臨床検査技師の業務内容や労働環境が自分に合わないと感じて転職を考えている方はいませんか?
私自身も臨床検査技師として働いていましたが、責任が重い業務にも関わらず給与が低いことに不満を感じて転職した経験があります。
臨床検査技師から転職しようと考えている方の中には、「できることなら臨床検査技師の資格や経験を生かしたい」と思いながらも病院以外に資格を生かせるお仕事が思い浮かばず、お困りの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は臨床検査技師の資格を持つ方におすすめの転職先を4つご紹介していきます。
この記事を読めば、臨床検査技師が病院以外で働く方法を知ることができ、転職活動の視野を広げることができます。
実際、私も病院以外の選択肢を知ることで自分に合ったお仕事を見つけることができました。みなさんが資格を活かしながら自分にぴったりなお仕事に出会えるよう、本記事を参考にしていただければ幸いです。
目次
臨床検査技師から転職したい/辞めたい理由
臨床検査技師から転職したい理由にはどんなものがあるのでしょうか?
①責任の重い仕事の割に給与が低い
検査業務で緊急性のある所見を見落としてしまうと、患者さんの命に関わります。
責任の重い業務内容に給与が見合わないと感じている人は多いでしょう。
②土日祝日も出勤が多い
シフト制で土日祝日が休みじゃないこともストレスですよね。友達との予定を合わせるのが大変で、プライベートの充実度に影響がでてしまいます。
③夜勤が辛い
夜勤があると生活リズムが崩れて、健康的に働くことが難しくなります。実際に、夜勤をすることで生活習慣病につながるリスクがあることも判明しているようです。
④やりがいを感じにくい
臨床検査技師は裏方の仕事ですので、患者さんが良くなっていく様子を近くで見届けることはできません。患者さんとコミュニケーションを取る機会が少ないことで、やりがいを見出すのが難しいと感じる人もいるようです。
臨床検査技師で働くことで身につくスキル
臨床検査技師は業務の種類に関わらず、医療における検査のスペシャリストです。
この医療知識や医療経験自体をスキルとして高く評価してくれる転職先は多いです。
業務内容によっても、それぞれ特化したスキルが身につきますのでご紹介していきます。
業務内容別のスキル
生理機能検査
患者さんと直に接する検査であり、患者さんの不安を取り除くことができるようなコミュニケーションスキルが磨かれます。患者さんと接する機会の多い仕事に生かすことができます。
検体検査
複数の検査機器を稼働させながら、同時進行でいくつかの仕事をこなすマルチタスクのスキルが身に付きます。優先順位をつけながら複数の業務をこなす力はどんな仕事にも生かすことができます。
細胞診
検体から癌が潜んでいないかを顕微鏡を用いて確認するため、長時間にわたる集中力、根気強さが身に付きます。集中力が必要とされる仕事や、顕微鏡を使う業務がある仕事に生かすことができるでしょう。
臨床検査技師からの転職先おすすめ①:健診企業
臨床検査技師の労働環境に不満がある方には健診業務をおすすめします。
臨床検査技師としての仕事でありながら、病院とは違う働き方で予防医学に貢献できます。
シフト制ではなく土日祝日はお休みのところが多いですし、夏季休暇・GW・年末年始のような長期休暇もありますのでプライベートを充実させやすいです。
また、健診業務は日中にしか行われませんので、夜勤や当直もありません。
臨床検査技師として活かせるスキル
採血・心電図・エコー等の病院で学んできた検査スキルをそのまま活かすことができます。即戦力となることができますし、病院で働いていた経験と知識は健診企業でも重宝されます。
代表的な就職先
医療法人や財団法人が運営しているクリニックや健診機関
臨床検査技師からの志望動機例文
私は病院の臨床検査技師として病気で苦しむ人々の手助けをする中で、「病気になる前に何かできることがあったのではないか」と思うようになり予防医学に携わりたいと思いました。
採血業務・心電図業務を5年、腹部エコー業務を3年行なってきたため、スキルを生かして働いていきたいと思っております。
臨床検査技師からの転職先おすすめ②:胚培養士(エンブリオロジスト)
胚培養士(エンブリオロジスト)とは、不妊治療に携わる仕事です。
患者様から取り出した卵子や精子の培養、顕微鏡化での受精など、かなり高度な技術が求められます。
胚培養士をおすすめする理由は、顕微鏡の扱いに慣れている臨床検査技師が転職しやすく、大きなやりがいのある仕事だからです。
特に不妊治療に携わってみたいと思う方はぜひ検討してみてください。胚培養士の業務は大きな責任を伴いますが、人の命の誕生を手助けできる魅力的な仕事です。
患者さんと面談する機会や妊娠判定の立会う機会もあるので、大きなやりがいを感じられるでしょう。
臨床検査技師として活かせるスキル
顕微鏡を扱うスキルや手先の器用さを活かすことが出来ます。実際、臨床検査技師は胚培養士への転職に有利だと言われています。
代表的な就職先
不妊治療を行なっている病院やクリニック
臨床検査技師からの志望動機例文
私の身近に不妊治療を経て子供を授かった人がおり、その人の喜ぶ姿を見て、胚培養士として不妊治療に貢献したいと思うようになりました。
これまでは命を守るため働いていましたが、命の誕生のための仕事に大きな魅力を感じました。
これまで臨床検査技師として働く中で得た、医療知識や顕微鏡を扱うスキルを生かしていきたいと思っております。
臨床検査技師からの転職先おすすめ③:アプリケーションスペシャリスト
コミュニケーションスキルを活かしたい、もっと収入を増やしたいという方におすすめの仕事は医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストです。
アプリケーションスペシャリストとは、医療機器の使用を検討している医療機関で自社製品の説明を行う仕事です。
営業とは違いますが、医療機器を詳細まで熟知し、説明やデモンストレーションを行うことで営業をサポートします。
高収入が期待できることや、年間休日が多いこと、日勤のみであることなどがメリットとして挙げられます。
臨床検査技師として活かせるスキル
病院で学んできた医療知識や、実際に医療現場で医療機器を使用してきた経験を活かすことができます。
代表的な企業
富士フィルムヘルスケア、オリンパス、日本光電、フクダ電子など
臨床検査技師からの志望動機例文
私は病院の臨床検査技師としてエコー検査を行なっていましたが、貴社が販売されているエコー検査機器の導入に立ち合うことがありました。
鮮明な画質と使いやすさに驚き、医療機器の進歩が検査精度に直結することを目の当たりにし、貴社で働きたいと思うようになりました。
臨床検査技師として様々な医療機器を扱ってきた経験を生かせると思っております。
臨床検査技師からの転職先おすすめ④:治験コーディネーター
コミュニケーションスキルを活かしたい、製薬業界に興味があるという人におすすめの仕事は治験コーディネーターです。
治験コーディネーターとは、新薬の発売が日本で承認されるために必要不可欠な治験をサポートする仕事です。
医療機関にて、通常診療で忙しい医師や院内スタッフの治験業務の補助をします。
また、製薬会社と医療機関の間に立ち、連絡窓口としてコミュニケーションを取ることも主な仕事です。
年間休日が多く夜勤も無いことや、フレックス制度が導入されている企業が多いことから、働きやすいというメリットがあります。
臨床検査技師として活かせるスキル
病院で学んできた医療知識や、検査値を読み取るスキルを被験者の体調確認に生かすことが出来ます。
代表的な企業
EP綜合、シミックヘルスケア・インスティテュート、ノイエス、アイロムなど
臨床検査技師からの志望動機例文
私は病院の臨床検査技師として働く中で、治験の検査業務に携わる経験をしました。
新薬承認に向けて医師や院内スタッフとコミュニケーションを取りながら、奔走する治験コーディネーターを近くで見て、私も様々な人とコミュニケーションを取りながら新薬承認に貢献したいと思うようになりました。
臨床検査技師として培った検査データを読む能力を生かしていきたいと思っております。
臨床検査技師からの転職成功のポイント
コミュニケーションスキルをアピール
臨床検査技師は検体や機械と向き合う業務が多いため、コミュニケーションスキルに自信が無い人が多いです。
コミュニケーションスキルをアピールするだけで、他の応募者と差をつけやすくなります。
私が転職に成功した時も、コミュニケーションスキルを評価されて内定をいただくことができました。
仕事内容をしっかり把握する
採用担当者は仕事についての理解度が高い人を選びます、なぜなら、よくわからないまま働き始め、「思っていたのと違う」とすぐに辞められてしまっては困るからです。
今回ご紹介した4つの転職先の様に、少しマイナーで仕事内容が簡単に思い浮かばないような職種の場合は特に仕事内容の把握に力を入れるべきです。
専門用語を混じえながら1分以上かけて他人に説明できるレベルまで、しっかり調べておきましょう。
転職エージェントを使う
転職エージェントを使うことで、自分1人で考えていても気がつかないことを客観的目線から教えてくれます。
志望動機は曖昧ではないか、マイナスイメージに捉えられる部分は無いかなど、細かいところまで確認してくれます。
私も転職エージェントを使い、応募書類を添削してもらったり、面接の練習を複数回させてもらったりしました。
そのおかげで落ち着いて本番を迎えることができ、第一志望の企業から内定をいただくことができました。
利用は基本的に無料ですので、まだ具体的な転職時期が決まっていない場合でも登録だけして求人情報を見ることも可能です。
現在多くの転職エージェントがありますが、その中でもおすすめは「マイナビエージェント」と「doda」の2社ですので、一つずつ紹介していきます。
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