私が、公立中学校に勤務していた時の事です。
ある朝、同僚の女性の教師から受けた電話が、「私、○○です。すぐ近くまで来てるんです。でも、どうしても足が向かないんです。」
最近、中学校教師がブラックだと言われます。
文科省発表では公立学校の病休者数は毎年5000人を超えています。
精神的に参って鬱状態になる教師が多いようです。
仕事がこんなでは、たった1度の人生、辛すぎませんか。
幸せな人生のために、一緒に解決策を考えてみましょう。
教師の転職は失敗する?転職先おすすめ4選【元教師が語る】
目次
中学校教師を辞めたい理由
生徒指導がキツイ事です。
私の体験ですが、「火傷したので入学式を休む」と連絡がありました。
火傷の原因は「同級生数人で、工場に忍び込んでシンナーを盗み、缶の近くでタバコに火をつけようとしたら、シンナーに引火して火傷しました。」との事でした。
入学式前からこの調子です。
その学年は、学校を抜け出したり、暴言や暴力など日常茶飯事。
こんな中で授業などがまともにできる訳もなく、教師達は疲弊していきました。
これほどではなくとも学校や学級が荒れるのは珍しくはありません。
警察は民事不介入です。
しかし、教師は民事に介入していきます。
お互い思春期に入った生徒同士の争いは、こじれやすく厄介です。
家庭内でも問題を起こす生徒がいます。
その様な情報が入ったら、そのことに対応せざるを得ません。
近年はSNSでのトラブルが増えています。
中学生でもクラスのライングループを作っているは当たり前です。
そこでのやり取りが原因のトラブルの発生が増えてきました。
教師に情報が入ってくる頃にはかなりこじれた状態になっています。
その後は、解決に奔走することになります。
凄いストレスです。
教師を辞めたい理由として最後に、大人同士の人間関係があります。
教師達を悩ませる原因として、だんだん増えているのが保護者対応の問題ではないでしょうか。
モンスターペアレンツという言葉が使われるようになって結構な年月になります。
それだけでなく、パワハラ、モラハラは教師の世界にもあります。
しばらく前にも教師同士で、無理にカレーを食べさせたというニュースがありました。
ただでさえ過酷な職場なのに、まるで子どもです。
中学校教師で働くことで身につくスキル
プレゼン能力/コミュニケーション能力
教師は授業をすることで、プレゼン能力とコミュニケーション能力が高くなります。
生徒に分かりやすく伝える力も必要です。
また、相手の話を聞き、相手に合わせる力も必要です。
パソコン事務処理能力
次に、パソコンに堪能になる。
今の教師はExcel、PowerPointは使えて当たり前です。
文科省がその昔「教師全員がWord、Excel、を使えるようにする」と言っていました。
今では、学校のIT化が進み、オンライン授業もします。
当然パソコンスキルが身に付きます。
中学校には、それぞれの専門の教科があります。
それぞれの教科の知識や能力が高くて当然です。
人に教えているのだから。
教科の特性により違いはありますが、それぞれのストロングポイントがあるはずです。
中学校教師から転職先おすすめ①:予備校や塾の講師
まず、中学校教師から転職先おすすめ1つ目は予備校や塾の講師です。
この業界では、子供たちの学力をつける事を目的としています。
教師の仕事と一致しています。
これまでに身に着けた、教える技術が役に立ちます。
教師は子供に授業をするのが本業です。
子供に勉強を教える事に対しては、嫌いな人は少ないだろうと思います。
元の仕事とのギャップが少ない事は強みになるでしょう。
予備校や塾の講師をするのに教員免許は必要としませんが、学校で身に着けた授業のスキルが生きてきます。
企業名を挙げれば河合塾、英進館などです。
予備校や塾の講師転職理由例文
「はじめまして、私は○○と申します。現在の仕事に魅力を感じてはいますが、部活動などの他、仕事が多岐にわたるため、自分の専門性を伸ばすための時間が取れません。もっと生徒の学習の手助けをしていきたい。学力向上させるスキルを身に着けるために教材研究をもっとしたいと思っていました。私の本来行いたい仕事が予備校講師にあるのではないかと思い応募致しました。よろしくお願い致します。」
中学校教師から転職先おすすめ②:教材営業
次に教材営業は中学校教師から転職先おすすめです。
やはり元の職業と関連する部分があることは強みとなるでしょう。
また、教師はプレゼン能力とコミュニケーション能力が高くなるので営業に向いている方も沢山おられると思います。
しかも教材となれば、自分の教科と合えば専門性が更に生かされると思います。
具体的な会社としては内田洋行、学研の関連会社、アズワンなどがあります。
教材営業転職理由例文
「はじめまして、私は○○と申します。現在の仕事に魅力を感じていますし、やりがいもあります。しかし、仕事が多岐にわたるため、自分のスキルアップと、自分の専門性を伸ばすために裂ける時間が取れません。もっと子供たちの学習の手助けをしていきたいと思います。小学校の時、色々な教材を使って遊ぶように勉強ができた事を覚えています。どんな教材なら楽しんで学んでもらえるか。教育界を裏から支えることができると思い貴社を希望致しました。よろしくお願い致します。」
中学校教師から転職先おすすめ③:IT業界
異業種に転職するのであれば、IT業界などはいかがでしょう。
システムエンジニア、プログラマーなど、一見ハードル高そうに見えるかも知れませんが、教師の仕事をしていると、コンピューターをよく使います。
そして、真面目でコツコツ勉強できる方が多いと思います。
だから、適性がある方も沢山おられると思います。
また、これからの時代にますます伸びて行く業界だと思います。
将来性は抜群だとおもいます。
企業としては、サイバーZ(サイバーエージェントグループ)、日立システムズなどがあります。
IT業界の転職理由例文
「はじめまして、私は○○と申します。現在の仕事に魅力を感じています、仕事が多岐にわたるため、自分のスキルアップと、自分の専門性を伸ばすための時間が取れません。もともとIT業界には興味がありました。新しいことを学ぶ事は大好きです。今後は、貴社の業務を理解し役に立つエンジニアになりたいと思い、貴社を希望致しました。よろしくお願いいたします。」
中学校教師から転職先おすすめ④:事務職
最後に事務職はいかがでしょうか。
教師の仕事としてExcel、wordは使えて当たり前です。
また、真面目にコツコツ仕事を覚えていける方も多いと思います。
だから、適性としては、高いのではないかと思います。
学校で教師として働いていた経験を生かして、学校の事務職など考えられますが、それでは転職の意味があまりないようにも思います。
だから、大学事務などはどうでしょう。
希望者も多いらしいですが、求人サイトを見ると多数の求人がありました。
例えば、早稲田大学などが求人していました。
事務職転職理由例文
「はじめまして、私は○○と申します。現在の仕事に魅力とやりがいを感じています。しかし、仕事が多岐にわたるため、自分のスキルアップと、自分の専門性を伸ばすために使える時間が取れません。もともと事務職には興味がありました。新しいことを学ぶ事は大好きです。貴社の業務を理解し役に立つ事務職員になりたいと思い、貴校を希望致しました。よろしくお願いいたします。」
中学校教師からの転職必勝のコツ3選
転職先に対する志望理由を明確にする
転職を考えるには、元の職場に何らかの不満もあるでしょう。
でも、転職先にポジティブな感情を持って行くことが大切です。
幸せな人生の為に転職をするのです。
モチベーションを上げる為には、次の職場では、やりがいを見つけたいものです。
過去に行ったことと同じ轍を踏まないようにするために、もとの仕事の嫌なところに注目するのではなく、本気でこの仕事をしたいという気持ちが必要です。
自己分析をしっかり行う
中学教師をしていたからこそ身についているスキルは、あなたが思っているよりも価値が高いと思います。
自信を持ってほしいと思います。
担任であれば、授業でキャリア学習をしていると思いましょう。
生徒に自己分析の大切さを教えてきました。
転職の時は必ず役に立ちます。
転職は入社できればいいというものではありません。
新たな職場で働くことで、幸福をつかみたいものです。
スキルアップする
できる限り次の職場で役に立つ人になれるように必要なスキルを身に着けておきましょう。
どんなにスキルでもこれで終わりということはありません。
自信を持って次の仕事に向かう事ができる位には成りましょう。
同じ事を何度も言うようですが、転職は入社できればいいというものではありません。
新しい仕事を通して満足感を持って働くことが大切です。
幸せな人生を送れる事が最終的な目的だと思います。
中学校教師からの転職先をもっと知るには?
教師の多くは、就活の経験がない方が多いと思います。
学校を卒業するときに、教員採用試験を受けて、もし上手く行かなかったとしても講師として学校で働きながら1年後に採用試験を受ける。
私の周りでも、教師以外の仕事をした人は少なかったです。
中学校教師からの転職先をもっと知るには転職エージェントを活用して民間企業の転職先を紹介してもらうことをおすすめします。
転職エージェントとはあなたの希望や経験を活かせる会社の求人を紹介してもらえるだけでなく、書類選考対策や面接対策など内定を取るために必要なサポートを全て一貫して行ってくれるサービスです。

数ある中でも中学校教師におすすめの転職エージェントに関しては「公務員から民間企業に強い転職エージェントおすすめ4選【2022】」で紹介していますので、ぜひ併せてご参考にして頂ければ幸いです。
