ITコンサルタントとして働いていると、
- 「このままこの仕事を続けていていいのだろうか?」
- 「将来のことを考えると他の仕事を探すべきではないか?」
と悩むことがあるのではないでしょうか。
収入面では恵まれていることも多い職種ですが、その一方で、日常的にハードな働き方を求められ、ワークライフバランスを崩している人も珍しくありません。実際に、ITコンサルタントからの転職を検討している人が多いと言われています。
そこで、この記事ではITコンサルタントからの転職を検討している人に対し、現職の業務経験を活かして、どのような転職ができるかを解説します。また、転職先としておすすめできる職種や企業を具体的に紹介しています。
筆者である私自身も現職のITコンサルタントであり、この記事を書く上で転職エージェントや実際に転職を経験した人の話、自分の経験を基にしました。あなたの転職活動を成功させるために、ぜひご一読ください。
この記事の執筆者
Atsushi Furuta
東証一部上場の独立系SIerでSEとして約11年従事。
転職し外資系ソフトウェア会社でエンジニアとして約3年従事。TOEIC815点取得。海外出張多数。
外資系IT企業でITコンサルタントとして約10年従事。
【2023年9月7日最終更新】
目次
- ITコンサルタントから転職したい/辞めたい理由
- ITコンサルタントから転職するメリット/デメリット
- ITコンサルタントからの転職は後悔する?
- ITコンサルタントとして働くことで身につくスキル
- ITコンサルタントからの転職先おすすめ8選!セカンドキャリア
- ITコンサルタントからの転職先①:コンサルティングファーム・Sler
- ITコンサルタントからの転職先②:投資銀行
- ITコンサルタントからの転職先③:IT系のベンチャー企業
- ITコンサルタントからの転職先④:事業会社の情報処理部門
- ITコンサルタントからの転職先⑤:事業会社の社内SE
- ITコンサルタントからの転職先⑥:事業会社の経営企画室
- ITコンサルタントからの転職先⑦:ベンチャー企業の経営幹部
- ITコンサルタントからの転職先⑧:他分野のコンサルタント
- ITコンサルタントからの転職必勝のコツ3選
- ITコンサルタントから転職で面接時見られるポイント
- ITコンサルタントの将来性は?事業会社は失敗する?
- ITコンサルタントからの転職先をもっと探す方法
- ITコンサルタントの転職先に関するQ&A一覧
ITコンサルタントから転職したい/辞めたい理由
ITコンサルタントを辞めたい理由として、4つが挙げられます。
激務かつ長時間労働で身体的につらい
仕事のプレッシャーやストレスが大きく精神的につらい
ITスキルのアップグレード・自己研鑽を継続するのがつらい
クライアントに振り回される
順番に解説をして参ります。
激務かつ長時間労働で身体的につらい
ITコンサルタントの仕事はやりがいがある反面、ハードな働き方が求められます。
激務であり、長時間労働でもあります。ITコンサルタントはプロジェクトにアサインされた状態で業務を行うことになりますが、プロジェクト完了までの期間はあらかじめ決まっており、その期間内で多岐にわたる業務を計画通りにこなしていかなればなりません。
また、作業を進める中で見つかった課題については、クライアントやプロジェクトメンバーと協調しながら解決していくことになり、多くの時間を要します。
さらに、プロジェクトの納期やシステムのサービスインが近づくと、ますます仕事量が増える傾向にあるため、この状況で体調を崩すケースも少なくありません。
仕事のプレッシャーやストレスが大きく精神的につらい
担当するプロジェクトによっては、発注先であるクライアントの経営戦略を策定したり、クライアントの利害関係を調整しながら問題解決を進めることになります。
ITコンサルタントは大きな責任を背負うことになり、それによって大きなプレッシャーやストレスがかかることになります。
このような状況が続くと、休んでも疲労がなかなか取れず、精神的に疲弊してしまうケースが数多くあります。
キャリアアップできない、名ばかりの「ITコンサル」から抜け出したい
会社によっては、「ITコンサルタント」という職種を掲げながら、プログラマーやシステムエンジニアと同等の仕事しかやらせないというケースもあります。
システムの構想や開発計画・設計を行う上流フェーズを経験できずに、プログラム開発やテストといった下流フェーズばかりを担当していると、いつまでたってもITコンサルタントに必要なスキルを身につけることができません。
このような状況が状態化している場合には、キャリアアップの機会を見失ってしまうことになります。
ITスキルのアップグレード・自己研鑽を継続するのがつらい
ITコンサルタントを続けていくには、自己研鑽も重要になります。
IT業界は技術進化のスピードが速いため、そういった技術情報を収集し、常に向上心を持って自分のITスキルをアップグレードし続けていかなければなりません。
また、ビジネス書や自己啓発書にも目を通して、テクニカルスキルだけでなくヒューマスキルについても学び続けるという意欲が必要です。
これらのことを実施するには、業務時間だけではなく、プライベートの時間を割り当てなければなりません。
ITコンサルタントから転職するメリット/デメリット
ITコンサルタントから転職することによるメリット/デメリットとして、次のようなことが挙げられます。
転職するメリット
心身ともにハードな業務から解放されることで、ワークライフバランスが改善されます。業務時間だけでなく自己研鑽のための時間が少なくなることで、プライベートの時間を多く確保できるようになります。
ITコンサルタントの業務で身につけたスキルや経験は応用範囲が広く、新しいキャリアとなる他の職種においても活かすことができます。
裏付けるように、転職市場においてITコンサルタントの市場価値は高く、多くの企業において積極的に採用されています。他の職種に比べて、転職を検討する上で多くの選択肢を持つことができると言えるでしょう。
転職するデメリット
人間関係を一から作り直す必要があります。
ITコンサルタントの転職に限った話ではありませんが、新たな職場に溶け込み、同僚や上司からの信頼を得るといったプロセスを再度踏まなければなりません。
一方で、転職前において人間関係に問題を抱えていた人にとっては、その関係性をリセットできることはむしろメリットになるでしょう。
ITコンサルタントからの転職は後悔する?
ITコンサルタントからの転職は後悔すると言われていますが、転職を後悔する理由について3つに分けて解説します。
高収入であるから
ITコンサルタントの平均年収は約664万円と非常に高く、日本の平均年収は約461万円で約200万円以上高い事がわかります。
同様のIT業と比較しても、SEを含む一般のIT業は約400万前後となっており、給与水準が最も高いものになります。
例としてITコンサルタントで年収1,000万円に到達していた人が、異職種に転職後に600万〜700万円前後にダウンしてしまい後悔したケースもあります。
また自分の知識の向上や努力次第で昇給のチャンスも多く、しっかりと技術と経験を積めばITコンサルタントのマネジャーになり、さらなる昇給を得る事が出来ますので、働く人間にとって高収入は大きな魅力ですね。
高い目的意識をもって仕事出来るから
ITコンサルタントはIT業の中で最も収入も高い為、高学歴の人材も多く、周囲の人間が常に高い向上心と成長意欲を持ち合わせており、常に切磋琢磨していく事が出来る環境が整っていると言えます。
そうした自己研磨を続ける事によって、より高い目標も持つ事ができ、日々の充実感を得ることが出来ます。
このような話から激務が想像されていますが、現在はワークライフバランスも重視されている為、自身で仕事量を調整していくことで仕事との両立も出来ます。
問題解決によって得られる大きな達成感
ITコンサルタントの仕事は顧客が抱えるIT関連の問題を相談し、解決する事にあります。
自身で問題の原因を追及し、どの様にすれば顧客の満足のいく形に出来るのかを顧客と入念に打ち合わせを行います。
簡単な問題もありますが顧客によってはとても大きな問題に直面する事もありますし、大きな問題になれば工数が上昇し、時間も多くかかります。
そんな問題を解決し、顧客の満足した顔を見た時の達成感と充実感はこの仕事ならではのものだと思います。
ITコンサルタントとして働くことで身につくスキル
ITコンサルタントとして働いてきたことで、次のようなスキルが身についていることでしょう。
前述したように、ITコンサルタントで身につくスキルは、どの業界やポジションにおいても必要とされる汎用的なものであるため、あなたがどのような転職先を選んだとしても活かすことができます。
問題解決力
ITコンサルタントとして高度な課題の解決に取り組む経験を通じて、問題解決のためのスキルが培われていることが期待できます。
提案力
クライアントが抱える問題を発見し、その解決策を相手に分かりやすく伝えるといった経験を通じて、提案のためのスキルが備わっていることが期待できます。
コミュニケーションスキル
クライアントやプロジェクトメンバーといった、さまざまなステークホルダーと十分な意思の疎通を行うために、聞く/話す/読む/書くといったスキルが培われていることが期待できます。
マネジメント能力
上級コンサルタントの場合には、プロジェクトを管理する経験によって、チームを引っ張っていくためのマネジメント能力が備わっていることが期待できます。
ITコンサルタントからの転職先おすすめ8選!セカンドキャリア
ITコンサルタントで培ったスキルを活かせるおすすめの転職先について、ここからは8つに分けて紹介して参ります。
※⭐️5(難しい)〜1(優しい)の5段階でITコンサルタントからの転職おすすめ度を評価
コンサルティングファーム・Sler | |
投資銀行 | |
IT系のベンチャー企業 | |
事業会社の情報処理部門 | |
事業会社の社内SE | |
事業会社の経営企画室 | |
ベンチャー企業の経営幹部 | |
他分野のコンサルタント |
ITコンサルタントのキャリアパスは?
ITコンサルタントのキャリアパスとして、以下のようなキャリアパスが挙げられます。
→ITコンサルタントとしてのキャリアは、多くの場合、大手コンサルティングファームで始まります。
ビッグファームの中でも、マッキンゼー、BCG、ベイン、デロイト、PWC、アクセンチュアなどが有名です。
☑️専門領域の選択
→入社後、専門領域を選択することができます。
戦略的なビジネスコンサルティング、システムインテグレーション、ITアウトソーシングなど様々な分野を自分の能力や興味に応じて、選択することができます。
☑️プロジェクトへの参加
→選択した専門領域に応じて、プロジェクトに参加します。
クライアントのビジネスに関する問題に取り組むための調査、分析、提言、実装などを行うことが多いです。
☑️プロジェクトマネージャーへの昇進
→プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進捗管理、顧客との折衝、プロジェクトチームのマネジメントなどを行います。
経験や能力に応じて、プロジェクトマネージャーに昇進することができます。
☑️パートナーへの昇進
→キャリアの上位に進むには、パートナーに昇進する必要があります。
パートナーは、ビジネスの戦略的なアドバイスを行う上級コンサルタントで、プロジェクトの戦略、人員配置、売上管理、新規ビジネスの開拓などを行います。
☑️経営陣への就任
→パートナーとして活躍した後、経営陣の一員として企業を牽引することもできます。
経営陣に就任するには、業績や人脈、リーダーシップ力などが必要です。
それぞれ順番に解説して参ります。
ITコンサルタントからの転職先①:コンサルティングファーム・Sler
現在の社会ではITコンサルタントが不足していると言われていますが、そんな中コンサルティングファーム・Slerで働いてきた経験を活かして同業他社に転職する事が多くなっています。
ではなぜITコンサルタントは同業他社に転職するのでしょうか?ITコンサルタントは様々な問題やケースを解決する事によって日々成長していきます。
その為「もっと様々なプロジェクトを経験したい」と国内のコンサルティングファームから外資系のコンサルティングファームへの転職でよりグローバルな働き方をするために同業他社に転職します。
同業での転職になる為、今までの経験してきたプロジェクトやITコンサルタントに求められる、論理的思考「ロジカルシンキング」のスキルが必要になってきます。
論理的思考とは、顧客の問題解決を求められる、ITコンサルタントには中心的な能力で論点を整理し、自身の頭の中で困難な問題を理解し、解決することが出来る能力です。
問題点を正確に理解し、最短ルートで素早い問題解決を求められる為、共通して役に立つでしょう。
代表的な2社は以下となります。
アクセンチュア
世界最大級の規模があり、自社内SEを有しており、最先端技術を研究開発する施設がある。IT業界の中ではトップクラスの人材が集まる為、競い合える環境にある。
デロイトトーマツコンサルティング
日本におけるマネジメントコンサルティングのリーディングファームの一つ。自社にITコンサル領域の部隊をもっており、最上流のCIOやCXOへIT及びビジネスに関するアドバイザーとして幅広い提案を行っている。
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ITコンサルタントからの転職先②:投資銀行
IT業から銀行家?と思う方もいる事でしょうが、実はコンサルと投資銀行は共通する事も多く、近年ではITコンサルタントの様に海外と取引することが出来る語学力がある人材が求められています。
投資銀行では積極的なポテンシャル採用が多くなっているため、コンサルを経験した後に投資銀行へ転職することはキャリアパスとされています。
転職がオススメな理由としては、外資系のコンサルティングファームよりも高い給与水準になっており、企業戦略を大きく推進するM&Aに携わることが出来るのも大きな魅力になっているからです。
投資銀行ではクライアントに対する交渉が必要になりますので顧客と向き合い培ってきたコミュニケーション能力が十分に発揮出来るでしょう。
ロジカルサインキングや提案力が必要になってくる為、ITコンサルタントとして行ってきた経験やマクロな視点が役に立ちます。
共通して問題点が急に出てくることや変化する中で臨機応変に迅速な対応が求められます。
代表的な2社は以下となります。
モルガンスタンレー
三菱の投資銀行部門です。ビジネス規模が多く年齢や性別が関係なく自身の能力次第で勝負することが出来る。
野村証券
努力が報われる社風になっており、自身のやる気が身を結びます。従業員も非常に多い為、周囲の人間と切磋琢磨して自己成長することも出来る。
ITコンサルタントから投資銀行への転職理由例文
ITコンサルタントとして培った技術的な背景と問題解決能力を活かし、投資銀行の業界で更なるビジネスの複雑性とダイナミズムに挑戦したいと考えています。
投資銀行業界ではITの知見を活かしつつ、金融市場の洞察と戦略的な判断力を高める新たなキャリアパスを探求できると確信しています。
ITコンサルタントからの転職先③:IT系のベンチャー企業
IT業界ベンチャー企業の特徴として若い経営者が非常に多い為、総合系や戦略系ファーム出身の物が多い傾向にあります。
その為幅広い業務経験があり、論理的思考を持ち合わせており、問題解決能力が高い人材を求める傾向があり、問題解決が本業であるITコンサルタントは市場価値が上昇しています。
グローバルな働き方をする企業では語学力がある場合はさらに価値が上がりますので、ベンチャーはコンサル経験を経て、企業のリスクまでは背負いたくないと思っている方に非常にオススメです。
また若手であっても自身の経験や努力次第では、経営陣への参加も叶いやすい傾向にあり、社会問題に立ち向かい解決出来る事業に主体的な参加を行う事が出来ます。
ベンチャー企業は日々状況が変化していく事が多く、変化する環境の中で迅速な対応が必要になり対応によっては取り返しがつかない状況に陥る可能性があるため、ITコンサルとしての問題解決の能力を活用する事が出来ます。
代表的な2社は以下となります。
株式会社メルカリ
メルカリは「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションに掲げているITベンチャーです。
人への投資に力を入れており、年収が高くなる傾向にあり、実力や実績があれば即評価につながるのでモチベーションの維持がしやすくなっています。
Freee株式会社
Freee株式会社は会計ソフトを中心とした自社サービスを提供するSaas企業です。
学歴や年齢よりも、ポテンシャル、自社の経営理念にマッチしているかが採用の中心になっており、社内のカフェスペースや書籍無料など、自由な社風でパフォーマンスの発揮がしやすい環境が整っている。
ITコンサルタントからIT系のベンチャー企業への転職理由例文
ITコンサルタントとしての経験を活かし、IT系ベンチャー企業で技術革新と直接的な事業成長を手がける新たなチャンスを追求したいと考えています。
ベンチャーのアジャイルで創造的な環境では、私の技術的背景と戦略的思考力がさらに磨かれ実効性の高いソリューションを生み出せると信じています。
ITコンサルタントからの転職先④:事業会社の情報処理部門
実は事業会社への転職はITコンサルタントの転職先として最も多くなっていて、一般的な部署としては情報処理部門が多くなっています。
業界としては総合系や戦略系ファーム出身者などで、投資先企業への経営戦力等を推進出来る人材が求められる傾向にあり、グローバルに展開する事を考え、語学力を身に着けており国際的に活躍出来る人材が求められています。
事業会社によっては世界的に展開している大企業の重要な意思決定に携わることができる点では大きなやりがいを感じる事が出来ますし、そのためには分析能力やリサーチ能力も必要になってきます。
問題点など側面からも情報を収集し、正確な情報をリサーチする必要があるため、コンサルで身に着けたコミュニケーション能力は事業会社でも発揮する場面も多く、プレゼン等を行う際には培ってきた資料作成の能力が役に立ちます。
自身で提案した事で方針が決まった時には大きな達成感とやりがいを感じる筈です。
ITコンサルタントから情報処理部門への転職理由例文
ITコンサルタントとしての知見を基に、事業会社の情報処理部門で直接的なIT戦略策定と実施を行いたいと考えています。
一企業の中で長期間にわたるIT戦略の実行と進化を見届けることで、事業の成長と効率性の向上に寄与できると確信しています。
ITコンサルタントからの転職先⑤:事業会社の社内SE
転職おすすめ度:
ワークライフバランスを重視し、ゆったりとした働き方を目指す場合に、転職先としておすすめできるのは、事業会社の社内システムエンジニアです。
つまり、ITコンサルタント時代にクライアントとして注文を受けていた部署である「情報システム部門」で働くことになります。
現職であるITコンサルタントと同じようなプロジェクトに従事することになるため、現職で培った経験・スキルをそのまま活かすことができるでしょう。
事業会社の場合には、コンサルティングファームと異なり、導入したシステムの運用を継続的に担当することができるため、自分の専門性を高めることに繋がります。こういった働き方を志向するのであれば、転職理由とすることができます。
また、業種を自由に選ぶことができるため、将来性のある業界に転職することが可能です。
2022年現在であれば、例えば、ヘルスケアやワクチン関連の事業に取り組んでいる「医療業界」が候補先の一つとなるでしょう。
武田薬品工業株式会社
大塚ホールディングス株式会社
ITコンサルタントから事業会社社内SEへの転職理由例文
ITコンサルタントとして得た技術的専門知識とプロジェクト管理スキルを利用して、社内SEとして企業のコアビジネスの効率と革新を向上させる役割を果たしたいと考えています。
社内SEとしての役割では、ビジネス要件とITソリューションの間の架け橋となり、企業の長期的な成功への道筋を築く機会が増えると考えています。
ITコンサルタントからの転職先⑥:事業会社の経営企画室
転職先おすすめ度:
ITコンサルタントとしてIT戦略策定を経験している場合には、事業会社の経営企画室も有力な転職先となります。
IT戦略策定を行う際には、そのクライアントの経営目標の達成と事業戦略の最適化の両方を実現できるように注力しますが、経験・スキルを持ち合わせている場合には、事業会社の経営企画室で、充分に業務をこなすことができるでしょう。
同様に、ITコンサルタントとしてデータ解析基盤やBIツールの導入案件を経験している場合にも、データドリブンの知識を活かすことができます。
こういった業務で自分の専門性を高めることを転職理由とすることもできるでしょう。
ソフトバンク株式会社
楽天グループ株式会社
ITコンサルタントから事業会社経営企画室への転職理由例文
ITコンサルタントとして培った複雑な問題解決スキルと戦略的思考力を活かし、事業会社の経営企画室で組織全体の成長と革新を推進する役割を担いたいと考えています。
事業会社経営企画室のポジションはITとビジネス戦略を緊密に結びつけ、企業価値を更に高める実践的なアプローチへと道を開く貴重な機会だと捉えています。
ITコンサルタントからの転職先⑦:ベンチャー企業の経営幹部
転職先おすすめ度:
上流フェーズから下流フェーズまでITシステム全体を把握することで、スキルアップをはかりたい場合の転職先としては、ベンチャー企業も有力な候補となるでしょう。
ベンチャー企業の経営幹部であれば、自分の裁量権が大きく、主体的に事業に取り込むことができます。
その際に、ITコンサルタントで培った問題解決力やマネジメント能力が役立つことは言うまでもありません。
クライアントの経営戦略を策定するといった業務経験を持っている場合にも、問題解決力やマネジメント能力をそのまま活かすことができます。
ベンチャー企業において、主体的に行動することやさまざまな業務に挑戦することを通して自分の成長に繋げられるのは大きな魅力であり、転職理由となることもあります。
ITコンサルタントからの転職先⑧:他分野のコンサルタント
転職先おすすめ度:
ハードな仕事が辛くない場合には、転職先として他分野のコンサルタントをおすすめできます。具体的には、以下のような専門分野が挙げられます。
❖ IT投資の方向性を決める「システムグランドデザイン」のコンサルティング
❖ 店舗業務の効率化などをはかる「オペレーション業務改善」のコンサルティング
❖ 中長期的に新たな収益柱となる事業を立ち上げる「新規事業立案」のコンサルティング
❖ 経営基盤を安定させる成長戦略である「M&A戦略」のコンサルティング
このような分野の中から自分の能力にあったものを選ぶのがよいでしょう。
ITコンサルタントがIT技術を利用してクライアントの抱える課題の解決を行うのに対して、例えば戦略コンサルタントの場合には、経営戦略に特化した仕事を担当することになります。
転職を目指すのであれば、これまでの経験やスキルをもとに各分野のコンサルタントとして活躍できることを、志望先の採用担当者にしっかりとアピールする必要があります。
ITコンサルタントからの転職必勝のコツ3選
ITコンサルタントからの転職にあたって、必勝のコツ3選をご紹介しましょう。
転職とは、あなたが抱えている仕事についての課題を解決するための手段という観点で考えれば、ITコンサルタントが業務で実施する「問題解決」と何ら変わることがありません。
業務で培った経験やスキルを、転職活動にもそのまま活かすために、具体的には以下のようなステップを取ることをおすすめします。
転職の理由や目的の明確化
新しい職種や業界、企業を目指そうとしている理由や転職先で実現したことを、まずは明確化しましょう。
転職先に求めている条件およびその優先順位について、なるべく具体的にリストアップしましょう。
これらを明確化しないことには、転職によって問題を解決することはできません。
自己分析
自分の経験やスキルについて、しっかり棚卸しを行いましょう。
自分の強みを明確にすることで、志望する職種や業界、企業に対して自分がどういった形で貢献できるかを把握します。
自分の強みや貢献ポイントを志望先に対してきちんとアピールできるようにします。
自分の弱みや苦手な仕事についても、あわせて確認しておくとよいでしょう。弱みは強みの裏返しでもあります。
前向きに受け止めることで、自分の弱みを客観的に分析し、「今後どのように改善していけるか」を検討することが大切です。
企業研究
自己分析を行った結果をもとに、企業研究を行いましょう。
「自分の志望することが転職先でできるか?」「転職の目的を達成できるか?」を見極めることで、自分の志望条件をみたす企業を見つけることができます。
自分の強みが志望先の企業でどのように活かせるかどうかを見極めることで、採用される確率を高められます。
ITコンサルタントから転職で面接時見られるポイント
ITコンサルタントからの転職において、面接時に見られるポイントは以下のようなものが挙げられます。
- ITコンサルタントにおける実績や知識
- 問題解決力やコミュニケーション能力
- プロジェクトマネジメントの経験
- チームワークやリーダーシップの能力
順番に解説して行きます。
ITコンサルタントにおける実績や知識
ITコンサルタントからの転職では、IT業界における実績や知識がまず求められます。
面接官は候補者が過去にどのようなプロジェクトに携わっていたか、どのような知識やスキルを持っているかを知りたいと考えることがあります。
AIなど最新の技術やトレンドについても知識を持っていることが望ましいです。
問題解決力やコミュニケーション能力
ITコンサルタントは、お客様の問題を解決することが求められる職種のため、面接官は候補者がどのように問題解決に取り組んできたか、コミュニケーション能力が高いかどうかを見ることがあります。
転職希望者が過去にどのようにお客様とコミュニケーションをとり、問題解決に取り組んだかを具体的かつ分かりやすく伝えることが重要です。
プロジェクトマネジメントの経験
ITコンサルタントはプロジェクトマネジメントの経験が求められる職種です。
面接官は候補者がどのようにプロジェクトマネジメントに取り組んできたか、どのような成果を上げたかを知りたいと考えることがあります。
転職希望者は、自分がどのような役割を果たしてきたか、チームをどのようにマネジメントしてきたかを具体的に伝えることが重要です。
チームワークやリーダーシップの能力
ITコンサルタントは、複数のチームメンバーと協力してプロジェクトに取り組むことが多い職種です。
そのため、面接官は転職希望者がどのようにチームワークを発揮してきたか、リーダーシップの能力があるかどうかを見ることがあります。
転職希望者は、自分自身のリーダーシップスタイルや、過去にどのようにチームワークを発揮したかを言語化できるように、転職エージェントなどを活用して準備しておきましょう。
ITコンサルタントの将来性は?事業会社は失敗する?
ITコンサルタントから転職しようか迷われている方に向けて、ITコンサルタントの将来性や事業会社は失敗するのか解説をして参ります。
ITコンサルタントの将来性は?
ITコンサルタントの需要は年々上昇しており、将来性は非常に高いと考えられています。
DX化推進によって時代のデジタル化が進み、ITは人々に浸透してきたと言えます。しかし企業では完全なITになりきれていない業界も沢山あります。
今後はその様な企業もどんどん提携していくことが予想されますし、多くの企業でITコンサルタント事業を強化する傾向が強くなっている事から必然的に今後の需要が高まってくことがわかります。
ITコンサルタントのキャリアプラン/キャリアパスは?
ITコンサルタントから転職せずにキャリアアップする場合、キャリアプラン・キャリアパスとしては以下のようになります。
- 初級段階 (1-3年目):基本的なITの知識と技術を学び小規模なプロジェクトに参加し、現場の経験を積みます
- 中級段階 (3-5年目):特定の分野(例:データ分析、クラウドコンピューティングなど)において専門知識を深めクライアントと効果的にコミュニケーションをとる技術を磨きます
- 上級段階 (5-10年目):大規模プロジェクトの管理やリーダーシップの役割を担いIT戦略の策定やビジネス変革の支援を行う能力を磨きます
- リーダーシップ段階 (10年以上):経営陣と協力して企業の方向性や戦略を定義し若手コンサルタントの育成や指導を行います
上記キャリアプラン・キャリアパスの他にも、独立コンサルタントとして独立して専門的なコンサルティングサービスを提供したり、新しいテクノロジー分野(例:AI、ブロックチェーンなど)に特化した専門コンサルタントもあります。
事業会社への転職が失敗する理由
事業会社への転職が失敗する理由は以下2つです。
全員が活躍出来るわけではない
ポストITコンサルへの転職は非常に多くなってきていますが、転職すれば活躍というわけではありません。
日々の情報収集や状況の把握や理解を怠った事を言えば、現場目線とは違い現実的では無く反感を買う可能性もあります。
経営層にも認めてもらう事が出来ずに、事業計画は実現することなく、日の目を見ることがないまま経営計画とは関係のない部署に移動してしまった例もあります。
そのため転職してからが勝負という思いを持ち、慢心することなく成長し続けることが必要になるでしょう。
周りがついてこなくなる
ITコンサルタントは論理的に正確でまとまりのある情報を集める事が非常に優秀ですが、事業会社においては必ずしもその能力が必要とは限りません。
事業会社はコンサルティングファームよりも多様なバックグラウンドから入社してきている方がいますので、考え方や進め方、専門分野などが大きく異なります。
情報収集一つにしてもやり方は異なりますので自分のやり方で通してしまう方もいる様で、周囲からの信頼を無くしてしまいますので、冷静に周囲の状況を見極めて、適用していく必要があります。
ITコンサルタントからの転職先をもっと探す方法
ITコンサルタントからの転職先をもっと探す方法としては、転職エージェントの活用が最もおすすめです。
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ITコンサルタントの転職先に関するQ&A一覧
ITコンサル出身者は転職しやすい?
ITコンサルタントは企業のビジネス課題の解決を支援する専門家として活躍し、ITコンサルティングの経験は非常に貴重なものとなるため、幅広い業界や職種で転職することができます。
例えば、企業の内部情報システム部門や、ITベンダー企業でのコンサルティング業務、ITプロジェクトマネージャーなど、さまざまな職種に転職することができますし、経営コンサルタントとしても活躍することができます。
ただし、転職にあたっては、自分自身が何をしたいのか、どのようなキャリアパスを描いているのかを明確にしておくことが重要です。
企業側もITコンサルタント出身者の専門性やビジネススキルを高く評価している傾向があり、転職市場での競争は激しくなる傾向があるため、自分自身の強みやアピールポイントをしっかりと持ちアピールできるように努めることが重要です。
人事コンサル出身者の転職先は?
人事コンサル出身者は、幅広い業界や職種で転職することができます。具体的には、以下のような転職先が考えられます。
→人事コンサルティングでは、採用、評価、人事戦略の策定など、人事に関する業務を幅広く扱っているため、人事部門での採用や人事戦略の策定などの業務に従事することができます。
☑️教育・研修
→人事コンサルティングでは、企業内での研修やトレーニングの設計、運営も担当することがあるため、教育・研修業界での転職も考えられます。
☑️経営コンサルタント
→人事コンサルタントは人材に関する知識やスキルを持ち、企業の戦略に貢献することができるため、経営コンサルタントとしての転職も考えられます。
☑️人材ビジネス
→人事コンサルティングと同様に、人材に関するビジネスを行う企業での転職も考えられます。例えば、人材紹介会社や人材育成サービス企業などです。
☑️フリーランス・独立
→人事コンサルタントとしてのスキルやネットワークを活かし、フリーランスとして独立することもできますし、自分自身が起業することも考えられます。
ITコンサルから50代でも転職できる?
ITコンサルタント出身者が50代で転職することは可能ですが、若年層に比べて転職には一定のハードルがあると言えます。
具体的なポイントとしては、以下が挙げられます。
50代での転職市場は、若年層と比較して競争が激しいと言えます。特にIT業界は技術が急速に進化しているため、最新技術やツールの知識が求められることが多く、その分野での経験やスキルが求められる場合があります。
✅経験やスキルをアピールする必要がある
50代での転職では、これまでの経験やスキルをアピールすることが大切です。過去のプロジェクト実績や顧客への提案内容、チームのマネジメントなど、実績や成果を明確に伝えることが求められます。
✅新しい分野へのチャレンジも必要
50代での転職では、新しい分野へのチャレンジも必要となることがあります。IT業界では、新しい技術やプロセスが短期間で開発されるため、これらに追随することが求められることがあります。また、新しい業界や職種に挑戦することで、これまでのスキルや経験を生かして新たな価値を提供できる可能性もあります。
✅転職エージェントの活用も有効
50代での転職では、転職エージェントの活用も有効です。転職エージェントは、求人情報を収集したり、自分自身のスキルや経験に合った求人案件を紹介してくれることがあります。
以上のように、50代でのITコンサルタント出身者の転職は可能ですが、自分自身の強みを明確にし、新しい領域への挑戦を成功させて頂ければ幸いです。
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