グラフィックデザイナーからの転職先人気ランキングTOP10(セカンドキャリア)について、元グラフィックデザイナーがご紹介いたします。
- 「グラフィックデザイナーから転職するならどんな職種があるか」
- 「グラフィックデザイナーから異業種に転職できるのか」
- 「グラフィックデザイナーはどんな評価をされるのか」
そんなお悩みのあるグラフィックデザイナーのみなさん、大丈夫です。
グラフィックデザインで身につけた技術を生かせる仕事はたくさんあります。
転職活動では、苦労して体得したデザイン力をどうアピールするかがカギになるでしょう。
異業種からグラフィックデザイナーへ転身し20年、そのあと別の異業種への転職経験を持つ筆者の視点から、グラフィックデザイナーが転職先を見つけるためのポイントをご紹介します。
N.Hiroko
大学を卒業後広告代理店で企画営業を約4年間担当。
デザイン制作会社にてグラフィックデザインを担当。
印刷会社にてグラフィック・Web・パッケージデザインを担当(6年半)し、現在はwebライター事業を開始。
【最終更新日.2022年10月14日】
目次
- グラフィックデザイナーから転職したい/辞めたい理由
- グラフィックデザイナーから転職するメリット/デメリット
- グラフィックデザイナーで働くことで身につくスキル
- グラフィックデザイナーからの転職先の考え方の選択肢
- グラフィックデザイナーからの転職先おすすめランキング
- グラフィックデザイナーからの転職先第1位:ウェブデザイナー
- グラフィックデザイナーからの転職先第2位:UI/UXデザイナー
- グラフィックデザイナーからの転職先第3位:アートディレクター
- グラフィックデザイナーからの転職先第4位:企画・営業職
- グラフィックデザイナーからの転職先第5位:マーケティング職
- グラフィックデザイナーからの転職先第6位:広報・宣伝・PR職
- グラフィックデザイナーからの転職先第7位:販売職
- グラフィックデザイナーからの転職先第8位:制作進行管理
- グラフィックデザイナーからの転職先第9位:専門学校・パソコンスクール講師
- グラフィックデザイナーからの転職先第10位:DTPデザイナー
- グラフィックデザイナーからの転職で準備すべきこと
- グラフィックデザイナーからの転職先をもっと知る方法
グラフィックデザイナーから転職したい/辞めたい理由
グラフィックデザイナーの多くが抱えている悩みはおおむね4つに集約されています。
- 労働時間が長い、給料が安い
- 若い世代のデザイナーの台頭
- デザイナーとして自信がない
- 人間関係に問題がある
順番に解説して参ります。
労働時間が長い、給料が安い
雑誌やポスター・カタログなどの印刷需要の減少やAdobeソフトの普及によりデザイン料金の低下が起こり、グラフィックデザイナーの労働環境の厳しさはますます拍車がかかっています。
一般的に制作スケジュールをクライアントにあわせることが多いので、たび重なる修正作業が終了するまでとなると、残業・休日出勤でも作業が発生しやすいといえます。
それに加えて残業手当、休日手当が出ない場合も多く、割にあわないと感じる人も多いでしょう。
若い世代のデザイナーの台頭
当たり前といえばそうなんですが、デザインは時代の変化に敏感です。
色彩やフォント、写真選び、画面構成のすべてに流行があるので、やっと体得したデザイン技術もすぐに時代遅れになり、そのままでいると評価が下がっていきます。
さらにソフトのアップデートも加速していて、ベテランになっても若い世代の適応力に負けないバイタリティを要求されます。
デザインの評価はシビアで、経験年数に必ずしも比例しません。
いつまで現役として走っていられるか、ずっと流行を追い続けなければならないことに不安を感じることもあるでしょう。
デザイナーとして自信がない
学生の頃から絵を描いたりデザインをすることが好きでグラフィックデザイナーになった人もいれば、さまざまな事情でデザイン業界に入った人もいます。
デザインを論理的に構築する技術やデザインセンスは努力すればある程度は身につきますが、それ以上を求められたときに努力し続けられるかが、長くデザイナーであり続ける条件といえます。
クライアントにも同僚にも認められていないと感じることが多いと、続けていく自信がなくなるでしょう。
人間関係に問題がある
グラフィックデザイナーは常にクライアントやディレクターのさまざまな要望を的確にデザインしていくことを要求されます。
そのため、クライアントから非常識なスケジュールを提示されたり、ディレクターから納得のいかないデザインの修正を求められたりすることも多く、強いメンタルを持ちあわせていないと苦しくなる場合もあります。
また、同僚デザイナーとデザイン力を比較され自信をなくしたり、人間関係のプレッシャーに打ちのめされることもあるでしょう。
グラフィックデザイナーから転職するメリット/デメリット
では、グラフィックデザイナーから転職する場合のメリットとデメリット(強みと弱み)を考えてみましょう。
グラフィックデザイナーから転職するメリット
企画力が生かせる
紙媒体でのデザイン業務に必要な、コンセプト立案や掲載内容をまとめてわかりやすくする構成力は、さまざまな業種で企画・発想力として発揮できます。
デザインスキルが生かせる
Adobe Illustrator、Photoshopなどのスキルをすでに身につけているので、異業種であってもデザイン職へのキャリアチェンジはスムーズにできるでしょう。
デザイン経験が付加価値として評価される
デザイン業務でつちかわれた構成力やわかりやすくプレゼンする能力は、どんな仕事でも必要とされます。
元デザイナーという肩書がより信憑性を後押ししてくれます。
グラフィックデザイナーから転職するデメリット
新しい知識を習得しなければならない
別のデザイナー職に転職したとしても、分野が違えば前提条件としての知識も変わるので、新たな知識習得が必要になります。
前向きな気持ちを保ちつつ学習を続けることができるよう、職種の選択も重要になってきます。
帰属意識を要求される
一般的にデザイナーは比較的帰属意識が希薄で、転職回数も多い職種です。
異業種に転職する場合、企業によっては違和感を感じることもあるかもしれません。
人間関係は職場選びの重要な視点になるので、自分に合ったコミュニケーションが取れる転職先を見極めましょう。
新しい仕事に慣れるまで時間を要する
グラフィックデザイナーから異業種の転職する場合は、生活サイクルごと変化する可能性がありますので、ストレスを感じやすいかもしれません。
働きやすい環境を整えられるかどうかも、転職先を選ぶ大きな基準になっています。
グラフィックデザイナーで働くことで身につくスキル
あなたがグラフィックデザイナーとして真面目に仕事をしてきたならば、すでに6つのスキルのどれか(またはすべて)を身につけているといえます。
- 審美眼・共感力
- 企画力・発想力・構成力
- スケジュール管理力
- コミュニケーション力
- プレゼンテーション力
- 情報収集能力
1の審美眼・共感力、の企画力・発想力・構成力はデザインセンスと呼ばれる領域で、デザイナーは日常的にレベルアップを目指している能力ですが、努力することである一定のレベルに達することができます。
しかし、それ以上となると個人差が出てくる分野ともいえます。
3から6のスキルは、参加したプロジェクトの関係者が多ければ多いほど、さまざまな場面で求められ、鍛えられているスキルです。
アーティスティックなデザインセンスの持ち主や、有名企業と長期契約を結べるような有名デザイナーでなくとも、多くのグラフィックデザイナーが業務を滞りなく進行するために、日々努力をされていることでしょう。
グラフィックデザイナーが必然的に体得したスキルが、転職先でのあなたの評価につながっていきます。
グラフィックデザイナーからの転職先の考え方の選択肢
グラフィックデザイナーからの転職先の考え方の選択肢としては、以下3つの視点で方向性を決めていくと良いでしょう。
- 全く関係のない異業種へ転職する
- 経歴を活かし異業種に転職する
- デザイナー以外の異職種へ転職
全く関係のない異業種へ転職する
デザイナーとして数年実務経験を積んでみたものの「思っていたイメージと違った」「正直向いていない感じがする」という場合は、思い切って全く関係のない異業種へ転職するという選択肢もありです。
もし年齢が20代前半〜半ばであれば第二新卒という枠で完全未経験OKの採用を行っている企業が多くありますし、まだまだポテンシャルと将来性を評価してくれる企業が多いので転職できる可能性は充分あります。
経歴を活かし異業種に転職する
「デザインの仕事は続けたいんだけども事情があって転職したい」という場合は、これまでのデザイナーとしての経歴を活かして他の職種に転職するという選択肢もあるでしょう。
例えば後ほど紹介しますが、グラフィックデザイナーからWebデザイナーへ転職したり、ゲーム制作会社などへ転職しグラフィックへの知識を生かして開発に携わるなども方向性の1つです。
今までの経歴から転職先を考えた方が志望理由を伝えやすいですし、グラフィックデザイナーから更に自身のキャリアの理想像を追い求めたりする方はこの方法が近王道となります。
デザイナー以外の異職種へ転職
「デザイナーとしての経験を活かしつつも、新しい仕事に挑戦したい」と考えている場合は、デザイナー以外の異職種への転職も検討してみると良いでしょう。
例えばこちらも後述しますが、デザイナーとして鍛えてきた企画力を活かして他の業種で企画に携わる職種に就くというイメージで、デザインで培った経験を上手に活かして転職することが可能です。
自身がこれまでに経験してきたことをどうすれば異業種で活かせるのか考え、もし考え浮かばない場合は転職エージェントに相談するなどして方向性をすり合わせてもらうと良いでしょう。
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グラフィックデザイナーからの転職先おすすめランキング
では前述した方向性の考え方を踏まえて、グラフィックデザイナーからの転職先人気おすすめランキングTOP10は以下の通りとなります。
第1位 | ウェブデザイナー |
第2位 | UI/UXデザイナー |
第3位 | アートディレクター |
第4位 | 企画・営業職 |
第5位 | マーケティング職 |
第6位 | 広報・宣伝・PR職 |
第7位 | 販売職 |
第8位 | 制作進行管理 |
第9位 | 専門学校・パソコンスクール講師 |
第10位 | DTPデザイナー |
※⭐️の5段階でグラフィックデザイナーからの転職おすすめ度を評価
グラフィックデザイナーからの転職先第1位:ウェブデザイナー
転職先おすすめ度:
ウェブデザイナーは、グラフィックデザイナーと同じデザイン職なので持っているスキルをそのまま転用でき、転職しやすい職種といえます。
配色・構図・フォントなど基本的な知識とデザインの引き出しが多ければ、すぐに能力を発揮できる可能性があります。
しかし、ウェブデザイナーにはhtml,cssなどコーディングの知識が必須です。
業務としてコーディングしない場合もありますが、コーディング工程を意識したデザイン力が求められますので、ある程度習得してから転職活動を開始しましょう。
代表的な会社
- MJ
- チームラボ
- ミツエーリンクス
- カヤック
転職理由例文
グラフィックデザイナーとしてさまざまな業界のクライアント様から依頼を受け、カタログやフライヤー、チラシなど販促媒体を主に作成していました。
また、ウェブサイト制作の需要から、Adobe XDによるワイヤーフレームやプロトタイプ作成などの制作実績があります。
HTML、CSSは基本操作の学習は終了していますので、これまでの多様な制作経験を生かし貢献していきたいと思います。
グラフィックデザイナーからの転職先第2位:UI/UXデザイナー
転職先おすすめ度:
SNS発信の需要が拡大し、UI/UXデザイナーの求人も増加傾向にあります。
同じデザイナーという肩書でも、よりマーケティングやSEO知識と経験が必要となり、ユーザーへのアプローチをダイレクトにおこなえる職種といえます。
グラフィックデザインを通して、ユーザーにいかに訴求するかを試行錯誤する構成力が、UI/UXデザイナーのニーズ分析や目標設計を具体化するときの思考方法として活用できるでしょう。
代表的な会社
- イエラエセキュリティ
- レジリア
- デンソー
転職理由例文
前職は広告代理店からの単発のデザイン案件が多く、消費されるデザインを作っていました。
実際にそのデザインを見たユーザーからの直接の声を聞くことができるデザインに関わりたいと思うようになりました。
UI/UXデザイナーは、ユーザーと企業との間にある本質的な問題を解決していくことができると仕事だと魅力を感じ、転職を決めました。
グラフィックデザイナーからの転職先第3位:アートディレクター
転職先おすすめ度:
アートディレクターは、プロジェクトすべての過程においての監督となり、クリエイティブチームを編成・統制し、ビジュアルすべての品質を保証するという、大きな責任を伴う職種です。
また、ブランディングの視点からコンサルティング業務をこなすこともあり、クライアントやチームとの関係づくり、豊富なビジネス知識など幅広い能力が必要とされています。
デザイナーとして培った企画力やプレゼンテーション力をステップアップすることで、さらに大きな仕事を手がけられるでしょう。
代表的な会社
- 博報堂マーケティングシステムズ
- メンバーズ
- フォーデジット
- イグニション・ポイント
転職理由例文
チーフデザイナーとしてプロジェクトのチーム管理を経験し、これまでさまざまな業界の案件に関わってきました。
大きなプロジェクトに参加する経験を重ねるごとに、マネジメントやコンセプト決定にもっと深く関わりたい、商品・サービスの本質にせまったデザインを目指したいと思うようになり、アートディレクターを目指そうと考えました。
グラフィックデザイナーからの転職先第4位:企画・営業職
転職先おすすめ度:
デザイナーをするうえで必要な能力として、クライアントの商材コンセプトを理解する共感力があります。
またコミュニケーションを通して、クライアントの商材をどう売り出すか会議の場で話し合います。
そこで使われる発想力はそのまま企画職や営業職に必要とされる能力です。
市場の動向を的確にとらえ、提案する能力は重宝される可能性が高いでしょう。
代表的な会社
- ユニ・チャーム
- サイボウズ
- サマリー
- セカンドラボ
転職理由例文
5年間グラフィックデザイナーとして商品の販売促進に関わってまいりましたが、単発の企画ではなく、長期的な視点を持って商品を育てるブランディングに興味を持ち、販売戦略に関わりたいと思うようになりました。
デザイナーとして培った発想力を生かし、クライアント様の商品がユーザーにとってかけがえのないものにするためのブランディング立案に貢献したいと考えています。
グラフィックデザイナーからの転職先第5位:マーケティング職
転職先おすすめ度:
クライアントの問題を解決するためにさまざまな施策をするマーケティング職は、グラフィックデザイナーが問題を解決するためにデザインを提案していくことと同じ思考を使っているといえるので、異業種ですがイメージしやすい職種といえるでしょう。
マーケティング職は、市場調査や分析したデータをもとに商品やサービスを企画・立案したり、販売促進の戦略を練るなど、経営的な視点を求められますので、幅広い知識を身につける必要があります。
代表的な会社
- リブ・コンサルティング
- P&G
- ユニリーバ・ジャパン
- D2C
転職理由例文
グラフィックデザイナーとして 10年間にわたり勤めてきました。
クライアント様の商品やサービスをユーザーに強く訴求するデザインを心がけて参りました。
しかし制作を重ねるごとにユーザーの行動原理や市場動向をもっと深く理解し、戦略を考える必要性を感じていました。
そこでマーケティングの手法でユーザーに寄り添った企画と戦略を立案し、ひとつの商品だけでなく企業全体の売り上げに貢献していきたいと考えるようになりました。
グラフィックデザイナーの経験から問題解決への提案力を発揮し、クライアント様の長期的なニーズに貢献いたします。
グラフィックデザイナーからの転職先第6位:広報・宣伝・PR職
広報・宣伝・PR職は商品やサービスを関係者や消費者に伝えることが仕事です。
プレスリリースやPR戦略以外にも、自社メディアや社内報の制作、広告媒体への発注などクリエイティブに関わる仕事の企画・実施も担当します。
受注する側から発注する側へ立場が変わったことによって、制作サイドのさまざまな状況を即座に理解できることは大きな強みです。
広報・宣伝・PR職は社外の人との関わりが多く、マスコミやクリエイターとの接点から新しい情報や刺激を受けるなどが魅力的な仕事です。
代表的な会社
- クリーク・アンド・リバー社
- ライトハウス・グローバル
- ダイレクトクラウド
転職理由例文
これまでグラフィックデザイナーとして多くの広告媒体に携わってきましたが、どうしても目の前のデザインのみをこなす仕事が多くありました。
発売告知をする商品と一時的な関わりではなく、販促の全体像を把握できる市場調査や戦略立案に携わりたいと思うようになり、転職を決めました。
広告制作の管理については、グラフィックデザイナーの経験から制作サイドへの適切な対応や指示の出し方は理解しているので、すぐに実行し改善も考慮していきます。
グラフィックデザイナーからの転職先第7位:販売職
アパレル業界や家具・インテリア業界などの販売職は、グラフィックデザインの経験を活かせる仕事です。
センスを問われる選択眼や、組み合わせのバランス、お客様の要望をふまえながら限られた商品の中から最良のものを提案するなど、さまざまな視点を必要とするところはグラフィックデザインと同質の思考方法です。
お客様の求めている潜在的なニーズを素早く理解する能力も活かせる職種です。
代表的な会社
- セリーヌ ジャパン
- リンク・セオリー・ジャパン
- Buly Japan
転職理由例文
前職の会社では営業がクライアントとの打ち合わせを担当し、デザイナーの立場では直接的なクライアントの反応や消費者の情報をなかなか得られず、いくら良いデザインのものを制作しても物足りなく感じていました。
販売職はお客様への提案を直接することができ、それに対してのリターンも目の前でなくとも、かなりダイレクトに受け取ることができます。
お客様の求める一歩先を提案していくことは、グラフィックデザインでも心がけていたことで、販売の仕事でも活かせると考えます。
グラフィックデザイナーからの転職先第8位:制作進行管理
制作進行管理の役割はチームを統括するディレクター職とは異なり、制作全体の進捗や手配、クオリティチェックなどでスケジュール管理を行う職種です。
広告の制作目的やターゲット設定から関わり、企画や構成段階から校了までの全工程でクライアントとクリエイター両方の窓口を担当することから、高いコミュニケーション能力が必要です。
グラフィックデザインの経験があれば、即戦力として活躍できる可能性が高いでしょう。
代表的な会社
- ジーエークロッシング
- リズメディアグループ
- マーズ・プロダクションズ
転職理由例文
前職では少人数でデザインの仕事を請け負っていたため、ディレクションやコピーライターも兼ねた業務を担当していました。
見積管理やスケジュール管理も経験し、お客様とのやり取りも営業担当を通さず直接行っていたので、お客様との信頼関係を構築するスキルを身につけることができました。
グラフィックデザイナーとしての経験を活かしながら制作物に関わる多くの方々との関係を深め、質の高いクリエイティブワークに貢献していきます。
グラフィックデザイナーからの転職先第9位:専門学校・パソコンスクール講師
グラフィックデザイナーを目指す人々にスキルを教える「講師」という選択肢もあります。
学生向けの専門学校や社会人向けのパソコンスクールやセミナーなどは、デザインで使うAdobeソフトの習得、デザインを作り出す思考方法、仕事の流れを教えるスペシャリストを求めています。
グラフィックデザイナーとしての実務経験は、デザイン制作の現場をリアルに語ることができ、わかりやすく臨場感をもって教えることができるでしょう。
講師の仕事は労働時間も明確に決まっているので、仕事と家庭の両立もしやすい職種です。
代表的な会社
- 東京デザイン専門学校
- NBCコンサルタンツ
- フォワードソフト
転職理由例文
グラフィックデザイナーとしての実務経験は10年以上あり、多くの後輩を育ててチームを形成してきた実績があります。
教えてきた後輩の実力が伸びていき成果を出す姿を見て、貢献できたことに大きな喜びを感じるようになりました。
デザイン思考はデザイナーとしてだけでなく、社会人としてのレベルアップにも必要なことなので、多くの方にグラフィックデザインを教える立場を目指そうと考えました。
グラフィックデザイナーからの転職先第10位:DTPデザイナー
DTPデザイナーは雑誌や書籍、チラシなど紙媒体のデザインを専門とする職種です。
グラフィックデザインよりもよりレイアウトをデザインすることに注力し、読者にとって読みやすい媒体作りを求められます。
グラフィックデザインの経験があれば、即戦力として能力が活かせるだけでなく、チームマネジメントの立場としてディレクターやプロデューサーへとキャリアアップできる可能性が高いでしょう。
代表的な会社
- 任天堂
- ネクスト
- アド・キャブレター
- プラッツ
転職理由例文
5年間グラフィックデザイナーとして働いてきましたが、単発で使用期間の短い媒体でのデザインが多いことに不満を感じていました。
長くお客様の手元に残る雑誌や書籍のデザインに興味があり転職を決めました。
デザインスキルについては多種多様な媒体の経験をしてきたことで、さまざまなテクニックを身につけています。
デザインの知識を深め、シンプルながらも美しいレイアウトのデザイン制作を目標に精進していきます。
グラフィックデザイナーからの転職で準備すべきこと
- ポートフォリオの整理
- キャリアの棚卸し
- キャリアプランの見通しを立てる
ポートフォリオの整理
グラフィックデザイナーから異業種に転職するにあたり、まず準備すべきことはポートフォリオの整理です。
特にWebデザイナーなどデザイン職への転職を考えている場合、異業種であってもポートフォリオの提出が書類選考で必須の場合は多いです。
ポートフォリオを通じて言葉よりも自分のスキルを示すことが出来ますし、これまでどんな仕事に関わって何をしてきたのか一度整理することができます。
キャリアの棚卸し
転職においてキャリアの棚卸しをすることは非常に重要で、特にグラフィックデザイナーから異業種に転職するような場合は非常に重要です。
これまでの業務経験を振り返り、自身のキャリアを見直すことで、他の業種に転職した場合でも役立つ自身のポータブルスキルが明確になります。
キャリアプランの見通しを立てる
キャリアプランの見通しを立てることで、今後5年、10年将来のことを考えた時に長期的な目線で直近の転職活動の方向性を決めることができます。
そうすると自然と志望動機も作成しやすくなりますし、人事の採用担当者も「ちゃんと目的を持って転職活動を行ってウチに入社したいと思ってるんだな」と説得力を持って採用してもらうことができます。
1人でキャリアプランを考えることも重要ですが、なかなか思い浮かばない場合は転職エージェントのような第三者に一緒に考えてもらうことで、方向性を考えやすくなるのでおすすめです。
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グラフィックデザイナーからの転職先をもっと知る方法
グラフィックデザイナーからの人気転職先をもっと知る方法としては、転職エージェントを活用することを非常に強くおすすめします。
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