ガス会社に興味があって、未経験からガス会社に転職したいけど、志望動機がわからない、ほんとにできるのか？といった悩みをお持ちではありませんか？
結論から言います。未経験からガス会社への就職や転職は十分可能です。
この記事を参考にしていただければ、ガス会社への転職がより明確なイメージとなるはずです。
私自身、現在はガス会社の社員として働いていて、面接官を担当することもありますが、私も最初は完全未経験からのスタートでした。
今回は未経験からガス会社への転職を成功させるために、志望動機作成のコツと、例文を解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。
ガス会社から転職したい人必見！転職先おすすめ4選【※現役社員】
T.Yusuke
新卒で大手ガス会社に入社し営業、技術など幅広い業務を担当し勤務歴は10年を超える。
営業などを経験した後、現在は中途採用人事担当者として説明会や面接を担当している。
2024年12月19日最終更新
目次
ガスの使用用途・タイプを解説
ガス会社への志望動機を考えるにあたって、ガス会社の特徴を理解しておくことが重要です。
ガス会社ごとに取り扱うガスの用途やタイプが異なります。具体的に解説します。
ガスの使用用途
ガスの使用用途は、下記の3種類に分けられます。
✅電力用ガス：火力発電による電力供給のために使用されるガス
✅家庭用ガス：各家庭に供給されるガス
産業用ガスは、家庭用ガスとして使用される都市ガスやLP（プロパン）ガスを除いた産業向けのガス全般を指します。
主に製造業の製造プロセスで不可欠なものであり、鋼鉄、化学、エレクトロニクス、発電、宇宙など世の中の産業全般に幅広く使用されています。
電力用ガスは、火力発電による電力供給に使用されるガスを指します。
近年では、火力発電の燃料として液化天然ガスの需要が高まっています。
家庭用ガスは、都市ガスとLP（プロパン）ガスの2種類が挙げられます。
都市ガスは、製造所で製造されガス管を通して各家庭に供給されます。
LPガスはボンベに入っているガスを各家庭に配送し、ガスの供給を行います。
ガスのタイプ
ガスのタイプは、下記の4種類に分けられます。
✅天然ガス：自然界に存在する炭化ガス
✅都市ガス：天然ガスや石炭ガスなどを混合させた人工的なガス
✅プロパンガス：石油由来のガス。別称、液化石油ガスとも呼ばれる
産業ガスは、家庭用ガスの都市ガスとLPガス以外の産業向けガスの総称です。
産業ガスの種類としては、石炭ガス、酸素ガス、窒素ガス、水素ガスなどが挙げられます。
天然ガスは、自然界に存在する炭化ガスを指します。
日本は、必要な天然ガスのほぼすべてを輸入に頼っています。
輸入した天然ガスのうち、約7割が火力発電所の燃料として電力用に使用され、約3割が家庭用として都市ガスに使用されています。
都市ガスは、天然ガスや石炭ガス、液化石油ガスなどを混合させて作られた人工的なガスです。
ガス管で送り届けられるため、程度人口が密集する地域で利用されています。
プロパンガスは、LPガスのことでLiquefied（液化） Petroleum（石油）Gas（ガス）の頭文字が由来になっています。
主に、家庭用として使用されています。
自然界に存在する天然ガスと石油を精製するときに発生する副生ガスがあることから、石油の精製をおこなっている企業がプロパンガスも扱っているケースが多くなっています。
ガス会社の業務内容
ガス会社の業務は多岐にわたり、各部門で専門的な知識と経験が求められます。以下に主要な業務内容を紹介します。
調達
ガスの主原料であるLNGやLPGは、その多くを海外から輸入しています。
調達部門では、安定供給とコスト削減を両立させるため、最適な調達先の選定や契約交渉を行います。
国際的な取引が多いため、語学力や交渉力が求められます。
製造
輸入された原料ガスは、そのままでは使用できないため、国内の製造プラントで精製・加工されます。
製造部門では、ガスの品質管理や生産設備の運転・保守を担当し、安全で高品質なガスの供給を支えています。
営業
営業部門は、家庭用から業務用まで幅広い顧客に対して、ガスの利用提案や販売促進を行います。
顧客のニーズを的確に把握し、最適なソリューションを提供することが求められます。また、新規顧客の開拓や契約管理も重要な業務です。
供給
供給部門は、製造されたガスを各家庭や事業所に安全かつ安定的に届ける役割を担います。
パイプラインの設計・施工・保守や、供給ネットワークの監視・管理を行い、供給途絶や事故の防止に努めています。
保全
保全部門では、ガス設備やインフラの点検・修理・更新を担当します。
定期的なメンテナンスや緊急時の対応を通じて、設備の信頼性と安全性を維持し、長期的な運用を支えています。
事務
事務部門は、総務・人事・経理・法務など、企業運営に必要なバックオフィス業務を担当します。
各部門のサポートや社内外の調整、コンプライアンスの遵守など、多岐にわたる業務を通じて、組織全体の円滑な運営を支えています。
ガス業界は、エネルギー供給の要として社会に欠かせない存在です。
近年の業界動向を踏まえ、各企業は中途採用を通じて多様な人材を求めています。
各業務内容を理解し、自身の経験やスキルをどの部門で活かせるかを考えることが、転職成功の鍵となります。
ガス会社の業界動向と中途採用の関係
ガス業界は、エネルギー供給の要として社会に欠かせない存在です。
近年、火力発電の増加やガス自由化、再生可能エネルギーの台頭など、業界を取り巻く環境は大きく変化しています。
これらの動向は、各企業の中途採用にも影響を与えています。
火力発電増加によるガス需要の増加
東日本大震災以降、原子力発電所の稼働停止に伴い、火力発電への依存度が高まりました。
その結果、液化天然ガス（LNG）の需要が増加し、ガス業界全体の供給体制強化が求められています。
この需要増に対応するため、各社は生産・供給部門の人材強化を図っており、中途採用の機会が増加しています。
ガスの自由化により異業界企業も参入
2017年の都市ガス小売全面自由化により、電力会社や新興企業など、異業種からの参入が相次いでいます。
これにより、競争が激化し、各社は新たなサービスや料金プランの開発に注力しています。
この競争環境下で、マーケティングや営業戦略に長けた人材の需要が高まっており、中途採用での募集が活発化しています。
再生利用可能エネルギーの台頭
地球温暖化対策やSDGsの推進に伴い、再生可能エネルギーの導入が加速しています。
ガス業界でも、バイオガスや水素エネルギーなどの新エネルギーの研究・開発が進められています。
これらのプロジェクトを推進するため、技術開発や研究職の中途採用が増えており、専門知識を持つ人材が求められています。
昨今の環境問題や規制緩和といった社会情勢がガス業界のビジネスモデル・中途採用状況に影響を及ぼしています。
応募先の職種選定や志望動機の質向上に向け、トレンドテーマについても知識習得しておきましょう。
ガス会社の転職志望動機作成のコツ
未経験からガス会社に転職するために、志望動機の作成は重要なポイントです。
志望動機を作成する前に、大事なポイントを2つ紹介します。
ご自身がなぜガス業界に興味を持ったのか明確に
ご自身が今までに身につけたスキルや経験を具体的に
順番に解説致しますね。
ご自身がなぜガス業界に興味を持ったのか明確に
ご自身がなぜガス業界に興味を持ったのか、どういう経緯で志望先の会社を知ったのかなど、箇条書きにしてまとめてみましょう。
どの業界でもいえることですが、採用する側は興味を持っていない方を採用することはありません。
なんとなく面接を受けた、と思われないようにしっかりとまとめておきましょう。
ご自身が今までに身につけたスキルや経験を具体的に
ご自身にはどんなスキルがあるのか、また前職ではどのような職種に就いていて、なにを経験したのか、具体的に説明しましょう。
ガス会社に全く関連がないと思われる職種でも構いませんので、しっかりと書くことによって、仕事に対して真面目に取り組んでいることをアピールできます。
ガス会社への中途採用転職志望動機例文5パターン
ではガス会社への志望動機作成の例文をパターン別に5つ紹介して解説していきます。
それぞれ順番に見ていきましょう。
ガス会社への転職志望動機例文①：社会貢献意識の高さをアピールする
私は学生時代からボランティア活動に積極的に参加し、人のために活動し、人を笑顔にすることに魅力を感じています。
仕事もそうでありたいと考え、地域に根差し、人々の暮らしを豊かにするガス業界に興味を持ちました。
私は御社の経営理念である「お客様の支えになり、お客様を第一に考える」という言葉に共感を覚え、御社を志望いたしました。
ガス業界は地域密着型の業務だと存じております。
私は、地域貢献活動で得た経験を活かし、お客様に寄り添い、お客様を第一に考えて業務に従事したいと考えております。
ガス会社転職志望動機作成のポイント
ガス会社はインフラ業界なので、社会の基盤となる、人々の暮らしに密着したサービスを提供することが主たる事業です。
社会貢献に意識を持った方はインフラ業界に向いていて、会社側もそういった人材を採用したいはずです。
ボランティアの経験などがあれば、アピールしておきましょう。
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ガス会社への転職志望動機例文②：コミュニケーション能力をアピールする
私はこれまで営業職の経験はありませんが、初対面の方でもすぐに打ち解けることができ、人と話すのが好きなので、コミュニケーションスキルには自信があります。
このスキルは営業職で活かせると考え、営業職に興味を持ちました。
営業職のなかでも、よりお客様と寄り添うことができる会社を探していたところ、御社の「お客様を第一に考える」という経営理念に感銘を受けました。
私のコミュニケーションスキルは御社においても、お客様と良好な関係を築くために活かせると考えております。
お客様の声に耳を傾け、不満を解消できるような商品を勧める事を心掛け、御社の売り上げ向上に貢献いたします。
ガス会社転職志望動機作成のポイント
ガス会社の営業はお客様に顔を覚えてもらうために、とにかく足を運ぶ事が重要です。
当然コミュニケーション能力は必須となってきますので、会社側はコミュニケーション能力が高い人材を求めています。
前職で営業職の経験があれば具体的な実績を書いた方が良いですが、経験がなくても「人と話すのが好き」などと書いておくと印象が良くなります。
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ガス会社への転職志望動機例文③：責任感の強さをアピールする
私は、人々の暮らしを支え、地域に貢献できる仕事をしたいと考え、インフラ業界に興味を持ちました。
その中でもガスは毎日の生活に欠かせず、根底から支えている職種であることから、魅力を感じました。
ガスは一歩間違えれば重大な事故につながる可能性があり、その責任は重大だと存じておりますが、私は責任を持って仕事に取り組む事ができます。
前職では2年間配送業に勤めておりました。
毎日決められた荷物をお客様へ納品していましたが、私は一度も納品時間に遅れた事はありません。
交通ルールを守り、責任感を持って作業に従事しておりました。
前職での経験を活かし、お客様が安心してガスをご利用できる環境づくりのために、尽力して参ります。
ガス会社転職志望動機作成のポイント
インフラ業界は人々の暮らしを根底から支える仕事です。
そのなかでもガスは危険物なので、取り扱いには責任を持つ必要があります。
責任を持って決められたルールを守り、仕事に取り組める人材は貴重ですので、アピールしていきましょう。
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ガス会社への転職志望動機例文④：技術力をアピールする
私は前職では設備工として主に一般家庭の給水、給湯配管などの敷設に従事しており、職長として部下に指示を出し、施工後の管理まで任されていました。
前職ではやりがいを感じていたのですが、施工が完了すれば、そこでお客様との関係も途切れていました。
私は、施工したお客様の声をもっと聞きたいと考えるようになり、地域密着型の業界であるガス会社に興味を持ちました。
御社では施工したお客様への定期的なアフターフォローを行い、お客様との関係を大事にしていると存じております。
前職での経験を活かし、丁寧な施工管理を心がけ、お客様が安心して生活できる住まいづくりに尽力して参ります。
ガス会社転職志望動機作成のポイント
ガス会社は営業だけでなく、提案から施工、その後のアフターフォローまで幅広くこなします。
前職で設備の経験などがあれば即戦力として期待できますし、施工だけでなくお客様にもっと向き合いたいという人材は、ガス会社が求めている人材像に合います。
設備の経験がなくても「手先が器用で日曜大工が趣味」などと書くと効果的です。
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ガス会社への転職志望動機例文⑤：体力をアピールする
私は前職では建設業に勤めており、道路整備などの業務に携わっておりました。
しかし、もっと人との繋がりを重視した仕事がしたいと考えていたときに、御社の求人を拝見いたしました。
御社は地域に根差して、お客様との繋がりを大事にしている会社だと存じております。
前職では毎日の屋外作業で鍛えられましたので、体力と忍耐力には自信があります。
ガス業界は未経験ですが日々精進して、お客様との繋がりを大事にして、御社の売り上げ向上に貢献できるよう尽力して参ります。
ガス会社転職志望動機作成のポイント
ガス会社は営業・設備・配送・事務処理など、その業務内容は多岐に渡ります。
屋外での長時間作業もありますので、体力と忍耐力は必須です。
前職での経験を書いたほうが効果的ですが、もしなければ学生時代の部活動など、体力に自信があると思わせるエピソードを絡めましょう。
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ガス会社への転職が向いている人
ここでは、ガス会社で活躍できる人の特徴をもとに、ガス会社への転職が向いている人の特徴を解説します。
安定した環境で働きたい人
ガス会社は我々の生活にはなくてはならないインフラを支えています。
そのため、この先も社会環境にどのような変動があったとしても経営基盤が維持される安定性を誇っています。
また、地域密着型の経営方針でエリアごとに分社化もされていることから、地元に根ざして長期的に就業してきたいという安定思考の方にとってはマッチしていると言えるでしょう。
社会貢献度の高い仕事に就きたい人
我々の生活基盤を支える社会貢献度の高い仕事に就きたいと考えている人には非常にマッチしていると言えるでしょう。
ガスは365日24時間使用できて当たり前、というくらい生活に不可欠なものです。
だからこそ、強い責任感を持って業務に取り組むこともできるはずです。
関わった仕事の成果が体感しやすい点でも、強いやりがいを感じることができるでしょう。
新しいことに挑戦したい人
2017年から都市ガスが自由化されたことで、ガスサービスを取り扱う企業の間で競争が激しくなっています。
ユーザーである企業や個人に自社を選んでもらうためには他社との差別化が必要な時代になりました。
新規事業や新サービスの発案、新領域へのビジネス展開が求められていることから、前向きに挑戦することができる人はこれから変革を迎えるガス会社で評価されると言えます。
ガス会社の転職志望動機をブラッシュアップする方法
今回はガス会社の転職志望動機作成のポイントを例文と共に解説してきましたが、当然丸々パクって使っているようでは転職の面接で受かる筈がありません。
あなた自身が本当に心の内から湧き出てくる志望動機を作成しなければ、人事採用面接官に志望動機と熱意が伝わる筈がないのです。
では結局のところどうすれば良いのかというと、転職エージェントにあなた自身のガス会社への転職志望動機を添削してもらってブラッシュアップしてもらうのが一番でしょう。
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ガス会社への中途採用志望動機に関するQ&A
ガス会社の魅力とは？
ガス会社の魅力は、やはり日本のインフラを支える重要な業界であるため企業としての安定感が抜群な点が挙げられるでしょう。
地域に根差したガス会社としては、大手の場合東京ガスは首都圏を中心に、大阪ガスは大阪府を中心に2府5県、東邦ガスは愛知県・岐阜県・三重県、西部ガスは福岡県・長崎県・熊本県を中心にガスの供給をしています。
そのエリアで知らない人はいないと言うほどの知名度を誇るため、社会的認知度も高いと言えます。
ガス業界は将来無くなる？
ガス業界についてですが、ガスというインフラ業界に深く携わっており、ガスが無くなることがあれば話は別ですが、ガスがある限り需要は続くためガス業界自体がなくなることはないでしょう。
ただし、LPガス業界は都市ガスや電気に押され気味であったり、ガス会社同士の競争もは激化している現在では、本業のガス事業が厳しくなり新規事業の創出やガス会社どうしの再編などの必要性も将来出る可能性もあります。
ガス会社事務の志望動機は？
ガス会社の事務職は他業種の事務職と仕事内容が大きく異なることはないため、一般的な事務職の志望動機で抑えるポイントを押さえておけば、内定を獲得することができるでしょう。
以下事務職の例文をご参考下さい。
私はガスは現代社会において欠かせないエネルギー源であり、その供給を支える事務職は非常に重要な仕事だと考えています。
ガス業界は環境問題にも大きな影響を与えており、持続可能なエネルギーへの移行に向けた取り組みに貢献したいと考えて志望させて頂きました。
事務職の仕事には精度や効率性が求められますが、私は今までの経験から両方に自信があります。
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