トランスコスモスという大企業で働いているのに、転職を考えたことはないでしょうか?
大企業に属していることには様々なメリットがあります。
- 社会的ステータス、信頼を得られる。
- 教育制度が充実している。
- 周囲に優秀な人物が多数いるため自身も成長できる。
- 福利厚生、給与、安定
そんな恵まれた中にいながらも、転職を考えてしまうことがある。それはなぜでしょうか?
- もっと良い企業があるのではないか。
- 培ったスキルを他社で更に活かしてみたい
- もっとスキルアップ、キャリアップしたい。
- 社員数が多く出世しづらい、人間関係が面倒
私自身も「トランスコスモス株式会社」という大きな会社に勤務していました。
仕事はハードでしたが、順調にキャリアを積み上げることに成功し、同世代に比べて年収も高く、勤続していれば安泰であったと思います。
しかし、勤続20年の節目に私は転職しました。会社に大きな不満があった訳ではありません。
どうしようもなく会社を辞めたいという訳でもなく、非常に悩みました。
悩んだ末の結論は「20年は必死に働いた。残りの20年は給与やキャリアよりも自分の時間を大切にすることを優先しよう」でした。
会社に何を求めるのかは人それぞれ異なると思いますが、今の会社では得られないものを得るために人は転職するのだと思います。
もちろん失うものもあると思います。
ただ、それ以上に自分自身にとって価値が高いものを手に入れて後悔のない人生を歩んだ方が良い。
その際には、当然のことですが出来るだけ失うものが少なく、得るものが多い選択をすべきだと思います。
転職は自分の人生を左右する大きな出来事です。
全てがスタートとなる新卒時の就職と違い、既に社会人として辿ってきた道のりがあります。
得てきたスキルとキャリアがあり、自分の人生における「仕事」という位置づけが見えてきています。
その上でどうやって次の仕事を決めていけば良いか、経験者の私が綴るこの記事が、少しでもその道しるべになることを願います。
2023年5月4日最終更新
目次
なぜトランスコスモスを辞めるという結論に至ったのか
なぜトランスコスモスを辞めるという結論に至ったのか経緯を説明いたします。
①アウトソーシング企業であるため、クライアントが絶対的存在。
⇒私は転職をする際に、今度は絶対に「委託される側」ではなく「委託する側」の企業に就こうということだけは固く決めていました
それほど、アウトソーシング企業というのは厳しい立場に立たされることが多い職種です。
業務委託を生業とするということは、クライアントの存在は絶対になります。
「納期」「コスト」「委託内容」について、もちろん全く交渉の余地がないわけではありませんが、基本的にはクライアントからの要請には応じなければいけません。
自身が複数のプロジェクトを抱えていようが、他案件がトラブル中であろうが、数値が未達で上司から突き上げを受けていようがクライアントには関係ないのです。
その中で抱えているものをやりくりし、ミッションを達成させなければならないプレッシャーは大変なものがありました。
逆にそれを達成し続けたことが自信にも繋がりました。
②ワークライフバランスを見直したい。
⇒これは1つめの内容に付随します。
クライアントから頂いている発注に対して、どのような状況下であっても完遂させなければならないわけですから、その皺寄せを受けるのは必然的にプライベートになります。
日中はクライアントとの打ち合わせがメインになることが多いので、自身の作業は夜や休日になります。
また、案件ごとに転勤・駐在・出張が発生する上、夜は接待や会食あり、休みの日でも各クライアントから連絡がきたら応じなければいけません。私生活がままならなくなるというのが実情です。
業務時間内の仕事が厳しく大変なのはまったく問題ないのですが、プライベートが侵食されていくのはかなり厳しいです。
転職する際は仕事とプライベートの切り分けが出来る会社に勤めたいと考えるようになりました。
③常に採用難や人事問題が発生する。
⇒この会社は新規案件やスポット案件が絶えず発生するので、管理職になると採用業務がルーチンワークに入ってきます。
それが大型案件の場合は短期間で数百名の採用をする場合もあり、これがかなり大変です。
各転職エージェントや派遣会社との打ち合わせ、社内の担当部署と媒体の打ち合わせ、面接まで行います。
その後も教育、フォロー、人間関係のトラブルまでもを対応していかなければならないのです。
「人の問題」というのはビジネスの中でも非常にセンシティブで困難な分野です。
これが常ににつきまとうのは大変な重圧とストレスでした。
トランスコスモスで働くことで身につくスキル
ではトランスコスモスで働くことでどのようなスキルが身につくでしょうか。
①プロジェクト管理方法
案件ごとにプロジェクトが走るので、スケジュール管理・課題管理・進捗管理等プロジェクトの手法が身に付きます。
これは、普段の仕事でも非常に有益です。
物事に対して課題を探り、解決策を立案し、スケジュールを立てて実行し、成果を出し、効果検証をするという流れが自然にできるようになります。
つまり、PDCAサイクルをまわすことが習慣化されてくるのです。
このスキルが身についたことは、ビジネスをしていく上で非常に大きい意味を持ちます。
②資料作成スキル
クライアントへの提案書やプレゼン資料を多用するため、資料作成のスキルが必須になります。
入社後すぐにこのトレーニングが始まると同時に、研修も多数受講することになります。
最も有益だったのは、先輩や上司が作成した高品質な資料の数々を日々見られるということです。
これが実際は研修よりも一番勉強になりました。
資料作成は仕事していく上で必須なので、このスキルが高いと仕事の幅が広がります。
③基本的なビジネススキル、マナー、作法が身につく。
トランスコスモスでは、クライアントと接する際に失礼があってはいけないので、日常的にマナーや作法は厳しく教育されます。
これは自分が他社とのやりとりや転職をして特に痛感したことなのですが、基本的なビジネススキル(例えば電話応対やビジネスメール等)、マナー、コミュニケーション、折衝力、機転等は社会人になったからといって誰でも持っているものではないのです。
しかし、大きな会社はこのあたりの教育にかなり力を入れてくれます。
結果、自然に社会人として常識的な動きが出来るようになっています。
そのため、普段は当たり前のこととしてあまり意識することはないのですが、他社とコンタクトした際に意外とこれが重要な役割をもつのです。
特に歳を重ねるにつれ、若い時分にこういった教育をしてくれていたことに感謝する機会が多くなります。
トランスコスモスからの転職先|狙うべき業界と転職理由
トランスコスモスからのおすすめの転職先と狙うべき業界とおすすめする転職理由について解説します。
トランスコスモスからの転職先①:派遣会社
トランスコスモスからの転職先として派遣会社は、新規案件やスポット案件、既存案件の拡大等が常にあるため、採用に関してはかなりの経験を積むことができます。
トランス・コスモスの管理職になると、年間数百名の採用面接を行うため、面接の際にどこを重要視しているのかや、採用側のニーズや困りごと等もよくわかっているので、それらが人材を派遣する側に立った際には非常に役立つのは間違いなく、顧客目線での提案が出来るものと思います。
あわせて、人材マネジメントに関しても経験豊富になるため、エージェントのフォローも可能です。
【会社例】テンプスタッフ・アデコ・スタッフサービス・ランスタッド等
トランスコスモスからの転職先②:コンサルティング会社
トランスコスモスからの転職先としてコンサルティング会社であるアクセンチュア・日本IBM・日立コンサルティング等もおすすめです。
クライアントからの依頼を受け、各種プロジェクトを対応してきた実績があるため、業務改善提案や業務効率化ならびに標準化へ導くスキルを培うことが出来ますので、経験を活かし、コンサルティング会社に転職する社員は多くいます。
コンサルティング業界は非常に高いレベルを求められる険しい道ですが、成功した暁には高給を得られ、最終的には独立することも可能な世界です。
トランスコスモスからの転職先③システム開発会社
トランスコスモスからの転職先として富士通、NEC、NTTデータ、大塚商会等のシステム開発会社もおすすめです。
ITアウトソーシング企業であるトランスコスモスは、システム開発も請け負っています。
自社開発のシステム導入のプロジェクトも多数走っているので、技術職に就いていた社員であれば、システム開発会社へ転職する人が多いです。
技術職でなくても、プロジェクトの中でシステム構築の基本的な仕組みや流れの知識が付きますので、システム構築の基本的な仕組みや流れの知識を活かしてIT企業へ転職する道もあります。
トランスコスモスからの転職先④コールセンター外注業者
トランスコスモスはコールセンター業務の業界最大手ですので、コールセンターの運営ノウハウについては強い自信があります。
私の転職先はコールセンターではありませんが、コールセンターのノウハウを活かし、リアルタイムでの情報共有、使用ツールの提案、クレーム対応方法の教育、顧客満足度の向上提案などを行うことが出来ています。
このコールセンター運営で培ったスキルは他業種でも活用できますが、同業であれば尚更トランスコスモス社員だったという点が採用時に有利に働くことは間違いありません。
【会社例】ベルシステム24、りらいあコミュニケーションズ等
トランスコスモスからの転職必勝のコツ
トランスコスモスからの転職必勝のコツを伝授いたします。
①自分が何を一番優先したいのかを明確にすること。
自分の好きな仕事だけが出来て、好きな勤務地で、好きな勤務時間で、残業もなく、給与が高く、休日も多い会社へ。
基本的にはそんな転職活動は上手くいきません(何か特別なスキルがあれば別かもしれませんが)「これだけは譲れない」という点を明確にして、それが得られる会社を探した方が入社してからも上手くいきます。
これまでの社会人経験を振り返り、これからの人生において仕事に何を求めるのかを決めることが重要です。
②様々なクライアントからの業務委託を受けてきた経験を活かし、転職の際は担当していた業界を狙うこと。
その業界の第一線の企業とお取引があったはずなので、その点をアピールしましょう。
その業界における複数の企業から業務委託を受けており、広く知見を持っていること、それにプラスしてトランスコスモス特有の業務標準化や効率化のスキルを有していることを伝える。
その経験と能力を欲する企業は必ずあると思います。
③担当していた業務に力を入れている企業を狙うこと。
例)・コールセンター運営を担当していた場合は、同業他社もしくはメーカー等でお客様サポートが手厚い企業へ。
- バックオフィスサービスを担当していた場合は、人事や総務、経理等を募集している企業へ。
- システム開発を担当していた場合はIT企業や開発メーカーへ。
その業界の知識とスキルを有しており、その道のプロとしてクライアントへ価値の高いサービスを提供していた実績を示すことが重要です。
「自社でその業務をやっていた」よりも、「クライアントのその業務を代行するサービスを提供していた」の方が価値が高いはずです。
【結論】
トランスコスモスはお客様から業務委託を受け、お客様の代わりにその業務を行い、プロのサービスをもってお客様自身が行うよりも高い品質、低いコストで業務遂行することで価値を生み出す会社です。
お客様企業では出来ないこと、改善したいこと、標準化や効率化を希望する業務を請け負い、成果を出してきました。
つまりは、トランスコスモスで行っていた業務は、他社でのニースが必ずあるものだということです。
そのプロのサービスのノウハウを有していることが自身の強みであり、どの企業にいってもそのスキルと経験は有益です。
トランスコスモスからの転職先をもっと知るには
それをアピールすることが転職必勝のコツと言えます。
それでは、これまでの経験を活かすことができる転職先をどのように見つければ良いでしょうか。
現在恐らくは「ネットで調べる」という手法が最も多いのではないかと思います。
もちろんその方法でも様々な企業が出てきますが、転職に関わらず、「検索」というのは自分が思いつく単語や条件等で調べる手法なので、知らない世界にはなかなか辿り付けないという弱点があります。
そこでやはり頼りになるのは「プロに頼む」ことです。
正にトランスコスモスが生業としている「プロにお任せください」という方法です。
私も採用する側にいた際には転職エージェントの方々には大変お世話になりました。
ニーズを伝えてそれに見合った人材を紹介してもらえるサービスは(コストは若干かかりましたが)採用媒体を出すよりも確実に良い人材にめぐりあえました。
転職する側に立った際も、自分がどのようなスキルを持っており次の会社で何を重要視するのかを伝えると、それに適した企業を紹介してもらうことができ、ネット検索よりも遥かに効率的で有益な手法だと思いました。
私がお勧めする転職エージェント2つ紹介させて頂きます。
doda
dodaは求人数が業界トップクラスで転職者満足度No.1で、エージェントサービスを利用すると担当のキャリアアドバイザーを付けてもらうことが出来ます。
自身のこれまでの経験を踏まえ、求人の紹介や新たな方向性の提案、企業へのアプローチなどトータル的にサポートしてくれます。
以上のようなエージェントサービスを利用しながら、様々な道を探り、後悔のない転職をして頂ければと思います。
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