公務員の転職

海上自衛隊からの転職先おすすめまとめ【※転職理由あり】

投稿日:

海上自衛隊からの転職先おすすめまとめ【※転職理由あり】

私は40代前半で退職した元海上自衛官です。

海曹勤務していた頃は、若い海曹士の

  • 「出航が多い」
  • 「休みが取れない」
  • 「プライベートな時間やプライバシーがない」

等の理由から退職をしたいという多くの相談に乗った経験から、転職に関する情報を集め、どちらかというと、いかに自衛隊を退職しない方が良いかを説明し続けてきました。

しかし、階級がそれなり上がり、年々仕事が増えてストレスも溜まり、たまたま配属された上司がストレスで仕事ができなくなったのを見て(自分の職種は将来暗いな)と考え退職を決意しました。

ところが退職しようにも、自衛隊での自分の経験は実家近辺にある一般企業ではほぼ募集がなく、中途退職となると自衛隊の再就職援護も利用できず、どうして良いか分からない状態でした。

当時は転職エージェントのような転職先を紹介する企業の存在も知らなかったので、今もし海上自衛隊に勤めている方が読んでいたら、先ずは転職エージェントを活用しましょう。

それほど自力で自衛隊での勤務と同等の給料が得られる仕事を探すのは大変です。

今回は、海上自衛隊からの転職先おすすめまとめについて転職理由と一緒に経験談も交えながらご紹介して参ります。

公務員から民間企業に強い転職エージェントおすすめ7選【2023】

この記事の執筆者

海上自衛隊Shigenobu Tanabe
40代まで元海上自衛官として勤務経験。
海曹勤務の時代から若い海曹士の仕事に対する数多くの相談を受け、海上自衛隊を辞めて転職すべきかどうかアドバイス実績多数あり。
2024年現在は民間企業に転職し現在に至る。

【最終更新日.2023年8月14日】

海上自衛隊から転職したい・辞めたい理由

海上自衛隊から転職したい・辞めたい理由

海上自衛隊から転職したい、辞めたい理由として、

心身の負担が圧倒的に大きい

プライベートの時間が取れない

海上自衛官の仕事が合わない

上記理由が挙げられます。

基本的に海上自衛隊は民間一般企業で勤めるよりも遥かに過酷で心身の負担が多く、日々絶え間ない訓練を積まなければ一人前になることができない世界です。

体力的にしんどいのはもちろんのことですが、事故や災害救助などで人命に関わることも少なくないため精神的な負担が大きい仕事でもあるのが事実です。

仕事がない時は寮生活であることがほとんどのため、プライベートな時間が取りにくく生活そのものを窮屈に感じてしまい辞めてしまう人も多いです。

「自分に海上自衛隊は合わない…」と感じてしまうのも無理ないでしょう。

海上自衛隊で身につけて役立つスキル/強み

特別なスキルや資格がないけど、転職厳しいかも…と思う方も多いかもしれませんが意外と海上自衛隊での経験や身に付けたスキルは役に立ちます。

退職してから役に立つ、若い隊員でも活躍できるスキルは以下の通りです。

  • 基本的なPCスキル(ワード、エクセル、パワーポイント、およびPC自体を扱うスキル)
  • 安全危機管理スキル
  • 掃除スキル
  • 整理整頓
  • 礼儀作法
  • ロープワーク
  • 海上自衛隊勤務経験談
  • 自分の職種上取得したスキル

これらスキルは海上自衛官からすれば教育訓練、日常業務で身につけられます。

職種によって大型特殊、危険物取扱、ガス溶接技術資格、2級ボイラー、電気工事士、英語関連の資格、情報処理、調理師など持っている方もいるかもしれません。

転職してすぐに正社員で、ある程度確実な収入を得たいなら、資格を生かした仕事を選ぶのが一番です。

何より大きいのは元国家公務員という経歴です。

現職隊員が思っている以上に、元自衛官に対する信頼度は高いことを再就職してから実感するでしょう。

▶︎海上自衛隊からの転職に強い転職エージェント

海上自衛隊からの転職先おすすめ①:一般的な事務職

おすすめ理由:PCスキルが活かせる

特にデスクワークが主体の職種をされてきた方に向いています。

自衛隊でおぼえたワードやエクセル等のPCで行う業務であれば未経験でも即戦力になると面接でもアピールできます。

できればエクセル関数やVBAが使えるようになっていると重宝されます。

今の時代はIT化が進んではいますが、スマホやタブレット端末ばかり使って意外にも実務としてPCが使えない一般人だけでなく大学生も多数います。

当然他にも使えるソフトについて転職先で使えそうなスキルがあればアピールしておきましょう。

海上自衛隊からの転職理由例文
20代女性海上自衛官

「海上自衛隊で〇〇(自分の専門職)に従事し、業務上必要なPCスキルを身につけました。

毎日ワードやエクセルを使って文書作成をしていましたので実務としてのPCの扱いは問題ないと思います。

ワード、エクセルのほかパワーポイントによるプレゼンテーション資料の作成経験もあります。」

▶︎事務職のおすすめ転職先求人はコチラ

海上自衛隊からの転職先おすすめ②:建築・土木職

おすすめ理由:安全危機管理教育で受けた知識が活かせる

安全危機管理意識が身についている、特に艦艇勤務や整備系職種経験者が向いています。

大型自動車や大型特殊の免許が有れば良いですが、無くても人手不足の業界のため企業内で資格を取るための助成を行っているところが少なくありませんので安心してください。

これらの業界の安全管理として意識されている理念や手法は自衛隊を元にしている場合が少なくありません。

雇い主が自衛隊好きな場合が多々あり、それで導入されていることもあるようです。

海上自衛隊からの転職理由例文
30代男性海上自衛官

「海上自衛隊で〇〇(自分の専門職)をしていました。主に重量物を機械で運搬、安全管理の点から、その機械の日常的な整備・メンテナンスを行なっていました。

また作業整備記録の入力や報告書作成でワードやエクセルなどPCソフトも業務として行なっていました。」

▶︎建築・土木職のおすすめ転職先求人はコチラ

もし資格がある方なら「国家資格の△△△、▲▲▲」を持っていますとアピールしましょう。

海上自衛隊からの転職先おすすめ③:介護系職種

おすすめ理由:清潔を保つ、整理整頓、清掃のスキルが活かせる

海上自衛隊の徹底された掃除、整理整頓、清潔を保つ基本的なことが活かせる職種です。

陸・空自衛隊では清潔さや掃除についてあまり求められません。

意外にも転職時には未経験・無資格でも募集しているところも多いので選択肢としては選びやすいというメリットもあります。

より良い待遇を希望するなら退職前に「介護職員初任者研修」関係する資格を取得しておくことをおすすめします。

海上自衛隊からの転職理由例文
30代女性海上自衛官

「海上自衛隊としての災害派遣活動に従事した時、お年寄りや体の不自由な方のサポートをする大切さを学び自分の中でやってみたい気持ちが大きくなりました。

自衛隊では介護のような人をサポートする専門の職種がないので、ぜひやってみたいと思います。」

▶︎介護職のおすすめ転職先求人はコチラ

海上自衛隊からの転職先おすすめ④:営業職

おすすめ理由:挨拶など礼儀、清潔を保つこと、PCスキル、経験談が活かせる

商品やサービスを紹介、販売、契約を結ぶ仕事なので、自衛隊での職種が限定されませんが、営業には自衛隊では基本とされる挨拶などの礼儀的なもの、清潔感が求められます。

民間企業において、清潔感があってしっかりした声ではっきりと挨拶できる人は元々コミュニケーションが上手な人か営業職の人がほとんどです。

海上自衛隊出身と自己紹介した時、お客様によっては食いつきが凄く、仕事そっちのけで色々なことを聞かれたり、人によっては自衛官より詳しかったりします。

営業では最初の印象が結果に大きく影響します。従って海上自衛隊だったアピールは大きなアドバンテージになります。

ただし、ごく稀に自衛隊に対して良いイメージを持たない人もいるのでそこは空気を読みつつ対応しましょう。

海上自衛隊からの転職理由例文
40代男性海上自衛官

「海上自衛隊として勤務してきましたが、地元に戻りたい事と、営業という自衛隊にはない仕事に興味を持ちました。

ワードやエクセル等は自衛隊でも業務として扱っていたので慣れています。」

▶︎営業職のおすすめ転職先求人はコチラ

海上自衛隊からの転職先おすすめ⑤:地方公務員(防災関係)

おすすめ理由:元自衛隊ということがアドバンテージ、PCスキル、安全危機意識等、総合的に活かせる

¥組織体系、仕事の進め方が自衛隊に近いものがあります。

警察官、消防士などでの別となりますが、自治体により臨時職員募集があったり、氷河期世代限定の採用枠もあります。

安定した職で倍率が高いこともありますが、元公務員であることをアピールすれば採用の確率がグッと上がります。

中には防災関係とし自衛官の職歴を条件に上げている募集もあります。

海上自衛隊からの転職理由例文
20代女性海上自衛官

「海上自衛隊勤務で〇〇(自分の専門職)をしていましたが、勤務地の□□□(所属のある港の地域、横須賀・佐世保等)から地元に戻り何か貢献できないかという思いが日に日に強くなってきました。

可能でしたら自衛隊で身につけた知識を活かして将来的に防災関連の業務ができればと存じます。」

海上自衛隊から転職は難しい?再就職先一覧

海上自衛隊から転職は難しい?再就職先一覧

「海上自衛隊から転職は難しいんじゃないのか?」と思われるかもしれませんが、以下のポイントを抑えておけば転職することは可能です。

  • 海上自衛隊で身につけたスキルを棚卸する(=自己PRの作成)
  • 自己分析を行いキャリアビジョンを明確化(=志望動機の作成)
  • 転職エージェントを活用してアドバイスを貰う

転職市場においては、あなたが何をやりたいかよりも"あなたが何ができるか"という経験スキルを見られる要素が強いので、まずは自己分析を行って海上自衛隊で身に付けた経験スキルを棚卸しすることが重要です。

具体的には、前述した通り「安全危機管理スキル」「礼儀作法」「元国家公務員である信頼」あたりが転職活動で役立ってくれるでしょう。

そして自己PRを作成することができたら、次の段階として志望動機を作成する段階に入っていきますが、志望動機作成で重要なのは"将来あなたがどうなりたいか"というキャリアビジョンから逆算して作成するということです。

志望動機を作成するためには自己分析はもちろん、業界や企業研究が必須となってきますので、あなた自身が興味のあることややりたい仕事に対して徹底的にリサーチをして、うまく言語化してまとめるようにしましょう。

自己PRや志望動機の作成は1人で行っていくことも重要なのですが、1人で転職活動を行っていくと転職活動の方向性が合っているかどうかわからなくなってしまいます。

そのため、転職エージェント活用して転職のプロである第三者に客観的に自己PRや志望動機が合っているかという部分をすり合わせしてもらうことが重要です。

海上自衛隊の再就職先一覧

もし一度海上自衛隊から転職したとしても、再就職するという選択肢もあります。

実際に防衛省・自衛隊のHPを見ても毎年かなりの人数が海上自衛隊へ再就職しているという実績データも公表されています。

具体的な再就職先一覧としては、防衛省HPの「再就職状況の公表」をご参照頂ければ幸いです。

海上自衛隊からの転職に強い転職エージェント

今回は4つの海上自衛隊からの転職先について紹介しましたが、具体的にその職種で中途採用を行っている会社の求人を見つけるためには、転職エージェントを活用するのが一番近道です。

ハローワークや求人サイトなどでも転職先の情報を探すことはできますが、数に限りがありますし求人は刻一刻と移り変わるものなので実際には募集していない求人も紛れています。

転職エージェントであれば、あなたの希望の業界・職種・働き方・環境・社風などを総合的に鑑みて担当のキャリアアドバイザーが厳選して求人をマッチングしてくれます。

▼担当キャリアアドバイザーが求人を厳選

今回は、数ある転職エージェントの中でも特に海上自衛隊からの転職に強い転職エージェントのおすすめを厳選して2社紹介いたします。

転職エージェントは1社に絞るのではなく、最初は複数社を併用して色々な転職先を紹介してもらったり、自分に合う求人を探していくのがセオリーなので、ぜひ2社とも活用されてみて下さいね。

▼転職エージェントは併用が吉

2社を活用すれば大方転職先の情報は網羅することができます。

海上自衛隊のおすすめ転職エージェント①:doda

転職エージェントおすすめ doda

dodaは言わずと知れた業界最大級の転職エージェントで、圧倒的な10万件という求人数を誇る最大手の転職エージェントです。

「転職エージェントに登録しようと思ったらまずはdoda」と言われていて、求人の豊富さだけでなく書類添削や面接対策など担当キャリアアドバイザーのサポートの質も充実しているのがウリです。

▼dodaで実際に紹介される求人

どんな業界・職種にも対応しているので、dodaで求人がなければ転職市場に求人はないと思ってもらっても良いくらい圧倒的な存在感を持っています(※エリアも全国対応可)。

選考対策はもちろん、内定を獲得した後の年収交渉も全て一貫して行ってくれますので、親身に転職活動をサポートして欲しいという方にもぴったりの転職エージェントなんですね。

ぜひ海上自衛隊からの転職先企業を探す場合、まずはdodaを利用しましょう。

当サイト利用者数No.1のdoda

↓dodaの詳細はコチラ

✅転職者の利用満足度No.1
✅全国の求人数約270,000件(※業界1位)
✅プレミアムオファーで書類選考免除

登録者数No.1のdoda詳細はコチラ

海上自衛隊のおすすめ転職エージェント②:マイナビ

転職エージェントおすすめ マイナビ

次に海上自衛隊の転職におすすめの転職エージェントはマイナビエージェントで、dodaに次ぐ規模を誇る大手の転職エージェントです。

dodaと比較するとマイナビは求人を厳選して選んで紹介してくれるので「dodaで紹介される求人が多すぎて迷ってしまう」という方にぴったりの転職エージェントなんですね。

▼マイナビの業界・職種別求人割合

マイナビエージェントは書類選考通過率に定評があり、一般的に20~30%が平均と言われるのに対して40~50%という非常に高い書類通過率を誇っているのも強みです。

dodaを活用しても書類選考に全然通らないという方はマイナビエージェントを活用することで一気に書類通過率が跳ね上がった事例も少なくないので、ぜひ活用してみましょう。

書類選考通過率No.1のマイナビ

↓マイナビの詳細はコチラ

✅転職者の利用満足度No.1
✅全国の求人数約5万件(※業界3位)
✅書類選考通過率驚異の40~50%超

書類選考通過率No.1マイナビ詳細はコチラ

ぜひ今回紹介した転職エージェントを活用して、海上自衛隊からの転職を成功させられることを祈っています。

海上自衛隊へ転職したい人に関するQ&A

海上自衛隊の給料は?

海上自衛隊へ入隊直後の一等海士の基本給は数十万円程度からスタートし、階級や勤務年数が上がるにつれて増加します。しかしこれはあくまで一例であり、具体的な額や条件は変動することがあります。

海上自衛隊の任務の性質上、航海手当や潜水手当など特定の職種や任務に従事する自衛官に特有の手当が支給されることもあります。

海上自衛隊の職種は?

海上自衛隊の主な職種の一部ですが、下記以外にも様々な専門職種が存在します。

  • 艦艇乗組員
  • 航空機乗組員
  • 医療関連
  • 音楽隊
  • 情報・調査
  • 技術
  • 希望の求人を紹介してもらえない
  • 担当コーディネーターと相性が合わない
  • 就職先が決定した(=サポートの必要がなくなった)

上記の職種は特定の技術や知識を要するため、入隊後の教育・訓練が提供されます。入隊する際の選考や教育プロセスに応じて、適切な職種が割り当てられます。

海上自衛隊の仕事内容は?

海上自衛隊の仕事内容は多岐にわたり、国の安全保障や周辺の海洋の安定に貢献するためのさまざまな任務を担っています。以下は、主な仕事内容や任務の一部です。

  • 護衛艦・潜水艦の運用: 日本周辺の海域の警備や、他国との共同訓練、各種の演習に参加
  • 航空機の運用: 海上の監視・偵察、潜水艦捜索、災害時の救難活動など
  • 情報収集: 電子情報や偵察を通じての情報収集
  • 災害派遣: 大規模な自然災害時に、救難や支援活動を行う
  • 国際的な活動: 海賊対策や国際的な平和維持活動(PKO)に参加
  • 技術・研究: 最新の艦艇や兵器の開発、既存装備の改良・保守
  • 対テロ活動: テロリズムの脅威に対する監視・対応

海上自衛隊は上記の任務を支えるために、艦艇、航空機、基地、施設などを全国に持っていますし、専門的な技術や知識を必要とする任務が多いため、隊員への教育や訓練も非常に重要な業務となっています。

海上自衛隊の海外派遣は?

海上自衛隊は国際的な平和維持や安全保障、さらには人道的援助の目的で、さまざまな海外派遣活動を実施しており、以下は海上自衛隊が参加してきた主な海外派遣の例です。

  • 海賊対策活動: ソマリア沖・アデン湾における国際的な海賊対策活動に参加。護衛艦や航空機を派遣して、商船の護衛や情報収集を実施
  • 国際的な平和維持活動(PKO): 海上自衛隊は、国際連合の平和維持活動に協力する形で、特定の任務や活動に参加
  • 災害救援活動: 海外での大規模な自然災害発生時、日本政府の要請に基づき、救援物資の輸送や医療活動などの人道的支援を行うことがある
  • 多国間演習・訓練: アメリカやオーストラリア、インドなど多くの国々との共同訓練や演習を行い、相互の理解や協力関係を深化
  • 研究・観測活動: 国際的な研究や観測活動に協力し、艦艇や航空機を派遣することもある

上記の活動は国際的な協力や共同体の一員としての役割を果たすため、日本の安全保障や経済活動を支えるために重要なものとなっています。

doda 最新バナー
dodaの特徴

求人数270,000件以上(※業界最大級)

顧客転職満足度No.1の親身な対応!

北海道~九州全国に面談拠点あり!

dodaバナー
マイナビエージェントバナー
マイナビエージェントの特徴

初めての転職でも手厚いサポート!

求人を厳選して紹介してもらえる!

業界出身のキャリアアドバイザーが書類添削!

※マイナビのプロモーションを含みます

-公務員の転職

Copyright© 転職エージェントマニア.com , 2024 All Rights Reserved.