「フリーランスエンジニアになるためには、年齢制限があるのだろうか?」「どんな言語を学ぶべきか?学び方は?」と、疑問に思っていませんか?
経済産業省によれば、2030年には45万人のITエンジニアが不足するとされています。
2018年 | 22万人 |
2020年 | 30万人 |
2025年 | 36万人 |
2030年 | 45万人 |
高い採用人材ニーズを背景に、フリーランスエンジニアという生き方を選択する人も増えています。
では、組織に属さずフリーランスエンジニアを目指す人というのは、どのような気持ちや背景を持っているのでしょうか?
・自分の裁量で仕事がしたい。
・子育てや介護のため、働く場所・時間を自由にしたい。
・より自分の能力を活かしたい。
・挑戦したい。やってみたいことがある。
・残業続きで疲れている。ワークライフバランスをよくしたい。
・会社員では頭打ちする。収入を増やすため。
…etc
こうした思いを抱えながら、フリーランスエンジニアへの道を歩もうとしている人が多いのが実情です。
今回は稼げるフリーランスエンジニアへステップアップする方法について、大手転職エージェントのキャリアコンサルタントが、徹底的に解説したいと思います。
正しいキャリアデザインが実践できれば、年収1000万円を超えることも難しくはありませんので、フリーランスエンジニアとしての成功を掴みたい方はご覧下さい。
フリーランスエンジニアになるには?
フリーランスエンジニアになるためには、まず最初は企業でエンジニアとして修行を積んだ後に目指すのが鉄板です。
では、具体的にどんなことに気をつけて企業エンジニアとして修行を積むべきかについてここではお話したいと思います。
人間関係を学ぶ
フリーランスになったとしても、人とコミュニケーションを取って仕事を進めなくてはなりません。
企業エンジニアとして勤務している間に、取引先・メンバー・上司など職場の人間関係の問題を経験しておきましょう。
そこで得た経験は、フリーランスエンジニアになった際にも役立ちます。
クライアント側の立場や気持ちに配慮した言動ができるようになり、仕事をスムーズに進めていけるでしょう。
人間関係をうまく使い、組織人として信頼を高める工夫をしておくことで、フリーランスエンジニアになっても取引先との人間関係に悩むことは少なくなってくるはずです。
マネジメントを経験する
一定の品質を保った開発案件には、必ずといっていいほど有能なマネージャーの存在があります。
企業エンジニアでプロジェクトリーダー・マネージャーなどの管理職経験ができれば、フリーランスエンジニアになっても規模の大きな開発案件に参画することができます。
もちろん、高い報酬も得られやすくなるでしょう。
マーケティングを学ぶ
フリーランスエンジニアになれば、自分で顧客を獲得しなければなりません。
プログラマーやシステムエンジニアなど、バックエンドだから集客は関係ないと割り切っていると、将来的なキャリアが行き詰る可能性があります。
自分でサイトを企画して立ち上げ、集客をするために必要なマーケティングを実践で学んだり、企業エンジニアの間に勤務先がどのように集客をしているかを学ぶことで、独立後も広告費をかけずに集客できる可能性が高まります。
フリーランスエンジニアの平均年齢
フリーランスエンジニアになった人の平均年齢を見てみると、下記のような結果となっています。
20代 | 9.90% |
30代 | 40.30% |
40代 | 33.00% |
50代 | 14.30% |
60代 | 2.30% |
70代 | 0.20% |
一番多い年齢が30代、次いで40代となり、50代、20代・・・となっていることが分かります。
やはり前述した通り、20代では企業である程度修行経験を積まなければ、フリーランスエンジニアとして食べていくのは厳しい現実が分かります。
フリーランスエンジニアで習得すべき言語
フリーランスエンジニアになるために絶対に習得しておかなければいけない言語についてご紹介をします。
フリーランスエンジニアの言語①:C言語
プログラム言語の中でも歴史が長く、現在でも使用されるなど汎用性が高いのが特徴です。
組み込みに使用する開発言語で最も多いとされ、業務系のWebシステム開発・Webアプリケーション開発・IoT開発などオールラウンドに採用されています。
C言語を用いて基本設計からテストまでの工程を開発します。
基本的にプログラマーが組んだコードだけが生成されていくため、コードが軽く即時性が要求される現場で最適な言語です。
フリーランスエンジニアの言語②:JavaScript
今のWebサイト・スマホサイト・スマホアプリ制作に欠かすことのできない、フロントサイド・バックサイドの両方で重宝されるプログラミング言語です。
他の言語と比較して習得難易度が低いわりに、多くのことができるため、初学者に人気の言語です。
サイトを動的にしてユーザーインターフェースの利便性を高めることができます。
例えば、複数の画像がスライドされて表示されたり、ボタンやメニューに機能を加えたりして、見栄えを良くすることに使われます。
フリーランスエンジニアの言語③:C#
マイクロソフトが開発したプログラミング言語で、Windowsアプリケーションの開発では海外でも数多く使用されています。
C言語より難易度は低く、ソースコードはJavaに近いため、Javaに慣れていると習得しやすい傾向にあります。
C#を使えると、サーバーサイドとクライアントサイドの両方を開発できると評価されて仕事が任されやすくなります。
Webアプリ開発・ソーシャルゲーム開発・組み込みソフトウェア開発の案件など、多岐に渡る分野で必要とされるでしょう。
フリーランスエンジニアの言語④:C++
C言語にオブジェクト指向を追加したものとして登場したのが「C++」です。
現在のプログラミングのほとんどがオブジェクト指向のため、C++でオブジェクト指向を学べば、主要言語を効率的にマスターすることができます。
プログラムの実行スピードが他の言語よりも速く、C言語よりもセキュリティ面で優れています。
ブラウザのChromeもC++で開発されている他、ゲーム開発にも多く用いられるだけでなく、官公庁や金融システムなど大規模な開発案件でも使われています。
フリーランスエンジニアの言語⑤:PHP
カナダ人によって開発されたプログラミング言語で、需要が高いサーバーサイドの開発言語です。
平易な言語が多く、初学者でも学びやすいため、勉強したい言語のランキングで常に上位に入る人気の開発言語です。
Webサービスに特化しておりHTMLと連動してWebページを作る際に用いられます
PHPの導入で有名なのはレストラン検索サイトのぐるなびで、ECサイトだけでなくソーシャルサイトなど幅広いサイトで実装されています。
フリーランスエンジニアの言語⑥:Java
エンジニア向け転職エージェントのレバックキャリアによれば、2018年から2019年の新規求人数案件割合ランキングで第1位となったプログラミング言語がJavaでした。
アメリカ発のオブジェクト指向型の開発言語で、基本的にどんな開発環境でも使えます。
他の言語に比べて難易度が高く、習得に時間を要しますが、Javaエンジニアは人手不足のため報酬も高くなる傾向にあります。
スマホ決済サービス・Androidアプリなどの開発にも使用されているだけでなく、各社が導入しようとしている優れた改ざん耐性を持つブロックチェーンもJavaで活用されています。
フリーランスエンジニアの言語⑦:Python
Pythonはシンプルな様式で初心者からプロのエンジニアまで幅広く使用されているのが特徴です。
Pythonを使用した例として有名なのはグーグル・YouTube・InstagramなどのWebサービスです。
ゲーム開発やロボット開発にも用いられ、最近ではAI(人工知能)で使用されることが増えてきた開発言語です。
高度な計算がスムーズで、言語としての信頼性が高く、統計解析プログラムやデータ解析、機械学習の開発現場では最も人気のある言語です。
フリーランスエンジニアの言語⑧:Ruby
Rubyは日本人により開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語で、汎用性が高く色々な開発案件への対応が可能です。
日本語で参照できる書籍や記事が多いため、学習しやすいと言えます。
WebアプリケーションやSNSでも用いられていますが、Twitter・クックパッドもRubyを使って開発されています。
WebサイトやWebシステムを効率よく開発できるため、短期案件にも強いのが特徴です。
社内システムをはじめ、施設予約サイト、キャンペーン申込サイトなどもRubyによって使いやすいシステムを構築することができます。
フリーランスエンジニアの言語⑨:Swift
SwiftはApple社が作ったプロミング言語で、iPhoneアプリの基幹言語として開発で使用されています。
高速処理が実現できる特徴を持っていて、プログラミング初学者でも学びやすく、オープンソースのため自由に利用が可能です。
iOSアプリの開発案件は増えており、ゲームだけでなくスマートフォンアプリでも積極的にSwiftを用いているため、今後益々伸びていくと考えられています。
ただし、新しく出来たばかりなので実務経験者は少なく、開発スキルが身につけば希少価値が高まるでしょう。
フリーランスエンジニアの言語⑩:Go
Goはグーグルが開発したプログラミング言語で、シンプルかつ軽量なのでプログラミングが容易なのが特徴です。
グーグルが開発した安心感から利用するエンジニアも増えていますが、Go単体で開発するよりも別の言語を合わせて開発することが多くなっています。
PaaSなどのプラットフォーム系のクラウドサービスもGoで開発しています。
フリーランスエンジニアのおすすめスクール
フリーランスエンジニア向けスクール①:CodeCamp
受講者数20,000名を誇る、オンライン完結型のプログラミング学習サービスです。
プログラミング初学者が、学業や仕事との両立をしながら効率的に学べる環境を提供してくれます。
365日・どこにいても受講でき、現役エンジニアから直接マンツーマン指導が受けられるのが評判です。
スクール名 | 値段 | 期間 | |
CodeCamp | 398,000円(税別) | 2ヶ月 | |
498,000円(税別) | 4ヶ月 | ||
698,000円(税別) | 6ヶ月 | ||
※上記はプレミアムプラスの金額 |
フリーランスエンジニア向けスクール②:DMM WEBCAMP
卒業生3000名を輩出したプログラミングスクールで、教室・オンラインの両方で学べます。
業界初の転職保障付きプログラミングレッスンも開催し、98%の転職成功率とサポート力も充実しています。
万が一、就職・転職ができなかった場合は受講料を全額返金するなど利用しやすくなっています。
スクール名 | 値段 | 期間 | |
DMM WEBCAMP | 628,000円(税別) | 3ヶ月 | |
※第四次産業革命スキル習得講座に認定。条件が合えば、受講料が最大で70%がキャッシュバックされる。※分割払いも可能。 |
フリーランスエンジニア向けスクール③:Samurai Engineer
Samurai Engineerは累計指導実績16,000名。
専任講師によるマンツーマン指導・フルオーダーカリキュラムを採用しているため、最短かつ効率的にプログラミング言語が学べます。
オリジナルのWebサービスがカリキュラムに組み込まれているため、学びながら仕事獲得のためのポートフォリオを手に入れることができます。
スクール名 | 値段 | 期間 | |
Samurai Engineer | 168,000円(税別) | 1ヶ月 | |
416,100円(税別) | 3ヶ月 | ||
628,200円(税別) | 6ヶ月 | ||
※上記はデビュー・フリーランス・ビジネスコースの金額 |
フリーランスエンジニア向けスクール④:TECH BOOST
TECH BOOSTは、エンジニアに特化した転職支援を展開しているブランディングエンジニアが運営する最新の技術が学べるプログラミングスクールです。
オンライン・通学の選択が可能で、ブロックチェーンやIoT、Aiなど今後の市場で欠かせない言語を学べます。
エンジニアの転職支援サービスや独立支援サービスも充実しています。
スクール名 | 値段 | 期間 | ||
TECH BOOST | 入学金219,800円(税別) | 3ヶ月~ | ||
月額29,800円(税別) | ||||
いずれも社会人・通学の場合 | ||||
※無料カウンセリングで、期間・費用をプランニングする。 |
フリーランスエンジニア向けスクール⑤:DIVE INTO CODE
稼げるプロのエンジニアを輩出する目的で設立されたプログラミングスクール。
自立自走できるエンジニアを目指しているため、ペアプログラミングと呼ばれ、課題をペアで取り組みながら視点を取り入れる特徴があります。
人材紹介会社との提携も行っており、フリーランス案件も多数紹介が可能です。
スクール名 | 値段 | 期間 | ||
DIVE INTO CODE | 入学金270,000円(税込) | 3ヶ月+(事前学習期間1ヶ月) | ||
受講料798,000円(税込) | ||||
上記は機械学習コース | ||||
※無料カウンセリングで、期間・費用をプランニングする。 |
稼げるフリーランスエンジニアになる方法
フリーランスエンジニアになった以上、会社員とは違って稼がなければ当然食べていけません。
稼げるフリーランスエンジニアになるための方法について最後にご紹介します。
積極的に営業案件に打診する
自分自身の過去の作品を集めたポートフォリオを作成し、使用言語・保有資格・スキルレベルを明示します。
エンジニアを募集している企業に直接メール・電話・SNSを利用してコンタクトをします。
10件中1件でも反応があれば、企業ニーズが分かるようになり、その後の営業がしやすくなります。
直接契約すれば、余計なマージンもありませんので、単価が上がりやすくなるだけでなく単価交渉も可能になります。
単価の高い言語を習得する
供給するエンジニアが多い言語だと、競争が激しくなるため失注するリスクが高くなります。
ニーズは高いけれど、開発できるエンジニアが少ない言語に狙いを定めて短期間で習得していくことが稼ぐ為に必要です。
たとえば、これまではHTML・CSSをメインとしていたのをRubyやPHPをマスターすることで、単価が高い開発案件を受注し、年収アップにつなげることができます。
フリーランス専門のエージェントに登録する
フリーランス専門のエージェントを通じて、仕事を受注する方法もあります。
スキルやレベルにマッチした案件を紹介してくれるので、収入アップにつながりやすいのがメリットです。
高単価案件への応募も可能で、業界・職種の事情に精通した担当者がカウンセリングを行い、市場価値についてもアドバイスをしてくれます。
プロジェクトリーダー・マネージャーを経験する
プロジェクトメンバーの管理や運用改善の提案を行った経験があれば、フリーランスでプロジェクトマネージャーや補佐として参画することができます。
数人程度のチームを運営する実績を作ったり、プロジェクトマネジメントに関連する資格を取得するなどして、プロジェクトマネージャーを目指します。
あるクライアントのOSをバージョンアップすることに伴い、基幹全体の更新・統合を行うプロジェクトであれば、プロジェクトマネージャーやリーダーとして、開発メンバーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトに参画します。
フリーランスの立場ですが、案件によっては月間100万円以上の報酬も夢ではありません。
WEB/ITエンジニアの転職に特化 累計利用者数78,000人突破 エンジニア経験者によるサポート |