキルのため、転職活動時にも自分の長所として積極的にアピールすることができるでしょう。
②マルチタスクができる能力
マルチタスクができる能力も生産管理の仕事の中で身につけることができます。
特に仕入れに携わる購買部門の仕事は月末になると部品納期の催促だけでなく、検収処理などの月の締め作業も同時進行で行わなければなりません。
購買部門の仕事を始めた当初はマルチタスクができず、検収処理漏れをおこしてしまうこともあるでしょう。
ですが、経験を積むことでやがて自分の取り組んでいる作業を俯瞰でみることができ、効率的にマルチタスクできるようになります。
このマルチタスクができる能力はあらゆる業界で活かすことができますが、とりわけIT業界のディレクター職で活かすことができます。
畑違いの仕事のように思われがちですが、仕事の土台部分となる全体の工程を俯瞰して効率的に作業を管理していくという部分は共通しているのです。
ですので、マルチタスク能力はIT業界に限らず異業種、異業界の転職活動においても長所としてアピールすることができます。
生産管理からの転職先おすすめ①WEBディレクター
生産管理からの転職先のおすすめ一つ目としてWEBディレクターがあります。
異業種、異業界の仕事ですが、生産管理とWEBディレクターの仕事には多くの共通点があります。
なぜならWEBディレクターの主な仕事はプロジェクトの全体像を把握して、人員と工程とスケジュールを管理することだからです。
一つの製品を部品選定から出荷までの一連の流れを管理する生産管理の仕事と共通しており、生産管理で培ったスキルをそのまま活かすことができます。
WEB分野の知識を一から習得しなければなりませんが、WEB系の会社の中には未経験でもディレクターとして働きながら学ぶことのできる会社もあるため、学習意欲の高い方や、20代前半の方にはおすすめの転職先となっています。
WEB系の会社として代表的なものとして
- 株式会社サイバーエージェント
- 楽天株式会社
- 株式会社ドワンゴ
などが挙げられます。
WEB系の会社に応募する際の志望動機の例文をご紹介いたします。
生産管理からWEB系の会社への志望動機
私は前職で生産管理として製品の部品選定から出荷までの一連の流れを効率的に管理してきました。
私のこの経験・スキルはWEBディレクター職においても、製品工程の管理、人員の管理、スケジュールの管理などで活かすことができると考えています。
WEB分野の知識はまだ充分にはありませんが、生産管理時代に培った、トラブルにも臨機応変に対応できる力を活かし、粘り強く業務に取り組むことで、貴社の業務効率向上に貢献いたします。
生産管理からの転職先おすすめ②製造業コンサルタント
次におすすめする転職先が製造業コンサルタントです。
製造業コンサルタントの仕事はクライアント企業の問題点を分析し、生産工程の効率化、コストの削減など業務改善を行なうことです。
この製造業コンサルタントの仕事では生産工程を熟知している必要があります。
現場レベルでの経験がないと表面的な問題しか見えず、裏に潜む根本的問題に気づくことができないからです。
というのも、生産工程での問題はヒューマンエラーによるものが多く、問題が顕在化しにくいため、製造業コンサルタントはそこに切り込んで業務改善を図らなければなりません。
その点、生産管理の経験者はすでに現場レベルでの生産工程を熟知しているので、クライアント企業の問題点を的確に把握、改善することができます。
また、製造業コンサルタントは待遇面での好条件も見逃せません。
年収UPや福利厚生の充実、また風通しのよい企業が多いので、製造業の現場に閉塞感を感じている人には魅力的に映る職場環境なのではないでしょうか。
製造業コンサルタントの代表的企業として
- 矢崎化江株式会社
- 株式会社ペイロール
- 五葉コンサルティング株式会社
などがあります。
製造業コンサルタントに応募する際の志望動機の例文をご紹介いたします。
生産管理から製造業コンサルタントへの志望動機
私は前職で生産管理として製品の部品選定から出荷までの一連の流れを効率的に管理してきました。
私のこの経験・スキルは貴社の製造業コンサルタントにおいても、クライアント企業の生産工程の問題点の分析、改善、効率化においても活かせると考えております。
産管理時代に培った現場レベルでの知識・経験でクライアント企業に寄り添ったコンサルタントをすることで貴社の利益に貢献いたします。
生産管理からの転職先おすす③製造業の営業
製造業の営業も転職先としておすすめです。
製造業の営業はクライアントのニーズを汲み取り、最適な製品を提供することが主な仕事です。
場合によってはクライアント専用のオーダーメイド品を製作することもあるので、顧客の潜在ニーズを察知し、それを設計に反映させる能力も必要になります。
生産管理を経験した人ならば、日々関係部署と生産計画の立案のために打ち合わせを重ねており、相手の意図を汲み取り、計画に反映させる力を養っています。
また、相手の要求を飲むだけでなく、生産工程全体を見渡したうえで計画判断をする力もあるので、顧客の利益のために積極的に提案する力も身についています。
そのため製造業の営業に転職したとしても、顧客ニーズを俯瞰した視点から最大限汲み取り、それを設計に反映させる顧客ファーストの営業ができるでしょう。
同業界の営業なら、仕事内容についてもなじみ深いため、異業種の中でも挑戦しやすい部類ではないでしょうか。
製造業の代表的企業として
- ソニー株式会社
- 日本製鉄株式会社
- DMG森精機
などがあります。
製造業の営業へ応募する際の志望動機の例文をご紹介いたします。
生産管理から製造業の営業への志望動機
私の前職の生産管理の仕事では効率的な生産計画を立案するため、関係部署のさまざまな意見を取りまとめ、最適解を導き出してきました。
この私の経験を活かして貴社の営業に転職した際にも、クライアントの要望、問題点の分析、さまざまな要素を総合した上で、顧客にとって最適な製品を提案することができます。
クライアントの潜在ニーズまで汲み取る、痒い所に手が届く営業で貴社の利益に貢献いたします。
生産管理からの転職先おすす④同業界の生産管理
最後のおすすめは同業界の生産管理への転職です。
生産管理への転職はもう嫌だと思う方もいるかもしれませんが、自分が転職したい理由を落ち着いて考えてみてください。
生産管理の仕事自体が嫌なわけではなく、現状の職場環境に不満を持っている場合もありえるのです。
私の身近な体験談として、生産管理から異業種に転職したものの、その職種が合わずに退職。最終的に同業界の生産管理に再就職した人もいました。
生産管理へ出戻りする人は思いのほか多いので、自分の仕事で納得いっていない点は生産管理の仕事自体にあるのか、職場環境にあるのか見極めてみましょう。
同業界の生産管理への転職ならば、経験者をできるだけ採用したいという企業側のニーズと一致するため転職活動を容易に進めることができますよ。
生産管理の仕事自体は好きだという方にはおすすめの転職先です。
製造業の代表的企業として
- TOYOTA
- ファナック株式会社
- 株式会社キーエンス
などがあります。
同業界の生産管理に応募する際の志望動機の例文をご紹介いたします。
生産管理から同業界の生産管理への志望動機
私は前職で生産管理として日々、生産工程の効率化に励んでおりました。
時には不測の事態が起き、出荷が危ぶまれる状況に陥ったこともありましたが、問題に臨機応変に対応し、出荷ができないという最悪の事態を回避した経験もあります。
豊富な実務経験は貴社の生産管理職でも充分に活かせると考えていますので、貴社に入社できた際には即戦力として生産効率の向上、製品納期の厳守に貢献致します。
生産管理に向いている人の特徴4選!将来性は?
ここでは、生産管理に向いている人の特徴4選をご紹介いたします。
この特徴に当てはまる人は他社の生産管理への転職がおすすめできますよ。
①臨機応変に対応できる
臨機応変に対応できることは生産管理として働く上で必須の能力です。
なぜなら、生産計画を綿密に立てたとしても、何かしらのトラブルが発生し計画が破綻することは起こりうるからです。
私の実体験としても
- 仕入れ先から納品されたものに不良品が出た
- 配送トラックが事故を起こした
- クライアント納期が1か月前倒しになった
などあらゆる不測の自体が起きました。
そうしたトラブルにも焦ることなく、確実に対応して製品を納期通りに納めなければなりません。
ですので、臨機応変に対応できる能力は、不測の事態が多い生産計画の仕事において必要な特徴といえます。
②積極的に学習できる
積極的に学習できることは生産管理に必要な特徴です。
生産管理の仕事には常に知識のアップデートが要求されます。
というのも、自社の製品の知識、調達する部品の知識、経済の動向の把握など業務で必要とされる知識は多岐に及ぶからです。
さまざまな知識を要求されるといわれると敷居を高く感じてしまいますが、日々の業務をしっかりとこなしていれば、自然と知識は身についていきます。
しかし私の経験上、社会人になってまでも勉強はしたくないといった、学習意欲の低い人だと業務の理解度も落ちる傾向にあったので、積極的に学習できることは生産管理に必要な特徴だといえます。
③コミュニケーション能力が高い
社会人として必須スキルのコミュニケーション能力も生産管理の仕事に欠かすことはできません。
生産管理の主な仕事は生産計画を立てることですが、そのためには各部門との打ち合わせが必要になります。
具体的には
- 営業とクライアント納期の打ち合わせ
- 購買と部品納期の打ち合わせ
- 設計と製品仕様の確認
など日々何かしらの打ち合わせがあります。
この打ち合わせの際に、相手の意図を汲み取りきれなかったり、自分の意志を伝えきれなかったりなど齟齬を生じてしまうと、要望していた製品と異なった仕様のものが納品されたり、納期に遅れたりしてしまうなど、後々大きな問題に発展する場合があるのです。
このようなミスを少しでも減らすために生産管理では円滑なコミュニケーション能力が要求されます。
④ものづくりに興味がある
ものづくりに興味があることも生産管理に必要な特徴です。
というのも、生産管理は実際に製品の製造に関わるわけではありませんが、ものづくりに興味があるかないかの違いで業務知識の吸収の速さが段違いで変わっていくからです。
実際に仕入れ先の選定するときも、ものづくりに興味がある人の場合、数多くの仕入れ先の長所・短所を把握しているので、さまざまな候補の中から選定することができます。
逆に興味がない人だと知識不足のため選定する企業に偏りが出てしまうといった傾向がありました。
ですので、ものづくりに興味がある人の方が業務に必要な知識を効率的に吸収できるため、生産管理で活躍しやすいといえるでしょう。
生産管理からの転職先をもっと知る方法
本記事では生産管理からのおすすめ転職先4選をご紹介させていただきました。
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