



私自身、在進行形で転職エージェントの内部で働いているので、面談を断られる・面談拒否の裏側は充分理解しています。
転職活動を進める方法には、「転職サイトで求人を探しながら自分で応募する方法」と「転職エージェントを利用する方法」の2つが挙げられます。
自力で転職活動を進めるのも良いですが、転職エージェントを利用する方がより早く転職が決まるため、こちらを選択する方が多いと思います。
今回は転職エージェントに登録できない理由と適切な対処法についてお話ししていきますので、今まで転職エージェントに断られてきた方でも登録できること間違いなしです。
私自身も面談を断られた経験がありますが、今回エージェントに断られた理由を知ることで、どうするのが正解だったのかがわかるようになりました。

▼JACリクルートメントに断られた実際のメール

目次
- 転職エージェントに断られる=転職見込みが低いと判断されている
- 転職エージェントに断られる・面談拒否される理由と対処法
- 断られる理由①:紹介できる企業がない
- 断られる理由②:転職市場における年齢が高い
- 断られる理由③:勤務期間が短い人や短期間に転職を繰り返している
- 断られる理由④:スキルや経歴が求められる基準に達していない
- 断られる理由⑤:離職中であるor正社員経験がない
- 断られる理由⑥:すぐに転職する意思のない人
- 断られる理由⑦:時期・タイミングが悪い
- 断られる理由⑧:サポート対象エリア外である
- 断られる理由⑨:年収が高すぎる
- 断られる理由⑩:対人関係能力が求められる基準に満たなかった
- 断られる可能性の低い転職エージェントは?
- 転職エージェントに断られた人が転職する方法
転職エージェントに断られる=転職見込みが低いと判断されている
まず大前提として知っておいて頂きたいのは、転職エージェントは慈善事業ではなく、あくまでもビジネス(=利益を出すため)として行われているということです。
企業に紹介した人材が内定を獲得し、実際に入社することで初めて売上が発生するビジネスモデルですので、転職が決定しないと売上は一切発生しません。

たとえば以下の2人を比べてみましょう。
・営業経験5年で28歳、経験社数は1社で成績もノルマ達成率100%
・営業経験1年、離職経験あり、経験社数3社で4回目の転職を行う28歳
どちらの方が中途採用の転職市場において評価が高いかは一目瞭然ですよね。
実際に上記のような転職希望者からの申込みがあった場合、転職エージェント内部では以下のような会話が行われています。




一例ですが、企業から好まれるスキル・経験を持った人材か否かを総合的に判断して、面談を行う・行わないの判断を下している生々しい会話実録です。
もちろん、転職見込みが低いと判断されても受け入れてくれる転職エージェントもありますが、まずはこの事前情報を頭に入れておきましょう。

転職エージェントはビジネスなので利用者によっては断ることがあることは前述しましたが、実は「全件受理義務」と言って"どんな利用者でも利用を希望する人は受け入れなければならない"という法律があります。

全件受理義務の全文はコチラ
法律上の決まりはあるものの、転職エージェントがすべての利用者を受け入れていると利益にならないことが多いので、実質暗黙の了解で利用者をふるい分けしているというのが現実という訳ですね。
転職エージェントに断られる・面談拒否される理由と対処法
- 紹介できる企業がない
- 転職市場における年齢が高い
- 勤務期間が短い人や短期期間に転職を繰り返している
- スキルや経歴が求められる基準に達していない
- 離職中であるor正社員経験がない
- すぐに転職する意思のない人
- 時期・ダイミングが悪い
- サポート対象エリア外である
- 年収が高すぎる
- 対人関係能力が求められる基準に満たなかった
それではより具体的に、なぜあなたが転職エージェントに断られてしまったのかの理由と適切な対処法について見て行きましょう。
断られる可能性低 | doda(※ほぼ受け入れてくれる!) |
マイナビエージェント(※ほぼ受け入れてくれる!) | |
断られる可能性中
|
リクルートエージェント![]() |
Spring転職エージェント(※たまに断られる) | |
type転職エージェント(※たまに断られる) | |
断られる可能性高 | パソナキャリア(※結構な確率で断られる) |
JACリクルートメント(※結構な確率で断られる) |
※断られる可能性の低い転職エージェントは面談の受け入れ範囲が広いのでお勧め
断られる理由①:紹介できる企業がない
転職エージェントに登録すると、面接の練習や履歴書・職務経歴書の書き方についてアドバイスをしてくれますが、みなさんが一番期待するサポートは企業の紹介ではないでしょうか?
転職エージェントはさまざまな企業の求人情報を有しており、企業側に優秀な人材を紹介することで報酬を得ています。
そのため、企業が求めるレベルに達していない人には、求人を紹介することはありません。
具体的には、パイロットや医師、美容師といった特殊な資格の職業の方、企業や転職エージェントの求める対象年齢から外れている方の登録を断るケースが多いです。
大手企業の場合、特に登録を断る傾向が強いのですが、働きたい業界に特化している転職エージェントや幅広い世代の方を受け入れているような転職エージェントでは登録を断られることはありません。
【業界・職種別】おすすめ転職エージェント一覧
ただ単に大手の転職エージェントだからという理由だけで選ぶのではなく、きちんとあなたに合った転職エージェントを見つけることが断られるリスクを低くするために大切だと言えるでしょう。
断られる理由②:転職市場における年齢が高い
転職市場という観点から見ると、やはり20代〜30代の「若手」と呼ばれる層より、40代・50代以上の方々のハードルは高くなります。
年齢が高くなるにつれて、企業の採用募集ポジションが少なくなってしまうのはある程度仕方がないことです。
しかし転職エージェントの利用もできないかというと、決してそんなことはありません。
下記では40代や50代の方でも面談を拒否されない転職エージェントを紹介していますので、ぜひご参考にされてみて下さい。
【40代・50代】中高年に強い転職エージェントおすすめランキング
断られる理由③:勤務期間が短い人や短期間に転職を繰り返している
一つの会社での勤務期間が短い人や短期間に転職を繰り返している人は、登録を断られるケースが多くあります。
具体的には以下に該当する場合断られる可能性が高いです。
20〜24歳 | 3社以上 |
25〜29歳 | 4社以上 |
30〜39歳 | 5社以上 |
40〜49歳 | 6社以上 |
50歳以上 | 7社以上 |
企業側も長期間働いてくれる人材を必要としているため、上記のような人は「採用してもまたすぐ会社を辞めるのではないか?」と敬遠されがちです。
また、転職エージェントは企業から報酬をもらうことで成り立っているので、採用の可能性が低い人は登録を断られてしまいますよ。
では、登録を断られないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?
それは、登録のハードルが低い転職エージェント選ぶことです。
大手のエージェントの中には、年収や経歴、スキルなど高いハードルを設定しているところもあるので、こういったところは避け、未経験やフリーター、第二新卒歓迎の転職エージェントを選びましょう。
フリーター就職に強いおすすめ就職エージェント
※フリーター向け転職エージェントと記載していますが、現在正社員として就業中の方でも充分利用することができる転職エージェントです。
一つのエージェントだけではなく複数のエージェントに登録することで、より登録の可能性が高まるためいろいろなところに登録してみてくださいね。
断られる理由④:スキルや経歴が求められる基準に達していない
先ほどお話ししたように、転職エージェントにはある程度のスキルや経歴がないと登録を断られることがあります。
たとえば、JACリクルートメント、パソナキャリアといった大手転職エージェントは基準の厳しいところとしてよく知られており、TOEIC700点以上、年収500万以上の方でないと登録を断られてしまうケースもあります。
参考:JACリクルートメントに断られる!登録拒否の理由と対処法
特に専門職の求人が多いパソナキャリアでは、なんらかのスキルを持っていない人だとあっさり登録を拒否されてしまうため、注意しなければいけません。
参考:パソナキャリアに断られた!なぜ?断られない転職エージェント
基準を満たすだけの条件は自分の努力で今すぐクリアできるようなものではないため、なるべく早く転職したい方は上記サイトでの登録を諦め、自分に合った転職エージェントを選ぶのも大切でしょう。
少し記入が大変かもしれませんが、複数の転職エージェントに登録し、あなたを受け入れてくれるところを見つける努力が求められています。
参考:エンエージェントに断られた!なぜ?断られない転職エージェント
★Check!!★
経験やスキルが求められる基準に達していないケースで多いのが「20代前半で正社員の経験がなかったり、半年しかない」というパターンです。
転職活動というのは、新卒の就職活動と違い基本的には"経験者採用"なので、やはり実務経験が少ないことは結構シビアにエージェントも判断します。
もし正社員経験がなかったり、自分自身のスキルや経験に自身がない場合は「就職Shop」の利用を検討することをお勧め致します。
就職Shopでは、未経験業界や未経験職種に挑戦したいという方のみを対象に求人を紹介してくれるので、間違いなく100%面談を行ってもらえます。
断られる理由⑤:離職中であるor正社員経験がない
今現在あなたが離職中であったり、これまで正社員の経験がないフリーターやニート(無就業者)である場合、転職エージェントに利用を断られる可能性があります。
前述した通り、転職エージェントは基本的にある程度社会人経験があり、スキルを持っている人の転職支援を行っているので、正社員経験がなかったり離職中の方は登録拒否するエージェントもあります。
「じゃあフリーターやニートは転職エージェントを使えないの?」という話ですが、フリーターやニートなどの就職支援を専門に行っているエージェントもあるのでそこは安心してもらって大丈夫です。
リクルートグループが運営する「就職Shop」は、約8,500社の未経験OKな求人を保有しており、かつ、書類選考を完全に免除して100%面接まで進むことができる優良就職エージェントです。
他の転職エージェントに断られた人も、断られる可能性はほぼありませんので、ぜひ代替案として活用されてみてくださいね。
断られる理由⑥:すぐに転職する意思のない人
転職エージェントでは登録の際に、転職の時期に関する質問が用意されている場合があります。
このとき、「まだ転職を具体的に考えていない」というような回答をしてしまうと、登録を断られてしまうケースがあるのです。

「無料だし、とりあえず相談してみようかな。」程度の軽い気持ちで登録してしまうと、本当にサポートを受けたいときに受けられなくなってしまうので注意が必要です。
ちなみに一般的に転職する3ヶ月前くらいに登録される方が多いため、転職の決意が固まってから登録した方が断られる確率がぐっと減りますよ。
もし、すぐに転職する気がなかったり、ただ情報だけ集めたかったりする場合は、転職エージェントではなく転職サイトを利用してみることをおすすめします。
転職サイトなら求人検索も自分でできますし、転職に関するノウハウも得られますよ。
気に入った求人があれば自分で応募することもできるので、まだ転職に対して迷いがある方はリクナビNEXTのような転職サイトの利用も検討してみてください。
断られる理由⑦:時期・タイミングが悪い
転職エージェントには常にたくさんの求人があるように感じますが、実はそうではありません。
時期やタイミングによっては保有する求人数が不足していることもありますし、求人内容に偏りがあったり求職者のキャリアやスキルに応じた案件を用意できなかったりすることもあるのです。
一般的に、転職エージェントの繁忙期(求人が豊富)と閑散期(求人が少ない)は以下の時期と言われています。
繁忙期(求人豊富→断られにくい) | 2月〜3月、8月〜9月 |
閑散期(求人少ない→断られやすい) | 上記以外の時期(※業界にもよる) |
閑散期の場合は、あなたに非はありませんから登録を断られても落ち込む必要はないですし、可能であれば繁忙期にどんどん色々な転職エージェントに登録してみましょう。
ある転職エージェントでは紹介できる求人がなくとも他の転職エージェントでは非公開求人や独占求人を多く有しているということもあるため、「求人が不足している」という理由で断られた方は、1社に絞らず複数のところに登録することをおすすめします。
複数登録したからといって、転職活動が不利に働いたり、サポートの質に差が出たりするわけではないので、安心して色々な転職エージェントを利用してくださいね。
親身さがウリ!面談満足度の高い優良おすすめ転職エージェント
断られる理由⑧:サポート対象エリア外である
転職エージェントによって、そのエージェントがカバーしている地域のエリアは異なります。
リクルートエージェントやdodaのような大手転職エージェントであれば全国の企業の求人をカバーしていますが、中には関東関西圏のみを対象としているエージェントも少なくありません。
あなたがお住いの地域によってそのエリアに強い転職エージェントは異なるので、詳しく知りたい場合は下記の地域別おすすめ転職エージェントをご参照頂ければ幸いです。
地方別おすすめ転職エージェント一覧まとめ【47都道府県別】
断られる理由⑨:年収が高すぎる
意外かもしれませんが、現職の年収が高すぎる場合も転職エージェントに面談を断られることがあります。
年収が高い=スキルを持っていると思われがちですが、転職エージェントによっては高年収層の求人を持っていないエージェントもあるため、断ることは実は少なくないんですね。
自身の年収が高すぎることに心当たりがある場合は、今利用しようとしていたエージェントではなく、ハイクラス層に特化した転職エージェント「JACリクルートメント」を利用するとすんなり面談を組んでもらえる筈です。
断られる理由⑩:対人関係能力が求められる基準に満たなかった
面談を申し込む時の電話での受け答えや面談時の態度など、対人関係能力(ヒューマンスキル)が理由で断られることもあります。
企業への電話のかけ方、敬語の使い方、所作や話の聞き方などは対人関係能力のひとつとしてチェックされています。
対人関係能力やビジネスマナーに自信のない人は、転職者の教育に力を入れている「ジェイック(JAIC)」の利用をおすすめします。
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※ジェイックにくわえ、フリーターの人におすすめの「就職Shop」と「ハタラクティブ」も紹介しています。
「就職Shop」は書類選考が無い求人を紹介していることが特徴。「ハタラクティブ」の利用者の3人に2人は正社員経験のない状態で内定しています。
断られる可能性の低い転職エージェントは?
すべての転職を検討している人にオススメできる「断られる可能性の低い転職エージェント」は、すなわち、
取り扱い求人数が多い
サポート体制が整っている
キャリアアドバイザーに余裕がある
上記の条件を満たす転職エージェントであると言えます。
では上記を満たす最も断られる可能性の低い転職エージェントといえば、doda or マイナビエージェントとなります。
dodaは業界最大級の15万件以上の圧倒的な求人数を誇っており、業界最大手の資本を持つパーソルグループの転職エージェントなので、キャリアアドバイザーにもノウハウが蓄積されていて余裕があります。
対し、マイナビエージェントはdodaほどの求人数はないものの、求人に対して担当者がついているので、その企業の選考に通過するための添削や対策の手厚さに定評があります。
1社の転職エージェントに利用を断られたからといって他のエージェントも使えないということは全くないので、現在利用を断られてしまっている方はぜひ乗り換えを検討されてみて下さいね。
転職エージェントに断られた人が転職する方法
「転職エージェントに断られる・面談拒否される理由と対処法」でも紹介しましたが、転職エージェントに断られたときの対処法として、別の転職エージェントに申し込むか直接応募するという選択肢があります。
別の転職エージェントに申し込むなら、ご自身のスキルにマッチしたエージェントを選びましょう。
直接応募するなら、転職サイトに登録するかハローワークで探します。転職サイトも特定の年齢層や性別に特化しているなど個性があります。ご自身の経歴にあった複数のサイトに登録しましょう。
断られる可能性低 | doda(※ほぼ受け入れてくれる!) |
マイナビエージェント(※ほぼ受け入れてくれる!) | |
断られる可能性中
|
リクルートエージェント![]() |
Spring転職エージェント(※たまに断られる) | |
type転職エージェント(※たまに断られる) | |
断られる可能性高 | パソナキャリア(※結構な確率で断られる) |
JACリクルートメント(※結構な確率で断られる) |
※断られる可能性の低い転職エージェントは面談の受け入れ範囲が広いのでお勧め
