リクルートキャリアに転職するにはどうすれば良いのか?リクルートキャリアの事業内容や仕事内容、社風から平均年収まで必要な知識を全て解説致します。
また、私自身も実際にリクルートキャリアに転職するために面接を受けてきたので、感想を含めた一部始終を全て暴露して参ります(※選考結果も全て)。
特定の企業に受かるためには、その企業の業績や仕事内容について知る以前に、まずは転職の面接に通過しなければ話になりませんので、
・実際に面接でどんなことを聞かれるのか?
・どのような答え方をするべきか?
など本当に面接を受けてきた感想を元に余すことなくお伝えして参ります(※選考結果についてもお伝えしています)。
人材業界でも最大手のリクルートキャリアに転職したいとお考えの方は間違いなく参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
目次
リクルートキャリアの事業内容
株式会社リクルートキャリアは、数あるリクルートグループHDの主力会社の一つであり、主に転職(中途採用)・就職(新卒採用)支援事業を行っている会社です。
リクルートキャリアが展開しているサービスは、下記が挙げられます。
リクナビNEXT![]() |
中途採用向け転職求人サイト |
リクルートエージェント![]() |
中途採用向け転職エージェント |
リクナビ(新卒向け) | 新卒採用向け就職求人サイト |
リクナビ就職エージェント | 新卒採用向け就職エージェント |
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既卒フリーター特化就職エージェント |
キャリアカーバー![]() |
ハイクラス層特化転職エージェント |
企業に対して中途採用支援を行うリクナビNEXT・リクルートエージェント、新卒採用支援を行うリクナビ・リクナビ就職エージェントが事業の双璧を成しており、既卒フリーター向けの就職Shopやハイクラス層向けのキャリアカーバーも特化型のエージェントサービスとして提供しています。
リクルートエージェントとリクナビネクストの違いを比較
リクルートキャリアはリクルート系のグループ会社の中でも売り上げ割合の多くを占めていて、まさに中核を担っている会社と言えるでしょう。
リクルートキャリア以外の子会社としては、タウンワークなどのアルバイト情報誌を提供するリクルートジョブズや、セクシィ・SUUMOなどを提供するリクルートライフスタイルなども存在します。
もし興味があれば、リクルートグループの子会社一覧も併せてご参考いただければと思います。
リクルートキャリアの仕事内容
リクルートキャリアで行う仕事内容としては大きく分けて「リクルーティングアドバイザー(法人営業)・キャリアアドバイザー(転職者側)・企画職・事務職(アシスタント職)」の4つの職種に分けられます。
順番に一つずつ解説していきましょう。
リクルーティングアドバイザー(法人営業・RA)
リクルーティングアドバイザー職はいわゆる"法人営業"で、採用に課題を感じている企業に対して、人材を紹介して採用をお手伝いするのが主なメイン業務です。
具体的な仕事内容としては、
・法人顧客の新規開拓(契約締結)
・求める人物像のヒアリング
・求人票作成
・人材の推薦(推薦状の作成)
・企業と候補者の年収交渉
・必要であれば求職者との面談
…etc
上記を担当する職種です。
リクルートキャリアの場合、リクルーティングアドバイザーは業界ごとに担当が分かれているので、自分の担当とする業界の法人顧客を中心に、求人開拓や人材の推薦を行います。
法人顧客がどういった人物を求めているのか明確になっていないケースも少なくないので、深掘りするヒアリングスキルや適正な人材を紹介する推薦力が必要とされます。
そしてなにより、転職者側を担当しているキャリアアドバイザーとの連携する力や調整能力も必要とされる職種と言えるでしょう。
キャリアアドバイザー(転職者側・CA)
キャリアアドバイザーの主な仕事内容としては、
・求職者との面談(求める企業条件のヒアリング)
・電話面談(※求職者の都合による)
・求人の紹介
・書類添削
・面接対策(面接後フィードバック含む)
・求職者と企業の面接日程調整
…etc
上記が主な仕事内容として挙げられます。
キャリアアドバイザーはいわゆる転職エージェントの"顔"であり、求められる裁量も大きいため、必然的に働く時間は長くなりがちです。
しかしその分、求職者の"転職"という人生において大きなターニングポイントに立ち会えるため、感謝される度合いも大きく非常にやりがいのある仕事と言えます。
転職エージェントになるには?おすすめ優良エージェントの特徴
ただし、個人としてのいわゆるノルマも人数・金額と両面で課せられるため、求職者に寄り添いながらも数字を追いかける、というバランス力も必要とされますね。
また、法人営業側のリクルーティングアドバイザーと擦り合わせを行う機会も多いため、連携する調整能力も求められます。
企画職
リクルートキャリアにおける企画職の仕事内容としては、
・登録者を集めるためのプロモーション施策
・求職者向けイベントの企画運営
・企業側向けイベントの企画運営
・新規事業の開発運営
…etc
などが主な仕事として挙げられます。
企画職はどちらかというと若手というよりも中堅社員が任されることが多く、営業として一定の経験を経たのちに任されるケースが多いポジションです。
そのため事業の方向性を定める上で非常に経営層と密接に関わる機会が多く、非常に裁量の大きい職種です。
ただ、中途採用の求人も出ていないということはないため、リクルートキャリアの企画職を狙って転職活動を行うことも全然アリでしょう。
事務職(アシスタント職)
リクルートキャリアにおける事務職の仕事内容としては、
・登録者への面談日日程調整
・企業と登録者の面接日程調整
・RAやCA不在時の代理対応
・新規開拓営業向けの顧客リスト作成
・イベントのサポート業務
…etc
など多岐にわたります。
事務職と一口に言っても非常に幅広い仕事を経験するため、事務処理能力のみならず、高い調整力が求められるポジションとなります。
特に、法人営業のリクルーティングアドバイザーやキャリアアドバイザーは他の求職者との面談や企業への訪問などで不在にしている時間も多いため、代理対応は非常に多いです。
事業部の中で縁の下の力持ちとして活躍する影の潤滑油的存在と言えますね。
リクルートキャリアの社風
リクルートキャリアの社風としては、人材業界最大手ということもあり、やはり優秀な社員が多く在籍しています。
しかし一口に優秀といっても様々なタイプの社員が働いており、新卒入社の若手〜中途入社の中堅社員まで年齢やタイプも様々な社員が働いています。
出身会社としては同業他社の人材会社出身者が多い傾向もありますが、未経験で元アパレル販売員として働いていた女性や、教員免許を持った社員など本当に様々です。
より詳しいリクルートキャリアの社風については「リクルートエージェントの社風は?転職or就職を考えている人必見」でも詳しく触れているので、ぜひ併せてご参考にされてみてくださいね。
リクルートキャリアの平均年収
リクルートキャリアの平均年収は職種にもよりますが、年齢ごとに分けると以下のようになります。
20~24歳 | 374万円 |
25~29歳 | 527万円 |
30~34歳 | 605万円 |
35~39歳 | 673万円 |
40~44歳 | 714万円 |
45~49歳 | 745万円 |
50~54歳 | 758万円 |
55~59歳 | 726万円 |
やはり人材業界の中でも最大手の会社であるため、業界平均と比較すると年収は高い傾向にありますね。
また福利厚生も充実していて、育休や産休の取得はもちろん、健康的に働くための有休取得も推進しているいわゆる"ホワイト企業"です(※社員の顔を見ればわかります)。
リクルートキャリアの転職難易度
転職難易度:
リクルートキャリアの転職難易度は、平均的な人材系の企業の難易度と比較すると高いと言われています。
やはり人材業界の中でも歴史があり、人気も実績もNo.1の会社なので当然採用に対するハードルは高く、選考の中でも様々な角度から採用に対する人材であるかどうかを見極められます(※後ほど面接実録をお届けします)。
ただし、職種としては法人側を担当するRA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)に大きく分けられていて、それぞれ求められるスキルが違うという点は留意しておきましょう。
関連:人材業界・人材会社へ転職する際の志望動機・転職理由例まとめ
リクルートキャリアの一次試験のSPI&適性試験
まずリクルートキャリアに応募(職務経歴書を提出)すると、すぐさま一次試験のSPI試験&適性試験の案内メールが届きます。
▼実際にリクルートキャリアから届いたメール
SPI試験と適性検査の内容+職務経歴書の内容を合わせて、一次選考通過かどうかを判断されます。
SPI試験と適性検査の内容は、
・国語的内容(文章穴埋めなど)
・数学的内容(確率の計算など)
・適性検査(性格・行動診断)
の3種類に分類されており、全部で90分〜120分ほどの時間を要します(※自宅PCで受験可能)。
普段使っていない脳を使い、かつ、思っているよりもボリューミーでかなり疲れますので、余裕がある土日などに受験することをオススメします。
今回私は難なくリクルートキャリアの書類選考を通過することができましたが、中途採用の場合の書類選考通過率の平均は約30%なんだそうです。
高い数値とは言えないので、書類応募する前にきちんと転職エージェントを使ってキャリアアドバイザーに添削してもらうことを強くオススメします。
リクルートキャリアが運営しているリクルートエージェントを使うと、将来一緒に働く可能性もあるのでかなり親身に添削を行ってもらえます。
私も添削してもらわなければ、おそらく書類選考で落ちていたと思います。
リクルートキャリアの面接で聞かれた質問内容
そして晴れて書類選考に通過することができたら、次はいよいよ面接選考へと進みます。
中途の採用面接については、
・一次面接(現場のマネージャー・課長クラス)
↓
・最終面接(部長クラス)
の合計2回が行われます。
新卒のリクルートキャリアの面接回数と比較すると、中途はやはり数自体は少ないですね。
一次面接の質問内容
まずは書類通過後、最初に行われる一次面接の質問内容と感想です。
一次面接は現場のマネージャーの方が面接官でした。
▼面接が行われた会議室はこんな感じ
基本的に、後ほどご紹介する3本の質問柱を軸に回答し、回答の中で面接官が純粋に疑問に残った点を深掘りしていくイメージで行われます。
いかにも面接という雰囲気はあまりなく、一次面接は日常の雑談に近いような雰囲気でしたね(面接官の方が上手だったのかもしれませんが)。
具体的にされた質問は、以下の3点です。
質問①:自己紹介をお願いします(1分程度)
やはりまずは、採用面接の定番である"自己紹介"からです。
面接を受ける側も面接官側も自己紹介を行うことで最初の第一印象が決まりますので、長すぎず簡潔に答えることが大事です。
質問②:キャリアの棚卸し→志望動機
おそらく今回の面接では、「キャリアの棚卸し→志望動機」この部分がもっとも割合としては大きかったと思います。
今までどのようなキャリア(前職あるいは現職で何を行ってきたか)を歩み、どのような経緯で今回リクルートキャリアを志望するに至ったのかを繋げて質問されました。
『志望動機を教えてください』という聞き方よりも、自然と会話の中で志望動機を聞き出してくれる方だったので、とても答えやすかったですね。
質問③:人生で一番頑張ったことは?
2つの質問とは少し毛色を変えた角度から聞かれたことが「人生で一番頑張ったことはなんですか?」という質問です。
私の場合は仕事だったのでありのままを伝えたのですが、おそらく面接を受ける人が、
・何に重きを置いているのか
・どんな価値観を持っているのか
を把握するための質問だと思われます。
特に遜色せず、ありのまま自然体で答えることができれば良いでしょう。
二次(※最終)面接の質問内容
一次面接を通過後、二次面接(※最終面接)は東京駅付近の八重洲にあるリクルート本社ビルで行われます。
▼実際の最終面接場所
基本的なスタンスとしては、一次面接と大きくは変わらず、
・今までのキャリアの軸
・志望動機に繋がる
上記2つを柱としながら、あとは採用面接官が面接中に思った疑問点について質問されるというオーソドックススタイルの面接です。
最終面接だからと言って堅苦しいということは一切なく、時には雑談も交えながら本音を聞き出すような形で面接は進んでいきます。
最後に「逆質問」という形で、入社後に不安に思っていることや疑問点などについて洗いざらい聞けるので、面接はスッキリとした形で終われる筈です。
2018年8月9日追記.
最終面接の結果ですが、なんと落ちてしまいました。。。
面接官の反応は悪くなく、実際に入社した後のことについても色々と聞かれたのでこれはもうもらったと思ってましたが、甘かったです。。。泣
正直納得行かなかったので、担当して頂いたリクルートエージェントの担当者の方に落ちた理由を聞いてみると「キャリアアドバイザー(※私の志望職種)になりたいという志望動機が他の候補者と比べて弱かった」とのことです。

同じ時期に選考を受けているライバルがいたとは完全に盲点でした。。
かなり悔しかったのでリクルートキャリアの通過率を調べてみると、最終面接通過率はおよそ50%なんだそうです。
この記事を読まれているあなたも、転職エージェントの担当者を徹底的に使い倒して、志望動機は徹底的にブラッシュアップ&言語化できるようになっておくことをオススメします。。
リクルートキャリアへの転職成功確率を上げる方法
今回は悔しい結果となりましたが、リクルートキャリアへの転職を成功させるためには、リクルートキャリアが提供している転職支援サービスリクルートエージェントを利用することで転職成功確率を上げることができます。
リクルートエージェントは転職エージェントなので、登録後に担当のキャリアアドバイザーと面談を行うことになる訳ですが、紹介される求人の中でリクルートキャリアが含まれていることも少なくありません。
▼リクルートキャリアを紹介されることも…
今回私もリクルートエージェントを利用し、担当キャリアアドバイザーの方に選考前に色々とアドバイスをもらいながら対策を進めました。
担当キャリアアドバイザーも、将来自分と一緒に働く仲間となる可能性のある求職者なのでかなり丁寧に対応してくれますし、事前に想定されるであろう質問などもこっそりと教えてくれる傾向が強いんですね。
直接自己応募や転職サイト経由での応募よりもリクルートエージェント経由の方が遥かに内定獲得率が上がる筈なので、ぜひリクルートエージェントを活用してリクルートキャリアへの転職を試みていただければ幸いです。