キャリアアドバイザーから転職したいと思っていませんか?
・転職支援をしているけど、自分のキャリアも考えないと・・・
・市場価値を考えてスキルアップしないといけないな・・・
・毎日同じ業務を繰り返しているようでマンネリ化してるな・・・
こんなモヤモヤしているキャリアアドバイザーの方は少なくないのではないでしょうか。
私自身、過去に約9年間キャリアアドバイザーとして従事しており、冒頭のような悩みを常に感じていました。
転職支援を仕事にしているのに、意外と自分自身のキャリアについて考える時間を避けていないものです。
そこで今回は、キャリアアドバイザーとして従事している方に向けて、転職理由・得られているスキル・おすすめの転職先を紹介します。
記事をご覧いただき、キャリアを振り返るきっかけにしてもらえると幸いです。
2024年5月14日最終更新
目次
キャリアアドバイザーから転職したい/辞めたい理由!やめとけ?
キャリアアドバイザーを辞めたい理由として代表的なものを紹介します。
- 営業ノルマ・目標達成の大変さ
- 業務のマンネリ化・ルーティンワーク
- 求職者対応でのストレス
- もっとキャリア支援したい
- 自分自身もキャリアアップしたい
営業ノルマ、目標達成の大変さ
あくまで個人的な所感ですが、営業ノルマ・目標達成の大変さは入社後ギャップとして一番多い要素だと感じています。
キャリアアドバイザーの職務としては「困っている求職者の支援、手助け」という役に立てる、導くことができる点がフォーカスされることが多いでしょう。
当然そういったスタンスも必要ですし、専門知識をもとにした支援を行いますが、評価指標は「何名転職ご支援できるのか」という定量数値になります。
必然的に、転職熱度が高い方を手厚く対応したり、採用熱どの高い求人の紹介に注力する、というアクションも求められます。
こういった営業要素をイメージできていないと、早期退職に繋がってしまうでしょう。
業務のマンネリ化、ルーティンワーク
キャリアアドバイザーとしての就業経験が長くなるほど、業務のマンネリ化・ルーティンワークはモヤモヤするポイントでしょう。
求職者とのカウンセリングを実施し、応募対応、面接対策、内定、入社意思獲得。という一連のフローを繰り返していく業務です。
長期的なお付き合いをする方もたまにはいらっしゃいますが、多くの場合において求職者とのお付き合いも短期間で終わるケースがほとんどです。
カウンセリングを毎月繰り返し、同じようなアドバイスをして、紹介求人も似てきて・・・というマンネリ感を抱く中堅アドバイザーが多いでしょう。
求職者対応でのストレス
求職者は強いストレスや不安を感じていますので、そのような想いを受け止めるだけでも、キャリアアドバイザーには精神的な負荷がかかります。
また、感情に流されたり、突然現れる「昔からお世話になっている先輩」からのアドバイスで転職活動の方向性が180度変わる・・・ということも珍しくないでしょう。
求職者のチカラにはなりたいが、100%信じ切ってはいけないというバランスが求められる仕事であるため、対人コミュニケーションにおいてストレスを抱えてしまう方がいらっしゃいます。
もっとキャリア支援したい
業務へのやりがいを感じるほど、もっとキャリア支援したいという想いをいただくようになるでしょう。
学校法人へ転職を志す方に多いケースです。
転職エージェントであるため、ビジネス経験を持った求職者を支援します。
キャリアアドバイザーとして痛感するのが「新卒就活の大切さ」だと思います。
というのも「転職はビジネス経験を活かすこと」が前提になっているため、新卒就活でどんな選択をしたか?で、転職活動の方向性もかなり狭まってしまいます。
そういった状況から「もっと早期にキャリア支援を行いたい」という想いから、学校法人へ転職するキャリアアドバイザーは多くいます。
自分自身もキャリアアップしたい
やや漠然とした表現になりますが、自分自身もキャリアアップしたいという理由で転職するアドバイザーも多くいるでしょう。
日々求職者のカウンセリングを行う中で「市場価値を上げたい」「スキルを身につけたい」といった声を聞くことになります。
次第に自分自身はスキルを得られているのか?市場価値を高められているのか?という自問自答することもあるでしょう。
その際に、目指していくキャリアの方向性とマッチした求人があれば、転職に踏み切るアドバイザーが少なくありません。
キャリアアドバイザーで働くことで身につくスキル
続いて、キャリアアドバイザーとして就業していく中で、得られるスキルについて整理します。
日常業務に没頭していると、なかなか自分のスキルを振り返る機会がないかもしれません。
キャリアカウンセリングでよく実施する「ポータブルスキル」と「テクニカルスキル」に分けて整理してみましょう。
ポータブルスキル
ポータブルスキルとは直訳の通り「持ち運びが可能なスキル」です。
厚生労働省では、「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義しています。
情報収集力
キャリアアドバイザーとして強みとなるのは、まずは「現状の把握」に区分される「情報収集力」でしょう。
キャリアを指南するために必要となる情報は多岐に渡ります。
雇用に直結するような政策、求人に影響がある経済動向、担当領域の最新トレンド・・・こういったものにアンテナを立てているわけですから、情報収集力は一般的な職業と比べても研鑽されています。
計画性
次に「計画の立案」に区分される「計画性」違う表現をすると「営業目標達成に向けたコミットメント」です。
毎月の転職支援人数目標を達成するために、逆算して目標数値を設定します。
※逆算例:ご支援人数◯人→内定○人→最終面接◯人→一次面接◯人→書類応募◯人→カウンセリング◯人
このような逆算を行い、必要となるアクションを設定。
それをひびやり切っている行動力までセットで、個人顧客向けの営業としての基礎スキルとして習得できています。
コミュニケーションスキル
また「人との接し方」という観点では社内外問わず、円滑に連携できる「コミュニケーションスキル」を習得しています。
求職者との間で関係構築するための傾聴。
示唆や気づきを与えて行動変容を促すための伝達力。
面接対策などの論理的な整理力。
社内においては、法人営業担当との協業スタイル(片手型)の場合、法人クライアント人事部の視点も持ちながら、最適な進捗対応を試みているはずです。
こういった複数の利害関係と円滑に協業してきた経験は、どういった職種においても有効に活用できるビジネススキルと言えるでしょう。
PCスキル・ビジネスマナー
この他にも、PCスキル(特にタイピングや文面作成スキル)や、ビジネスマナーに関する知識などもポータブルスキルに入ります。
テクニカルスキル
キャリアアドバイザーならではの専門知見としては「採用」「面接」に直結するスキルです。
職務経歴や履歴書の作成方法、面接内での自己紹介、転職理由、自己PRの作成方法などはキャリアアドバイザーならではの知見です。
また、担当領域におけるトレンドテーマや職種、クライアントの動向などもテクニカルスキルに入るでしょう。
私であれば営業職の方を担当していたため、各業界の営業スタイルや、目標達成のポイント、それが活かせるおすすめの転職先などを記憶しています。
こういったキャリアアドバイザーや人材業界・採用ならでは活かせる知識も、習得できているはずです。
キャリアアドバイザーからの転職先おすすめ4選まとめ
さてここからはキャリアアドバイザーから転職する際に、おすすめできる業界、職種を紹介していきます。
人事採用担当 | |
学校法人職員 | |
無形商材の営業職 | |
マネジメント要素のある仕事 |
※あくまで代表的なものをピックアップしています 興味を持てそうかどうか、経験が活かせそうか考えるきっかけにしてください
キャリアアドバイザーからの転職先おすすめ①:人事採用担当
まず最初に挙げられるのは人事職、特に採用担当です。
採用担当のミッションは「人事部として新卒採用、中途採用の人数目標達成」になります。
キャリアアドバイザーとして、転職エージェントで従事した経験をもとに、各エージェントに対して採用要望を出すことができます。
また、近年はビズリーチのようなダイレクトリクルーティングサービスのように、採用担当が直接求職者にアプローチを行うケースも増えてきていることから、応募意思獲得の段階からキャリアアドバイザーの業務経験を活かすことができます。
あわせて、最近のトレンドとして入社人数だけでなく、入社後の定着性も重要視する企業が増えてきています。
キャリアアドバイザーとして、書類選考や面接で企業にマッチする人材を見立ててきた経験の評価が高まっていくでしょう。
採用企業例:業界問わず、未経験OKの採用担当求人は発生します。ただ、特に発生しやすいのは、採用人数の多い成長企業(ベンチャー系)と、人材派遣・BPO関連企業です
キャリアアドバイザーからの転職先おすすめ②:学校法人職員
具体的には大学職員としてキャリアセンターや、高校・中学の進路指導室で働くイメージです。
キャリアアドバイザーのような既卒者対応ではなく、若年層からキャリア支援を行いたいという想いを持って転職するケースにおすすめです。
キャリア支援の技術を活かせることはもちろんですが、実際に転職することになった求職者の抱えた悩みなども生々しく話をすることで、キャリア選択に当事者意識を持たせることができるようでしょう。
一方で、懸念点もいくつかあります。
そもそもが総合職であるため、キャリア支援に関わらないポジションへの配属や異動があること。
総合職は非常に狭き門で内定獲得の難易度が高く、専門職となると契約社員など有期雇用が多くなります。
とはいえ、キャリア支援に関わることができる貴重なポジションであるため、視野に入れたいところです。
採用企業例:国公立大学法人、私立学校法人が定例で求人を出しています
キャリアアドバイザーからの転職先おすすめ③:営業職
キャリアアドバイザー以外の営業職に転職するケースが絶対数としては一番多いかもしれません。
営業職は「個人向け」「法人向け」という切り口や、「有形商材」「無形商材」、「新規開拓」「既存深耕」、「売り切り型」「フォロー型」など、細かい区分で分けることができます。
特にキャリアアドバイザーでの経験が評価を得やすいのは、顧客先が同じ「個人営業」でしょう。
人生という大きな意思決定に伴走した経験は、生命保険や住宅などの高単価商材の購入を促す営業にも活かせることできます。
次に評価を得やすいのは「無形商材」の「法人営業」でしょう。
求人という形がないものをイメージできるように提案してきた経験は、相手が法人顧客になったとしても活かすことができます
また、無形商品となると、システム、WEBサイト制作、SEO対策といったIT関連や、採用や派遣などの人材サービスなど、現在成長しているビジネスが多くなります。
営業スタイルとしても新規開拓がミッションになることから、経験よりも行動力や達成欲といった熱意が評価対象になることも、プラスに働くでしょう。
キャリアアドバイザーからの転職先おすすめ④:マネジメント要素のある仕事
キャリアアドバイザーの強みであるマネジメント・指導力を活かせる職務は活躍できる可能性が高いと言えます。
具体的には、学習塾の講師、教育サービスのインストラクターなどの直接的に個人顧客を育成するものをはじめ、フランチャイズストアのスーパーバイザーや、代理店に向けた営業支援、契約後の顧客を支援するカスタマーサクセスなどの法人顧客を育成するものもあります。
キャリアアドバイザーの最も重要なミッションの一つが、求職者との関係構築です。
誰かに相談したい、というモヤモヤを抱えている一方で、無理に転職させられるかもしれないという猜疑心も抱いている求職者から信頼を得るのは難しいことです。
それを30〜60分という限られたカウンセリング内で、信頼を得て、今後の活動方針への指導も行う・・・という経験で培ったスキルをその強みとして活かすことができるでしょう。
キャリアアドバイザーからの転職必勝のコツ3選
次にキャリアアドバイザーの方がスムーズに転職活動を進めていくにあたって抑えていきたいポイントをお伝えします。
- 信頼できる人への相談
- 求人情報のリサーチ
- アピール内容の整理
信頼できる人への相談
せっかくキャリアアドバイザーとして就業しているのですから、周囲の信頼できる人へ相談を行いましょう。
「定期的なキャリアの振り返り」「悩みがあるので相談したい」と、具体的な温度感も添えて相談するとよいでしょう。
転職エージェントに勤めている場合は、同じようにモヤモヤしている同僚で集まって情報収集することも良いですが、できれば信頼できる先輩と個別で時間をもらうことをおすすめします。
キャリアアドバイザーとして高い業績を残しているというよりも、顧客満足度が高かったり、業務とは関係なくキャリアに関する情報を収集している、積極的に自己研鑽している、前向きにキャリアオーナーシップを発揮しようとしている。
こんな特性にマッチする方と時間をもらうことができれば、前向きなキャリアの棚卸しができるでしょう。
自分で担当アドバイザーを決めることができることはエージェントならではのメリットといえるでしょう。
求人情報のリサーチ
応募する方向性が定まったら、日々求人情報をリサーチしましょう。
業務に支障が出てしまうのはよくないので、節度を守る必要はありますが、非公開求人を確認できることもキャリアアドバイザーならではの特徴でしょう。
ここでポイントになるのは「必須要件を確認すること」「求人の発生動向の全体感を確認すること」です。
応募したい求人があったとしても、必須要件を満たしていないと書類選考でNGになる可能性が高くなります。
そのため、現職にいながら自分のスキルを高めることができないか?と自己研鑽の方向性を模索しましょう。
また、求人動向の全体感を把握しておくことで、応募していく方向性を定めやすくなります。
今トレンドとなっている今後必要となる職種へ挑戦することを決断するのもひとつでしょう。
また、すでに方向性が決まっている場合は、求人を事前に確認しておく、応募件数が少なくても納得感を持って意思決定できるような心づもりをしておきましょう。
アピール内容の整理
方向性が定まれば、あとはその職種で活躍できる人材であるとアピールする準備を行いましょう。
キャリアアドバイザーの評価指標は「毎月の転職支援人数目標の達成」になります。
達成に向けた日々の振り返りとして最も一般的なものは以下のような内容でしょう。
・目標評価
達成できているか?(絶対評価)
周囲と比較して高い成果を残せているのか?(相対評価)
・プロセス
達成に向けてこだわったポイントは何か(意思決定方向)
なぜそこにこだわったのか(意思決定理由)
達成に向けてどのような行動をしたのか(具体策)
行動して得たものは何か(結果/振り返り)
こういった枠組みに当てはめて振り返り、次に応募していた方向性で求められる要素をアピールできそうな確認してみましょう。
例えば・・・
営業職であれば、こういった計画性やコミットメントだけでも評価になるでしょうし、その上で各商談で工夫したことなども交えると良いでしょう。
採用担当の場合、企業と求職者のマッチング度の見極めや、企業側の視点も意識して業務に取り組んだ経験をアピールするといった形です。
キャリアアドバイザーからの転職先をもっと知るには?
今回はキャリアアドバイザーからの転職先について代表的な転職先をいくつか紹介致しましたが、実際に今現在募集している企業を確認するためには、転職エージェントを利用するのが必須と言えます。
既にキャリアアドバイザーとして働いているあなたには説明不要かと思いますが、転職エージェントでは表立って公開されていない非公開求人が多数紹介されますので1人で転職活動するよりも効率的です。
加えてキャリアアドバイザーであるあなた自身がそうであるように、キャリアアドバイザーとして同じ境遇の担当者に相談できるのでより親身になって今後のキャリアパスについて提示してもらうことが可能なんですね。
転職エージェントは有象無象様々な会社がありますが、とりあえず最初はまず業界大手のdodaたJACリクルートメントあたりに相談しておけば、転職先についていくつか提示してもらうことができるでしょう。
キャリアアドバイザーからの転職先に関するQ&A一覧
キャリアアドバイザーのキャリアパスは?
キャリアアドバイザーのキャリアパスとしては、経験を積むことでリクルーティングアドバイザーへ異動することで、企業や個人両方のニーズに応えられるコンサルタントを目指すことができます。
その他にはリーダーやマネージャーと昇進して管理職へと進むキャリアパスや、事業会社の人事担当者やHR業界の事業部長として少しずつキャリアアドバイザーからずらしたキャリアパスを歩むことも可能です。
いずれにせよ、人の仕事や企業の採用という課題に直面し続けられる点がキャリアアドバイザーとして経験を積むことで得られるキャリアパスと言えるでしょう。
キャリアアドバイザーはかわいい?楽しい?
キャリアアドバイザーで働く女性は年代として20代〜30代の若い女性が多いため、必然的にルックスが優れたかわいい女性の比率も多くなります。
もちろん仕事で成果を出すことができれば楽しいと感じることも多いでしょうが、周りにかわいい女性社員がいたとしても、あなた自身が結果を残せなければ見向きもされないので仕事を楽しむことはできません。
あくまでもキャリアアドバイザーも営業職ですので、しっかりと結果を出した上で社内恋愛に発展したりすることは可能性としてあるでしょう。
キャリアアドバイザーホワイト企業はノルマなし?
キャリアアドバイザーを採用している人材紹介企業でホワイト企業もありますが、だからと言ってノルマなしかというとそんなことはなく、大なり小なり営業職なのでノルマは科されます。
もちろんノルマを達成するために必要な行動量が多かったり少なかったりは企業によって多少増減はあるでしょうが、キャリアアドバイザーでノルマ無しの企業はほぼほぼ無いと言って良いでしょう。
唯一あるとすれば、創業まもない人数数人のベンチャー企業でノルマなど悠長なことを言っていられないほど働く時間が長い人材紹介会社であればノルマはないかもしれませんね。
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