結論から申し上げると、パイオニアから転職したい人におすすめの転職先は、
- カーナビメーカー
- 半導体業界
- 自動車メーカー
- シンクタンク
上記4つがおすすめです。
パイオニアは社内教育もしっかりしつつ、福利厚生も厚い素晴らしい会社です。
しかし一方で、主力商品であるカーナビの業界が衰退していることも事実です。
スマートフォンが浸食しつつある業界で、このままカーナビ開発に留まっていて将来性はあるのだろうか?
主力商品の業界が衰退していくことへの不安が募るパイオニア社員は多いと思います。
私自身同じくパイオニア社員として勤務し、カーナビ業界の行く末に不安を感じて転職した一人です。
パイオニアで得た技術、経験は他社でも強みになることを私自身実感しております。
同じような悩みを持っている方はぜひこちらの記事を最後まで読んでみてください。
【2022年12月28日新規公開】
目次
パイオニアを辞めたい理由
パイオニアを辞めたい理由としては私の場合は次の3つの要因が大きかったです。
- 業績の悪化
- スマートフォンの台頭によるカーナビ市場の縮小
- アンドロイドOSへの開発環境の転換
パイオニアの業績の悪化
一番の理由として挙げられるのは業績の悪化による将来性の不安です。
2019年3月に東証一部上場廃止し、その後アジアを中心に展開する投資ファンドの完全子会社となります。
売上高もピークの2005年から現在は50%以上落ち込み経常利益は赤字に落ち込みました。
このような状況における会社の将来性について不安を大きく抱いている社員は多く私自身も2013年に退社となりますが、2005年頃から大きく落ち込んで環境が変わっていく様を見て不安を感じ退社となりました。
スマートフォンの台頭によるカーナビ市場の縮小
理由2つ目は、スマートフォン市場の台頭に会社が対応出来なかったことです。
スマートフォンの登場によって、大画面でナビ機能が付いているスマートフォンが増えたことでカーナビの必要性が無くなってしまったことが大きいです。
このような市場の変化は、私としてもとても不安がありました。
実際にスマートフォンのナビ機能はカーナビに取って代わる機能であることを示唆する内容があらゆるネット記事でも書かれています。
プラズマテレビからの撤退を機に、主力商品は完全にカーナビとなりましたが、そのカーナビにおいてもスマートフォンに取って代わられる恐れが出てきました。
私が退職した当時はまさに上記のような状況で、誰しもが「カーナビは衰退する」と予測されていました。
アンドロイドOSへの開発環境の転換
そして3つ目の理由としては、最新技術への対応の遅れがあります。
カーナビにもスマートフォンの流れで「アンドロイドOS」を活用した商品が出てきました。
アンドロイドOSを活用することでソフトウェア開発費を抑えて、高機能が実現できますが現在のアンドロイドOS搭載のカーナビ市場を見てみると、「パイオニア」の製品は一切ありません。
技術者として最新の技術に触れていることは重要ですが、このまま仕事を続けていると世の技術者に対して自分が遅れをとってしまうという不安もありました。
パイオニアで働くことで身につくスキル
パイオニアで働くことで身に付くスキルとして営業職であれば、営業スキル、技術職であれば、ソフトウェア、ハードウェアのそれぞれの深い専門性のある知識を学ぶことが出来るのは当然としてあります。
しかしながら他社と比較して身に付くスキルとしては「マネージメントスキル」が身に付きやすい環境であると言えます。
パイオニアには複数の派遣社員が働きに来ているため、パイオニア社員は割りと早い段階で派遣社員を管理するマネージメントの職務に付くことが出来ます。
このため、プロジェクトマネージメントのスキルが身に付きやすく事業計画、開発計画書の作成から、日々の工数管理、そしてプロジェクト報告書に至るまで、上の職務の人への報告資料の作成スキルや工数見積もりの手法など、マネージメントに携わる様々なスキルを実践レベルで身につけることが出来ます。
マネージメントスキルは、転職する際に比較的年収の高い職へ転職するには必須のスキルであるためマネージメントスキルを若い内から学ぶことが出来るのはとても大きい体験であると言えます。
パイオニアからの転職先①:カーナビメーカー
パイオニアからの転職先として、まず候補に挙がるのは「カーナビメーカー」です。
カーナビ業界が衰退するのであれば、カーナビメーカーは避けるべきでは?
とも思いますが、パイオニアの場合は「主力事業がカーナビであること」が問題でした。
例えば、ストラーダを開発しているパナソニックであれば母体の会社は大手であるため会社自体が傾くことへの心配は無くなります。
また大企業であるため福利厚生も手厚いです。
パイオニアでのカーナビに関するハードウェア、ソフトウェアに関する技術がそのまま応用できるため、即戦力として期待されて好待遇で転職できる期待が持てます。
カーナビならではの開発要件は多数あります。※例えば温度条件が厳しいなど。
そういった要件に対応する技術や営業力を存分に活かしつつ会社内部での部署異動を狙ってさらなる出世も視野にいれていくことが出来る転職先であると思います。
パイオニアからの転職先②:半導体業界
パイオニアに従事する中でも、特に組み込み系のエンジニア、企画として働いていた場合は「半導体業界」も転職しやすい業界であると言えます。
これからのIoTのさらなる普及に向けて半導体業界は今後も飛躍的に伸びていくであろう業界と言われています。
日本のシェア率は直近では下がる傾向にはありますが国の対策次第ではプッシュされてまだまだ伸びていく可能性も大きいです。
半導体業界としては、株価上昇で話題に挙がっていた東京エレクトロンが転職先として有力な候補となります。
東京エレクトロンは半導体装置を製造している業界であり海外へ装置を卸している企業です。
ハードウェア、ソフトウェア共に組み込み系のエンジニアや営業を求めている企業です。
パイオニアとして組み込みエンジニアとして得たスキルを存分に発揮できる業界と言えるでしょう。
パイオニアからの転職先③:自動車メーカー
次に挙げる転職先としては「自動車メーカー」が挙げられます。
パイオニアはカーナビメーカーとして市販製品の開発もカロッツェリア製品として事業をもっていますが、一方で自動車メーカーの純正品としてOEM開発も請け負っています。
OEM事業部としての経験があるのであれば取引先の自動車メーカーであるホンダやトヨタなどとのコネクションも出来ていることでしょう。
パイオニアの人脈、OEM先の人脈と両方活かすことが出来るため営業などで活躍していた人は転職先として候補に挙がると思います。
ガソリン車から電気自動車へ移行していく世の中で、今後大手の自動車メーカーがどこまで現在の地位を維持できるかは厳しいところではありますが、やはり大企業であることは変わりません。
転職先としては有力候補となるでしょう。
パイオニアからの転職先④:シンクタンク
パイオニアとしてソフトウェアやハードウェアのソリューションを提供する部署で活躍していた場合はシンクタンク業界、例えば三菱総研なども転職先として有力です。
パイオニアで若い段階からマネージメントを学ぶことで、プロジェクト全体を管理する能力、そして技術をまとめてソリューションとして外部へ営業していく能力はシンクタンクのような業界にそのままつながるスキルであると言えるでしょう。
シンクタンクのような業界は世の中の技術や流行の流れに因らず常に最先端の技術の中で活躍することができます。
日々新しい技術を常に取り入れていくという難しさはあるかもしれませんが、やりがいのある仕事が出来る業界であると言えるでしょう。
パイオニアからの転職必勝のコツ3選
パイオニアは社内/社外研修を受けやすく、自分のやる気次第では積極的に資格を取ったり展示会などへ行って見聞を広めることが出来ます。
また、関わるステークホルダーも多いため外部との人脈も作りやすいです。
こういった環境において、私が実際に体験して感じた「パイオニアからの転職必勝のコツ」を3つ紹介します。
専門的な資格の取得
コツの1つ目は「資格の取得」です。
若い年齢からプジェクトマネージメントを学ぶことが出来る環境であったり、また、組み込みエンジニアとしてより高度で専門的な技術に触れる機会も多いため
- プロジェクトマネージャ(PM)
- エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)
などの資格を比較的取りやすいと言えます。
いずれも情報処理技術者試験の中では上位のレベルでは簡単ではありませんが、業務に直結する試験内容であるため勉強はしやすいです。
どの業界にいっても使えるスキルであり、分かりやすい指標であるため、資格を保有しておくと転職は有利に進むでしょう。
OEM先との人脈づくり
コツの2つ目は「OEM先との人脈づくり」です。
転職先の部分でも述べましたが、転職に「人脈」は大きな武器となります。
そして、OEM開発に携わっていて、かつ外部とやりとりの多いポジションであればOEM先の人とは密に連携を取りながら仕事をしていたと思います。
仕事を請け負う立場であるため、なかなか対等な関係にはなりづらいですがお互いの信頼関係を築くことが出来るこれほど良い環境は無いと思います。
今の仕事をやりやすくるすためにも、また転職の際の人脈づくりの為にも、今、目の前の仕事を全うに行うことで相手の信頼を得ることが出来ます。
転職に向けてしっかりと取り組んでいきましょう。
技術展への積極的参加
コツの3つ目は「技術展への積極的参加」です。
幕張メッセで開催されるCEATEC(シーテック)などのIT技術、エレクトロニクスの国際展示会へ積極的に参加することが重要です。
パイオニアでは、シーテックのような技術展への参加を業務として行うことが出来ます。
技術展へ参加することで
- 様々な最新技術に触れることが出来る
- 他社の雰囲気、得意とする分野などを知ることが出来る
- 自社の将来性を自分なりに分析することが出来る
など、これからエンジニア職を極めていきたい方にとっては情報の宝庫です。
このような技術展に業務として参加できることはとても恵まれていることでもあり、そのため、しっかりとパイオニアへも還元するため報告書は密に作ることをおすすめします。
報告書をしっかり作りこむことがやがて自分自身のスキルにもつながり、技術展で得た見聞がやがて転職を有利に進めます。
パイオニアからの転職先をもっと知るには?
パイオニアからのおすすめのより具体的な転職先を知るには転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントを活用することで、効率的に次の転職先を探すことが出来ます。
自分の希望をヒアリングしたうえで就職先を提示してくれるほか業界研究、情報分析の転職に役立つ情報が一つにまとまっているため、必要な情報が効率よく手に入ります。
・マイナビエージェント 誰もが知る大手転職エージェント。安心感もあり、情報も多く入手することが出来ます。
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転職エージェントを活用して、パイオニアで得たスキルを活かしつつ将来性のある分野へ自分自身で飛び込みましょう!
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