事務職・人事職の転職

貿易事務からの転職先おすすめ4選!フォワーダーも【志望動機】

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現在、貿易事務・フォワーダーとして働いているけれど転職したい!と思っているあなた。どんな転職先を選べばいいか迷っていませんか?

この記事では実際に元貿易事務員だった私が、貿易事務で身に付くスキル、経験を活かせるおすすめの転職先を未経験分野も含めて徹底解説。

面接時に聞かれる転職理由(志望動機)の例文も載せています。

転職先に悩んでいるあなたも、この記事を読めばきっと自分の可能性に気が付くことができますので、是非転職活動にお役立てください。

この記事の執筆者

Risa Ando
電機メーカーの貿易事務として海外折衝を経験。
転職して広告代理店にて人材広告の営業を担当。
担当領域は広告・ITを中心に幅広い業界に従事し、職種は営業、事務職などの領域を専門にサポート。
その後リフォーム会社に経理に転職し現在に至る。

【最終更新日.2022年9月14日】

貿易事務から転職したい・辞めたい理由

貿易事務から転職したい・辞めたい理由

貿易事務から転職したい、辞めたい理由として、

仕事の将来性がない

残業が多すぎる

責任範囲が広い

上記理由が挙げられます。

基本的に貿易事務はルーティンワーク、つまり同じ作業の繰り返しとなるため仕事の生産性という意味でAIに代替される可能性もあり、将来性があるとは言い難いです。

5年後、10年後と考えた時に果たして同じポジションの求人があると問われれば、微妙なところでしょう。

会社によっては残業時間が100時間を超える企業もあり、事務職でありながらも非常に激務でブラック体質な働き方を強いられている人もいるのが貿易事務の実情。

顧客によって納期が左右された結果、詰められるのは営業ではなく貿易事務、、、と責任を押し付けられることに嫌気が差し辞めてしまう人も少なくありません。

貿易事務で身につくスキル5選!貿易の専門家?

貿易事務は主に以下のスキルが身に付きます。

  • 貿易に関する専門知識
  • タイムマネジメントスキル
  • コミュニケーション能力
  • 臨機応変さ
  • 語学力(英語力)

基本的な貿易に関する専門知識、語学力はもちろん、上記のスキルは転職時にアピールポイントとなります。

貿易に関する専門知識

貿易事務・フォワーダーとして働いていると、基本的な貿易に関する専門知識は間違いなく身につきます。

輸出入の流れや国際取引に関する法令、貿易関連書類についての知識は、同業他社への転職の際に有利に働いてくれることでしょう。

タイムマネジメントスキル

貿易事務は、国内外業者への発注手続き・輸入通関の手配・倉庫管理が主な仕事です。

正確に、効率的に業務を進めなければなりません。

滞りなく全ての段取りをスムーズに行うには、タイムマネジメント能力が必要になります。

コミュニケーション力

貿易事務では発注元・顧客・貨物・物流業者など、1つの業務で多くの企業と連携しなければなりません。

その点が他の事務職との大きな違いです。

場面に合わせた伝達能力が必要になるため、コミュニケーション力が身に付くでしょう。

臨機応変さ

輸出入業務では船便の遅延、数量や納期の変更など、急な依頼に対応することもしばしば。

イレギュラーな状況に対応できる「臨機応変さ」が必要になります。

どんなポジションの仕事でも柔軟に対応できる臨機応変さは、重要なスキルと言えるでしょう。

語学力(英語力)

貿易事務の仕事では、海外取引先との英語でのやりとりや英文書類の作成業務が多く発生するため、働きながら英語力を磨いていくことができます。

貿易事務で培われた英語力は、外資系企業や翻訳業界をはじめ、別業界への転職にも役立ちます。

もし余裕があれば、TOEICなどを受講して目に見える数字という形で英語力や語学力をアピールできれば、更に転職先の選択肢は増えてくることでしょう。

貿易事務のキャリアパス4選!通関士も?

貿易事務の仕事を続ける上でのキャリアパスは以下4パターンが挙げられます。

  • 貿易実務のエキスパート
  • 通関士
  • バイヤーや海外営業など他職種
  • 外資系企業

順番に解説して参ります。

貿易実務のエキスパート

貿易事務の仕事において専門分野を極めることで、その分野のエキスパートとしてのキャリアパスを描いていくことが可能です。

特定商品の知識を深めることで「〇〇系の商材に強い貿易事務」というエキスパートになることもでき市場価値を高められるでしょう。

通関士

貿易事務として輸出入の業務を極めていくことで、資格を取得することができれば通関士としてのキャリアパスも現実的に狙うことができます。

通関士の資格を持っていると、海外の工場から直接製品を仕入れている「通関部署」のある企業や流通業などへの転職にも有利になるメリットもあります。

※通関士について詳しくは後述します

バイヤーや海外営業など他職種へ

貿易事務の経験を活かして、海外の商品を現地で仕入れるバイヤー海外営業職への転職も現実的になります。

営業未経験であったとしても、貿易事務の経験があれば国内外問わずコミュニケーションが取れるため評価してくれる企業は意外と多いものです。

バイヤーについても詳しくは後述します。

外資系企業

貿易事務で身につけた英語力を武器にして外資系企業へ転職するという選択肢もあります。

具体的には、外資系企業の一般事務として海外拠点とのやり取りや英文メール対応、電話対応などの実務を含む転職先があります。

外資系企業は日本企業に比べて実力重視でシビアな面もありますが、その反面、実力さえあれば今より大幅な年収アップが可能なので、強い意欲のある人には大きなチャンスのあるキャリアパスです。

貿易事務から転職するメリット/デメリット

貿易事務から転職するメリット

  • 現在の環境から解放される
  • 年収がアップする可能性がある
  • 経験を活かして最悪戻ってこれる

貿易事務を辞めるメリットとしては、現在の貿易事務の仕事における常にルーティーンワークをこなさなければいけない環境を脱却できて解放されることでしょう。

転職先の業界職種によっては貿易事務での経験スキルを活かして年収アップする可能性を秘めているので、転職して新しい仕事に挑戦できるチャンスでもあります。

貿易事務での経験があれば、もしコロナが完全に収束して景気が良くなれば英語を使った貿易業に戻ってこれるという選択肢もあるので、比較的気持ちも楽ですね。

貿易事務から転職するデメリット

  • 英語を使った仕事ができない
  • 未経験の業界や職種は転職しづらい

貿易事務から転職するデメリットの最たるものは、やはり英語を使った仕事に従事できなくなる可能性が高いことでしょう。

貿易事務は仕事の内容はきついですが、これまで培ってきた英語を活かした仕事は意外と世の中に少なく苦戦を強いられる可能性があります。

もしあなたが現在30代以上の年齢層の場合、完全未経験から転職できる業界や職種は限られてしまうのでキャリアアップ転職しづらいというリスクも考えられます。

貿易事務からの転職先4選!未経験で転職しやすいのは?

ではここからは貿易事務からの転職先おすすめを紹介して参りますが、結論から言うと、

  • 海外営業
  • 国内企業バイヤー
  • フォワーダー
  • 通関士

上記4職種となりますので、順番に深掘りして理由を解説して参ります。

40代で貿易事務からの転職は可能?

40代で貿易事務からの転職は難しいと考える方もいらっしゃいますが、結論から言うと転職することは可能です。

ただし、40代の場合は20代や30代と違って未経験領域でポテンシャルを評価してもらうのは難しいため、今までの経歴やキャリアをベースに転職先を探していくこととなります。

40代で貿易事務の人に求められる経験としてはやはり管理職やマネジメントなど部下を育成教育した経験で、管理職やマネジメント経験があれば転職先の求人の選択肢もグッと広がります。

今回紹介する転職先についてはその点も踏まえてご参考にして頂けたら幸いです。

貿易事務からの転職先おすすめ①:海外営業

転職先おすすめ度:

最初にご紹介する転職先は「海外営業」です。

海外営業職では、英文書作成やスピーキングなどの英語力を発揮できるほか、貿易事務で培ったコミュニケーション能力も活かせます。

間接的な貿易事務よりも顧客と直接つながれるというやりがいも感じられる職種です。

海外営業をおすすめする最大の理由は、新しい市場に挑戦できるということ。

アジアや北米、ヨーロッパなど海外市場を新規開拓して成果を上げれば、貿易事務時代よりも更に大きな達成感も感じられることでしょう。

ビジネス英語や異文化の知識を深められる点も、海外営業ならではと言えます。

ちなみに海外営業職の求人に関しては既存営業と新規開拓営業の2種類の求人があり、どちらかというと新規開拓営業のポジションの求人の方が多い傾向にあります。

そのため、まずは新規開拓営業から入って着実に成績を残した上で、既存営業など既存顧客のフォローに回るポジションへと配置転換を狙うのが王道でしょう。

具体的な転職先企業

  • OSK株式会社…既存輸出先の拡大や新規開拓などの海外営業
  • 株式会社Enhance Auto…アフリカ市場の開拓・海外営業・海外営業サポート

 

貿易事務からの転職志望動機例文

英語を使用した輸出入実務経験が〇年以上あります。

輸出側、輸入側それぞれの状況を把握し、そこで培ったコミュニケーションスキルを御社の新規開拓事業に活かして行きたいと考えています。

よりグローバルな市場で活躍し、御社の市場開拓の一員になれればと思い応募いたしました。

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貿易事務からの転職先おすすめ②:国内企業バイヤー

転職先おすすめ度:

次にご紹介するのが「国内企業バイヤー」です。

国内企業バイヤーの仕事内容は商品を現地で買い付けるため、交渉する際に語学力は必須となります。

また、商品買い付け後の輸送手配や在庫管理を行っていく際に、貿易事務で培った経験は充分に活かせます。

ただし、トレンドや消費行動を分析するなど積極的にリサーチすることも必要になるでしょう。

転職したい企業の商品価値をもっと広めたいという方に向いている職種です。

具体的な転職先企業

  • 株式会社シェアスタイル…レジャーアイテムの商品企画&バイヤー
  • コーナン商事株式会社…バイヤー&商品企画

貿易事務からの転職志望動機例文

もっとクライアントとお客様に近づける仕事をしたいと思い、応募しました。

商品を選定する段階から関わり良いものをお届けしたいと考えています。

輸出入の段取りから、貿易事務で培ったコミュニケーションで現地での交渉に活かしたいと思います。

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貿易事務からの転職先おすすめ③:フォワーダー

転職先おすすめ度:

貿易事務を長年経験してきて、もっとプロフェッショナルな仕事に就きたいと考えている方もいるのではないでしょうか?

そのような方には転職先として、商社やメーカー専門のフォワーダーをおすすめします。

フォワーダーとは、貨物利用運送事業者のことであり、荷主から貨物を預かり、他の業者の運送手段を利用し運送を引き受ける事業者を指します。

今までの貿易事務業務よりはるかに規模やスケールも大きく、航空貨物をより多く扱う場面も多いのが特徴です。

貿易のプロフェッショナルとしてその道を極めていきたい方は、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

ちなみに外資系のフォワーダー営業では、成果報酬の歩合制(コミッション)制度を採用している会社もあるため、もし転職することができれば大幅な年収アップも狙うことができます。

具体的な転職先企業

  • JX金属株式会社…物流企画・輸出・貿易事務
  • 株式会社アイセロ …海外貿易実務

貿易事務からの転職志望動機例文

今まで〇年貿易事務の仕事をして来ました。

もっと専門性の高い分野で今の仕事のスキルを上げていきたいと思い、応募いたしました。

スケジュールの管理や急なトラブル、変更にも臨機応変に対応する自信があります。

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貿易事務からの転職先おすすめ④:通関士

転職先おすすめ度:

私が貿易事務をやっていた時には社内に通関士の資格者が1名おり、税関手続きの全てを管理する方がいらっしゃいました。

輸出入業務ではそのような「通関士」のお仕事は必須です。

通関士になるには年に1回行われる通関士試験に合格しなければなりません。

国家資格である故に、その合格率は15%であり、かなり難関な分野と言えます。

しかし、貿易事務で身に付いた知識や英語力があれば、働きながらでも通関士を目指すことができます。

グローバル化が進んでいる現代、通関士の需要はAIに代替されることなくもっと広がっていく可能性が高いので将来性も期待できるでしょう。

より専門性の高い分野へチャレンジして国際情勢知識を深めていくのも、あなたのキャリア形成になるのではないでしょうか?

具体的な転職先企業

  • 株式会社東西荷扱所…通関士候補
  • 伊藤忠商事…通関士

貿易事務からの転職志望動機例文

貿易事務を〇年経験後、通関士の資格を取得しました。

お客様対応から通関業務まで多岐に渡る作業に関わり物流をスムーズに進めて行きたいと考えています。

毎年変化する税関システムも勉強を怠らず、迅速に対応できるよう努めてまいります。

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貿易事務に向いてない?向き不向きを確認

貿易事務に向いてない?向き不向きを確認

そもそも論になってしまいますが、貿易事務の仕事をこれからも続けていくのか転職するのか決める判断基準の一つに"向いているか"を調べる方法もあります。

下記チェックリストを参考に、あなたが貿易事務に向いているのか向いてないのか、向き不向きを確認してみましょう。

<貿易事務チェックリスト>

□ 定型の書類作成や処理業務が得意
□ 英語を使ったお仕事に興味がある
□ 予定を立て、計画通りに進むと満足感や達成感を得られる
□ 人とのコミュニケーションが好き
□ 国際的な視野を広げ、異文化理解を深めることに興味がある
□ 長く使えるビジネススキルを身につけたい
□ 事務手続きの仕組みやルールを覚えることが得意

上記項目に当てはまる数が多ければ多いほど、貿易事務から転職せずにそのまま継続した方が良いという判断基準になります。

貿易事務からの転職成功の3つのポイント

  • 貿易事務で身につけたスキルを棚卸する(=自己PRの作成)
  • 自己分析を行いキャリアビジョンを明確化(=志望動機の作成)
  • 転職エージェントを活用してアドバイスを貰う

転職市場においては、あなたが何をやりたいかよりも"あなたが何ができるか"という経験スキルを見られる要素が強いので、まずは自己分析を行って貿易事務で身に付けた経験スキルを棚卸しすることが重要です。

そして自己PRを作成することができたら、次の段階として志望動機を作成する段階に入っていきますが、志望動機作成で重要なのは"将来あなたがどうなりたいか"というキャリアビジョンから逆算して作成するということです。

志望動機を作成するためには自己分析はもちろん、業界や企業研究が必須となってきますので、あなた自身が興味のあることややりたい仕事に対して徹底的にリサーチをして、うまく言語化してまとめるようにしましょう。

自己PRや志望動機の作成は1人で行っていくことも重要なのですが、1人で転職活動を行っていくと転職活動の方向性が合っているかどうかわからなくなってしまいます。

そのため、転職エージェント活用して転職のプロである第三者に客観的に自己PRや志望動機が合っているかという部分をすり合わせしてもらうことが重要です。

貿易事務からの転職先おすすめをもっと知る方法

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