最近、就職した経験が少ない、または全くないまま40代までフリーターで過ごしてきたという人は少なくありません。
・就職活動に失敗した
・一度就職をしたが、体調を崩したり人間関係が原因で辞めた
・やりたい事や夢を追っていた
・会社に縛られず働きたい
…etc
など様々な理由や事情がありますが、フリーターから正社員になりたいと思った時には40代になっていたという場合もありますよね。
私自身も「若い時はやりたい放題やれば良い」と思っていて、海外に出たりして定職につかないまま、安定を求めた時には当然、年齢的に就職活動はかなり厳しくなっていました。
そこで今回は、40代のフリーターから正社員にはなれないのか?その就職活動について必勝法までご紹介いたします。
40代フリーターから一人で正社員に就職するのが不安な方はコチラ
最終編集日.2024年10月4日
目次
- 40代フリーターは実は増加傾向にある
- 40代フリーターが定職についていない理由
- 40代になって後悔するフリーターが多い
- 40代フリーターが就職しづらい・厳しい理由
- 40代フリーターが就職するための必勝法
- 40代フリーター就職必勝法①:就職しやすい仕事を選ぶ
- 40代フリーター就職必勝法②:自分の強みや経験を考える
- 40代フリーター就職必勝法③:就職エージェントの活用
- 40代フリーター就職必勝法④:資格を習得する
- 40代フリーターで就職を成功させた体験談
- 40代のフリーターが正社員で就職しなかったときの未来
- 40代フリーターの就職支援制度
- 40代フリーターが就職を成功させる方法まとめ
- 定職につかない40代フリーターの就職Q&A
40代フリーターは実は増加傾向にある
下記統計からもわかるように、フリーターを含めた40代の非正規雇用者は実は増加傾向にあります。
※出典:2018年「労働力調査(基本集計)結果」より
最も多いのは1900年代半ばから2000年代半ばに新卒として社会に出た「就職氷河期」の経験者です。
新卒での就職活動で失敗してフリーターになったものの、その生活が長引いて正社員への就職が難しくなったその世代が今40代になっているのです。
また、新卒で最初は正社員に就職できたものの、リストラされてしまいフリーターになった40代もいます。
不景気によって人員整理されたり、終身雇用が当たり前だった昔とは違い、実力主義で不要となれば即解雇されてしまうような情勢が40代フリーター増加の背景にあります。
40代フリーターが定職についていない理由
40代でフリーターとして過ごしている方はなぜこれまで定職についていなかったのか、よくあるケースを解説します。
定職に就くことができなかった
40代のフリーターが定職に就けない理由の一つは、定職に就きたくても就くことができなかったというケースです。
こういった理由から職歴が不安定な方もいらっしゃいます。
長期間のフリーター生活が続くと、スキルや経験が十分に蓄積されないため、就職のハードルが高くなってしまいます。
また、企業側も年齢や職歴を重視することが多く、40代という年齢は採用対象から外されやすいという現実もあります。
定職にあえてついていない
一方で、40代であってもあえて定職に就かない選択をするフリーターもいます。
これは、自分のライフスタイルを重視し、自由な働き方を続けたいという価値観からです。
根底には会社の規律や組織の束縛を嫌うといった思考もあるでしょう。。
しかし、長期的に見ると収入や将来の不安が高まることは避けられず、年齢を重ねる中で、後悔することも少なくありません。
40代になって後悔するフリーターが多い
定職に就かずに40代を迎えた段階で後悔をするフリーターが多いと言われています。
その理由について解説します。
20代・30代よりも楽しめることが少なくなる
40代になると、20代・30代のように体力や健康面での衰えを感じることが多くなり、趣味やプライベートで楽しめることが少なくなる傾向があります。
また、周囲の友人や同年代が家庭を持ち、安定した仕事に就く中で、孤立感や焦燥感が増すことも多いです。
このような心理的な負担が、「30代までは楽しく過ごしていたのに・・・」と、フリーター生活を後悔する要因になっています。
社会から見られる目も厳しくなる
40代のフリーターに対して、社会的な目はますます厳しくなります。
若年層であれば「まだチャンスがある」と見なされることもありますが、40代になると「定職に就けない人」「基本的なビジネスマナーが備わっていない人」「年齢に対して幼い」といった偏見を持たれることが少なくありません。
さらに、家族や友人からの期待に応えられないという感覚を持つ方の場合、精神的なプレッシャーが増すことも多いです。
20代・30代フリーターと比べて将来に不安感を覚えてしまう
40代になると、20代や30代のフリーターと比較して、将来への不安感が一層強くなります。
若い頃にはまだ余裕があったとしても、年齢を重ねるにつれて就職の難易度が上がり、貯金や年金といった将来の生活資金への不安が増大します。
また、病気や介護といったリスクも現実味を帯びるため、精神的な負担が大きくなるのです。
20代・30代のフリーランスを見て「自分も昔はあんな風に楽しめていたのに」と思いながら、焦りを感じながら就職先を探す方が多いようです。
40代フリーターが就職しづらい・厳しい理由
40代フリーターからの正社員就職も可能性は0ではありませんが、それでも狭き門であることは確かです。
なぜ就職しづらく厳しいのか?以下4つのような理由があります。
順番に一つ一つ説明していきます。
年齢的に扱いづらい
40代で新人となるのであれば、上司が年下の場合も多くなります。
年上の部下に指示や教育をしなければいけない為、大変気を使うことになります。
年相応の年収で採用しづらい
40代の平均年収は500万円程度ですが、年齢的にはある程度キャリアを積んでいる場合がほとんどです。
年齢は40代でもフリーターや未経験だと同程度の年収で採用することは難しい為、企業としては採用をためらいます。
プライドが高くなりがち
ある程度年齢を重ねると、個人のこだわりなどが強くなって素直さに欠け、教育がしづらいと思われます。
企業としては、同じ未経験者であれば年齢的に伸びしろややる気があると見て、若い人を採用したいと考えます。
社会性が乏しい
職歴がないということだけで判断はできませんが、社会経験に何か問題があるのだろうか?と思われることもあります。
職歴がないのが人間関係が原因だったりすると、職場に馴染めずすぐに辞めてしまうのではと企業にとっての不安要素になります。
40代フリーターの人口が増加していることは前述した通りですが、それでもやはり正社員就職しないことはデメリットの方が多いのが事実です。
生涯賃金の観点で説明すると、非正規社員(フリーター)のままこれ以上年齢を重ねてしまうと、正社員就職した場合との年収差は約2倍となります。
20代のうちは正社員でもフリーターでもそこまで年収差はないかもしれませんが、30代、40代、50代…となるにつれて年収差は開いてしまうのが事実です。
40代フリーターが就職するための必勝法
ではここからは、そんな40代フリーターの方が就職するための必勝法について、お伝えをして行きます。
それぞれ解説していきます。
40代フリーター就職必勝法①:就職しやすい仕事を選ぶ
40代フリーターから就職に向けて職種や収入にこだわっていては、正社員への道はますます厳しくなります。
ですが昨今は20代の若手働き手が減少していることで、採用の門戸を20代限定から30代、40代と広げている企業が増えている傾向にあるので、だいぶ採用されやすくなっている市況感であることは事実です。
まずは就職しやすい下記のような人手不足の業界を選ぶことも一つの方法ですので、今回はおすすめ就職先を紹介します。
介護職
■平均年収:約313万円
介護職は仕事がきつい割に給料が低いというイメージがありますが、賞与がある施設も多いです。
資格がなくても働けますが、働きながら学校に通えるなど資格取得をサポートしてくれる場合もあります。
少子高齢化社会が加速し、需要が増え続けています。
警備・保安業
■平均年収:約308万円
警備員の仕事は年齢問わず、働きやすい業界です。
力仕事や激しい動きがある訳ではないですし、休憩や仮眠も取れるので、体力に自信がなくても可能です。
接客・販売業
■平均年収:約314万円
接客・販売業は未経験でもコミュニケーション能力があれば採用されやすく、求人が多い職業のひとつです。
最初はアルバイトからでも正社員登用の道がある求人も多く、フリーターでも経験がある人であれば、採用されやすい傾向にあります。
製造業(工場勤務)
■平均年収:約323万円
製造業(工場勤務)はモノづくりが自慢の日本ではロボットでの自動化が増えても、繊細な部分は人の手が必要な業界です。
40代で専門的な技術職にいきなり就くのは難しいですが、工場勤務により長く使える技術を身に付けることもできます。
タクシー業界
■平均年収:約313万円
タクシー業界は異業種から転職してきた40代以上の人が多くいて、正社員になりやすい業界です。
普通第二種免許が必要ですが、免許取得をタクシー会社が補助してくれる場合もあります。
歩合制で、年齢、性別、経験に限らず頑張り次第で高収入を目指せます。
施工管理技士(建築)
■平均年収:約344万円
建築施工管理技士は、資格さえ持っていて実務経験があれば、40代であっても採用されやすい傾向が以前に増して強まっています。
建築施工管理技士1級、2級や1級建築士、2級建築士など必須資格のバーは決して低くありませんが、資格を持っている場合は当然その資格を活かすべきでしょう。
自動車整備士
■平均年収:約333万円
自動車整備士に関しても、資格と実務経験があればベテランの40代・50代を採用する傾向が強まっている職種と言えます。
ただし、自動車整備士の資格を持っていない場合は1年間の実務経験が必要なので、未経験でも実務経験を積ませてもらう必要があるでしょう。
会計士・税理事務所補助スタッフ
■平均年収:約343万円
会計士・税理士事務所の補助スタッフも、採用の門戸を40代〜50代へと近年広げている傾向が強いです。
税理士資格や会計士資格を持っていれば文句はありませんが、資格を持っていなかったとしても経理実務経験があれば採用してもらえる可能性はあるので、トライしてみる価値はあるでしょう。
清掃業
■平均年収:約243万円
清掃員は、中高年が活躍している代表的な職種で、清掃員の仕事には、『ハウスクリーニング』と『ビルクリーニング』があります。
業務内容も覚えやすいですし、接客なども無いのが人気の理由ですが、同時に離職者も多いことも覚えておきましょう。
便利業・廃品回収
■平均年収:約300万円
便利屋の仕事内容は色々な雑用がメインで、家事代行から遺品整理まで多岐に渡っており、仕事も不定期なので収入は安定しません。
廃品回収は自治体に雇われる公務員と民間委託業者に雇われる方に二分され、民間の委託業者では、普通自動車免許があれば経験や学歴を問わず、また年齢制限なく採用される可能性があります。
上記が狙い目の業界ですが、人手不足で40代人材の採用ニーズがある業界は「【50代・40代向け】人手不足の業界ランキング【2024年最新】」でも紹介しています。
その他の一般企業で、人手不足だからと常に求人が出ているような場合はブラック企業の可能性もありますので、応募前に条件をよく確認することをお勧めします。
40代フリーター就職必勝法②:自分の強みや経験を考える
40代ともなれば、今まで定職につかなかったとしても何かしらの就業経験はあるかと思いますので、徹底的に経歴を棚卸ししていくべきでしょう。
たとえ色々と細かく仕事が変わっていたとしても、一つ一つを要素分解して棚卸ししていくことができれば実はいろいろな仕事を経験していることが分かり武器にできる可能性があります。
自己分析が大事と言われる理由は、今までの経歴やスキルを棚卸しすることで活かせる就職先を見つけられるという理由に集約されます。
例えば飲食店でのアルバイト経験がなかったとしても、後輩や新人育成をした経験がある=マネジメント経験、というように近しい職種で仕事を見つけることができるでしょう。
もし自分1人で今までどんな経験やスキルがあって、それをどう就職活動に活かせば良いのか分からない場合はこの後すぐに紹介する就職エージェントの活用に目を向けてみるべきです。
40代フリーター就職必勝法③:就職エージェントの活用
40代フリーターの方が厳しい就職活動を自力で進めるには限界がありますので、就職エージェントを利用し、プロの就職カウンセラーに相談しながら二人三脚で就活を行うことをお勧めします。
今回は40代フリーターを積極的に受け入れている優良おすすめエージェントを厳選して4社ご紹介いたします。
doda(デューダ)
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dodaは人材大手のエージェントであり、独自の非公開求人も含む10万件以上の求人からマッチングしてくれます。
一般の求人サイトにはない非公開求人は15万件以上保持しており、20代から50代まで幅広い求人を取り扱っています。
就職・転職支援業界では長い歴史を持ち、ベテランのキャリアアドバイザーによる独自に分析した業界・企業情報の提供など質の高いサポートが強みです。
ハタラクティブ
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ハタラクティブの求人件数は30,000件以上、取引実績企業は16,000社以上に達します。
ハタラクティブの手厚いサポートは業界トップクラスで、2019年度のオリコン顧客満足度No.1エージェントを獲得しています。
各業界・職種を熟知した専任キャリアアドバイザーがいるので、特化した業界に就職したい場合に心強いです。
また、ハタラクティブは再就職支援事業として全国で就職したい方の就職支援サポートを行っていますので、40代フリーターの方でも満足いくサポートを受けられるでしょう
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ライフシフトラボ
ライフシフトラボは他の転職エージェントと少々違い、有料で今後のキャリアや転職についてサポートしてもらえるサービスとなり40代以上の方を中心にサポートしています。
通常の転職エージェントは、転職希望者は完全無料で利用でき採用企業からお金を受け取る仕組みですが、ライフシフトラボは転職希望者から直接お金をとっているのでその分結果にコミットしてくれる強みがあります。
他の転職エージェントを利用したんだけれども、全然相手にしてもらえなかったり求人を紹介してもらえなかった人はライフシフトラボのオンライン個別無料説明会に一度参加して詳細の話を聞いてみるだけでも良いでしょう。
2024年現在は期間限定で経済産業省の補助金で受講料70%OFFを実施していますので、かなりお得に受講することができます。
Spring転職エージェント(アデコ)
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Spring転職エージェントは世界60の国と地域でサービス展開し、拠点を5,100カ所以上構える世界トップクラスの総合人材サービス企業Adecco(アデコ)グループが運営しています。
転職エージェントでは求職者の市場価値によって受け付けができない場合もありますが、Spring転職エージェントは面談を断らないというスタンスなので、登録が拒否されるケースは少ないです。
全国の大手企業や優良中堅企業など、質の高い求人を幅広く取り扱っている点も強みと言えるでしょう。
40代フリーター就職必勝法④:資格を習得する
資格を習得する=正社員に就職できるという訳ではありませんが、資格を習得する+あなたの今までの経験値を活かすことで正社員就職できる確率は高まります。
具体的に40代フリーターにおすすめの資格としては、
- TOEIC
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 秘書検定
- 登録販売者
- 自動車運転免許第二種(タクシードライバー)
- 宅建(宅地建物取引士)
上記資格を習得できれば、例えば不動産業界(宅建)やドラッグストア(登録販売者)、タクシー運転手(自動車運転免許第二種)への正社員就職が可能となるでしょう。
40代フリーターで就職を成功させた体験談
では実際に、40代フリーターから就職を成功させた方々の就職体験談をここではご紹介いたします。
就職した先輩の生の声は間違いなく参考になる筈です。
40代フリーター就職体験談
会派と折半して社会保険料を納めているため、負担が軽くなった。
また知人にも正規職員で働けていることは、自慢ではないが、当たり前のように話せる。
フリーターだったときは、仕事の話になると心がつらくなっていたので、誘いに行きたい気持ちがありながらも敬遠していた。
しかし今は有給もあり、今まで自分でしていた確定申告も会社が手続きを行ってくれるため、収入も上がり、会社に守られている感じがあり心にゆとりができてきた。
今までは食べるために仕事仕事の生活であったが、休みの日には遊びに出かけたり金銭的なゆとりもできつつある。
就職先:福祉業で障害者支援
利用した就職エージェント:doda
40代フリーター就職体験談
40代になると段々と老後のこととかを考えるようになってきて、若い時には無かった不安感に襲われることが多々ありました。
フリーターだといつ首を切られるかが分からないですし、福利厚生もしっかりしていないので正社員で働けて良かったと思っています。
時給ではなく月給制なので、休んでも一定の給料が保障されること、年2回の賞与が出ること、健康保険や厚生年金などの福利厚生がしっかりとしていることが良かったポイントです。
責任も大きくなるので大変だと感じることもありますが、フリーターだった頃に比べると自由に使えるお金も増えたので生活の質はかなり上がったと思います。
好きなものをある程度買ったり、美味しいものを食べたりして精神的にも安定しました。
就職先:介護業界施設で介護職員
利用した就職エージェント:ハタラクティブ
40代フリーター就職体験談
正直この年齢では普通に就職活動をしても、90パーセント以上書類審査を通過することができず、面接までたどりつけません。
フリーターの時代は何といっても肩身がせまく、知り合いと会っても劣等感がハンパなく、孤独感が強い日々を送っていました。
文字通り食っていくだけの人生で、辛かったのは健康保険証がないので、虫歯で寝付けなくても歯医者に行けなかったことです。
そんな折、友人の親族が経営している町工場に拾ってもらうような形で、正社員として就職することができました。
正社員になって一番良かったのは社会保険が整っていることと、毎日否応なく規則正しい生活を送ることで、身体も健康的になってきました。
就職先:化成業界で製造販売職
利用した就職エージェント:なし(※友人紹介)
40代フリーター就職体験談
年齢も高くなってきているのに、低収入でこの先どのように生活していくのかや老後の不安が押し寄せてくるようになり、これでは精神的に駄目になると思い、就職活動を始めました。
平行して資格取得のために勉強もしていたので、今まで生きてきたなかで一番の努力をしたと自負しています。
それでもなかなか就職は決まらず、心が折れそうになりながらもよりよい老後を送るために就職し、収入を安定させたい一心で活動してきました。
就職先が見つかり、晴れて正社員として採用になった時は、やっと安定した生活が送れると安堵したことを覚えています。
人生初ともいえる努力をしたと自負しているので、自分にも自信を持つことができたので、就職して良かったと思っています。
就職先:法人団体の経理職
利用した就職エージェント:doda
どの40代フリーターの方も、軒並み「正社員に就職して良かった」という声が大半を占めていることがわかりますね。
40代のフリーターが正社員で就職しなかったときの未来
40代のフリーターが正社員の仕事に就職しなかった場合、どのような未来が待っているのでしょうか。訪れる可能性の高い3つの未来を紹介します。
貯金ができない(収入差が広がり老後苦しくなる)
公益財団法人 連合総合生活開発研究所「第1回非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」では、非正規労働者のうち賃金年収200万円未満は76.1%にのぼります。
参考サイト:第1回非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査|公益財団法人 連合総合生活開発研究所
1時間あたりの平均賃金額は1,049円です。日給・月給・年収に換算するとこちらになります。
日給:1,049円×8時間=8,392円
月給:8,392円×20日=167,840円
年収:167,840円×12カ月=2014,080円
1人暮らしで200万円前後の収入はギリギリの生活です。家庭をもっているのにフリーターになってしまった人もいるかと存じます。子どもがいる場合は、パートナーに働いてもらう必要性もでてきます。
体調を崩す可能性が高くなる(精神的に追い詰められる)
フリーターをしながらWワークをしている人は多いものです。同研究所の「第2回非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」では、現在の健康状態について24.1%の人が「健康ではない」と答えています。
40代に限定すると30%以上に増加します。女性より男性の方が「健康ではない」の割合が高い傾向にあります。
参考サイト:<第2回非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査|公益財団法人 連合総合生活開発研究所
国民健康保険を払っていない方はさらに病院にも行きにくくなってしまいます。国民健康保険には「高額療養費制度」という制度があります。
これは医療費が高くなっても個人が負担する金額は少額になるという制度です。国民健康保険に入っていないフリーターの方は、将来の万が一に備えるためにも国民健康保険に加入しましょう。
結婚できる可能性が低くなる(=社会性の欠如)
そもそも結婚したいかと思っているかどうかは別としてありますが、40代フリーターの独身割合はやはり高く、このまま年齢を重ねていくにつれて更に結婚できる可能性は低くなっていきます。
男性であればまだ可能性は女性と比べると少なくありませんが、それでもやはり年齢を理由に足切りされるのが結婚市場で、可能性が狭まっていくことに変わりはありません。
もし結婚したいという気持ちがあるのであれば、間違いなく正社員に就職することを最優先に取り組むべきでしょう。
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40代フリーターの就職支援制度
40代のフリーターを支える就職支援制度を紹介します。
ハローワークの職業訓練
ハローワークには職業訓練の講座があり、受講するとさまざまな技術や知識を身に着けることができます。
ただ、新型コロナウィルスの影響で休校している講座もあります(2021年7月末現在)。希望の講座が開講中かどうかについて事前にハローワークに問い合わせて確認しましょう。
職業訓練の期間は3~6ケ月程度のものがほとんどです。 パソコン、簿記、介護、医療事務などの能力を身に着けることができます。
35歳からのキャリアアップコーナー(就職氷河期世代支援窓口)
大阪労働局が設けているおおむね35歳以上の就職氷河期世代を対象にした支援窓口です。各種セミナーや求人紹介を受けることができます。
あなたが住んでいらっしゃる自治体でも就職氷河期世代向けの特設窓口があるかもしれません。各自治体に確認してみましょう。
民間の転職エージェント
民間の就職支援である転職エージェントはきめ細かいサポートが受けられるので活用しましょう。転職エージェントは、新型コロナ対策として電話での面談を受け付けているところも多い傾向にあります。
40代フリーターが就職を成功させる方法まとめ
今回お伝えしたように、40代フリーターからの正社員就活は自力で闇雲に進めても成功は難しいです。
年齢、キャリアの面で厳しい戦いであることを受け入れ、
「条件などのこだわりを捨て、人手不足な職種や業界にも目を向けること」
「若者に負けない熱意、未経験から頑張る素直さを持つこと」
「選考で落ちても諦めないこと」
上記が就職活動を勝ち抜く上でとても大切です。
40代で正社員にチャンレンジする方の参考となれば幸いです。
定職につかない40代は人間的に問題があるのかというと一概的にそうとも言えず、例えば親がお金持ちの家系であったり何か事業に挑戦して失敗してしまった人など何らかの事情を抱えて定職につかない40代の方も一定数います。
ただし嘘をつくことや所謂社会で上手くやって行くための処世術が上手ではないので人間関係で悩んだりぶつかったりすることが多く、会社で上手く立ち振る舞えない40代が多いのも事実です。
リストラや雇い止めなど会社の事情によって止むなく無職になってしまった方もいるでしょうから、今回紹介した再就職や転職する方法を参考にしながら、ぜひ諦めずに稼ぐための方法を模索し行動を続けて頂ければ幸いです。
定職につかない40代フリーターの就職Q&A
定職につかない40代フリーター男(無職)の末路は絶望?
定職につかない40代男(無職)の末路は、よほど変わりたいという強い意志がない限り絶望しかないでしょう。
そもそもなぜ40代という年齢で定職についていないのかという人間性も疑われますし、採用企業も20代や30代であればまだ許されるかもしれませんが、40代となると明らかにポテンシャルを見る意欲が削がれます。
資格や経験のある仕事であればまだ復帰できる可能性はありますが、完全未経験で正社員の仕事を探すとなると、今回紹介したように警備や介護、工場勤務やタクシー運転手などが現実的な路線となります。
定職につかない40代フリーター女性の末路は?
定職につかない40代フリーター女性の場合、正社員に就職できる可能性は限りなく低いので結婚をして旦那を見つけない場合かなり厳しいものとなるでしょう。
若い頃のような活力も年々削げてしまってくるでしょうから、早めに結婚相手を探すか定職につきやすい正社員の仕事を見つけなければ今後の行く末が悲惨な末路しか待っていません。
40代フリーターで実家暮らしは絶望しかない?
40代フリーターで実家暮らしは絶望しかありません。
例えばあなたがフリーランスや在宅ワーカーで月収30万円以上くらいを稼ぎ続けられているのであれば実家暮らしでも経費削減のために取る選択はアリです。
しかし何も仕事をしていなかったり、フリーターでアルバイトしかやってないような実家暮らし40代は実家暮らしの大学生と何ら変わりはありませんから、早めに何かしらの手を打たなければ行けません。
40代男性フリーターの独身割合はどれくらい?
日本のフリーターは総人口のおよそ1%の割合で存在し、40代における独身の割合は男性で3人に1人、女性で5人に1人程度です。
つまり、1億人の1%なので100万人ほどのフリーターに対して40代独身フリーターの具体的な割合は、男性の場合15万人ほど、女性の場合10万人ほどいる計算となります。
近年では結婚せずに独身のままいる人の割合も増えていますので、そこまで少なくないでしょう。
定職に付けない人の特徴や生き方のデメリットは?
そもそも定職に付けない人の特徴は、
☑️仕事に対してやる気の浮き沈みが激しい
☑️仕事の成果よりも目先の自分の感情に振り回されている
☑️他人の価値観を受け入れようとせず細かいことに妥協できない
上記の特徴があります。
あなたが芸術家か何かで自分の感情だけにフォーカスすることで仕事にプラスに働くのであれば問題ありませんが、大多数の方がそうではないので仕事においてはマイナスに働くことが多いです。
生き方としてのデメリットについては、やはり自分が何を成し遂げてきたのかという誇れる実績がないので自信がつかないというのが最大のデメリットと言えるでしょう。
40歳フリーターのアルバイト生活は楽しい?
40代フリーター・40歳フリーターのアルバイト生活は思っているよりも気楽で楽しんでいる人もいないわけではありません。
しかし社会的に見れば、40代フリーター・40歳フリーターを見る目は厳しく定職につかないヤバい人というレッテルを貼られるでしょうから、自分が楽しくてもいずれ行き詰まる時がきます。例えば結婚や老後ですね。
なので年齢を重ねてしまう前に、早めに今回お伝えした方法を実践して正社員への就職を成功させることを強くお勧めします。
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