転職エージェントに登録して転職活動を行っている時に「転職エージェントを退会したい」「紹介された案件を断りたい」など断り方について悩んでいませんか?
私自身、転職エージェントのキャリアアドバイザーとして働いていた時は「断りたい」という気持ちを持っていても"申し訳ない"といった気持ちや"気まずいなぁ…"といった気持ちが出てきて、どう断ればいいのか分からず悩んでいる方とたくさんお会いしてきました。
結論から申し上げますと、トラブルにならない断り方が分かっていれば、エージェントを退会することや紹介案件を辞退することは全く問題なく可能です。
今回は元キャリアアドバイザーとしての知見とノウハウから、上手な断り方や円満な退会の方法について、
・求人を紹介された際の断り方
・面接を辞退する際の断り方
・内定を貰った後の断り方
・退会する際の断り方
上記4つの段階ごとに、断る手段(電話 or メール)と共に解説して参りますので、断り方について悩んでいる方はぜひご参考頂けますと幸いです。
【2022年7月15日最終更新日】
転職エージェントの断り方のポイント
転職エージェントの断り方のポイントは、
決めたらすぐに報告する
誠意を持って伝える
理由をきちんと伝える
担当者に直接伝える
電話orメールは状況で変える
上記4つです。
決めたらすぐに報告する
転職エージェントを断る際は「断ると決めたら迅速に報告をする」ことを心がけましょう。
内定辞退や選考辞退の報告を後回しにしてしまうと、エージェントはもちろん採用する企業側にも少なからず迷惑がかかってしまいます。
どの段階であたとしても断ることを決めたら、すぐにメールでも電話でも良いので、キャリアコンサルタントに報告をすることが大切です。
誠意を持って伝える
転職エージェントに断りを入れる際に大事なポイントの2つ目に「申し訳ないという気持ちをしっかりと伝える」ということが挙げられます。
選考に通過できたり、内定まで行けたのは自分の力だけのおかげだけではなく、キャリアコンサルタントがしっかりとサポートしてくれたからということも忘れてはいけません。
内定辞退をするという事は、これまで選考の調整をしてくれたキャリアコンサルタントに迷惑をかけるという事なので、しっかりと申し訳ないという気持ちを伝えるのが大事です。
ここで開き直ってしまったり、謝罪をおざなりにしてしまっては、その後キャリアコンサルタントに見放されてしまう可能性は0ではないと考えるべきでしょう。
参考:【転職エージェント】連絡こない=見捨てられた?理由と対処法
理由をちゃんと伝える
内定を断る時に大事なポイントの3つ目に「何故内定を辞退するかの理由をしっかりと伝える」ということが挙げられます。
内定辞退の理由がハッキリしていないと、企業側も転職エージェント側も当然ながら納得いかないこととなってしまいます。
担当のキャリアアドバイザーや企業側に納得してもらえるように、しっかりとした理由を伝えるようにしましょう。
直接伝える
断る時のポイントの4つ目として「キャリアコンサルタントに直接伝える」ということが挙げられます。
担当キャリアアドバイザーが不在の時はアシスタントの方に対応してもらうことも少なくありませんが、伝聞ではなく直接伝えることで誠意を見せることができます。
電話orメールは状況で変える
断るときのポイント5つ目として、伝え方については電話とメールを状況によって使い分けて断るようにしましょう。
それぞれどのようなシチュエーションの時は電話とメールどちらの方が良いのかについては解説して参ります。
転職エージェントの断り方を段階ごとに解説
それでは次に、転職エージェントの断り方について段階ごとに解説して参ります。
紹介された求人が微妙だった際の断り方(メール)
紹介された求人を辞退したい場合は、メールで連絡することをおすすめします。
電話ではなくメールをおすすめする理由として、
①素早く伝えられる
②辞退理由を文章で残しておける
③担当者が後から確認することができる
上記3点が挙げられます。
具体的な例文は以下の通りです。
断り方のメール例文
●●様
いつもお世話になっております。
▲▲です。この度は求人をご紹介いただきありがとうございます。
求人情報を見て検討いたしましたが、
今回は辞退させていただきたいと思います。●●(良い点)は希望と一致しておりましたが、
●●(希望と一致していなかった点)が主な理由となります具体的には●●●●(希望条件)を希望しておりますので、
今後このような案件がございましたらご紹介いただけますと幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。
▲▲
ポイントとして、まずは求人を紹介いただいたお礼の気持ちを伝え後に、求人辞退の意向を伝えましょう。
今後の求人紹介において活かせるように、辞退する理由と具体的な希望を伝えるようにすると、今後の転職活動をよりスムーズに行うことができます。
面接を辞退する際の断り方(電話)
「よくよく調べたら、あまり自分とは合わない企業だと気づいた」
「書類結果が出るのが遅すぎて、その企業がだらしないと感じてしまい魅力が無くなった」
企業に応募はしたけども面接を辞退することになってしまう場合ですが、まず大前提として、基本的には書類選考に通過したら面接を受けることがマナーとされています。
しかし、他社の選考状況などによって面接を辞退しなければならない場面に遭遇することもあるかと思いますので、そんな時は、迅速に電話で担当キャリアアドバイザーへ連絡しましょう。
メールのみの連絡では万が一見落としてしまった場合、企業側への連絡が遅くなり、そのまま面接予定当日を迎えてしまうといったトラブルに繋がりかねませんので、電話連絡を徹底することがこの段階では重要です。
電話での断り方例
いつもお世話になっております。
●●です。●月●日に調整いただきました、
●●株式会社の●●面接ですが、
辞退させて頂きたく連絡致しました。理由は●●●●です。
大変申し訳ございません。
今後の活動は~と考えております。
ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、
引き続きよろしくお願いいたします。●●
ポイントとしては、すぐに用件が伝わるよう「日時/企業名/面接フェーズ」+面接を辞退したい旨をセットでまず申し出ましょう。
前述した通り、面接日時を確定した後の辞退は原則タブーとされていますので、辞退理由と共に謝罪の気持ちを伝えることが大事です。
他に選考中の企業があれば選考はどうするのか、今後も求人の紹介を希望するのか等、今後の活動の意向についても伝えておくと良いでしょう。
内定をもらった後の断り方 ※内定辞退(電話orメール)
「面接をしたけど、面接官の態度が悪かった」
「面接で言っている事と求人に書いてある事が違った」
「ここよりも魅力的な企業が見つかった」
面接を受けて内定を獲得することができても、選考の過程で入社を躊躇することになるケースもありますよね。
まず前提として、内定辞退は「入社承諾書を提出する前までであれば可能」ということを頭に入れておきましょう。
入社承諾後に辞退するのは、転職活動における重大なルール違反となりますので、あなたの考えがしっかり固まってから内定受諾の意志を伝えることが大事です。
"入社受諾前"であることを前提として内定辞退の正しい連絡方法についてお伝えすると、面接と同様、まずは電話で意向を伝え、場合によってはその後対面で今後の活動について話し合う機会を設けてもらいましょう。
電話での断り方例
いつもお世話になっております。
●●です。
内定いただきました●●(会社名)ですが、
内定を辞退させて頂きたくお電話致しました。
理由は●●●●です。
今後の活動は~と考えております。
今回はご紹介頂きありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ポイントとして、まず内定辞退の意向を伝えた後、キャリアアドバイザーは企業側から内定辞退の理由を問われることになりますので、辞退に至った経緯や理由を詳しく伝えましょう。
今後もサポートを希望される場合は、これまでサポートしてくれたことに関する感謝の気持ちと共に、今後もサポートを希望する趣旨を伝えるようにしましょう。
退会する際の断り方(電話orメールorお問い合わせフォーム)
登録した段階で転職エージェントの退会方法の説明を受けていない場合は、メールもしくは電話で退会の意志を伝えるようにしましょう。
利用する転職エージェントによってはホームページから退会の手続きを行える場合もありますので、最初に確認しておくと良いですね。
メールもしくは電話で伝える場合の伝え方について、具体的には以下の通りです。
メール/電話例での断り方
いつもお世話になっております。
●●です。この度、●●の理由から転職活動を
終了することになりました。そのため、貴社を退会させていただきたく
ご連絡差し上げました。●●様にはお世話になったにも関わらず、
貴社で転職できず申し訳ありません。
今までありがとうございました。●●
上記のようにシンプルに退会の意向を伝えれば問題ありません。
エージェント側としては、「利用者(あなた)がなぜ退会してしまうのか」という部分が一番知りたい部分になりますので、誠意を持って本当の理由を伝えましょう。
また、これが最後の連絡にはなりますが適当な連絡ではなく、キャリアアドバイザーにお世話になった気持ちを伝えて結びの文章とすると更に印象は良いですね。
転職エージェントにマズい断り方をするリスク
前述したように、転職エージェントにきちんとした断り方をせずに"雑な断り方"をしてしまうと起こり得るリスクについて紹介いたします。
雑な断り方の具体例としては「面接をブッチ(ドタキャン)する」「電話やメールでの連絡を無視する」などエージェントに対しての連絡を行わずに怠ってしまうことが例として挙げられます。
転職サポートの継続が困難になる
転職エージェントに断りを入れなくてはいけない場面に遭遇した時、面倒くさくなってしまったり、気まずいという気持ちから連絡することが億劫になり、連絡を無視したり放置してしまう人が見受けられます。
しかし、絶対にやめましょう。
連絡を無視したり放置することで社会人としての本質を疑われることに繋がり、エージェント側からの信頼が失われる結果になります。
信頼が失われると当然のことながら、その後の転職サポートを受けることが困難になりますので、どのような形でも必ず自分の意志を伝えるようにしましょう。
他の求職者に悪影響を与えてしまう
選考中の企業へ断りを入れたい場合雑な断り方をしてしまうと、その企業へ現在応募している他の求職者や今後応募する予定であった他の求職者へ悪影響を与えることになってしまいます。
あなたが雑な断りを入れた場合、企業側の採用担当者は「このエージェントから紹介される人材の質は悪いから他のエージェントからの応募者を優先しようか」というような悪い心象を与えてしまうことに繋がります。
あなた自身だけではなく他の求職者にも影響を与えてしまうということを理解した上で、できるだけ早い段階で丁寧な断りを入れることを心がけることが大切です。
転職エージェントの断り方まとめ
転職エージェントを断りを入れる理由は様々かと思います。
今回紹介したような断る理由や断り方をすることによって、もしかしたら転職エージェント側が「合わないと感じた所を直しますので是非とも今後も使ってください」と言ってくるかもしれません。
なので転職エージェントを断るときは、無言で断るのではなくハッキリと正直に誠意を持って理由を伝えることが重要です。
転職エージェントと上手に付き合っていくことで、間違いなく理想の転職先を見つけて充実した毎日を送れるようになりますので、ぜひ今回の内容を参考にして頂けたら幸いです。
また、下記では対応が親身とウリのおすすめ転職エージェントも紹介しているので、ぜひ併せてご覧になられてみてくださいね。
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