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陸上自衛隊からの転職先おすすめ4選!海上自衛隊&航空自衛隊

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現役陸自隊員やこれから自衛官を経験してから再就職を考えている方、自分の経験(スキル)が活かせる転職先があるかお悩みではないでしょうか?

せっかく再就職したのに自分に合わなくてまた退職してしまうか悩まれていることでしょう。

この記事を読めば陸自で培った経験(スキル)からどの転職先を選んだら良いか、アピールできる業務経験が明確に分かります。

なぜなら、私自身も自衛官からの転職を2回経験(1回目は自力、2回目は転職エージェントを利用)したことや、同期・先輩の再就職先などを見聞きしてきたことで、陸自からの転職先についてアドバイスできるからです。

退職予定自衛官の職種ごとにおすすめな転職先を4選について徹底解説します。

最終編集日.2023年8月15日

筆者の陸上自衛隊の経歴

陸自普通科3年非任期制自衛官、大型免許取得
警察官2年独学で合格、地域課勤務
陸自普通科

警務科

9年再入隊、最短・叩き上げで幹部自衛官に任官、教育機関で2回優秀賞受賞
会社員現在運転手

陸自で職種ごとで身につく業務経験

結論、陸自で再就職に活かせる業務経験は多くはありません。

陸自特有の武器の扱いや格闘、戦闘訓練の経験は役に立つ機会はほぼありません。

そこで、各職種や専門業務において、再就職に強みになる業務経験をまとめました。

職 種転職に活かせる業務経験(アピールできるスキルなど)
共 通基礎体力、組織行動の順応性、指導力(3曹以上)、車両運転技術は、どの業種でも必ず通用する。
普通科リーダーシップ(3曹以上)、忍耐力があり過酷な現場の作業に耐性がある。
施設科爆薬を扱うため繊細な作業、器材操縦、船舶操縦の業務経験
会計科簿記や経理関係の事務的な業務が有利
警務科捜査技術を含めた、対人コミュニケーション力が高い。
通信科

化学科

需品科

 

それぞれの専門知識や器材の取り扱いを活かした業種の営業の仕事に有利

輸送科中型以上の車両操縦技術のプロとして即戦力となり得る。

※パイロットや准看護師などの国家資格を有する専門職種は除外

専門業務転職に活かせる業務経験(アピールできるスキルなど)
幹部業務マネジメント力、企画・調整力で管理業務に有利(例:運行管理者など)
訓練業務企画・調整の経験を活かした業種に有利(例:広告代理店など)
人事業務労務管理や総務関係の業務で活かせる。
補給業務倉庫内の商品管理で活かせる。

転職の成功率は、資格よりも経験の有無の要素が強いです。特に未経験職種は、熱意だけでは不十分なので、転職先の業務内容と陸自で経験してきた内容の共通点を探してアピールするのが最重要です。

共通点は、探せば必ずあります。

  • 例1 介護職は力仕事で高齢者に寄り添うマインドが必要→基礎体力を活かし、災害派遣において被災者の気持ちに寄り添った生活支援活動を実施してきた。
  • 例2 警備職は広い視野で危険を察知して安全を確保しなければならない→歩哨訓練での危険察知能力を活かし、異常な兆候を発見したら上司に報告・連絡・相談するコミュニケーションを図ってきた。

陸自からの転職先おすすめ①:警察・消防官

陸自から警察・消防官を目指す人が多くいます。

私も陸自から警察官に転職した経験があります。

おすすめする理由は、自衛隊・警察・消防ともに組織で活動する事が非常に共通しているからです。

実際に、面接試験では有利に働きました。自衛隊では完全な階級社会と指揮系統で任務を行うことを基本とし、陸自で基礎体力と組織行動における団結・規律・士気が体に染み付いているためです。

応募は、各自治体や都道府県警のホームページで受験案内があります。試験日が決まっているので、スケジュール管理が必要になります。

事例として、警務科職種であれば警察官になりやすく、警察階級でいうと「巡査部長」ほどの権限を持っているため即戦力です。私の知り合いで二人ほど警務科隊員から警察官になっています。

転職理由例文(警察官)
私は、陸自普通科で基礎体力とチームワークの重要性、団結・規律・士気が組織を強くすることを体で学んできたことを活かし、警察官として交番勤務を経て機動隊員として〇〇県の治安維持に努めたいと強く思い志望致しました。
転職理由例文(消防官)
私は、自衛隊で培った基礎体力を培い、チームワークの重要性を学んできました。災害派遣では、○◯県の○○活動をしましたが命令系統上、活動の限界があり、その際に消防のレスキュー隊の救助活動を見て憧れを抱くようになったため志望致しました。

陸自からの転職先おすすめ②:ドライバー

陸自では、共通して小型自動車から中型自動車を運転する機会が多くあり、中型免許(限定の大型免許)を取得できます。また、ある程度年数が経てば牽引免許も取得でき、培った操縦技術は、民間企業のドライバーとして即戦力になります。

陸自の車両で公道を走行するのは、常に国民から見られており、交通法規を遵守して走行しなければならないため安全運転を心がけるようになります。特に輸送科職種の方はドライバーに転職することが多いです。

応募は、自力で探すより転職エージェントに頼った方が楽です。私は、すべての業種の求人を網羅している大手転職サイトよりもドライバー求人に特化したエージェントを選びました。特化しているだけあって無知の状態から運送業界の知識を得る事ができました。

志望動機例文
これまで、大型車(73式大型トラック)及び普通車(高機動車、73式小型トラック)、けん引車の運転経験がある上、車両無事故走行累計2万キロで社内表彰を受けた実績があります、群馬県管内から災害派遣で岡山県、訓練で北海道及び四国まで長距離移動を経験していることからドライバーとして即戦力として活躍できると思い志望致しました。

陸自からの転職先おすすめ③:建設系作業員

陸自の業務は、共通して肉体労働の要素が強いので、建設系作業員もおすすめです。重機オペレーターや職人など仕事内容は幅広いですが、特に施設科職種に配属になると、大型特殊の免許を取得して任務で操縦する機会が多いので、重機オペレーターとしては即戦力です。

施設科以外で普通科の方でも配管工や土木・電気工事の職人など、未経験でチャレンジして、下積み後に国家資格を取得して職長以上の役職にステップアップも可能です。20代からですと陸自特有の体育会系のコミュニケーションで先輩に可愛がられやすいです。

応募は、自衛隊の就職援護や転職エージェントを併用して、条件の良い求人を選ぶと良いです。転職エージェントに、職場の雰囲気や離職率などをリサーチしてもらえることもあります。

陸自からの転職先おすすめ④:施工管理

幹部自衛官や訓練企画担当の業務に当たっていた方は、施工管理の転職先がおすすめです。

施工管理の仕事は、職人に指示出しをしたり資機材等を見積って発注したり、施工日程などを組んだりと責任重大かつ、やりがいのある仕事で、幹部自衛官の業務と非常に似ています。

また建設業界は、市場規模が大きいのに人手不足と言うこともあり前述した業務を経験した方であれば、未経験でも転職が可能です。しかし労働時間が長かったり気の荒い職人たちを束ねなければいけないので、相応の精神力が必要だと思います。

応募は、大手転職サイトと施工管理に特化した転職エージェントを併用して雇用条件を良く比較して求人を選択しましょう。

志望動機例文
私は、陸自で訓練企画業務を担当した経験があります。他の部署との調整や交渉または、訓練の企画運営などの任務を遂行してきた経験を活かして施工管理業務に活かし、建設業界の将来を担う人材になりたいため志望致しました。

陸上自衛隊から海上自衛隊への転職は?

自衛官が陸上自衛隊から海上自衛隊へ「転職」したい場合、以下の点を考慮して転職活動を進めるようにしましょう。

  • 再入隊: 通常、自衛官が自衛隊の一部から別の部へ移動する場合、まず一旦退官し、その後再度入隊試験を受ける必要があります。年齢や身体条件、その他の要件を満たすことが求められる
  • 訓練と教育: 海上自衛隊は特有のスキルセットや知識が要求されるため、陸上自衛隊からの転職者は新たな訓練や教育を受けることが求められる可能性がある
  • 経験の有効活用: 陸上自衛隊での経験は、一部の職種や任務で海上自衛隊においても有効となることが考えられます。しかし、特定の職種や専門性を要する部署では、新たなスキルや知識の取得が必要となる場合がある
  • 希望と動機: 転職の動機や自分のキャリアにおける希望を明確にしておくことは重要です。なぜ海上自衛隊に転職したいのか、どのような役割や職種を希望しているのかをしっかりと考え、それに基づいてアプローチすることが成功の鍵

総じて、陸上自衛隊から海上自衛隊への転職は一定の手続きや努力を必要とする可能性があります。

陸上自衛隊から航空自衛隊への転職は?

陸上自衛隊から航空自衛隊へ転職を希望する場合、以下の点を考慮する必要があるでしょう。

  • 再入隊の手続き:陸上自衛隊を退官し航空自衛隊への入隊試験を受ける。年齢制限や身体的要件などの基準を満たす必要がある。
  • 基礎訓練:入隊が認められた場合、航空自衛隊の基礎訓練を受ける必要がある。この訓練は、新たな部門の任務や制度、装備などに関する基本的な知識や技能を学ぶ場となる
  • 専門職種の訓練:航空自衛隊内での希望する職種や専門分野によって、さらなる専門的な訓練が必要となる場合がある。例えば、航空機のパイロットを目指す場合、特別な飛行訓練を受ける必要がある
  • 経験とスキルの評価:陸上自衛隊での経験やスキルは、一部の職種や専門分野で有効となる可能性がある。このため、過去の経験を正確に伝え、どのようにそれが新しい役割に役立つのかをアピールすることが重要

航空自衛隊は特定の職種や専門分野で高度な技術や知識が求められることが多いため、十分な準備と計画が必要ですし、具体的な手続きや要件は時期や状況によって変わる可能性がある。

陸上自衛隊からの転職先まとめ

  • 警察・消防官

縦社会の順応性があり、面接で有利

  • ドライバー

どの職種においても車両を運転する機会が多いので、即戦力

  • 建設系作業員

重機の経験があれば即戦力、下積みでキャリアアップも図れる。

  • 施工管理

管理職・企画担当の経験があれば、未経験でも転職が可能

今すぐ転職に活かせる業務経験(スキル)がなくても、今までの業務で培った経験と転職先の業務内容の共通点を最大限アピールすれば、より熱意は伝わります。

新たな事にチャレンジができるから「人生」は楽しいです。1日1日の自衛隊の生活を人生の中継地点として大事にし、「人生」という戦場を戦っていきましょう。

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