介護士から異職種に転職したいけど、どのような仕事があるのかわからない、介護士としてのスキルを活かせる仕事はないのかなと思っていませんか?
これから紹介する仕事は、介護士からの転職先としておすすめの職種で、実際に転職されている方も多くいらっしゃいます。
ここでは、介護士として働くことで身についたスキルが、どのような形で異職種でも役に立つのかを知り、転職のビジョンを具体化させることができます。
私自身、介護士から看護師に転職しており、介護士としての経験が土台となっていると言っても過言ではありません。
「介護職ってつぶしがきかない。」
そう決めつけて、楽しさも、やりがいも感じられないまま、ズルズルと続けてしまった介護の仕事。「このまま続けていて良いのかな?」「でも、介護以外に何ができるだろう?」そんなモヤモヤを抱えているあなた。
介護士としいての経験や知識、スキルをうまく活用できる業種を選べば、ストレスや身体の負担は緩和され、時間的に金銭的にも余裕が生まれます。
現状を見つめなおして、今より自分の能力を正しく発揮できる転職先をみつけることが大切です。介護士で身につけたスキルを活かせる仕事を探すことが、スムーズに転職するための近道です。
【2022年3月2日最終更新】
目次
介護士から転職したい/辞めたい理由
ではまず、現職の介護士が「辞めたい」と思う理由を集めてみました。
収入が少ない
変則勤務や重労働が体に負担
人間関係
認知症高齢者からのハラスメント
上記理由が挙げられます。
収入が少ない
介護士の年収は350万円前後と言われています(令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果より)。
ちなみに20年前、私が特別養護老人ホームの介護職員として初めてもらったお給料は13万円で夜勤をやるようになり、ようやく19~20万円程度。
今は処遇改善手当の支給により多少改善されていますが、それでも仕事内容に見合わない薄給のため、将来的な不安から転職を考える人も多くいます。
変則勤務や重労働が体に負担
24時間365日稼働している介護施設で働く職員は早番、日勤、遅番、夜勤と不規則な勤務体系で働いています。
加えて、身体に何かしらの障害を抱えて入所されている高齢者ばかりなので、日常生活のお世話は身体に大きな負担がかかります。
腰痛を抱えながら、今日もだましだまし勤務に出かけている人も少なくないでしょう。身体的な負担も離職の要因です。
人間関係
介護現場は多忙を極め、心にゆとりがない状態で働いている人が多いです。
そのため、人間関係もギスギスしがちで長年勤めているベテラン職員によるモラハラ・パワハラが横行しているなんてことも多く、そんな人間関係に嫌気がさしてしまう人も。
認知症高齢者からのハラスメント
介護の現場では高齢者やその家族からのハラスメントが深刻化していて、2019年に厚労省が公表した調査報告によると、介護従事者の50%以上が何かしらのハラスメントを受けたことがあると回答しています。
特に認知症高齢者から暴言・暴力を受けても弱い立場にある職員は文句を言えずにストレスとため込んでしまう人も少なくありません。
女性職員の中には長期的にセクハラを受けている職員もいます。
介護士から転職するメリット/デメリット
介護士から転職するメリット
- 不規則な生活が改善された
- 人間関係の悩みから解放された
- ハラスメントを受けるストレスが無くなった
転職先の職種によってはカレンダー通りに休むことができ、労働時間も安定し生活スタイルが安定することもあります。
「ストレスだった人間関係やハラスメントから解放され、精神的に楽になった。」「新たなジャンル足を踏み入れたことで新しい自分に出会えた。」などのメリットがあります。
介護士から転職するデメリット
- かえって収入がさがることもある
- 今より良い労働環境になるとは限らない
- 業種によっては全くの0からのスタート
介護士からの転職先の業種によっては、今までのスキルを活かすことができず、収入が下がってしますこともあるかもしれません。
介護業界ほどではないにせよどの業界も人材不足のため、介護業界より過酷な労働環境もあると思っておいた方が良いでしょう。
介護士で働くことで身につくスキル/強み
では、介護士から異業種へと転職する上で、役立つスキルは何でしょう?
介護士の対人援助におけるコミュニケーションスキルや過酷な肉体労働で培った体力や忍耐力は転職における大きな強みと言えます。
介護の中で特に専門性が求められる、食事、排泄、入浴についての知識や実際の介護技術は、他分野では学べないことも多く、転職先によっては、活かせるスキルです。
高齢者やその家族とのかかわりの中で必要なコミュニケーションスキルは特に現場の主任やリーダークラスを務めた方である方もいるでしょう。
ちょっとクセのある家族の難易度の高い対応などを任された経験はプロジェクトの進行や、外部との交渉を行う際に大いに役立つスキルです。
そして、相手が今何を求めているのかを読み取る能力で、介護士という専門職は高齢者の訴えや表情から相手が何を望んでいるのかをくみ取る能力があります。
どんなに忙しくても相手の立場に立ってものごとを考えられる視点はどの業界でも発揮できるスキルです。
介護士の業種別身に付くスキル
介護職といっても様々な形態がありますが、職種によって身につくスキルも違いがあるので例を挙げてみましょう。
特別養護老人ホームは介護度の高い利用者様が多く、身体介護に必要な知識や技術、認知症や寝たきりの方のケアをするのに観察力やアセスメント力が身に付きます。
訪問介護やデイサービスでは、利用者様やご家族との信頼関係を築く必要があることから、高いコミュニケーション力が養われることでしょう。
このように介護士として働く中で身についたスキルを、他の職種に活かせるとしたら転職しやすいと思いませんか?
介護士からの転職先おすすめ6選まとめ
介護士から同業種(20代/30代/40代)
同業種ですと、介護タクシー、看護助手、介護事務、介護用品アドバイザー等、介護士として身についた介護の知識や技術を活かすことができます。
介護士から異業種(20代/30代/40代)
異業種ですと、飲食やアパレル等の接客サービス業や営業職では人と接する能力が役に立ちますし、製造業では黙々と仕事をこなすスキルが役立ちます。
※⭐️5(難しい)〜1(優しい)の5段階で介護士からの転職おすすめ度を評価
介護事務 | |
福祉用具専門相談員 | |
介護タクシー | |
接客業 | |
営業職 | |
製造業 |
ニーズに合ったサービスを提供することができれば、お客様にも喜んでもらえますし、それがやりがいにも繋がることでしょう。
それぞれ深掘りして解説して参ります。
介護士からの転職先おすすめ①:介護事務
転職おすすめ度:
介護事務の就職先は介護サービスを提供する施設や事業所で、介護老人福祉施設、デイサービス、訪問介護ステーション等があります。
主な業務は介護報酬請求業務やレセプト作成で、経営を支える重要な仕事です。
就職には必ずしも資格が必要なわけではありませんが、介護保険に関する知識と、パソコン操作は必要となってくるスキルなので学習しておくとよいでしょう。
介護事務は窓口、電話対応もしますので、利用者様や、ご家族との関わりもあります。
介護士として培われたコミュニケーション力や、介護の経験からサービスを受けている利用者様やご家族の気持ちに寄り添い、相談に乗ることができるでしょう。
介護職から事務職に転職してよかった体験談
私はこれまで介護士として働く中で、施設経営を支える介護事務に興味を持ちました。
介護士で働いていた頃は、近い存在にありながら詳しく知らなかった介護保険制度について学んでおり、今後は介護事務管理士の資格も取りたいと思っています。
貴施設はサービスの質の向上に力を入れているところに魅力を感じ応募させていただきました。
介護士からの転職先おすすめ②:福祉用具専門相談員
転職おすすめ度:
福祉用具専門相談員の就職先は、福祉用具レンタル・販売店や介護老人福祉施設等があります。
主な業務は、福祉用具を使用している方にアドバイスをすることです。
介護福祉士の資格を持っている方なら、福祉用具専門相談員としてすぐに働けますし、無資格の方は民間のスクールを受講し取得します。
介護士として働きながら様々な福祉器具に触れてきた経験が、そのまま活かすことができます。
福祉器具の使用方法や、利用者様のADLに合わせた器具の提案等、介護経験者としての強みを十分活かすことができるでしょう。
介護士から福祉用具専門相談員の転職理由例
私は訪問介護士として働いてきました。
在宅で介護ベッドや、歩行器、車いすをレンタルして利用している方がいらっしゃいました。
立ち上がりに介助を要していた利用者様が、手すりを利用し自力で立ち上がる姿を見て、効果的な福祉用具の提案ができる福祉用具専門相談員に魅力を感じました。
貴施設は様々な介護サービス事業を展開しており、多くの方の力になれるのではないかと思い志願いたしました。
介護士からの転職先おすすめ③:介護タクシー
転職おすすめ度:
ハイエースなどのワゴン車に介護タクシー○○(社名)と入った車両を見かける機会が多くなったと思いませんか?
介護タクシーは車いすやストレッチャーに乗らないと移動ができない高齢者や障害者の移送手段として、需要が高まっています。
介護タクシーの運転手は介護士としてのスキルや資格を活かすことができ、普通自動車二種免許の取得と、介護職員初任者研修を修了していれば働くことが可能です。
サービス介助士やユニバーサルドライバーなどの資格を取ることでキャリアアップもでき、将来的には個人タクシーとして独立開業も可能です。
つばめタクシーなどの大手タクシー会社は、介護タクシー事業と併行してデイサービスなどの運転手に欠員が出た場合や、介護施設の緊急受診などの運行業務の業務委託なども請け負っています。
そのため介護士から転職した職員の活躍する場が広がっており、高齢化が進む日本において介護タクシーは今後もますます必要とされる仕事になっていくでしょう。
介護士からの転職先おすすめ④:接客業
転職おすすめ度:
介護士のコミュニケーション能力が活きるのが接客業で、接客業は飲食店や、アパレル、ホテル業界など様々な種類があります。
飲食業などは忙しい時間帯は立ちっぱなしで接客をするので、体力勝負の介護現場での経験も活きるでしょう。
ホテルや旅館など究極のホスピタリティーを提供する場においては、相手が何を求めているかを汲み取ることができる介護士の能力が大いに役立ちます。
介護士時代に人間関係に疲れ、華やかなイメージのホテルマンへ転職した女性Aさんは、介護士をしていたころよりも、誠心誠意尽くした想いが伝わることが多く、頑張った分、しっかりと正当な評価が受けられています。
接客業は、飲食を始めアパレルや百貨店などジャンルが幅広いので、自分が好きな分野やおもしろそうだと思える分野を選択することも可能です。
アパホテルなどの大手ホテルチェーンで接客を学び、ホスピタリティーマインドを極めるのも面白いですね。お客様に不快な思いをさせることのないよう、丁寧な姿勢でサービスを提供することが接客の基本です。
更に、お客様のニーズに合わせた対応をし、満足してもらうには、介護士として身につけたコミュニケーション力やアセスメント力が役に立ちます。
自分で考えながらサービスを提供し、それが評価された時はやりがいを感じられるはずです。
また、介助を必要とするお客様がみえた時には、介護技術や知識が役に立つことでしょう。
介護士から接客業への転職理由例
これまで介護職に携わってきましたが、飲食業に興味があり志望させていただきました。
介護士として培ってきたコミュニケーション力を活かし、お客様の居心地のよい空間を提供できたらと考えております。
未経験ではありますが、心のこもった接客ができるよう努力いたします。
介護士からの転職先おすすめ⑤:営業職
転職おすすめ度:
人と接することが得意な人なら営業職もおすすめです。
介護職としての知識や経験を活かすなら、介護用品などを扱っている企業の営業職であれば現場目線での提案や交渉がしやすく、成果も上げやすいでしょう。
中でも福祉用具メーカーのフランスベッドやニックには介護士から福祉用具専門相談員へ転職し、活躍している人がたくさんいます。
車いすを販売する際に、現場での経験を活かし、安全・安楽な移乗方法を解説し、お客さんから喜ばれるなど、すでに持っている知識・経験を横展開することで成果を上げることができます。
介護人材に特化した人材派遣会社の営業なども受け入れ側の事情がよくわかっている分、クライアントのかゆいところに手が届く手厚いフォローができるでしょう。
ただし、営業職にはノルマが課せられることも多く、収入も歩合制という会社もありますので、厳しいノルマと戦うメンタルと収入の不安定さは覚悟しておいた方が良さそうです。
営業職には様々な働き方があり、介護士からの転職としておすすめなのはルート営業で、ルート営業とは企業が契約している顧客に対し、契約更新や追加の契約を獲得する仕事です。
介護士として働いていた時に介護ベッドや車いす、オムツの業者が営業に来ていたのを見たことがありませんか?福祉用具や介護用品のメーカーの営業は経験を活かすことができ、馴染みやすいです。
営業職は顧客との信頼関係を構築しなければなりませんが、介護士として培ったコミュニケーションスキルが役に立つことでしょう。
顧客の声に耳を傾け共感したり、顧客に合った雑談ができる等、介護職でも必要とされるスキルです。
介護士から営業職への転職理由例
これまで特別養護老人ホームで介護士として働く中で、利用者様の暮らしを支えている福祉用具に興味を持ち貴社を志望いたしました。
営業職は未経験ですが、お客様のニーズに沿った商品を提案するという仕事内容に魅力を感じ、ぜひチャレンジしてみたいと思いました。
介護職で培ったコミュニケーション力も活かし尽力させていただく所存です。
介護士からの転職先おすすめ⑥:製造業
転職おすすめ度:
介護現場で人間関係に疲れた。という人におすすめの転職先が製造業で、工場内で与えられた作業を正確に黙々とこなすことが求められるため、積極的にコミュニケーションを取る必要はありません。
仕事内容は組み立てや加工をライン作業で行うことが多く、工具や機会を使っての部品の取り付けや、基準をクリアしているかの点検や部品の仕分け作業、製品の梱包などを行うこともあります。
作業内容によっては体力が求められることもありますので、レクリエーションの準備で手先が器用だと褒められたことがある方や施設内の備品を工具を使ってメンテナンスすることが得意だった方などは製造業に向いています。
製造業の求人はまだまだ多く出ていますので、気になる方は一度、条件や勤務地などを絞って確認してみても良いでしょう。
介護士からの転職を成功させる方法
今回紹介したように、介護士の経験を活かし介護士からの転職で活躍できる選択肢は非常に多くあります。
では、より具体的に介護士からの転職を成功させる方法としてはどうすれば良いかというと、転職エージェントを活用して転職先の会社求人を紹介してもらうことが最も転職成功確率を上げるコツです。
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当サイト転職者実績No.1のdoda公式HPはコチラをクリック
>>doda公式HP詳細はコチラをCheck<<介護の仕事は大変だけどやりがいのある仕事ですが、現実はやりがいだけでは続けられないほど身体的・精神的に大変な仕事ですよね。
まずはそんな大変な仕事を続けてこられた自分を褒めてあげた上で、今回紹介したお仕事以外にも介護士のスキルが活かせる仕事はたくさんあります。
自分の本当にやりたいことと重なるお仕事がきっとありますので、ぜひ今回紹介したdoda・マイナビ、あるいは両方の転職エージェントを活用して、介護士からの理想の転職先を成功させてくださいね。
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