成約件数や売り上げといった、数字に毎日追われ、基本給が低く、歩合が高いのが基本の不動産営業。
休日出勤、残業も多く、成果がなかなか出ないとどんどんモチベーションも下がり辞めたいモードに。
さらに、
- 数字が上がらないと上司に詰められる。
- 毎日数字に追われてうんざり。
- もし人間関係が良好だとしてもこの毎日が続くと思うとそれだけでも疲れる。
気持ち的にも物理的にも余裕のある生活を送りたいと思って不動産業界から離れていく人はたくさんいます。
そんな生活から抜け出し、不動産営業を経験したからこそ生かせる転職先を紹介します。
【2022年2月13日公開】
目次
不動産営業を辞めたい理由
不動産営業といえば、
- 『休日出勤、残業多い』
- 『休み中の電話対応に追われることがストレス』
- 『会社の勢いについていけない』
など不動産会社はブラック企業の代表みたいなものです。
不動産は一発の仲介手数料が命、月内に数字をあげるが命の戦場。
きつい思いを毎日してまで稼ぎたいと思わなかったです。
不動産営業が向いてない人の特徴
- のんびり過ごしたいと思っている
- 受動的な性格
- どちらかというとインドア派
- 人見知り
- メンタルが弱い
- 趣味がある
以上の人は営業職へのこだわり、単価が高い不動産で勝負していきたいという強気な気持ちが少しでもない限り営業職でも不動産業界はお勧めしません。
会社では毎日数字に追われ、先方の急な予定変更や常に動きのある不動産業界は目まぐるしい日々です。
メンタルの強さと柔軟な対応に自信がある人は挑戦してみてもいいかもしれません。
不動産営業で働くことで身につくスキル
宅地建物取引士の資格
宅地建物取引士(宅建)の資格取得すると仕事の幅が広がる不動産業界。
実際に働いていると知識が付きやすいです。
合格率2割程度と言われている難関資格を持つと次のステップに役立ちます。
コミュニケーション能力
他業界と違い目上の人から若い人まで幅広い年齢の方がお客様になるのでお客様にあった会話の仕方や話の内容を考える機会が増えます。
毎日のことなので自然と言葉がスムーズに出てくるようになります。
不動産営業に限らず社会に出ていく上で身について得する機会も増えたと思います。
電話、メールなどビジネスマナー
こちらも上記コミュニケーション能力アップと同様、法人から個人向け、老若男女いろんな方とやりとりする機会が増えるので、仕事に就く基本の段階でつまずくことが減ります。
初対面で印象が良いことが多いので初めの段階で一目置かれることかよくありました。
個人で稼ぐ力
意外と不動産の仲介の話は多いです。
個人で動いて売り手と買い手をつなげることで仲介手数料が発生し、1件数万円〜100万円手数料として会社を通さずとして自分に入ります。
このスキルさえあれば、転職しても個人で稼ぐ力が必要なときに活動できます。
そういう考えの人は、会社の看板に頼らず普段から営業している人が多いです。
不動産営業からの転職先おすすめ①他業界の事務職
不動産営業からの転職先おすすめ一つ目は他業界の事務職です。
業界、業種が違っても基本的には会議資料や外部の人にもわかりやすい資料、契約書類の作成など基本的なデスク作業は不動産営業していたら身につきます。
さらに不動産会社にいたら毎日スピード感ある環境なので日々の経験を生かし、『迅速かつ精密な作業をこなせます。』と他者と差別化できます。
事務職といっても、一般事務から専門性のある経理事務など種類がいくつかありますが、営業事務、受付事務のようなサポート側に就く事務職で即戦力になりやすいです。
厳しいノルマに追われる日々から抜け出したい人にとって、基本は定時で退勤、土日休みが多い事務職は転職へのハードルも低くどこの会社にも置いているポジションです。
不動産営業からの転職先おすすめ②アパレル業界の店舗セールススタッフ
不動産営業からの転職先おすすめ2つ目はアパレル業界の店舗セールススタッフです。
アパレル販売員もノルマのような売り上げ目標がありますが、商品を売れる営業時間が決まっています。
不動産営業のように休日出勤、当たり前のような残業といった終わりが見えない日々からは抜け出すことが可能です。
ターゲット層が幅広い不動産に比べてターゲットを絞った商品を扱う業界なので、どんな方でも不動産営業で培ったコミュニケーション能力を活かすことができますし、ブランドターゲットに合った会話も円滑にできるよう考える癖が活かせます。
ステップアップとしてラグジュアリーブランド、ジュエリーブランド、時計のブランドなど不動産のように単価が高い種類に不動産から業界チェンジも挑戦しやすいと思います。
不動産営業からの転職先おすすめ③:法人向け営業職
不動産営業からの転職先おすすめ3つ目は法人向け営業職です。
同じ営業職でも、法人が相手であれば稼働時間も夕方まで、土日休みの企業が多いので長期連休など休みを比較的とりやすいです。
また、対法人となると営業スタイルも個人向け営業よりはテンプレートがあったり契約まで早かったり営業のしやすさを感じる人もいると思います。
もともと厳しい世界の不動産営業職からの転職であれば、土台となるビジネスマナーや鍛えられてきたトーク力が生かせるでしょう。
法人営業にはI T系や人材といった無形の商材を扱っている企業が多いです。
不動産営業からの転職先おすすめ④:ベンチャー企業
ベンチャー企業は自分の興味ある業界に挑戦するのも不動産営業職から転職したい人にはお勧めです。
先述したように、ビジネスマンとしてのベースができるようになっているので後は仕事を覚えるだけなので即戦力になるという印象を与えることができます。
また、不動産営業をしてきたことで底力がついていることも会社からは重宝されます。
ベンチャーということで役職に就くことが早くキャリアアップに繋がったり幅広く業務に携われたり経験値を高めることも可能です。
有利な条件を持って挑むことができるのでこれを機に自分が興味がある業界、業種も視野に入れて転職活動してみると転職自体を前向き捉えることができます。
不動産営業からの転職先おすすめ⑤:運送ドライバー
不動産営業から運送ドライバーへ転職
元々、トラックドライバーをやってみたいなって思っており、好条件の求人が出ていたので転職しようと思いました。
条件として、運送業では珍しいと思うのですが、その日のうちに家に帰れる、基本県内便のみなので体への負担も少なく、それでいて他の運送会社より給与がはるかに高かったのが転職を決める決め手になりました。
実際働いてみて、働きやすく先輩社員の方も優しく仕事も丁寧に教えてもらえました。
たまに隣県への配達もあり朝早く大変なときはありますが、遠出のときは前日に午前中に仕事上がることができたりするので、社員への配慮ができてる会社だと思います。
色々な手当てだったり、臨時にお金を支給してくれたりするので、とても良い会社だと思います。
不動産営業からの転職先おすすめ⑥:NPO法人
不動産営業からNPO法人へ転職
それまでは自分の興味がある業界や職種、待遇、制度などばかりを優先に求人を探しておりました。
しかし、私が退職する月に東日本大震災がありました。私の地元が原発がある町であり、あの当時は実家や親戚、友人の安否確認や地元の状況を家族や友人と情報共有し、東京にいた私にできることを微力ながらしておりました。
その為、一時転職活動を休止していました。少し落ち着き始めた頃に転職活動を再開したのですが、これまでと同じような軸で転職活動をしていた自分に何か違和感を感じるようになっていました。
ちょうどその頃に震災支援をしているNPO法人の求人を見つけ、被災地出身の自分だからこそできる何かがあるのではないかと感じ、これまでの軸などを取っ払い、全く考えてもいなかった業界や職種にチャレンジしようと決めました。
不動産営業からの転職必勝のコツ3選
予め人脈を作っておく
毎日いろんな人と出会えるのが不動産営業。
自分が作りあげた人脈で仕事に繋がることはたくさんあります。
個人で稼ぐ力と連動しますが、会社の看板に頼りきるのではなく、自分を売り込んでおくのは転職活動の選択肢が広がります。
他業界の営業職を探す
不動産業界で培ってきたコミュニケーション能力や業務の手捌きが即戦力になることをアピールできますし、同じ業種からの転職は勝手が分かるので自分自身も転職がしやすいし受け入れられやすいです。
資格を取っておく
資格があることで履歴書に記載できるものがあるのは武器になります。
不動産業界でいうと代表的なのが宅建になってしまい難易度が高く、資格が無い人がいますぐ転職したいとなると現実的ではありません。
しかし勉強していたことで金融業界など業界や時事に強くなり資格はなくても面接に強くなり、生かせる場はあります。
不動産営業からの転職先をもっと知るには?
せっかく不動産営業をしていたから人脈を使うべきだと先述しましたが、不動産営業からのおすすめのより具体的な転職先を知るには転職エージェントをうまく活用することがより近道です。
自分の力では時間がかかると現実は難しいところもありますが今はたくさんの転職エージェントが自分の希望の転職先探しを行ってくれます。
自分に合う仕事も見つけてくれるので探しやすさだけでなく的職を見つけられることもでき、理想の仕事、ライフスタイルを見つけることができます。
お勧めの転職エージェントは以下の通りです。
マイナビ
マイナビエージェントは日毎に新しい求人が追加され、求人数が多いのが特徴。特に営業職の求人数が多いです。
転職のイベントが定期的に開催されることもあり、適性診断や転職ノウハウ、個別でアドバイスがもらえる転職M Yコーチなどサポートコンテンツも充実しています。
doda
dodaは地方、海外の転職先も多く、検索の幅が広いのが強いので地元に戻って仕事をしたい人や海外思考の人にも”dodaグローバル”を利用することができるので心強いと思います。
他の転職エージェントに比べると比較的高収入の企業が多いとされ、非公開求人を含む求人の質が良いのも特徴です。
履歴書を書かずに多数の会社にエントリーもできる機能があるのも転職活動にスピード感が出ます。
