小売・サービス業の転職

携帯ショップ店員は大変できつい?年収や給料は?離職率も

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あなたはこのように考えたことはありませんか?

「未経験可能と携帯ショップ店員募集しているけど、実際どうなの?」
「携帯ショップって何となく難しそう」
「将来性あるの?」

携帯ショップへの転職を考えたが、一歩踏み出すことをためらう方は多いと思います。

この記事を読むことで、携帯ショップの内部事情がわかり、知識として持っているだけで転職のお役にたてる内容になっています。

結論からいうと、携帯ショップ店員はきついです。

「それは知ってるからいいや」と、ここで記事を閉じるのをお待ちください。

私は12年間、携帯社員に特化した転職エージェントで務めています。
延べ5,000名を超える転職相談や、携帯ショップ入社後の社員に最前線で携わっているからこそお伝えできることがあります。

より現場に近い、生の声をあなたにお届けできると考えています。

前半では携帯ショップ店員の実情を、後半では携帯ショップ店員の将来について忖度なく解説しますので、じっくりお読みください。

携帯ショップの志望動機例文を携帯販売員が解説【未経験】

最終編集日.2022年12月29日

携帯ショップ店員は大変できつい理由

携帯ショップ店員は大変できつい理由

携帯ショップ店員が大変できついといわれるトップ5を解説します。

  • 入社前と後でギャップがある
  • ノルマがある
  • 覚えたことが一週間後には変わっている
  • 理不尽なクレームが多い
  • 漠然とした不安を感じる

それぞれみていきましょう。

①入社前と後でギャップがある

最も多い理由が「入社前と後でギャップがある」です。

携帯ショップ店員になるにあたって、誤解されやすいポイントをお伝えします。

携帯ショップ店員は「お客様の要望に応える人」と思われる方がいます。
間違いではありませんが、要望に答えた先に販売することが目的になりますので注意が必要です。

携帯ショップ店員の仕事は販売をすることを目的としていて、商品(携帯電話)を売ることで、利益が発生するからです。

そのため、店員はお客様へ商品を提案し、購入してもらうことが必要だということですね。

入社後にギャップを感じる方は多いです。

②ノルマがある

次に多いのがノルマです。

携帯電話会社の面接にいくと、「ノルマはないよ」と言われます。

言葉のまま受け取ってはいけません。

冒頭にお話した通り、ショップ店員は商品やサービスを売る仕事です。
ノルマを達成しないと、いずれお店は閉店してしまうでしょう。
携帯ショップにより様々ですが、以下の商品を追っています。

  • 乗り換えの契約
  • インターネット契約
  • でんきの契約
  • クレジットカード契約
  • オプション(ドコモであればDアニメ等)

1人のお客様に対して、携帯だけではなく、付随するサービスの提案を行う必要があります。
付帯率(契約台数における付加サービスの契約率)を追っている携帯ショップが多いといえるでしょう。

達成できなかった場合、ノルマというほどきつく詰められたりはしませんし、研修もしっかりしてくれます。

しかし、毎月ランキング形式で事務所の見えるところに貼られたりと、間接的なプレッシャーを感じることが多いです。

③覚えたことが一週間後には変わっている

入社後覚える事が多いことは、どの会社に行ってもあります。
しかし携帯ショップは覚えることが1週間単位で変わるんですね。
せっかく覚えたのに、また新しい事がでてきたよ。
この発言は携帯ショップ内では日常茶飯事に会話されています。

例えば、番号をそのまま契約会社を変える「乗り換え」
この乗り換えは月単位、早い時は1週間単位で特典が変わります。

  • このオプションに入ってもらったら〇〇円値引可能
  • 公式の割引サービス以外に、運営している代理店の商品を売ると値引きができる
  • お客様の利用状況により適用できる組み合わせが変わる

このような特典がころころ変わるんですね。

更に、覚えることは携帯電話だけではなく、「インターネット光」や「でんき」といった多岐にわたります。

一昔前は野菜を売っている携帯ショップもありました。
ここまでくると、何を売っているお店なのか分からなくなりますね。

1週間風邪でお休みしたら、次の出勤時には施策の確認に1時間かかるということはざらにあります。

覚える内容が常にアップデートされるため、きついと言われるポイントになるわけです。

④理不尽なクレームが多い

携帯ショップに来られるお客様の多くが、要件があるから来店されます。

携帯電話が壊れたからすぐ使えるようにして欲しい。
こう要望されるお客様は特に多いです。

しかし、現在では予約制を導入している携帯ショップが多く、予約無しで来られるお客様の対応は受け付けていません。

こうなると、お怒りになるお客様もいるということですね。

会社のルール上お受けできない。しかし、対応している店員は「どうしよう」この狭間に立たされることもあるでしょう。

⑤漠然とした不安を感じる

不安を感じる方の多くは、3年以上務めて将来を考えた時に出てきやすく、携帯ショップは覚えることが多岐にわたり、第一線でお客様と関わるお仕事です。

40歳を超えてもこの仕事できるのかなと、不安が出てくるものです。

肉体労働ではないですし、一日の半分は座っているお仕事のため、体力的には問題ないでしょうが、お客様とのやり取りを今後続けていくと考えると不安になる方もいます。

携帯ショップ店員で働くことで身につくスキル

携帯ショップ店員で働くことで身につくスキル

きついと言われているものの、携帯ショップ店員だからこそ身につくスキルもあります。

ここでは5つの身につくスキルを紹介していきます。

今後の転職や私生活にも役立つ内容です。

  • 折衝力
  • 伝え方が上達
  • 聴く力
  • 数字に対しての考え方
  • 臨機応変な対応力

①折衝力

折衝力とは意見や主張が一致しない相手と駆け引きを行い、折り合いをつけることです。

携帯ショップ店員はお客様が望んでいない商品を提案することが7割以上を占めます。

例えば、お客様としては家のインターネットはそのまま使いたい。

しかし店員としてはインターネット回線を乗り換えしてもらいたい。

お客様との攻防戦が繰り広げられることでしょう。
1ヶ月で30回以上はお客様と折衝するため、実務経験から学び、スキルが上がります。

②伝え方が上達

携帯ショップ店員はお客様よりも知識が豊富にあります。

できる限り専門用語を噛み砕いて伝えたり、例え話を持ち出して伝える工夫をします。

お客様のタイプや知識に適した伝え方を考え、日に日にバリエーションが増えていくことでしょう。

入社前は伝えることが苦手といっていた方でも、1年後には急激に成長していることもあります。

③聴く力

一方的に商品の説明をしてもお客様はご納得頂けません。

そのため、お客様のご利用環境や理想をヒアリングしながら提案をしていきます。

そしてヒアリングを行った上で、商品の魅力をお客様の利用環境に沿った提案をしていきます。

聴く力を身につけるとお客様すらも把握していなかった潜在ニーズを引き出せることも多くあるでしょう。

聴く力は私生活でも活かすことが出来ます。

仕事から派生して私生活の人間関係も良くなることもありますよ。

④数字に対しての考え方

目標数字を達成するために、数字を分析していきます。
進捗が遅れている時、力を入れるポイントや具体的な対策案を上司と一緒に考えます。

数字を考えるのは苦手という方もいますよね。

携帯ショップでは、あなたに数字を丸投げするのではなく、寄り添って考えてくれるため、徐々に考え方がわかってくるでしょう。

数字は得意分野!という方には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、苦手意識をもっていたり、初めて学ぶ方には適しています。

⑤臨機応変な対応力

お客様の悩みは十人十色です。

知識のないことを聞かれることもあるでしょう。

そんな時「お客様詳しいですね。ご自身でお調べされたんですか?」と臨機応変に切り返す対応が求められることもあります。

マニュアル通りにいかないのが携帯ショップの特徴なんですね。

切り返しのバリエーションが増えていくことに楽しみや成長を感じる方もいますよ。

携帯ショップ店員の年収や給料事情

携帯ショップ店員の年収や給料事情

1年目一般社員の場合、地域により変動しますが、年収260万前後が多いです。

先に年収について注意点をお伝えします。
入社される会社が1次代理店か2次代理店かにより給料は大きく変動します。

例えばドコモショップを例に出すと、
ドコモ→1次代理店→2次代理店という順でお金が流れているんですね。

2次代理店になると1次代理店に手数料を取られるため、給料が減ってしまう仕組みとなります。

では、平均的な年数と役職別に解説します。

【携帯ショップ1年目の給料】

役職:一般社員
年収:240~300万(お住まいの地域により異なる)
月収では20〜24万円

上記が多いでしょう。

社員であれば賞与も発生しますが、一般的な起業と比べると寸志程度(10万前後)が平均です。

しかし、携帯ショップは平均残業時間が10時間/月が発生しますので、残業分が上乗せされる企業が多いことが特徴です。

【携帯ショップ6年目の給料】

役職:店長
年収:350~400万
役職手当
資格手当

一般社員と比べ、役職手当や資格手当で8万円程プラスされます。

また勤務年数に応じて基本給も上がりますので、年収は確実に上がると考えていいです。

【携帯ショップ9年目の給料】

役職:エリアマネージャー
年収:450~600万

エリアマネージャーになると全国転勤が出来ることが条件にあることが多く、地域一帯のショップを管轄することとなりますので、責任感もだいぶ上がります。

1次代理店は大企業がほとんどであり、勤務年数に比例する傾向があります。

実力主義で急に年収が上がるということは考えない方が無難でしょう。

その代わり安定して勤務することができますが「求人サイトに載っている情報と違うのでは?」と思われる方もいると思います。

求人サイトでは、最も稼いでいる社員例をのせることが多く、平均値で給料を出していないんですね。

携帯ショップ店員からの転職先おすすめ3選

携帯ショップ店員からの転職先おすすめ3選

携帯ショップ店員からの転職先では以下の3つがオススメです。

  1. 自分で起業
  2. web系の仕事
  3. 派遣会社の営業

自分で企業

意外と思われる方もいると思いますが、独立して携帯販売の仕事を受けている方もいます。

数字に自信をつけて、会社の信頼を得た後に個人事業主として独立すると、安定感はなくなりますが、まとまった収入が期待できるでしょう。

web系の仕事

主にエンジニアへの転職です。

携帯ショップではHTMLといった技術は学べませんが、独学で勉強している方もいます。

培ったコミュニケーション力や営業力を武器に転職している方もいますよ。

携帯ショップで務めることで、ガジェットやWEBに少しずつ詳しくなり、趣味の範囲でやっている方も見られます。

またダブルワークをOKしている企業が多く、副業から始めている人もいます。

派遣会社の営業

携帯電話ショップには「派遣会社の営業」が足を運んできます。

自然と仲良くなることがあり、仕事の悩みを聞いてくれたりもします。

そこから派遣会社からスカウトされたりもあるんですね。

携帯ショップ店員はヘッドハンティングされやすい

携帯ショップ店員はヘッドハンティングされやすい

携帯ショップではある程度の年数を経験していると、ヘッドハンティングされやすい傾向にあります。

携帯ショップで働いているスタッフは大きく分けて4つの雇用形態の社員がいます。

  1. 正社員
  2. 契約社員
  3. 派遣社員
  4. インターネット販売員(業務委託社員)

携帯ショップで勤務していると、給料が安い、今の職場から離れたいなど、様々な悩みが出てくるものです。

同じ会社の社員には伝えることは難しいと思いますが、派遣社員やインターネット販売員(業務委託社員)に悩み相談をすると、その会社の営業が巡回してきたり、番号交換をすることがあります。

そこから「うちに来てよ」とヘッドハンティングを受けることがあるんですね。

また日々の仕事の中で業績が良い社員は目立つものです。
大々的にヘッドハンティングされることはありませんが、水面下でこっそりと誘われることは多くありますよ。

そんな私もヘッドハンティングには常に目を光らせています。

メリットとしては、今よりも立場が上がり、給料が上がる可能性があります。

しかし同じ職場で続けることはできなくなるため、仕事を新たに覚える必要がありますが、面接しなくても合格するといった特典はあります。

いかがでしたでしょうか。

携帯ショップ店員のリアルな現場を知ることで、あなたの転職活動の支えになれると幸いです。

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