パーソルキャリア株式会社への転職・就職をお考えの方に向けて、転職・就職難易度や年収は低いのかなどの評判を元パーソルキャリア出身の筆者が徹底解説。
CMや電車広告、転職フェアのポスター等なにかとよく目にする転職サービスの「doda」やアルバイト情報系サービスの「an」、「LINEバイト」。
その「doda」や「an」の運営会社は、パーソルキャリアという数年前までインテリジェンスと呼ばれていた「はたらくを楽しもう」というスローガンを持った会社が運営元となります。
現在は「ニッポンの人事部長 PERSOL」というグループスローガンへと変わっており、テレビCMでもよく見かけますね。
テンプグループHDなどの度重なる吸収合併に親会社の変更等、何かと変化が多く一言では説明できない会社でもあります。
「パーソルキャリアってどんな会社?」
「転職先としてはどうなんだろう?」
「パーソルキャリアに転職するには?」
「パーソルキャリアの転職・就職難易度は?」
という疑問をお持ちの方に、元インテリジェンス出身の筆者が事業内容やどんな仕事があるか等わかりやすくご説明していきます。
パーソルキャリアへの転職・就職難易度、会社概要(沿革、事業内容)、採用職種、年収、パーソルキャリアに転職する方法を知りたい方はこのまま読み進めていきましょう。
パーソルキャリアの面接を実際に受けてみた体験談は下記で公開しているので、ぜひ併せてご参考にされて下さいね。
パーソルキャリアの面接選考を実際に受けてきた【中途採用転職】
目次
パーソルキャリアの転職・就職難易度
転職・就職難易度:
最大難易度を★5つとした場合、パーソルキャリアは難易度★4つほどのレベルとなります。
同業界の最大手である株式会社リクルートキャリアが★4.5の転職難易度なので、業界内でも転職レベルは高い会社といえます。
私自身も新卒でパーソルキャリアに入社したので分かるのですが、人材業界の中でも大手なので優秀な大学出身者が集まり、★4つと非常に難易度は高いです。
しかし、募集人数が全国北は北海道から南は九州まで200人〜300人クラスとかなり多いですし、出身大学についても旧帝大と呼ばれるレベルから日東駒線レベルまで幅広いので、食い込める可能性はそこまで低くありません。
また、既卒や大学卒業後に旅をしていた、ミュージシャン活動を行っていた、など異色な経歴で年齢もバラバラな人材を積極的に採用しているのも、パーソルキャリアの新卒採用の特徴です。
私自身働いていた際に感じていたことは、パーソルキャリアは基礎能力が高く人間的に魅力を持ち合わせた人材が数多く働いているということです。
サービス特性上、調整や交渉、提案といったコミュニケーションに重きを置いた能力が必要となり、また、成長意欲や自走力、目的達成意識の高さも求められます。
大人しい性格の人から賑やかな人、知的雰囲気を醸し出した人まで様々なタイプがいますが、比較的バランスの取れた協調性ある芯がしっかりした仕事好きが多い集団です。
参考:リクルートエージェントとdoda(パーソルキャリア)の違いと特徴
実際に新卒採用の就職活動で聞かれた質問内容としては、志望動機などオーソドックスな質問から、
✅高校はなぜその高校?なぜその大学?
✅どんな判断基準で今までの人生を歩んできた?
✅なぜその部活を選んだ?辛い時どう乗り越えた?
✅どういう時に達成感や喜びを感じる?
…etc
上記のような人生観を深掘りしながら進めていくスタイルで面接は進められる傾向があると言えます。
実際に人事のお偉いさんから直接聞いた話なのですが、何をやってきたかはあまり見ていないらしく、どちらかというと"人生そのものへの熱量"を重要視しているらしいです。
なので、何か一つのことに今まで熱中した経験がある方は、内容が何であっても、面接の場で熱意を持って話すことができれば受かりやすいと言えるでしょう。

新卒で就職活動を行う場合、おそらくリクナビやマイナビなどの就職サイトからパーソルキャリアにESを提出する流れが一般的かと思いますが、実はより選考通過率を高める裏口入社をする方法があります。
それは、パーソルキャリアが提供している「doda」のキャリアカウンセリングを受けて、担当キャリアアドバイザーから直接スカウトを受けるという方法です。
どういうことかというと、キャリアカウンセリングの中で「実は御社(パーソルキャリア)に就職・転職したいと思っている」と伝えれば、よほどのことがない限り、自社の求人として枠を用意してくれます。
担当キャリアアドバイザーも人間なので、将来一緒に働いていく可能性があると分かると、より一層サポートの熱も入るというものです。
転職希望者はもちろん、新卒の就職活動生のサポートも行っていますので、これから就職したい場合はぜひdodaに登録してキャリアカウンセリングを受け裏口入社しましょう。
パーソルキャリアの会社概要
パーソルキャリアの前身であるインテリジェンスは1989年に人材系企業として創業し、「an」と「doda」の生みの親である学生援護会は1956年に創業しました。
2006年にインテリジェンスと学生援護会が経営統合し翌年に転職エージェントと転職求人情報サービスを総称する新生「doda」が誕生しました。
▼サービス開始当初のdodaロゴ
その後USENやKKRの傘下を経て2013年にテンプホールディングスの完全子会社となり、2017年にパーソルキャリアという名称となりました。
社長も創業者の宇野さん、鎌田社長、高橋社長と続き、現在は峯尾太郎氏が就任しています。
人材業界の売上ランキングではリクルートホールディングスに続く2位であり、「人」に関わる視点×テクノロジーを駆使した最先端な事業やサービス展開をしています。
関連:人材業界・人材会社へ転職する際の志望動機・転職理由例まとめ
パーソルキャリアの事業内容
パーソルキャリアは基本的に、
・人材紹介
・求人広告(社員、アルバイト、パート)
をメインの事業の柱とする会社です。
▼人材紹介の売り上げの仕組み
中途領域では「doda」、アルバイト領域では「an」というサービスを主要ブランドとしており、2015年にはLINEとコラボした「LINEバイト」やベネッセと合弁で設立したベネッセi-キャリア等他企業との協業にも意欲的です。
また、リファラル採用プラットフォームの「My Refer」やオープンイノベーションプラットフォームの「eiicon」等その時のトレンドに乗ったサービスも数々リリースしています。
doda | 転職エージェントおよび転職サイト |
doda新卒エージェント | 新卒就活生向けエージェント |
an・LINEバイト | アルバイト採用サイト・アプリ |
ミイダス | 転職者の年収分析ツール |
doda転職フェア | 業界No.1の転職イベント |
My Refer | 縁故採用(※友人・知人)専用ツール |
i-common | 顧問紹介による企業コンサル |
dodaチャレンジ | 障がい者採用支援ツール |
ここまで多種多様なサービスを提供できるのは、人材業界のリーディングカンパニーならではの強みと言えるでしょう。
パーソルキャリアの仕事内容
パーソルキャリアには様々な部署や職種がありますが、採用される可能性が高いポジションは大きく分けて以下4つとなります。
リクルーティングアドバイザー(RA)
通称RAは企業側とのやり取りを担当するコンサルティング営業職です。
お客様の組織や採用に関わる課題抽出をし、自社サービスや場合によってはグループ会社の総力を駆使して適したソリューションを提案します。
具体的には求人ヒアリング、求人票作成、社内への広報活動、候補者の提案、選考過程でのサポート、入社者の条件調整、トラブルシューティング等です。
裁量や責任も大きく、自分の頭をフル回転し最善策を考え実行していきます。
自分の力を試し、能力を身に付けていける環境が整っており、幅広い業界の経営層と交流を持てることから将来起業を目的とした人もスキルアップのために入社をすることはしばしばあります。
キャリアアドバイザー(CA)
転職者の転職選考活動全般の支援をするミッションを持っています。
詳細仕事内容はキャリアカウンセリングにはじまり、職務経歴書や履歴書の添削、起業推薦時の推薦状作成、面接対策、面接日程調整といった選考活動のサポートや入社までのケア等転職者の心に寄り添いながら転職者のなりたい自分像に近づくお手伝いをする仕事です。
また、自分の担当した転職者の希望を叶えるため転職者の広告塔としてRAにアピールをし、選考通過をしやすくなるよう社内で営業活動を行うため、プレゼン能力も要されます。
自分次第で転職者の人生を左右する大きな責任とやりがいがある点が魅力となり、希望者の多い仕事でもあります。
転職エージェントになるには?おすすめ優良エージェントの特徴
PA(プロジェクトエージェント)
PA(プロジェクトエージェント)はパーソルキャリアの比較的新しい職種ポジションで、非対面の転職支援を行う事業の中核を担うメンバーです。
採用したいという企業と転職したいという個人を、電話やメールなど非対面のみで結びつけ、転職成功まで一貫したサポートを行います。

非対面でありながらも求職者の深い転職理由まで聴ききるヒアリング能力や、企業の採用ニーズをヒアリングするスキルが求められます。
契約社員での募集を行っていることもあり、在籍メンバーの95%が女性と女性の活躍に非常に力を入れているポジションです(※もちろん男性も可)。
PA職の採用選考奮闘記は下記で実録公開しているので、ぜひ興味があればご覧になられてみてくださいね。
パーソルキャリアの面接選考を実際に受けてきた【中途採用転職】
企画
企画職は、転職者の募集企画(集客施策の企画)、求人メディアの営業企画(分析~キャンペーン等の企画)、事業企画(事業部の仕組みづくり)等多種多様な職種が存在します。
商材が人であるのでメーカーと違いニーズに合わせて製造することも勿論できません。
いかにターゲットとなる人材に登録をしてもらえるか、転職者から見て魅力的な企業に利用してもらえるかが会社の利益に繋がるため、市場動向や過去データや競合を徹底的に分析し、戦略立案、プラン実行を繰り返していく職種が多くなります。
新規事業の企画職の募集も多く、数字を意識したクリエイティブな仕事といえます。
関連:企画職に未経験から転職したい!志望動機・転職理由を徹底伝授
事務(サポート)
営業会社の色が強く、フロント(RA・CA等)の職種がメインとなる事情から事務職は契約社員での採用が基本となります。
中でも仕事内容としては営業サポートが代表的で、フロントの業務効率化を目的にアウトソースできる仕事を任され、代理対応できる作業は事務職に任されます。
商材が人材ということもありイレギュラーな対応も発生しやすく、自分で考えて対応するケースもあるので、比較的動きのある事務職といえるでしょう。
OAスキルよりも臨機応変さが重宝される傾向にあるため、事務職未経験者もチャレンジしやすい傾向にありますね。
パーソルキャリアの評判・社風
私自身実際にパーソルキャリアに入社し勤めていたからこそ分かるのですが、パーソルキャリアは非常に社員同士の仲が良く温和な社風だと感じました。
ただし、和気あいあいと馴れ合いになるという訳ではなく、しっかりと課せられた数字を達成することはシビアに求められるので、そのあたりのバランス力は必要です。
Vorkers・会社の評判・転職会議などの口コミサイトで現役で働いている社員の方々の評判を見ても、その状況が伺えますね。
また、新卒・中途採用共に業界大手で人気があるため優秀な社員が多く、社員同士がお互いを高め合える環境としてはかなり良い職場だと言えるでしょう。
男女ともに仕事に対して前向きな社員が多いので、仕事をしていくうちに意気投合してカップルになり、そのまま結婚まで突き進む社員も少なくありません(笑)
反対に仕事をしていく上であまり濃い人間関係を好まない方や、あくまでも仕事は仕事と割り切って必要最低限のコミュニケーションに止めたい方は不向きです。
男女比でいうとほぼ5:5で、部署によっては女性の方が多い部署もありますね。
<パーソルキャリアの社風に合っている人>
成長できる環境に自分の身を置きたい
周囲と切磋琢磨しながら働いていきたい
数字を出せる自信がある(数字を出したい)
体育会系出身である
ガンガン積極的に上司などに質問ができる
女性が活躍している職場で働いてみたい
<パーソルキャリアの社風に合っていない人>
社員同士でコミュニケーションを取りたくない
まったりした雰囲気で数字を意識せず働きたい
できるだけ短い時間働きプライベートを重視したい
一つの分野だけではなく色々な仕事に挑戦したい
営業色の強い会社の雰囲気が嫌いだ
パーソルキャリアの年収は低い?
パーソルキャリアの平均年収は400万円超えであり、同業界の他社より高水準です。
高所得者(役員やエンジニア、役職者)や1000万円を超える社員もいますが、年収300万円前後の事務職やフロント職の人数が多くなるため、平均すると500万円代となるでしょう。
年齢別に詳細なパーソルキャリアの平均年収を整理すると、以下のようになります。
20代前半(20~24歳) | 289万円 |
20代後半(25~29歳) | 346万円 |
30代前半(30~34歳) | 376万円 |
30代後半(35~39歳) | 387万円 |
40代前半(40~44歳) | 434万円 |
40代後半(45~49歳) | 489万円 |
50代前半(50~54歳) | 544万円 |
50代後半(55~59歳) | 539万円 |
ただしパーソルキャリアの場合は、賞与が営業成績(ノルマの達成具合)によって直接的に絶対評価で反映される仕組みなので、頑張り次第で手取りを増やすことは可能な会社と言えますね。
年収を決める評価基準はP評価とV評価という指標に分かれており、V評価は日々の仕事へ取り組む姿勢、P評価が月次の目標(ノルマ)の達成率で判断されます。
新卒入社時はそこまで周りと差はつきませんが、年次が2年目、3年目と上がっていくにつれてP評価とV評価の差は顕著に表れて年収にも差がついてしまうので、日々の仕事で両軸(数字・過程)を達成する姿勢が求められます。
パーソルキャリアの転職・就職成功確率を上げる方法
一番の近道支援は転職・就職サービスの「doda」に登録することです。
多くのポジションの募集をしているパーソルキャリアでは、dodaに登録して面談に足を運んだ転職・就職希望者に自社求人を紹介することは良くあります。
実際に私も、パーソルキャリアが提供している転職エージェントdodaの面談を受けに行った際に「弊社の選考も受けてみませんか?推薦状を書いてめちゃめちゃ優遇しますよ!」と言って自社求人を紹介してスカウトしてくれました。
また、dodaエージェントは新卒就活生も活用することができるので、就職活動においてもパーソルキャリアを狙うならdodaは活用することをオススメします。
登録者がパーソルキャリアに採用されるとキャリアアドバイザーの営業成績にもなりますからね。
一次スクリーニングを行っているキャリアアドバイザーに見込まれ求人を紹介してもらえれば、求人サイトで応募をするよりも高確率で選考突破できるでしょう。
また、自社に精通したキャリアアドバイザーは未来の仲間になる可能性があるため、通常の転職者よりも手厚くサポートしてもらえる可能性が高いです。
事実、dodaを利用してパーソルキャリアへの選考を受けた方の中には、書類選考が落ちてしまったにも関わらず、担当キャリアアドバイザーが人事担当者に直接掛け合ってくれて見事"復帰通過"を果たした人もいるくらいです。
▼実際の担当者とのやりとり画面
※dodaは担当キャリアアドバイザーとLINEでやりとりができます
転職者にみっちり選考対策をしてくれ、面接でもパフォーマンス発揮もしやすく具体的な社内の雰囲気や今後目指せるキャリア等も聞けるので、入社後のミスマッチも少なくてすみます。
dodaエージェントの面接対策内容まとめ【doda社員直伝】
パーソルキャリアは中途入社者も多く、新卒社員にとっても教育制度も非常に手厚く成長できる会社ですので、少しの興味とやる気があるならばまずはdodaを利用してチャレンジしてみることをオススメします。
