人材業界から転職したいと考えているあなたに向けて、身につけたスキルを活かせる人材業界からの転職先おすすめキャリアパス8選を転職理由と共にご紹介します。
人材業界は求職者と企業を結び付ける社会的意義が大変高い業界で、憧れを持って入社された方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に人材業界で長く働いていると、
「残業が多い」
「ノルマがきつい」
「景気に左右されやすい」
「仕事がルーチン化して飽きた」
…etc
などの理由で異業種への転職を考える人も多く、異業種へ転職したいという相談を受けることも増えてきました(※もちろんポジティブな理由も存在します)。
私自身も新卒で大手人材業界の会社に入社したのですが、色々な理由があって結果として別の業界に転職した経験もあるので、人材業界から転職したいという気持ちは非常に良くわかります。
人材業界で身につくスキルは異業種でも活かせるスキルが多く、人材業界出身者を求める企業も増えてきています。
今現在人材業界・人材営業に従事していて転職を検討されている方は、自分に合った転職先を見つける参考として頂ければ幸いです。
【最終更新日.2024年12月18日】
目次
- 人材業界の事業形態
- 人材業界・人材営業からの転職理由
- 人材業界・人材営業で評価されるスキル
- 人材業界から転職するメリット/デメリット
- 人材業界・人材営業からのおすすめ転職先キャリアパス
- 人材業界からの転職先①:事業会社の人事職(採用担当)
- 人材業界からの転職先②:人事・組織コンサル会社
- 人材業界からの転職先③:Web・IT業界の法人営業職
- 人材業界からの転職先④:メーカー
- 人材業界からの転職先⑤:経営コンサルタント
- 人材業界からの転職先⑥:教育業界(語学学校・教材営業など)
- 人材業界からの転職先⑦:不動産業界の営業職
- 人材業界からの転職先⑧:金融業界の事務職
- 人材業界から転職するときに注意すること
- 人材業界からコンサルへの転職を成功させるコツ
- 人材紹介会社からの転職先で別の人材紹介会社は?
- 人材業界未経験者で転職したい!転職理由は?
- 人材業界に強いおすすめ転職エージェント
人材業界の事業形態
まず人材業界の事業形態ごとに特徴を解説します。
人材紹介事業
人材紹介事業は、求職者と企業をマッチングし、採用成立に至った際に報酬を得る「成功報酬型」のサービスです。
主に中途採用市場で活用され、即戦力となる人材を求める企業と、新しい環境でスキルを発揮したい求職者をつなぐ役割を担います。
法人対応を担うコンサルタントが企業の採用ニーズをヒアリングし、求職者のスキルや適性を見極めた上で、最適なマッチングを行います。
また、特定分野に特化した人材紹介も増えており、専門知識を持つコンサルタントの介在が求められることも少なくありません。
採用成功の確度を高めるためには、企業と求職者双方に寄り添い、信頼関係を構築する力が重要となるビジネスモデルです。
人材派遣事業
人材派遣事業は、派遣会社が雇用するスタッフを企業に派遣し、企業は必要なスキルを持つ人材を一定期間確保できる仕組みです。
即戦力が求められる場合や、業務の繁閑に合わせた柔軟な人材確保に活用されます。一方で、派遣スタッフにとっては多様な業務経験を積む機会が得られ、自身のキャリアの幅を広げられる魅力があります。
また、企業側にはコンプライアンス順守や適切な契約管理が求められるため、派遣事業は法令理解や運用スキルも必要になる点も特徴です。
求人広告事業
求人広告事業は、企業の採用情報を媒体に掲載し、求職者に広く発信する事業です。
Webサイトや求人誌などさまざまな媒体が存在し、企業は採用ターゲットに合わせた広告戦略を構築します。
特に近年では、ターゲティング広告や検索エンジンを活用した「デジタル求人広告」が主流となっており、企業の採用活動において欠かせない存在となっています。
求人広告は企業の魅力や働き方を正しく伝える役割があり、求職者に「応募してみたい」と思わせる表現力が重要です。
一方で、求職者側にとっては、求人広告の情報が唯一の判断材料になることも多いため、正確性と信頼性が強く求められる事業と言えます。
人材コンサルティング事業
人材コンサルティング事業は、企業が抱える人事・組織課題に対し、専門知識を活かして解決策を提案するサービスです。
具体的には、採用戦略の見直し、人材育成プランの策定、組織の生産性向上に向けたコンサルティングが挙げられます。
企業の成長には優秀な人材の確保や定着が欠かせないため、人事分野のプロフェッショナルが提供するコンサルティングサービスは非常に重要です。
また、企業ごとに課題やニーズは異なるため、採用支援だけにとどまらずBPO・シェアードサービスのような業務効率化支援を行う経営コンサルティングサービスという側面も持つことが特徴です。
人材業界・人材営業からの転職理由
残業が多すぎる
人材業界・人材営業・人材紹介会社は労働集約型ビジネスモデルのため、売り上げを上げるためには必然的に一人当たりに求められる業務量が増えてしまい、その結果残業が多くなるのは仕方ありません。
大手人材会社でも毎日20時〜21時ごろまで仕事をしているのはもはや当たり前で、17時や18時に帰れるのは既に月野予算を達成していて余裕のある人のみで、予算未達の場合は必然的に帰れる時間も遅くなってしまうでしょう。
特に後発組の中小ベンチャーの人材企業は、世間体も気にする必要がなく会社を成長させなければいけないフェーズのため22時〜23時ごろまで仕事をしています。
最初は仕事のモチベーションが高かったとしても、次第に疲弊していき隣の芝生が青く見えて転職、するなんてパターンは人材業界では珍しいことではないですよね。
ノルマがきつくて疲れた
やはり人材業界は営業のノルマによって売り上げが支えられていることは間違いないため、会社が成長するために売り上げアップをするためには営業マンへの負荷が当然かかります。
毎月何百万、何千万という予算を容赦なく課せられることに精神的に疲れてしまって人材業界から離れたい、転職したいと考えるのは仕方がないことですよね。
しかも営業成績の良い営業マンであればあるほど、会社からの期待が高まってしまい予算ノルマが引き上げられたりするものですから、困ったものです。
景気に左右されやすい
人材業界はリーマンショックやコロナショックのような不景気の時に影響をモロに受けてしまうため、景気に影響されやすい業界として真っ先に挙げられます。
不景気時は求人数はガクッと減り、売り上げも当然下がってしまいますのでモチベーションの維持も難しく、人材業界を離れたいと考えるのも無理はありません。
仕事がルーチン化して飽きた
人材業界や人材営業の仕事は良く言えばやるべきことや抑えるべきKPIを抑えておけば成果が挙がる仕事ですが、悪く言えば仕事が短調でつまらない、飽きると感じる人も少なくありません。
特に人材業界に身を置いて7~8年ほど経てばかなりベテランの域に達してくるため、役職がついたりマネジメントを任されることもあるでしょうから、仕事に飽きてしまうのも無理はないでしょう。
人材業界・人材営業で評価されるスキル
人材業界・人材営業で働くことで得られる・身につく・評価されるスキルは、大きく分けて、
HR領域の知見・ノウハウ
営業力(数字の達成力、新規開拓力)
会話力(ヒアリング、コミュニケーション折衝力)
長時間労働への耐性・忍耐力
マネジメントスキル(リーダー以上経験者)
上記5つです。
RA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)に分けて、得られる・身につく・評価されるスキルをより具体的に見て参りましょう。
RAで得られる・身につく・評価されるスキル
人材業界はクライアントに適した人材を紹介することで事業を営んでいます。
ただ紹介する人材の情報を伝えるだけであれば、人材会社が介在する意味がなくなってしまいますので、クライアントが抱えている悩みを引き出してその悩みを解決できる人材を紹介しなくてはなりませんよね。
クライアントが抱えている採用に関する課題や悩みをヒアリングする力や聞き出す力なくては、RAの業務は務まらないと言っても過言ではないでしょう。
課題解決型の営業になりますので、提案力と営業力が身についている筈です。
新規求人開拓でテレアポや飛び込み営業をガンガン行っているのであれば、新規開拓力という面でも転職先の営業職で重宝されるスキルとなり得ます。
CAで得られる・身につく・評価されるスキル
反対に、求職者に対してはキャリアカウンセリングを行って求人の紹介を行います。
求職者に対してもただ紹介先企業の情報を伝えるだけでは、その企業に転職したいと思ってもらうことはできませんし、逆に期待を持たせすぎてしまっても入社後にギャップを感じて早期離職してしまうトラブルに繋がりかねません。
的確に企業の要点をまとめて魅力付けし、求職者の期待値を上げていく必要がありますので、高い会話力が身についているでしょう。
キャリアアドバイザーは激務?ホワイトな転職エージェントは?
長時間労働への耐性
RA・CA・事務職・企画職など職種に関わらず言えることですが、人材業界は相対的に見てやはりまだまだ労働時間は長い方の部類に入ると言えます。
もちろん、大手人材会社を中心に20時以降はPCの自動シャットダウンなど働き方改革が進められている会社もありますが、長時間労働+業務量の多さがまんえいしていることは否定できません。
しかし逆を言えば、人材業界で長い時間働くことに慣れていることは、どんな転職先であろうとも働くことのできる耐性を身に付けることができていると言えます。
人材業界で今までやってこれたということについて自信を持って良いでしょう。
人材業界に身を置いていると、上記で紹介したスキルの他に「転職しやすくなる」というメリットも挙げられます。
人材業界は人の転職を支援するのが仕事ですから、当然どのような人材が転職市場において評価されるか熟知していますし、アピール方法もわかっていますよね
人にアドバイスをする中で「自分だったらこうする」「ここは採用担当者が重視しているポイントだな」など考える時間も多いですので、必然的に転職しやすくなることは人材業界ならではの利点と言えるでしょう。
また、幅広い業界の会社を内部事情を知れることも人材業界のメリットなので、転職先の選択も行いやすいと言えます。
ただし、人の転職のことなら分かるのに自分のこととなるとさっぱり・・・となると本末転倒ですので、しっかりと自分自身の経験・スキルを客観的に分析するようにしましょう。
人材業界から転職するメリット/デメリット
人材業界から転職するメリット
- 現在の環境から解放される
- 年収がアップする可能性がある
- 経験を活かして最悪戻ってこれる
まず辞めるメリットとしては、現在の人材業界・人材紹介の仕事におけるノルマがきついという環境を脱却できて解放されることでしょう。
転職先の業界や職種によっては人材業界での経験スキルを活かして年収アップする可能性を秘めているので、新しい仕事に挑戦できるチャンスでもあります。
人材業界・人材紹介の経験があれば、もし異業界・他職種に転職した後に合わなかったら最悪人材業界に戻ってこれるという選択肢もあるので、比較的気持ちも楽ですね。
人材業界から転職するデメリット!やめとけ?
- 年収がダウンする可能性がある
- 未経験の場合キャリアアップしづらい
人材業界から転職するデメリットの最たるものは、やはりノルマを達成し続けられているのであれば年収が下がる可能性が高いことでしょう。
人材業界に戻ってくるのであれば話は別ですが、せっかくコツコツと上げてきた400~600万円という年収から下がってしまうリスクもありますよね。
もしあなたが現在30代以上の年齢層の場合、マネジメントスキルがなく完全未経験から転職できる業界や職種は限られてしまうので、転職してキャリアアップしづらいというリスクも考えられます。
人材業界・人材営業からのおすすめ転職先キャリアパス
では上記で挙げた、人材会社で身についたスキルを活かすことのできるおすすめの転職先キャリアパスを8つ厳選して紹介して参ります。
実際に私自身や人材業界出身の周りの友人・知人で転職した実績を元にキャリアパスをご紹介いたしますので、かなり信憑性は高い情報です。
(⭐️の数が多いほど仕事の親和性が高い=転職しやすい)
事業会社の人事職(採用担当) | |
人事・組織コンサル会社 | |
Web・IT業界の法人営業職 | |
メーカー | |
経営コンサルタント | |
教育業界(語学学校・教材営業など) | |
不動産業界の営業職 | |
金融業界の事務職 |
人材業界出身者のキャリアパスとしては、王道が事業会社の人事で、普段顧客としてコミュニケーションを取っている採用担当は非常に仕事の親和性が高いです。
HR領域での経験やノウハウを活かせる転職先として、人事・組織コンサル会社で人事組織コンサルタントとしてクライアント企業の人事組織課題を解決するという転職先も人気ですね。
無形商材という点においてはIT・Web業界に人材業界から転職する人も多く、法人営業経験者(RA)の場合未経験者でも活躍できる求人が多いのが特徴です。
各転職先の転職理由や志望動機と共に深掘りして解説して参ります。
人材業界からの転職先①:事業会社の人事職(採用担当)
転職難易度:
2024年現在、日本の採用市場はコロナにより求人が激減した時期に比べると回復基調であり、求職者有利な売り手状況が徐々に復活し、採用難で困っている企業が増え始めています。
人材不足に伴い少しでも良い人材を確保すべく、採用担当者である人事の求人も増加傾向が見られます。
参考:人事に向いてる人の9つの特徴【人事歴10年のベテランが語る】
人事採用担当の中途採用求人が一番多いのはやはり「人事採用経験●年以上」という経験者向け求人なのですが、現実的に転職市場になかなか人事経験者は出てこない傾向があります。
そのため、人事担当者のみを中途採用する方針から、採用担当者と直にやり取りしてきた経験のある人材業界出身者を人事採用のターゲットとしている事業会社は非常に増えている現状なんですね。
人材業界出身者であれば、人事採用担当者の仕事内容についても大まかに理解できていますし、採用がどれだけ大変で戦略が必要なポジションなのか理解できていると判断している訳です。
事業会社の採用担当者は、人材採用の側面から自社が抱えている課題を解決することがミッションとなります。
そのため、求職者の本音を引き出し自社とフィットする人材であるのか見極められる
☑️洞察力
☑️コミュニケーション能力
は非常に求められています。
洞察力やコミュニケーション能力だけではなく、人材業界への知見や、選考、内定、入社に関する法律的知識も役立つことになるでしょう。
人事職へ転職する際のおすすめ転職エージェントを上手く活用しながら、転職成功に向けて準備を進めて参りましょう。
人材業界から人事への志望動機/転職理由
もともと勤務してきた会社でIT業界をメインに担当をしてきて、業界の知識は豊富に持っていたため、IT業界の人事採用担当に転職しました。
転職先企業に入社することでより成長できる環境と思ったし、安定性も合わせてできると感じたのが一番の転職理由です。
外資系IT企業ではありますが、幅広い業務を担当させてもらえるし、多くの社員の方々をいいリレーションを作ることで、自分自身の製品に対する知識などもしっかりと作れると感じました。
今までのコンサルタントとしての経験値から、よりプラスアルファの部分をしっかりと作ることができると思っています。
人材業界から人事への志望動機/転職理由
人材会社で求職者に求人を紹介しながら、自身の給与と求人の金額に隔たりがあると感じていました。
また、各企業でも人材会社出身の人材を人事として採用する傾向がありましたし、テクノロジーの発達により既存ビジネスが衰退傾向で、人材業も数年後には衰退して行くと感じ転職を決意。
中間業ではなく、自社のプラットフォームや製品を持つ企業に入る方が比較的安定した仕事ができることと、外資企業の方が給与が高いという理由でバンコクのレジャー業界に転職しました。
比較的日本人の数も多いので相談事などは日本人を通して行うことができますし、数字もあってないようなものなので責任という部分でもそこまでの厳しさはありません。
- 人材業界での経験を直接的に活かせる
- 人材業界出身者を求めている人事求人は多い
- 人材紹介営業のノルマを意識する必要がない
人材業界からの転職先②:人事・組織コンサル会社
転職難易度:
人材業界からの転職先おすすめの2つ目として、人事・組織コンサル会社に転職して人事・組織コンサルタントとして活躍するという転職先の選択肢もおすすめです。
人材業界に長く身を置いていると、必然的にHR領域の知識やノウハウ・経験が貯まっている筈ですし、人材業界を離れてもHR関係の仕事は続けたいと考える人材業界出身者は少なくありません。
人事・組織コンサルタントのミッションとしては、クライアントである法人企業に対して"人と組織を変えることで企業を変える"で、人と組織の成長をエンパワーする必要があります。
人事・組織コンサル会社で出ている中途採用求人はほとんどが人材業界での経験がある方を求める人物像として求めていますので、人材業界で培った経験を活かし高い価値を発揮することでしょう。
例えば代表的な企業名を挙げると、デロイトトーマツコンサルティング/マーサー/エーオンヒューイット/ウイリス・タワーズワトソンなどが大手として挙げられます。
▶︎人事・組織コンサル会社で募集中のおすすめ求人はコチラをチェック
人材業界からの転職先③:Web・IT業界の法人営業職
転職難易度:
人材業界からの転職で営業職を志す場合、有形商材よりも無形商材の方が人材業界で得たスキルを発揮できます。
無形商材の中でも、Web・IT業界は「提供するサービスを通じてクライアントの課題を解決する」という観点で人材業界と通じるものがあり、比較的馴染みやすい業界と言えます。
更に2024年現在、Web・IT業界は急成長を遂げており有効求人倍率も非常に高い業界ですので、高待遇も期待できます。
具体的な企業例を挙げると、インターネット総合会社のサイバーエージェントや大手Web広告会社のオプトHD、IT業界で言うと法人向けのSaasサービスを扱っているSanSanやカオナビ、ラクスなどのIT企業が挙げられますね。
目に見えない無形商材を売ることは簡単なことではないことは既に経験済みかと思いますが、人材業界で培った「提案力」が活かせる可能性の高い転職先と言えるでしょう。
また、無形商材は信頼を買ってもらうようなものなので、クライアントと信頼関係を作る上で欠かすことのできない「パーソナルスキル」も求められています。
もし現在の人材会社で企画開発などに携わった経験をお持ちの場合は、転職後に営業職のみならず企画や事業統括のポジションに転職することも可能です。
人材→Webの流れは非常に転職の流れも活発と言えますね。
- RA(法人営業)経験を活かして転職できる
- 無形商材という点において人材業界との共通点多い
- SaasやWeb広告など市場として伸びている企業が多い
人材業界とIT・WEB業界は無形商材を扱うという点では同じですが、現実としてその社風としてはかなり異なります。
私自身人材業界からIT・WEB業界に転職した経験があるのでわかるのですが、IT・WEB系の会社というのは非常に無機質な組織で、良く言えば"お互いを干渉しない"、悪く言えば"他人に興味がない"会社の割合が大きいと言えます。
人材業界というのは「人」を扱うビジネスであることもあり、社員同士のコミュニケーションが多く飲み会やイベント行事などとにかく人間関係が良くも悪くも仕事に占める割合が多い業界であると言えますよね。
少し言い方を変えると"おせっかい"な人が多いのが人材業界です。
なので、人材業界特有の人間関係に疲れてしまった、あまり社員同士で干渉されたくないと感じて転職を検討している人にとっては、IT・WEB系の会社は非常に居心地の良い会社になることは間違いないでしょう。
人材業界からの転職先④:メーカー
転職難易度:
人材業界からメーカーへの転職ももちろん可能で、転職先の職種は、あなたが持っているスキルや経験によるところが大きいでしょう。
人材業界で得られるスキルは多岐にわたりますが、例えば、コミュニケーションスキル、人事関連の知識、マネージメントスキル、営業スキル、マーケティングスキルなどが挙げられますので、人材業界で得たスキルはメーカーでも大いに活かすことができます。
例えば具体的な職種を挙げると、
人事・採用担当
人材業界での経験は、人事や採用の分野で直接活かすことができます。企業の人材開発や、社員研修などの分野でも活用できるでしょう。
営業・マーケティング
優れたコミュニケーションスキルや顧客対応力は、営業やマーケティングの職種で非常に重要です。
プロジェクトマネージメント
マネージメントの経験やコーディネーションスキルは、プロジェクトマネージャーとして活かすことができます。
CSR(企業の社会責任)関連の職種
企業の社会責任に関する業務も人材業界の経験が役立つことがあります。特に社内外の人々とのコミュニケーションが求められるCSRの分野では、人材業界での経験が活かされます。
人材業界からメーカーへ転職理由・志望動機
私はこれまで人材業界で多くの企業と接してきましたが、特に製造メーカーの企業が引きつけられ、製品が具体的に作られていくプロセス、製品が社会や人々の生活に与える影響に興味を持ち、自分自身も一部になりたいと思いました。
人材業界で培ったコミュニケーションスキルや問題解決能力を生かしつつ、新たな知識やスキルを身につけるためにメーカーへの転職を志望しており、製造業における技術やプロセス、マネジメントについて深く学びたいと思っています。
特に、製造業における人材マネジメントは重要な役割を果たすと考えており、人材業界で培った人事やマネージメントのスキルがその分野で貢献できると信じています。
人材業界からの転職先⑤:経営コンサルタント
転職難易度:
人材業界で働く中で「クライアントの課題解決」にやりがいを感じている人へは、経営コンサルタントもおすすめの転職先です。
人材業界では採用というソリューションでクライアントの課題を解決していきますが、経営コンサルタントはクライアントに対して採用以外にもあらゆるソリューションを提供することが可能です。
大手から中小企業までさまざまな経営コンサルティング会社が存在しますが、中でも狙い目は50名規模の中堅外資系コンサルティング会社です。
なぜなら、経営コンサルタントは非常に人気のある職種で、未経験の場合は高い語学力やITスキルなど、人よりも秀でたスキルを求められるからです。
中堅コンサルティング会社でも決してハードルが低いとは言えませんが、人材業界で培った、
☑️営業力
☑️提案力
を活かして十分に活躍できるフィールドがありますので、ぜひ挑戦してみてください。
具体的な企業名を挙げると、ベイカレントコンサルティングは非常に優秀なコンサルタントが集まっている会社として注目を浴びているのでおすすめです。
人材業界からコンサルへの転職理由&志望動機例文
私は人材業界で培った対法人のコンサルティングスキルを活かして、経営コンサルティングへの転職を志望しています。
今までは人事というHR領域からのアプローチのみに留まっていましたが、クライアントの長期的な成功のためにはHR領域のみならずより上流工程から変革する必要があると感じました。
今後は人事領域を起点として様々な領域において顧客の課題を分析し改善策を提案、実行まで導けるコンサルタントになりたいと志願し御社への入社を志望しております。
- 高いパフォーマンスを出せれば高年収を狙える
- 無形商材という点において人材業界との共通点多い
- 転職難易度は非常に高いがハイパフォーマーは可能性あり
人材業界からの転職先⑥:教育業界(語学学校・教材営業など)
転職難易度:
人材業界出身者の転職先の一つとして「教育業界」もおすすめの一つです。
人材と教育は業界こそ違うものの、対人と対峙しより良い将来へと導くという側面で非常に似通った部分があり、切っても切れない関係にあります。
また、人材業界に身を置いていると人の成長や教育に興味を持ちやすいという面もあるかと思いますので、人材業界での経験は教育業界と非常に相性が良い面もありますよね。
具体的な企業名を挙げると、大手教育会社のベネッセHDは人材会社のパーソルキャリアと合弁会社「ベネッセi-キャリア」を設立するなど非常に親和性があります。
実際に人材会社から教育系の語学学校へと転職を決めた方の体験談をご紹介します。
人材会社から語学学校への志望動機/転職理由
語学を活かせる環境に就きたいという気持ちがあったので、転職エージェントの担当者さんからアドバイスなどを頂き今の転職先を選びました。
人材会社に勤めていた時は自己分析などのツールを使い、自分自身の強みや弱みを把握していたつもりでしたが、転職という行動になかなか起こせずにいました。
いざ転職を本格的に悩んでいた時、マイナビ担当の方に自分の将来を相談させて頂き、より具体化されたことで転職をする気持ちを後押ししてもらいました。
転職先の決め手としては、語学学校の会社理念に惹かれたことや、実際に職場を訪れて雰囲気がとてもよかったことが大きな理由です。
- 人の成長や教育に携わることができる
- 「人の役に立っている」と実感する場面が多い
- 社会人ではなく学生や子供に価値観を醸成できる
人材業界からの転職先⑦:不動産業界の営業職
転職難易度:
人材業界から不動産業界への転職もおすすめで、特に営業職として人材業界から不動産業界へのキャリアチェンジを果たすことが多い傾向があります。
人材業界が無形商材であることに対して、不動産業界は家という目に見える有形商材を扱う業種のため、人材業界の営業職でやりづらさを感じていた人も不動産業界に転職して売れる営業マンになるケースは少なくありません。
人材業界よりも不動産業界の方が歩合の割合も多いため、営業職でバリバリ契約を取って稼いで行きたいという方にとっては不動産業界の方がむしろ適性は高いとさえ言えるでしょう。
人材業界から不動産業界への志望動機
私は人材業界で様々な企業と接する機会があり、その中で特に不動産業界に魅力を感じました。不動産は私たちの生活に直結しており、この業界で働くことで人々の生活を直接的に支え、より良い社会を作る貢献ができると考えています。
人材業界で培った顧客対応スキルや問題解決能力を不動産業界で活かしたいと考えており、特に不動産業界では顧客のニーズを理解し、最適な提案をする能力が求められますので、これまでの経験でニーズを満たすのに役立たせます。
また不動産業界は法律や金融、営業など多岐にわたる知識を必要とするため、自身のスキルを広げる絶好の機会だと考えています。
人材業界からの転職先⑧:金融業界の事務職
転職難易度:
人材会社でこれまで事務職として勤務されていた方は、転職先として金融業界の事務職もおすすめの一つです。
人材業界と比べて金融業界は定時や有給消化率など、決められた会社の制度を守る風潮が強く、人材会社よりもワークライフバランスを重視することができます。
実際に転職した方の体験談を見てみましょう。
人材会社事務職→金融事務職への転職
毎日残業が精神的にも体力的にも辛く、仕事をして家に帰ってまた仕事に行くという生活に疲れ切っていたことと、事務員以上の仕事を求められることもあり、転職しようと思いました。
まず、規模が大きかったのが一番の決め手でした。
前職はちいさな会社、いわゆる中小企業にあたる会社で少ない人数で色々な業務をする事が多かったので、転職先はそれがないような場所を選びました。
あとは残業の有無です。
繁忙期は残業がありますが、それ以外の時期は残業がなく、定時になればほとんどの社員さんが帰宅するというのが魅力でした。
また、外資系の会社ですので長期休暇が取りやすく、有給はほとんど消費できるという点も転職を決めた理由の一つです。
人材業界から転職するときに注意すること
人材業界から転職したいと思った際に、注意したいポイントを解説します。
思い立ってすぐ転職しない
転職を考え始めたとき、気持ちが先走りすぎて感情的に転職を決意してしまうケースは少なくありません。
しかし、そういった「勢いだけの転職」は、後悔を招く可能性があります。
人材業界に身を置いているのであればご理解されている通り、転職を繰り返すことでキャリアが不安定に見えるリスクもあります。
まずは現職での不満や課題を冷静に整理し、「本当に転職すべきか」を考えることが大切です。
職場の改善やキャリアアップの手段として転職を選ぶのであれば、それに見合った準備と計画が必要です。
譲れない条件・希望条件も明確にする
転職活動を進める前に、「譲れない条件」と「理想の条件」をしっかりと整理することが重要です。
給与や勤務地、働き方の柔軟性など、自分が転職先に求める優先順位を明確にすることで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
また、人材業界経験者であれば、採用側の視点も持ち合わせているはずです。
企業とのマッチングを意識しつつ、「自分にとって必要な条件」をきちんと理解した上で活動することが、転職成功への近道になります。
転職せずに解決できないか考える
転職活動を進める前に、現職での問題が解決できないかを考えることも大切です。
「上司との関係性がうまくいかない」「業務にやりがいを感じない」などの悩みも、社内異動や業務内容の見直しによって解決する可能性は十分にあります。
転職は人生における大きな選択肢のひとつですが、「転職だけが正解ではない」ことも忘れないようにしましょう。
一度立ち止まって状況を冷静に見つめ直すことで、現職の良さを再確認できるケースもあります。
それでも転職が最善の選択肢だと感じた場合は、後悔のないよう、計画的に進めていくことが重要です。
人材業界からコンサルへの転職を成功させるコツ
人材業界からコンサルや人事職など今回紹介した転職先への転職を成功させるコツとしては、
今後のキャリアパスを明確にしておく
人材業界での経験スキルを棚卸しする
転職先の業界・職種を絞って求人を探す
なぜ人材業界なのか?志望動機を明確に
上記3つが挙げられます。
普段人材紹介の仕事をしていて求職者の対応をしているのであればご存知かと思いますが、転職市場においては自分の在りたい姿から逆算してキャリアパスを描くことは非常に重要です。
未来(キャリアビジョン)に対して、現在(今の状態)で足りないスキルや経験を補うために採用企業への入社が必要というロジックができれば、自然と「なぜ人材業界なのか?」という志望動機や転職理由も明確化できます。
そうすれば自ずと転職先の業界や職種についても絞られてくると思いますので、まず最初にあなた自身のキャリアパスで「どうなりたいのか?」を考え抜くことが転職成功の必須スキルでしょう。
人材紹介会社からの転職先で別の人材紹介会社は?
今回は人材会社からのおすすめの転職先を厳選して紹介していますが、あえて同じ人材業界の別の人材会社に転職するという選択肢もあります。
一口に人材会社と言っても、大小様々な規模の人材会社や業界・職種特化型の会社もありますし、会社によって同じ人材業界とは思えないほど社風も違ったりするものです。
今現在の人材会社では任せてもらえなかったような職種も別の人材会社では任せてもらえる可能性もありますからね。
例えば、現在はRAとCAが分かれている比較的大きな片手型の転職エージェントだったとしても、中小人材会社に転職することで両手型にすんなりと仕事内容の幅を広げることもできます。
やはり結局一番転職しやすいのは、求人も探しやすく何をするか明確に分かっている同業界の別会社だったりしますからね。
どうせ転職するのであれば優良人材会社に転職したほうが良いと思いますので、人材紹介会社へ転職したい方の志望動機については下記もご参考頂ければと思います。
【例文あり】人材業界への志望動機&転職理由まとめ【中途採用】
「もう人材は良いかな…。それより転職して異業種や別職種へ挑戦してみたい‼︎」という方に関しては「【人材業界の方向け】転職エージェントおすすめ6選!」でおすすめのエージェントを紹介しているので、ぜひ併せてご参考ください。
人材業界の面接で答えるべきキャリアプラン
もし人材業界から別の人材業界へ同業界で転職する場合は、面接でキャリアプランについて質問される可能性が高いので準備しておく必要があります。
キャリアプランの例をいくつか挙げると、
☑️人材業界での経験を積んでHR領域の専門性を極めたい
☑️人材業界の管理職やマネージャーとして活躍したい
☑️人の仕事に関する悩みや課題に一生直面していきたい
☑️HR領域で今後新たなサービスを創出していきたい
上記のような回答をあなた自身の言葉で準備しておけると良いでしょう。
人材派遣営業のキャリアパスは?
人材派遣営業のキャリアパスとしては、基本的には人材派遣営業→リーダー(係長クラス)→マネージャー(課長クラス)→ゼネラルマネージャー(部長クラス)→事業部長というようなキャリアパスが描かれます。
人材派遣業界は比較的若い年代の社員が多いので、リーダー(係長クラス)〜マネージャー(課長クラス)で30代、ゼネラルマネージャー(部長クラス)→事業部長で40代や50代でなれるイメージですね。
人材業界未経験者で転職したい!転職理由は?
もしあなたがこれから未経験で人材業界へ転職したい場合は、人材業界は大手・中小問わず未経験者向けの求人を多く募集していますので、比較的採用枠は広く門戸が開かれています。
ただし未経験者OKだからと言って誰でも簡単に内定をもらえるかというとそんな甘い話ではなく「なぜ人材業界なのか?」という質問に対して転職理由を詰めておかなければ面接で見抜かれ落とされてしまいます。
実際に人材業界未経験から内定を獲得した人の転職理由例文を紹介しますので、ぜひ参考にしながらあなたオリジナルの転職理由を作成して頂ければ幸いです。
人材業界未経験者の転職理由
私は以前から人と関わるのが好きで、将来は人の人生を大きく変えるお手伝いがしたいと考えていました。
人材業界は人の仕事という面において、就職や転職というまさに人生を左右するターニングポイントに携われる私がイメージしていたものと合致します。
前職の販売経験を活かし、数字やノルマを追うことに対しては慣れていますので、顧客が求めているものを察知しながら望ましい結果へ導ける存在になりたいと思っています。
他にも人材業界未経験者が面接で聞かれる質問について以下で挙げておきます。
人材業界の転職面接で聞かれる質問
☑️なぜ人材業界なのか?
☑️なぜRA or CA(希望職種)なのか?
☑️これまで数字を追った経験はあるか?
☑️周囲に対してどのような人と言われるか?
☑️ストレス発散の息抜きの発散方法はあるか?
…etc
もし面接が不安で面接対策して欲しい場合は、これから紹介する転職エージェントを活用して人材業界で働くプロに面接対策をしてもらいましょう。
人材業界に強いおすすめ転職エージェント
人材業界に強い転職エージェントでダントツおすすめなのはやはり業界大手のdodaで、圧倒的な人材業界求人数と転職支援実績が強みです。
人材業界の転職支援実績も非常に豊富で、RA・CA・両面型・片面型・総合型・特化型など様々な人材紹介会社・人材派遣会社の転職オーダーに対応できるほどの実績と豊富な求人数を取り揃えています。
担当キャリアアドバイザーに関しても優秀な担当者が多いため、人材業界で転職したいことを伝えればすぐに希望の求人を用意して採用企業に対して推薦状も書いてくれるでしょう。
全国エリア対応していますので、人材業界で転職しようと思ったらまずは迷わずにdodaを活用して転職市場について把握することをおすすめします。
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