27歳で2回目、3回目の転職をしても良いのか悩んでいませんか？
転職市場の実情とキャリアアドバイザーとしての経験から、転職回数が増えることで転職活動へ与える影響と、転職回数が多くても転職を成功させられるポイントをご紹介します。
転職することが普通と考えられるようになった現代では、20代後半で複数回の転職を経験することは決して珍しいことではありません。
27歳で2回、3回と転職を重ねることは不利にならなのか？世間からはどう見られるのか？気になる方はぜひご参考下さい。
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最終編集日.2023年2月2日
目次
27歳の平均転職回数！転職しやすい？
27歳の平均転職回数は他の世代と比べてどのくらいなのか、まずは最新の調査結果を元にご説明します。
※2021年1月～6月までに新規会員登録を行ったdodaの会員データ調査結果より
20代では76％の人が転職経験無し、転職経験のある24％のうち16％が1回、2回以上の転職経験がある人は全体の8％になります。
20代の平均転職回数を回数別に見ると以下のイメージです。
20代では約9割が転職回数0〜1回までで、2回、3回以上の転職回数は1割にも満たないことが分かります。
世代が上がるごとに転職回数は上がりますが、20代では転職経験が無い人が過半数、あっても1回という人がほとんどで、2回目・3回目になると「多い」と見られることが分かると思います。
ただし、転職を成功させている人のうち20代の割合が多いのも事実で、特に25歳〜29歳の転職成功者割合は全世代の中でも最も多く、まさに"転職適齢期"であるとも言えます。
30代でガクッと転職成功確率が落ちているのは、やはり採用企業が一気に経験スキルを即戦力として判断し始めるからであり、逆に20代はポテンシャルを評価される分転職しやすい年齢であることが分かりますね。
27歳の転職は年収アップしやすい年齢
もう一つ27歳が転職しやすい年齢であることを裏付ける根拠として、年齢別の転職時年収アップ成功割合のグラフを見て頂くと、最も年収アップに成功しているのは27歳・28歳・29歳という結果です。
27歳〜29歳でキャリアアップを成功させている人が多い理由は、経験スキルを活かした即戦力転職を成功させている人たちで、異業種のような未経験領域ではなく、同業種・同職種の場合に給料を上げることができています。
27歳で転職回数「2回目」は多すぎる？
大手転職エージェントdodaが行った調査によると、転職回数0回の転職成功率を100％とした場合、転職回数1回経験者（これから2回目）の成功率は97.5％。
つまり、2回目の転職による影響はほぼ「ない」と言えます。
▼2回目の転職まではギリギリセーフ
私がキャリアアドバイザーとして働いていた時も「1回の転職経験までは問題ない」と考えている企業がほとんどで、書類選考や面接に影響が出ることはありませんでした。
理由としては様々な理由がありますが、最近は若いうちに転職する20代も増えているため「27歳ともなれば1回位転職しているのが普通」と企業の人事採用担当者がそこまで重視していないことが挙げられます。
よって、転職活動は「1回目」の転職とさほど変わらずに行うことができます。
ただし、転職理由については、1回目の転職よりも深く聞かれる可能性が高いので、職場環境・待遇などもう一度整理して選考に臨んだ方が良いですね。
関連：【27歳の転職】未経験職種へのスキルなし転職可能？資格なしでいける？
2回目の転職活動となると「次こそは長く働きたい」と考えて転職活動を行う人が多いと思いますので、企業選びは1回目以上に慎重に行うように気を付けましょう。
前述した通り、20代で2回目の転職はギリギリセーフということはすなわち、2回目の転職で失敗すると3回目の転職成功率はグッと下がるのでかなり致命的と言えます。
何が何でも次の職場選びを失敗する訳には行きませんので、転職先を選ぶ際には、
・転職エージェント
・転職サイト
・転職スカウトサイト
・転職口コミサイト
・友人、知人の紹介
あらゆる手段を使って徹底的に情報収集や調査を行うことをおすすめします。
中でも転職エージェントに関しては、キャリアアドバイザーしか知らない企業の内部事情(社風や年収実態など)を豊富に持っているので、時間と労を惜しまずにできるだけ利用して調査した方が良いです。
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27歳で転職回数「3回目」は多すぎる？
同じく大手転職エージェントdodaが行った調査の結果、転職回数2回経験者（これから3回目）の転職成功率は46.6％と半減することが分かりました。
実際に人事採用担当者に取ったアンケートを見ても、「転職回数3回目の応募者から回数を懸念する」と考える割合が圧倒的に多いというデータも出ています。
2回目と3回目ではこれだけ大きな差が出てしまうのです。
3回目の転職が不利になる理由としては、
「入社後の離職への懸念」
「スキル不足への懸念」
上記が2回目の転職よりも3回目の転職者の方が一気に上がることが考えられます。
他の理由として「20代のうちに2回も既に転職を繰り返しているということは、また入社してもすぐに辞めてしまうのではないか？」と短期離職を懸念する理由も勿論あります。
関連：転職の書類選考が通らない理由と対処法！通過率と結果連絡までの期間は？
ただしそれでも約50%は3回目の転職を成功させているという結果もある通り、3回既に転職を行っていたとしても採用される可能性は充分あります。
これは意外なデータなのですが、実際に採用した人材の中でも、3回既に転職を行っている人は最も多いという結果も出ているくらいなんです。
3回既に転職経験があっても、転職理由に一貫性があれば、むしろ採用担当者からの評価は高く、充分転職の選択肢はあることがわかりますね。
転職理由に一貫性がないと不安な方は、転職エージェントを活用することで今までの転職の軸を棚卸しする手伝いを行ってくれるので、ぜひ利用をお勧めします。
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27歳で2回目・3回目の転職成功ポイント
コストを掛けて採用する以上、企業の採用担当者は「よりスキルがあり、長く働いてくれる人を採用したい」と考えるのは当然のことですよね。
しかし、それよりも27歳で経験を積んだ中途採用者に一番に求められるもの、重視される点は「実務経験」です。
ですので転職経験が2回以上ある場合は、理解を得られる転職理由と共に実務経験の豊富さを的確に伝えることで、採用担当者の懸念を払拭し3回目の転職成功率を上げることができるでしょう。
たとえば実務経験を活かした転職理由は、以下のような形です。
前職では携帯電話販売で接客を行っておりました。
今回は御社の営業事務の求人を拝見し、これまでの接客で培ったお客様へのサポート経験を活かして貢献したいと考えています。
2回、3回と転職経験を重ねると一気に転職活動に不利な影響が出てしまいますので、「もう一度転職したい」と思った理由や転職の軸を明確に整理し、自分の実務経験を棚卸しして在職中に落ち着いて転職活動を行うことをおすすめします。
転職の軸を明確に定めるポイントは「とにかく一貫性を持たせてブレていない」と誰もが聞いて納得する明確な転職の軸を作るのが成功のポイントです。
転職の軸が明確であればあるほど、書類選考や面接の通過率は上がります。
説得力のある転職理由を職務経歴書や面接で採用担当者にアピールするためには、一本の筋が通った明確なキャリアをしっかりと作り込む必要があります。
自分のキャリアを実現するために2回、3回と転職回数を増やさざるを得なかったという理由をきちんと伝えることができれば、転職回数が多かったことを納得してもらいやすいんですね。
キャリアを逆算して仕事をしてきた人は自分自身でこれまでの職歴を棚卸しすることができますが、そうでない人の方が多いと思いますので、そういった人は転職エージェントを活用してこれまでのキャリアを棚卸ししてもらうことをおすすめします。
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27歳での転職は絶好のタイミング
27歳という年齢での転職は経験とポテンシャルが期待できるため、採用担当者には非常にウケの良い転職活動を行うには一番適している年齢だと言えます。
転職市場において20代前半では経験不足と考えられ、30代以上はマネジメント経験が求められることが増えてきますので、その間の27歳という年齢は採用側としてはバランスの取れた扱いやすい年齢と考えられているのです。
これ以上年齢が上がると転職のハードルは一気に上がることになりますので、既に1回以上の転職経験がある人にとっては27歳で転職しておくことが入りたい企業に採用されやすい最後のタイミングとも言えます。
27歳の2回目、3回目の転職を成功させるためには実務経験を活かすことと前述しましたが、未経験分野への転職を成功させる選択肢は可能です。
27歳で未経験転職を成功させる条件としては、
✅未経験でも採用されやすい業界・職種を選ぶ
✅未経験でもポテンシャルがある志望動機を作る
上記2つを重視して転職活動を行うことが成功のポイントです(※ただし、年収が下がる可能性があります)。
27歳で未経験の転職を成功させたい人は「【27歳の転職】未経験職種への転職は可能？資格なしNG？」でより明確な条件た具体的な選択肢を解説しているので、併せてご参考頂けたら幸いです。
【27歳の転職】未経験職種への転職は可能？資格なしNG？
27歳で2回目・3回目の転職を失敗しない方法
既に何度か紹介していますが、27歳で2回目・3回目の転職を失敗しないためには、転職エージェント(転職サイト)の活用は不可欠です。
転職エージェントしか持ち得ない鮮度の高い情報を聞き出すことで、転職サイトや口コミサイトにはない企業の本当の実態を知ることができるからですね。
27歳の転職に定評のあるおすすめ転職エージェント(転職サイト)を2社紹介します。
dodaエージェント
dodaエージェントも20代後半の転職に強い転職エージェントで、特に条件である年収アップ率に定評のある転職エージェント(転職サイト)です。
高い年収アップ率を実現させている理由としては、業界や職種ごとに細かくキャリアアドバイザーの担当が分かれているため、その領域専門の立場から条件の良い適性の求人を紹介してもらえることが挙げられます。
IT・WEB/営業/ものづくり/販売・サービス/事務/管理部門/企画職と職種別にまで分けられているエージェントは、他を見渡してもなかなかないサービスです。
面談場所も全国にあり、対象エリアは北は北海道〜南は沖縄まで全国地域で求人を紹介してもらえますし、現在は新型コロナウイルスの影響で電話面談やオンライン面談中心ですが、大いに利用する価値のあるサービスです。
27歳転職実績No.1のdoda
✅27歳転職者の利用満足度No.1
✅全国の求人数約270,000件(※業界1位)
✅プレミアムオファーで書類選考免除
マイナビエージェント
マイナビエージェントは20代の転職にめっぽう強い転職エージェントで、20代の転職支援を専門としているサービスと言っても過言ではありません。
マイナビグループを活かした営業活動により、業種・職種共に全ての分野の求人に対応しているため、転職希望者のニーズに沿った条件の良い会社の選択肢を紹介してもらえるサービスです。
特にやはり広告・IT・WEB・メーカー系の企業求人に関しては営業系、技術エンジニア系いずれの求人も豊富に取り扱っているので、まず27歳で転職を検討している場合おすすめしたいサービス(転職サイト)です。
面談場所は東京・大阪・名古屋・福岡・札幌と全国的に展開しているので、地方で転職を検討している場合もしっかりと求人を紹介してもらったりサービスを受けることができるでしょう。
27歳転職実績No.2のマイナビ
✅20代後半転職実績No.1
✅20代の求人数約5万件(※業界2位)
✅書類選考通過率驚異の40~50%超
ぜひdodaかマイナビエージェントのいずれか、あるいはどちらのサービスも活用して、次こそは長く働き続けられる条件の良い職場への転職を成功させましょう！
27歳で2回目・3回目の転職に関するQ&A一覧
27歳で異業種に転職する際のおすすめは？
27歳で異業種に転職したいと考えている場合、おすすめの転職先異業種は、
✅IT・Web業界
✅人材業界
✅不動産業界
✅介護業界
✅メーカー
✅商社
…etc
上記業種であれば比較的未経験者OKの求人が営業・事務・バックオフィス・エンジニアなどどの職種でも求人が出ていますので転職しやすいです。
逆に異業種に転職しづらいおすすめしない業界は、
☑️金融業界
☑️医療業界
☑️コンサル業界
…etc
上記の職種に関しては、未経験者OKの求人が少なく異業種転職はしづらいですので避けた方が良いでしょう。
27歳スキルなしで4回目の転職は遅い？
27歳スキルなしで4回目の転職は厳しく遅いのが現状です。
27歳で4回目の転職を成功できるのは、経験スキルさえあれば転職しやすいITエンジニア・施工管理など専門性の高い職種か、看護師・薬剤師など資格保持者でなければ転職難易度はかなり高いでしょう。
前職で誇れる実績を出しているか、余程転職しなければならない転職理由がない限り、27歳の段階で4回目の転職を成功させるのは至難の業と言えます。
27歳女性の転職でおすすめの資格は？
27歳女性の転職で取っておくと役に立つおすすめの資格は、
☑️秘書検定
☑️登録販売者
☑️医療事務
☑️衛生管理者
☑️調理師
☑️TOEIC
☑️介護職員初任者
…etc
上記が挙げられます。
ただし資格はあくまでも＋αであって、あくまでも一番重要なのは「転職理由」と「経験スキル」のアピールなので、必ずdodaのような大手転職エージェントで事前に対策を練って選考に臨みましょう。
