はっきり言います!!転職エージェントは儲かりません!!
「転職エージェントは本当に無料で使えるのか」「転職エージェントの利益はどこから出ているのか」といった疑問を解消するために、無料で利用できる仕組みについて、現役の転職エージェント勤務経験者が解説致します。
結論から言うと、転職エージェントは求職者(利用者)は完全無料で利用することができます(※登録〜内定獲得〜転職先へ中途入社まで一切お金がかかることはありません)。
転職エージェントは無料でどんなサービスを受けられるのかについても解説して参りますので、これから転職エージェントの利用を検討されている方はぜひご参考頂けますと幸いです。
また事業として人材紹介事業(転職エージェント事業)を始めようと考えている方も、儲かる仕組みを徹底解説しますので参考にしていただければと思います。
【2023年3月20日最終更新】
目次
転職エージェントはなぜ無料で使える?利益を出す仕組みは?
まず結論からですが、転職エージェントは、
"法人(採用企業)"
からお金をもらって利益を出しています。
あなたが転職エージェントを利用した際に、転職先候補の求人票をいくつか担当のエージェントに紹介されるのですが、その出された求人票の会社が、転職エージェントにお金を払うことでビジネスモデルは成立しています。
▼転職エージェントが無料の仕組み
しかし、企業から転職エージェントがお金をもらっていると言っても、実際に転職して来る人がいなければ、お金を払った企業は無駄金を使ったということになりますよね。
万が一求人票を出した企業に転職者が来なかったとしても、企業が損をしないように、転職エージェントは"成功報酬型"で企業からお金をもらっています(※一部前金制転職エージェントあり)。
つまり、「利用者が転職エージェントを無料で利用し、その転職エージェントを介して紹介された転職先に転職して初めて、転職エージェントはお金をもらえる」という仕組みになっているんですね。
具体的な利益としては、転職に成功した求職者の年収25%〜30%程度がエージェントの儲けとなります(結構もらってます)。
転職エージェントは無料でどんなサービスを受けられる?
転職エージェントに登録すると受けられるサービスとして、
キャリアアドバイザーとの面談
会社説明会やセミナーの案内
求人の紹介・応募
選考・面接までのサポート
面接後のフィードバック
内定・入社までのフォロー
上記内容が受けられるサービスとして挙げられます。
具体的に一つ一つ、詳しく見ていきましょう。
キャリアアドバイザーとの面談
面談カウンセリングでは、担当のキャリアアドバイザーがあなたの仕事に対する希望や思いを聞き取り、ニーズに合った求人を多数紹介してくれます。
あなたに合ったキャリアの築き方や市場価値も教えてくれるので、能力を最大限に活かせる職場へ転職することも可能です。
また、どのような仕事をしたいか明確になっていなくても、カウンセリングを行う中で自分の今後のキャリアが見えてくるように引き出してくれます。
具体的な今後の方針が決まっていない方も、相談するだけでもかなり気持ちが楽になることもあるので、安心して利用することができますね。
親身さがウリ!面談満足度の高い優良転職エージェントランキング
転職ノウハウセミナーや説明会の案内
新卒時だと就活に関するノウハウを知ることができましたが、既卒者の場合は転職時のマナーや職務経歴書の書き方など自分で調べなければいけません。
ですが転職エージェントの中には、基本的な知識やキャリアアップに関することなども幅広く教えてくれるセミナーを開催しているかところもあるため、自信を持って転職活動を進めることができます。
また、企業が開催している会社説明会の情報も教えてくれるので、転職先として良いと思っている会社についてより詳しく情報を知ることができます。
定期的に開催されているので、気になるセミナーや会社説明会には積極的に参加してみてくださいね。
求人の紹介・応募
転職エージェントでは、あなたの適性やキャリアに応じた求人を紹介してくれます。
一般のものだけでなく非公開求人も紹介してくれますし、企業の実情も詳しく説明してくれるので1人で行うよりずっと効率的に転職活動を行えますよ。
中には検討したこともないような企業も入っているので、あなたの可能性を広げるチャンスにもなります。
応募企業が決まれば企業とのやりとりも代わりに行ってくれるので、忙しい人にもぴったりですね。
選考・面接までのサポート
応募する企業が決まると、
・履歴書や職務経歴書の添削
・自己PRの効果的な書き方の指導
・面接内容に関する情報提供
・模擬面接訓練
上記のような、選考で受かるための対策を徹底的に受けられるのも転職エージェントのメリットの一つです。
面接内容はエージェントを利用しないと知ることができない情報ですし、模擬面接訓練ではプロの目線から的確なアドバイスをしてくれるので非常にありがたいです。
「書類選考は通るけど面接で落とされる…。」「面接が苦手。。。」という方はかなり効果的と言えるでしょう。
書類添削や模擬面接などの選考対策については、利用するエージェントによってその質が左右される部分が正直多いです。
転職エージェントの中でもNo.1とNo.2であるリクルートエージェントとdodaについては、担当のキャリアアドバイザーがしっかりしていますし、選考対策に定評があるので非常にオススメです。
面接後のフィードバック
面接終了後、採用担当者が受けた印象や評価されたポイントなどについて転職エージェントを通じフィードバックしてもらえます。
自分の中でも面接に関する振り返りができますし、二次面接に向けたアドバイスもしてくれるため、面接に関するフィードバックはしっかり聞くことが大切です。
もし採用されなかったとしても次の企業に生かせるので、失敗を引きずらずに次回の面接に向けて改善できるところを見つけていきましょう。
内定・入社までのフォロー
内定をもらうまでではなく、採用後、入社までに関する様々なやりとりをあなたに代わって転職エージェントが行ってくれます。
たとえば、自分ではなかなか言い出しにくい給与交渉も行ってくれるため、納得した条件で新しい会社で働くことができます。
また、入社日の調整だけでなく、今いる会社の退職までスムーズに行くようにサポートしてくれるので、何も心配することなく転職活動を終えられます。
新しい会社に迷惑をかけないようにスムーズな退職方法を教わってくださいね。
なぜ企業は転職エージェントにお金を払ってでも人材を採用したいのか
ここまでは採用される利用者側から見た転職エージェントについて解説して参りましたが、次は採用する企業側から見た転職エージェントについて見て行きます。
そもそも、なぜ企業は転職エージェントに年収の25%〜30%という決して安くはない報酬を支払ってでも、人材を確保したいと考えるのでしょうか?
効率的に良い人材を採用できる
有効求人倍率が高まっている2024年現在、企業が求めるレベルの人材を確保するのには、転職エージェントを利用しないと難しい現状があります。
応募が多数あってもニーズに合っていない人材では意味がないですし、応募書類を一つ一つ確認するのも時間がかかってしまいますよね。
転職エージェントを利用すれば、企業は多くの求職者の中から条件にマッチした人材を紹介してもらえるので、時間のロスなく効率的に人材を確保できるという訳です。
求人情報を他の企業に隠したいため
企業の中には求人を他社に隠したいという理由から、転職エージェントを利用するところがあります。
求人情報によっては今後の経営方針や経営状況がわかってしまうため、なるべくならこっそりと募集をかけたいと企業側は考えるのです。
ですが転職エージェントを利用すれば、非公開求人として情報を開示せずに募集できるという理由から、エージェントを利用している企業もあります。
採用業務の負担軽減のため
採用業務には、手元に届いた履歴書に目を通し応募者をふるいにかける作業や、面接日程や合否の連絡をする作業など、かなりの時間を要します。
しかし転職エージェントを利用すれば、そういった人事担当者にとって面倒な作業を任せることができるので、採用業務の効率化を図れます。
転職のプロの力を借りることで良い人材を時間をかけずに確保できるため、転職エージェントを利用する企業が多いのですね。
転職エージェントの選び方のコツ
転職エージェントはたくさんあるため、どのような基準で選べば良いかわからない人もいますよね。
転職エージェントの選び方のコツとしては、以下の点に注目すると良いです。
面接場所がどこにあるか
求人数はどのくらいあるのか
業界に精通しているキャリアアドバイザーは在籍しているか
順番に詳しく見て行きましょう。
面接場所がどこにあるか
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーとの面談の機会が設けられます。
電話やメールでのやり取りでも大丈夫ですが、直接面談することでより意思疎通ができるので、なるべく直接足を運びましょう。
何回か複数に分けて面談場所に足を運ばなければいけないこともあるため、通いやすい場所にあるかを確認しておくことが大切ですね。
お近くで面談を受けられる転職エージェントについては下記で整理していますので、ご参考いただければと思います。
求人数はどのくらいあるのか
転職エージェントごとに保有している求人数が違います。
求人数が多ければ、それだけ希望とマッチした転職先を見つけられますし、内定が決まる可能性も高くなるため転職エージェント選びの際には求人数をチェックしてくださいね。
ちなみに専門性の高い業種の場合は特化型エージェントの利用がオススメです(※後ほど詳しく説明します)。
業界に精通しているキャリアアドバイザーは在籍しているのか
転職エージェント選びの際には、自分の業界に関する知識を持ったキャリアアドバイザーが多く在籍するところを選ぶことが大切です。
働きたい業界に精通している人に担当してもらえないと、良い職場へ転職することはできません。
転職エージェントの公式サイトを見ると、キャリアアドバイザーについての紹介ページがあるので、あなたの気になる業界を専門としているスタッフが在籍しているところを選ぶと良いですね。
転職エージェントは、何も一つのところに絞らないといけないわけではありません。
アドバイザーとの相性が悪かったり、希望の求人が紹介してもらえなかったりすることもあるので、複数のエージェントに登録し、自分に合った転職エージェントを見つけることが大切です。
ただし、慣れないうちにたくさん登録しすぎてしまうと面談や面接の調整が煩雑になってしまうので、複数のエージェントを利用しようとお考えの方は、まずは気になる2ヶ所に登録してみてくださいね。
総合型転職エージェントと特化型転職エージェントの違いと特徴
転職エージェント選びをしていく中で、総合型のものと特化型のものがあることに気がつくはずです。
両エージェントの違いをざっくりと比較すると、以下のように整理されます。
●総合型転職エージェント
業種・職種 | 限定なし |
企業規模 | 大きい |
面談場所 | 全国 |
総合型転職エージェントとはその名の通り、特定の業種や職種に限定せず、幅広い案件を取り扱っている支援サービスのことです。
企業規模が大きく、知名度抜群なところが多いため、過去の転職実績も豊富なエージェントが多いですね。
●特化型転職エージェント
業種・職種 | 限定あり |
企業規模 | 小さい |
面談場所 | 東京・大阪限定が多い |
特化型転職エージェントとは、特定の職種や業種に関する求人を多く取り扱っている転職支援サービスで、特に医療業界や弁護士、ITエンジニアなどの専門的なスキルに特化したエージェントが多いです。
また、営業職に特化していたり、人事職や経理職、事務職など事務系職種に特化したエージェントも最近では出てきていますね。
有益なアドバイスを得るために特化型転職エージェントを選んでください。
転職エージェントと転職サイトの仕組みの違い
転職を支援してくれるサービスの中には転職エージェントとは別に「転職サイト」というものもありますが、それぞれの仕組みはどう違うのでしょうか。
これまで紹介してきたように転職エージェントが担当者と二人三脚で進める対面型であるのに対し、転職サイトはネット完結型の転職支援サイトです。
▼転職サイトの仕組み
自分が入りたい企業や業種が明確ならば求人検索を利用し、直接企業に応募することで転職活動を進められます。
具体的に受けられるサービスとしては、
・求人検索
・スカウト機能
・適性診断
・適性年収診断
などが挙げられます。
自宅で簡単に転職活動を始められたり、好きなときに自分のタイミングで転職活動を進められるサービスなので、転職の方向性がはっきりしている人はこちらのサービスを選択してみると良いですね。
転職エージェントとのやりとりが面倒な人や自分1人の力で転職活動を進めたい人向けと言えます。
Check!転職サイト最大手の「リクナビNEXT」が提供する"グッドポイント診断"では、あなた自身にどんな適性があるのか適性診断も行ってもらうことができます。
適性診断の結果を元にweb履歴書を充実させられれば、スカウトの数もどんどん増えるので、ご自身の経歴やスキルなどをしっかりアピールする必要があります。
仕事の合間や隙間時間にコツコツ進められるので、自分のペースで転職活動を進めたい方は転職サイトを利用してみてくださいね。
転職エージェントを実際に利用した口コミ評判
今回お伝えしてきたように、転職エージェントは完全無料かつ、ほぼノーリスクで転職に関するノウハウやあなたに合った求人を紹介してもらえる転職支援サービスです。
上手に使いこなすことで、一人で転職活動を行うよりも遥かに効率的、かつ、良い職場に転職することのできるツールだと言えます。
実際に私自身、一人で転職活動を行っていた時は"自分が受かる可能性のある企業を受ける"という概念を知らなかったので、ただやみくもに「受けたい!」と思った企業に応募していました。
その結果、全く書類選考や面接に受からず。。。
しかしエージェントに登録し利用し始めると、やはり自分自身のレベルに合った企業を紹介してもらえるようになりますし、対策もしてくれるので、すぐにバンバン選考に通過できるようになりました。
どの転職エージェントを利用すれば良いかわからないという時は、とりあえず業界最大手のdodaエージェントに登録して、どんな感じか実際に体感してみるのが一番早いですので、ぜひ相談だけでも足を運んでみてくださいね。
転職エージェントの儲かる仕組みに関するQ&A
転職エージェント報酬相場は?退職NG?
一般的に転職エージェントの報酬相場は理論年収の30~35%が相場と言われていて、採用企業によっては高い料率の40~50%近く報酬を払っている企業もあれば、1人あたり20万円という安い報酬で採用しているケースもあります。
報酬が高く設定されるケースとしては、採用難易度が高くそもそも転職市場に母数が少ない職種(例えばAIエンジニアなど)は争奪戦が繰り広げられていますので、必然的に報酬相場も上がっていきます。
反対に20代前半くらいで元気の良い若手をポテンシャル採用したいと考える企業であれば、正直採用ハードルは高くないため報酬単価も20万円というかなり低めで設定している企業もあるくらいです。
いずれにせよ転職エージェント経由で入社した求職者が半年以内に退職してしまうと採用企業に紹介報酬を返金しなければならないため、退職はNGとされています。
転職エージェントに嘘の年収を言われる?使うな?ノルマ
転職エージェントに嘘の年収を言われてしまうケースは理由が2つあって、①本当に転職エージェントが企業の正しい年収を知らなかったor②目先のノルマを達成するために嘘の年収を伝えてしまったの2点です。
いずれにせよ許されることではありませんが、嘘の年収かどうかを見極めるためには転職エージェントに年収を聞くのではなく、採用企業との面接や条件面談の際に必ず直接確認をするようにしましょう。
聞き方としてはあまり最初からガツガツ年収のことばかり聞いていると印象が悪いため、「転職エージェントに●万円と聞いているのですが、認識相違ありませんか?」という聞き方で確認すべきです。
転職エージェント経由で転職して給料下がる?
転職エージェント経由で転職しても給料下がることはもちろんありますし、給料が上がることも当然あります。
あなたがどんな業界や職種で経験があって、どんな業界や職種の転職先に転職するかによって年収は増減しますので、しっかり吟味した上で転職する業界や職種は絞っていくべきです。
基本的には同業界・同職種であれば年収が上がる可能性が高いとされていて、異業界・異職種であれば年収が下がる可能性のほうが高いと言われていますが、一概には言えないでしょう。
転職エージェントに自社求人を紹介される?
転職エージェントに自社求人を紹介される場合は、担当キャリアアドバイザーからあなたが気に入られている証拠であり、一緒に働きたいと思っていなければ自社求人を紹介されることはまずありません。
自社求人を紹介するということは一緒に働きませんか?とオファーしていることと同義ですので、具体的に面接で聞かれる内容や評価ポイントもかなり詳しく教えてもらえますので有利に転職できます。
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