ITコンサルタントとして働いていると、
- 「このままこの仕事を続けていていいのだろうか?」
- 「将来のことを考えると他の仕事を探すべきではないか?」
と悩むことがあるのではないでしょうか。
収入面では恵まれていることも多い職種ですが、その一方で、日常的にハードな働き方を求められ、ワークライフバランスを崩している人も珍しくありません。実際に、ITコンサルタントからの転職を検討している人が多いと言われています。
そこで、この記事ではITコンサルタントからの転職を検討している人に対し、現職の業務経験を活かして、どのような転職ができるかを解説します。また、転職先としておすすめできる職種や企業を具体的に紹介しています。
筆者である私自身も現職のITコンサルタントであり、この記事を書く上で転職エージェントや実際に転職を経験した人の話、自分の経験を基にしました。あなたの転職活動を成功させるために、ぜひご一読ください。
この記事の執筆者
Atsushi Furuta
東証一部上場の独立系SIerでSEとして約11年従事。
転職し外資系ソフトウェア会社でエンジニアとして約3年従事。TOEIC815点取得。海外出張多数。
外資系IT企業でITコンサルタントとして約10年従事。
【2022年3月7日公開】
目次
ITコンサルタントから転職したい/辞めたい理由
ITコンサルタントを辞めたい理由として、3つが挙げられます。
激務かつ長時間労働で身体的につらい
仕事のプレッシャーやストレスが大きく精神的につらい
ITスキルのアップグレード・自己研鑽を継続するのがつらい
クライアントに振り回される
順番に解説をして参ります。
激務かつ長時間労働で身体的につらい
ITコンサルタントの仕事はやりがいがある反面、ハードな働き方が求められます。
激務であり、長時間労働でもあります。ITコンサルタントはプロジェクトにアサインされた状態で業務を行うことになりますが、プロジェクト完了までの期間はあらかじめ決まっており、その期間内で多岐にわたる業務を計画通りにこなしていかなればなりません。
また、作業を進める中で見つかった課題については、クライアントやプロジェクトメンバーと協調しながら解決していくことになり、多くの時間を要します。
さらに、プロジェクトの納期やシステムのサービスインが近づくと、ますます仕事量が増える傾向にあるため、この状況で体調を崩すケースも少なくありません。
仕事のプレッシャーやストレスが大きく精神的につらい
担当するプロジェクトによっては、発注先であるクライアントの経営戦略を策定したり、クライアントの利害関係を調整しながら問題解決を進めることになります。
ITコンサルタントは大きな責任を背負うことになり、それによって大きなプレッシャーやストレスがかかることになります。
このような状況が続くと、休んでも疲労がなかなか取れず、精神的に疲弊してしまうケースが数多くあります。
キャリアアップできない、名ばかりの「ITコンサル」から抜け出したい
会社によっては、「ITコンサルタント」という職種を掲げながら、プログラマーやシステムエンジニアと同等の仕事しかやらせないというケースもあります。
システムの構想や開発計画・設計を行う上流フェーズを経験できずに、プログラム開発やテストといった下流フェーズばかりを担当していると、いつまでたってもITコンサルタントに必要なスキルを身につけることができません。
このような状況が状態化している場合には、キャリアアップの機会を見失ってしまうことになります。
ITスキルのアップグレード・自己研鑽を継続するのがつらい
ITコンサルタントを続けていくには、自己研鑽も重要になります。
IT業界は技術進化のスピードが速いため、そういった技術情報を収集し、常に向上心を持って自分のITスキルをアップグレードし続けていかなければなりません。
また、ビジネス書や自己啓発書にも目を通して、テクニカルスキルだけでなくヒューマスキルについても学び続けるという意欲が必要です。
これらのことを実施するには、業務時間だけではなく、プライベートの時間を割り当てなければなりません。
ITコンサルタントから転職するメリット/デメリット
ITコンサルタントから転職することによるメリット/デメリットとして、次のようなことが挙げられます。
転職するメリット
心身ともにハードな業務から解放されることで、ワークライフバランスが改善されます。業務時間だけでなく自己研鑽のための時間が少なくなることで、プライベートの時間を多く確保できるようになります。
ITコンサルタントの業務で身につけたスキルや経験は応用範囲が広く、新しいキャリアとなる他の職種においても活かすことができます。
裏付けるように、転職市場においてITコンサルタントの市場価値は高く、多くの企業において積極的に採用されています。他の職種に比べて、転職を検討する上で多くの選択肢を持つことができると言えるでしょう。
転職するデメリット
人間関係を一から作り直す必要があります。
ITコンサルタントの転職に限った話ではありませんが、新たな職場に溶け込み、同僚や上司からの信頼を得るといったプロセスを再度踏まなければなりません。
一方で、転職前において人間関係に問題を抱えていた人にとっては、その関係性をリセットできることはむしろメリットになるでしょう。
ITコンサルタントとして働くことで身につくスキル
ITコンサルタントとして働いてきたことで、次のようなスキルが身についていることでしょう。
前述したように、ITコンサルタントで身につくスキルは、どの業界やポジションにおいても必要とされる汎用的なものであるため、あなたがどのような転職先を選んだとしても活かすことができます。
問題解決力
ITコンサルタントとして高度な課題の解決に取り組む経験を通じて、問題解決のためのスキルが培われていることが期待できます。
提案力
クライアントが抱える問題を発見し、その解決策を相手に分かりやすく伝えるといった経験を通じて、提案のためのスキルが備わっていることが期待できます。
コミュニケーションスキル
クライアントやプロジェクトメンバーといった、さまざまなステークホルダーと十分な意思の疎通を行うために、聞く/話す/読む/書くといったスキルが培われていることが期待できます。
マネジメント能力
上級コンサルタントの場合には、プロジェクトを管理する経験によって、チームを引っ張っていくためのマネジメント能力が備わっていることが期待できます。
ITコンサルタントからの転職先おすすめ4選
ITコンサルタントで培ったスキルを活かせるおすすめの転職先について、ここからは4つに分けて紹介して参ります。
※⭐️5(難しい)〜1(優しい)の5段階でITコンサルタントからの転職おすすめ度を評価
事業会社の社内SE | |
事業会社の経営企画室 | |
ベンチャー企業の経営幹部 | |
他分野のコンサルタント |
順番にそれぞれ解説して参ります。
ITコンサルタントからの転職先①:事業会社の社内SE
転職おすすめ度:
ワークライフバランスを重視し、ゆったりとした働き方を目指す場合に、転職先としておすすめできるのは、事業会社の社内システムエンジニアです。
つまり、ITコンサルタント時代にクライアントとして注文を受けていた部署である「情報システム部門」で働くことになります。
現職であるITコンサルタントと同じようなプロジェクトに従事することになるため、現職で培った経験・スキルをそのまま活かすことができるでしょう。
事業会社の場合には、コンサルティングファームと異なり、導入したシステムの運用を継続的に担当することができるため、自分の専門性を高めることに繋がります。こういった働き方を志向するのであれば、転職理由とすることができます。
また、業種を自由に選ぶことができるため、将来性のある業界に転職することが可能です。
2022年現在であれば、例えば、ヘルスケアやワクチン関連の事業に取り組んでいる「医療業界」が候補先の一つとなるでしょう。
ITコンサルタントからの転職先②:事業会社の経営企画室
転職先おすすめ度:
ITコンサルタントとしてIT戦略策定を経験している場合には、事業会社の経営企画室も有力な転職先となります。
IT戦略策定を行う際には、そのクライアントの経営目標の達成と事業戦略の最適化の両方を実現できるように注力しますが、経験・スキルを持ち合わせている場合には、事業会社の経営企画室で、充分に業務をこなすことができるでしょう。
同様に、ITコンサルタントとしてデータ解析基盤やBIツールの導入案件を経験している場合にも、データドリブンの知識を活かすことができます。
こういった業務で自分の専門性を高めることを転職理由とすることもできるでしょう。
ITコンサルタントからの転職先③:ベンチャー企業の経営幹部
転職先おすすめ度:
上流フェーズから下流フェーズまでITシステム全体を把握することで、スキルアップをはかりたい場合の転職先としては、ベンチャー企業も有力な候補となるでしょう。
ベンチャー企業の経営幹部であれば、自分の裁量権が大きく、主体的に事業に取り込むことができます。
その際に、ITコンサルタントで培った問題解決力やマネジメント能力が役立つことは言うまでもありません。
クライアントの経営戦略を策定するといった業務経験を持っている場合にも、問題解決力やマネジメント能力をそのまま活かすことができます。
ベンチャー企業において、主体的に行動することやさまざまな業務に挑戦することを通して自分の成長に繋げられるのは大きな魅力であり、転職理由となることもあります。
ITコンサルタントからの転職先④:他分野のコンサルタント
転職先おすすめ度:
ハードな仕事が辛くない場合には、転職先として他分野のコンサルタントをおすすめできます。具体的には、以下のような専門分野が挙げられます。
❖ IT投資の方向性を決める「システムグランドデザイン」のコンサルティング
❖ 店舗業務の効率化などをはかる「オペレーション業務改善」のコンサルティング
❖ 中長期的に新たな収益柱となる事業を立ち上げる「新規事業立案」のコンサルティング
❖ 経営基盤を安定させる成長戦略である「M&A戦略」のコンサルティング
このような分野の中から自分の能力にあったものを選ぶのがよいでしょう。
ITコンサルタントがIT技術を利用してクライアントの抱える課題の解決を行うのに対して、例えば戦略コンサルタントの場合には、経営戦略に特化した仕事を担当することになります。
転職を目指すのであれば、これまでの経験やスキルをもとに各分野のコンサルタントとして活躍できることを、志望先の採用担当者にしっかりとアピールする必要があります。
ITコンサルタントからの転職必勝のコツ3選
ITコンサルタントからの転職にあたって、必勝のコツ3選をご紹介しましょう。
転職とは、あなたが抱えている仕事についての課題を解決するための手段という観点で考えれば、ITコンサルタントが業務で実施する「問題解決」と何ら変わることがありません。
業務で培った経験やスキルを、転職活動にもそのまま活かすために、具体的には以下のようなステップを取ることをおすすめします。
転職の理由や目的の明確化
新しい職種や業界、企業を目指そうとしている理由や転職先で実現したことを、まずは明確化しましょう。
転職先に求めている条件およびその優先順位について、なるべく具体的にリストアップしましょう。
これらを明確化しないことには、転職によって問題を解決することはできません。
自己分析
自分の経験やスキルについて、しっかり棚卸しを行いましょう。
自分の強みを明確にすることで、志望する職種や業界、企業に対して自分がどういった形で貢献できるかを把握します。
自分の強みや貢献ポイントを志望先に対してきちんとアピールできるようにします。
自分の弱みや苦手な仕事についても、あわせて確認しておくとよいでしょう。弱みは強みの裏返しでもあります。
前向きに受け止めることで、自分の弱みを客観的に分析し、「今後どのように改善していけるか」を検討することが大切です。
企業研究
自己分析を行った結果をもとに、企業研究を行いましょう。
「自分の志望することが転職先でできるか?」「転職の目的を達成できるか?」を見極めることで、自分の志望条件をみたす企業を見つけることができます。
自分の強みが志望先の企業でどのように活かせるかどうかを見極めることで、採用される確率を高められます。
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