東京から地元・地方へのUターン・Iターン転職を検討しているに向けて、転職理由と伝え方のポイントをまとめました。
Uターン・Iターン転職を検討する人に多い理由が以下の理由です。
✅新型コロナウイルスでリモートワークが普及し東京にいる意味がなくなった
✅自分に合った生活スタイルや趣味を生かした生活をしたいから
✅家庭の事情
✅勤めていた会社に不満があるから
✅地元・地方の生活環境が充実しているから
✅地元・地方の方が経済的に楽だから
✅地元・地方の方が自然豊かだから
✅通勤が楽になるから
✅地元・地方の地域活性化に貢献したいから
✅地元・地方に住宅や土地などの資産があるから
✅地元・地方に友人や家族がいるから
etc…
志望理由が「地元で働きたいから」だけでは転職理由としては不十分ですので、ぜひこの記事を参考に転職理由について考えてみましょう。
実際に私も新卒で就職と同時に東京に出てきましたが、地元にいつかは帰りたいと思っていて最終的に27歳の時に地元の地方にUターンしましたので、その時の体験談も踏まえてお伝えします。
【2022年8月26日最終更新】
目次
- 東京から地方へのUターン/Iターン転職の現状
- 東京から地方へUターン/Iターンおすすめ転職先
- 東京から地方へのUターン・Iターン転職理由
- 東京から地方への転職理由①:家庭の事情
- 東京から地方への転職理由②:地方の良さに惹かれた
- 東京から地方への転職理由③:地元の発展に貢献したい
- 東京から地方への転職理由④:キャリアを活かしたい
- 東京から地方への転職理由⑤:東京で得た経験を活かししたい
- 東京から地方への転職理由⑥:企業との繋がりがある
- 東京から地方への転職理由⑦:長く働きたい
- 東京から地方への転職理由⑧:事業に興味を持った
- 東京から地方への転職理由⑨:その企業でなければならない
- 東京から地方への転職理由⑩:東京でのことを強調しない
- 東京から地方へUターン/Iターン転職するメリット・デメリット
- 地方から東京へ転職する際の注意点は?
- 東京から地方へUターン/Iターン転職成功のコツ
東京から地方へのUターン/Iターン転職の現状
2022年現在、新型コロナウイルスの影響でリモートワークや在宅勤務を採用する企業が増えたため、これを機に東京から地方へUターン・Iターンへ転職する人は実は非常に増えている現状です。
大手転職エージェント「doda」の調査によると、東京から地方へのUターン・Iターン転職に興味がある割合は3割になります。
年齢別に東京から地方へのUターン・Iターンに興味がある層を見ていくと、比較的若い年齢であればあるほど地方への移住を好む傾向があることも分かります。
今までも一定数東京から地方への転職に興味がある人はいましたが、新型コロナウイルスの流行により一層地方へのUターン、Iターン転職が注目されています。
実際にUターン/Iターン転職した人の体験談
実際に東京から地方へのUターン/Iターン転職を成功させた人の声を調査すると、以下のようになりました。
◼生活の満足度が上がった!
「物価が安く自然も適度にあった」
「都会とは違う時間軸で暮らせる」
「生活がシンプルになったし、生活費もかからなくなった」
「空気がきれいで精神衛生に良かった」◼生活の満足度が下がった…
「賃金格差が大きく休暇も取りにくい」
「車社会なので苦手な運転をしなければならない」
上記のようにメリット、デメリット両方の側面がありますので、天秤にかけて自分にとって許容できる範囲と比較する必要があるでしょう。
実際に私も東京から地元の地方にUターンして感じたこととしては、自然が東京より豊かでとにかく物価が安いため家賃は東京の半分で住めますし、居酒屋など飲食店の物価も安く美味しいので帰ってきて良かったと感じます。
その反面、東京で仕事をしていた時のような日本の中心でバリバリやっている感覚やビジネス的な話ができる人材が地方の方が少ないので、その点はやはり一長一短あるなと感じますね。
東京から地方へUターン/Iターンおすすめ転職先
東京から地方へUターン/Iターン転職する際のおすすめの業界や求人についてですが、まず大前提として「あなたがこれまで経験してきたスキルを活かせる」という視点で探しておくことが重要です。
地方の場合東京よりも中途採用で即戦力として人材を採用したいと考えている企業が多くむしろ東京よりも未経験可の求人は少ないと言っても過言ではありません。
その中でも比較的未経験で挑戦できる求人が多い業界としては「WEB広告」「IT」「人材」「不動産」「サービス」このあたりの業界は特に営業職に未経験OKの求人が多いので、特に20代で地方での未経験からの転職におすすめです。
東京から地方へUターン転職は難しい?
東京から地方へのUターン転職は難しいと一部では言われていて、理由としては、
- 求人母数が少なく倍率が高い(競争が激しい)
- 東京と比較して固定のベース給料水準が低い
- 公共交通機関など会社への通勤手段が厳しい
- 移動時間や交通費など負担が大きく難しい
上記が挙げられます。
ただし、2022年現在はコロナの影響で良くも悪くもオンラインによる面接選考の数が圧倒的に多いので、最終面接だけ対面で足を運んで交通費が支給されたり、内定まで全てオンラインで完結する企業もあります。
確かに東京と比較すると地方は圧倒的に給料のベースが低いですが、その点を除けば地方で転職活動を行う環境は以前よりも整っていると言えるでしょう。
東京から地方へのUターン・Iターン転職理由
ではここからは、東京から地方へのUターン・Iターン転職の理由について詳しく見ていきたいと思いますので、まずは割合別に図表で整理してみました。
実家がある | 44.9% |
自然にあふれた魅力的な環境 | 20.9% |
都会の生活に疲れた | 20.5% |
生活コストの削減 | 17.3% |
子育てに適した自然環境 | 16.5% |
現在の環境から離れたい | 13.4% |
趣味・生き方が実現できる場所を求めている | 8.0% |
知人に誘われている・知人がいる | 6.5% |
子どもの教育・知力・学力向上 | 6.0% |
住んでみたい好きな場所がある | 5.7% |
地方に移住してやりたい仕事がある | 5.4% |
知らない場所で生きることに挑戦したい | 4.8% |
家業を継ぐ | 4.3% |
旅が好きなのでその延長で | 3.0% |
療養に適した場所である | 2.5% |
一つ一つ詳しく転職理由を深掘りしていきましょう。
東京から地方への転職理由①:家庭の事情
「地元に帰りたい理由」はあなた個人の理由のため、採用企業には何の関係もありません。
ですので、だらだらと家庭の事情を並べたり、都会のデメリットを強調することはネガティブな印象になりますので、一文程度に止めておきましょう。
代わりに、「自分のスキルや経験を地元企業で活かしたい」など、ポジティブな志望動機を伝えらえると良いでしょう。
東京から地方への転職理由②:地方の良さに惹かれた
採用担当者としては「なぜわざわざ東京から地方に移住しようと思ったのか」という点は必ず確認しておきたい内容です。
前述でも述べた「家庭の事情で…」といった理由だけでは不信感を与えかねませんので、なぜ地方(地元)で働きたいか、という理由をしっかりと考えておきましょう。
たとえば、「都会に出て初めて自然が残る地元の環境が素晴らしいということに気付きました」というように、自分の言葉で自分が惹かれた地方の良さを伝えましょう。
東京から地方への転職理由③:地元の発展に貢献したい
Uターン転職ならではの志望動機として強いアピールポイントとなる理由が、「愛着のある地元の企業に貢献したい」といった理由です。
企業側としてはできる限り長く安定して働いてくれる人を求めていますので、地元に愛着のある人であれば長く働いてくれる可能性が高く、企業側のニーズとも一致しているためです。
「愛着がある」と言われて嫌な気持ちになる人はいませんので、ぜひアピールしていきたいポイントです。
東京から地方への転職理由④:キャリアを活かしたい
Uターン転職に関係なく説得力のある理由が、「今までのキャリアを活かして貢献したい」という内容です。
東京で得たキャリアと転職先の業種職種に関係する部分を絡めて志望動機とすることで、説得力が高く企業にとって採用するメリットがあると思わせる内容になります。
東京から地方への転職理由⑤:東京で得た経験を活かししたい
東京では地方で経験できないような仕事を多数こなしてきた人も多いことでしょう。
地方では得ることの難しいスキルや経験を持った人材は、企業にとっても魅力的で貴重なスキルを持った人材を求めていることがあります。
転職先企業の研究をしっかりと行い「自分が持っているスキルや経験をどのように活かせるか」を具体的に盛り込むと、採用担当者に響く志望動機となります。
東京から地方への転職理由⑥:企業との繋がりがある
地方では良くも悪くも「人との繋がり」を大切にしていますので、転職先の企業にもよりますが、あなたの親戚や同級生が企業の役員と知人だったりする場合には、
「同級生の○○さんからいつも御社の社風の良さについて話してくれ、御社のことが気になり…」
といったようにさらっと企業との繋がりをアピールしておきましょう。
これがきっかけで話が盛り上がることもありますし、最終的な採用の判断基準として、何かしら企業と繋がりのある人が選ばれる傾向があります。
東京から地方への転職理由⑦:長く働きたい
地方企業の特徴として、学歴やキャリアなどの経歴よりも、より長く働いてくれる人を求める傾向が高いです。
東京では転職することは珍しくないこととなってきましたが、地方企業ではまだまだ新卒で入社した企業で定年まで勤めあげるということが一般的と考える風土が根強く残っています。
そのため、「地元である○○に長く貢献したい」「定年まで勤め上げたい」といった転職理由は強いアピールポイントとなります。
東京から地方への転職理由⑧:事業に興味を持った
Uターン転職に限ったことではありませんが、「転職先の事業に興味を持った」という転職理由は非常に説得力の高い内容です。
「東京に限定せずに○○事業を行う企業を探していたところ御社の求人を拝見し、○○の部分に興味を持ち~」
というように伝えることで、ただ地元に戻って働きたいだけではなく、会社に興味を持ってくれたんだな、と思わせることができます。
東京から地方への転職理由⑨:その企業でなければならない
同じような事業展開をする企業は他にもたくさんあるはずですが、その中で「なぜその企業でなければだめなのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールできます。
たとえば、シェア率やサービス提供に関する考え方などと絡めて伝えると良いでしょう。
企業のコーポレートサイトや求人票に書いてある、企業理念・社風が企業ならではのポイントですので、こちらをキッカケにして志望動機を考えると良いでしょう。
東京から地方への転職理由⑩:東京でのことを強調しない
最後に転職理由を書く際に注意して欲しいことをお伝えしますが、ビジネスの中心である東京では最先端の仕事のやり方や技術に多く触れる機会があることでしょう。
志望動機にも「今私がいる東京では○○というやり方が~」といったように東京で学んできたことをアピールしようとする人がいますが、実はこれはとても危険です
東京と比べてバカにされているように受け取られてしまう可能性もありますので、東京でのことをアピールしすぎることは控えましょう。
東京から地方へUターン/Iターン転職するメリット・デメリット
東京から地方への転職のメリット・デメリットを整理すると、以下のようになります。
ストレスの少ないゆとりを持った生活を送れる
残業が少ない会社が多い
通勤ラッシュから解放される
生まれ育った土地でのびのびと子育てできる
自治体の支援制度が受けられる可能性がある
▼地方への転職のデメリット
年収が下がる可能性が高い
選択できる業種/職種が少ない
地方独特の文化に馴染めない可能性がある
昔ながらの年功序列が根強い企業が多い
刺激を貰えるキーパーソン(仲間)が少ない
ぜひ、東京から地方への転職を検討されている方は判断する基準の1つとして頂ければ幸いです。
地方から東京へ転職する際の注意点は?
では今度は逆に現在地方で仕事をしていて、東京に転職したいという場合はどのような点に注意して転職活動を進めていくべきなのでしょうか?
注意点としては、
☑️東京での生活に慣れておく必要がある
☑️東京の情報は転職エージェントで集める
☑️年収水準は地方より東京の方が高い
(=その分物価も地方より当然高くなる)
上記を抑えておく必要があります。
特に東京での生活に関しては、一度経験がある人の場合は気にする必要はありませんが、初めて東京に上京するとなると土地勘も分からないですし慣れないことも多いので注意しておくべきです。
もし知り合いや友人知人、親族などが東京に住んでいる場合は相談しながら東京での生活をイメージしておくと良いでしょう。
東京の転職市場の情報に関しては、大手転職エージェントのdodaやマイナビを活用すればオンラインで求人紹介も可能なので積極的に活用することをお勧めします。
東京から地方へUターン/Iターン転職成功のコツ
ポジティブな転職理由をアピールする
今回紹介した東京から地方への転職理由を作成する際に必要なのは、一貫して"ネガティヴな転職理由をポジティブに変換する"という作業です。
仮に家庭の事情で本当は東京で働き続けたいけど、地方へ帰らざるを得ない場合であっても、必ず地方へ転職するポジティブな理由の1つや2つは見つかるはずです。
転職の書類選考や面接の場では、人事担当者に必ず掘り下げたポジティブな転職理由を全面的にアピールするようにしましょう。
地方の転職市場の情報を収集する
また、ご自身がUターン・Iターンしたいと考えている地元・地方の転職市場ついて良く情報収集して調べる必要がありますし、その土地でどんなキャリアプランを築いていくか明確にしておかなければなりません。
そのためには「地方別おすすめ転職エージェント一覧まとめ【47都道府県】」を活用するなどして、転職のプロである第三者に地方への転職理由を一緒に考えてもらうことや転職市況について情報収集することは非常に効果的なので、ぜひ活用をお勧めします。
特にdodaのような大手転職エージェントは、全国に拠点がありますので47都道府県どこであっても企業を紹介してもらえますし、コロナの影響でオンラインキャリアカウンセリングを実施していますので、東京にいながらも地元地方での転職情報を集めたり、選考を受けることも可能です。
もちろん転職エージェントだけでなく、地元のハローワークや知人などコネも辿っていくなどして何かしらのパイプを地方で築いておくことが転職成功の近道となるでしょう。
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