私は元ネットワークエンジニアで20年以上、運用・監視から設計まで業務を経験し、異業種に転職した経歴があります。
ネットワークの仕事はIT系の中でも業務範囲が広く専門性も高いことから転用しにくいスキルの印象です。
- 転職を考えているけど、どんな業界に転職できるかわからない
- 経験や知識をどのようにアピールしたらわからず悩んでいる
という方も多いと思います。
この記事を読んで頂くと、ネットワークエンジニアを通じてどんなスキルが身についているかを説明した上で、ネットワークエンジニアからのおすすめ転職先はどのような業種なのかが明確に分かります。
これからご紹介するスキルや転職先は、実際に他業種に転職した経験と同僚や後輩の生の声をもとにおすすめできる転職先を厳選いたしました。
ITエンジニアの転職エージェントおすすめランキングTOP10【2024】
T.Kesuke
情報系の大学を卒業後新卒でSierに入社し、ネットワーク/サーバーを中心にエンジニア業務に従事.
転職しIT系の転職エージェントに入社し、述べ2,000人以上の転職支援に携わり、ネットワークエンジニアを中心に現役の転職エージェントとして活動している。
【2024年8月14日更新】
目次
- ネットワークエンジニアから転職したい/辞めたい理由
- ネットワークエンジニアで働くことで身につくスキル
- ネットワークエンジニアの将来性やキャリアパス!年収
- ネットワークエンジニアからの転職先7選!おすすめは?
- ネットワークエンジニアからの転職先①:プリセールス
- ネットワークエンジニアからの転職先②:ソフトウェア開発企業
- ネットワークエンジニアからの転職先③:ITコンサルタント
- ネットワークエンジニアからの転職先④:バックオフィス全般
- ネットワークエンジニアからの転職先⑤:公務員
- ネットワークエンジニアからの転職先⑥:人材コーディネーター
- ネットワークエンジニアからの転職先⑦:コールセンター
- ネットワークエンジニアからの転職先を選ぶポイントは?
- ネットワークエンジニアからの転職で評価されるスキル
- ネットワークエンジニアからの転職を成功させる3つのコツ
- ネットワークエンジニアからの転職先に関するQ&A一覧
- ネットワークエンジニアからの転職に強い転職エージェント
ネットワークエンジニアから転職したい/辞めたい理由
ネットワークエンジニアから転職したい/辞めたい理由は以下に該当するのではないでしょうか。
- 勤務時間が不規則できつい
- 仕事内容が短調でつまらない
- 突発的なトラブルにストレスを感じる
- 将来的なキャリアが見えない
順番に見ていきましょう。
勤務時間が不規則できつい
ネットワークエンジニアの仕事に多いのが勤務時間が不規則という悩みで、ネットワーク通信が多い時間帯は当然ですがメンテナンス作業ができないため夜に作業したり、休日に作業したりする必要があります。
企業向けのメンテナンス作業にこのパターンが多く、メンテナンスの作業時間帯に自分のワークライフが左右されるのでストレスがかかるでしょう。
仕事内容が短調でつまらない
ネットワークエンジニアの仕事内容は、メンテナンス・設計・構築など一通り現場を経験することになりますが、プログラマーやコンサルタント、Webディレクターの職業と比較すると単調的になりがちです。
~ネットワークエンジニアの仕事内容一覧~
- ネットワーク設計
- ネットワーク構築
- ネットワーク運用・管理
- トラブルシューティング
- ネットワークセキュリティ
- ドキュメント作成
新規のネットワークを構築するにしてもある程度の型がありますし、マニュアルもありますから、自分自身の頭で何かを発想して構築していくということがしづらくつまらないと感じてしまう人が多いです。
突発的なトラブルにストレスを感じる
ネットワーク異常はシステムトラブルの中でも特に致命的なトラブルですので、お客様の業務が止まってしまったり、世の中に提供しているサービスが止まってしまったりすると緊急的な対応が求められます。
不具合トラブルに遭遇した際最も皺寄せが来るのがネットワークエンジニアでなので、ストレスに感じることも少なくないでしょう。
将来的なキャリアが見えない
ネットワークエンジニアの業務は大きく分けると「メンテナンス」と「新規構築、リプレイス」に分けられますが、仕事の先にあるものが見えないで悩んでいる方も多いです。
一般的なキャリアパスとしては「PMになって部下を持つ」「お客様と要件定義できる上流エンジニアになる」が挙げられますが、ネットワークエンジニアは社内SEなどに転職しづらいのが特徴としてあります。
インフラ技術を勉強してインフラエンジニアとしてのキャリアパスを作るなど、価値ある人材として市場価値がつきにくいのもネットワークエンジニアの悩みの種でしょう。
ネットワークエンジニアで働くことで身につくスキル
ネットワークエンジニアの業務は主に五つに分かれています。
- 設計
- 構築
- 運用
- 保守
- 監視
実際にどのようなスキルを身につくのか解説いたします。
設計業務で身につくスキル
- 設計業務
上流工程の設計では、お客様の要望を的確にとらえ最適な提案で信頼関係を構築します。
IT業務で身につくスキル
- プレゼン、提案力
- コスト意識
- 構築業務
設計に基づき、機器の配置、設定の決定、作業工程などを決定します。作業当日は、状況を一元管理し陣頭指揮を取ります。
運用業務身につくスキル
- マネージメントスキル
- 調整スキル
- 運用業務
お客様先に常駐し、構成や特性を理解するようになると効率化や改善提案することも求められます。
保守業務身につくスキル
- 業務の効率化
- 課題の抽出、改善提案
- 保守業務
トラブルを迅速に復旧させますが、お客様から報告と説明も求められますので情報整理と正確な説明が必要となります。
監視業務で身につくスキル
- 説明責任
- 状況把握、判断力
- 監視業務
ネットワークに異常が発生した際に、素早く切り分け、原因箇所を特定します。
迅速なエスカレーションと報告の正確さも求められます。
その他に身につくスキル
- 危機管理能力
- エスカレーション、情報の整理
ところで、面接などで誤解されやすいサーバーエンジニアとの違い、ITに詳しくない人に違いを聞かれたらわかりやすく説明できますか?
イメージしやすいものに置き換えて解説するのが効果的です。
サーバーエンジニアは京都という観光地を作るのが仕事です。
町を魅力的にしてお客様を呼び込み快適な空間を作ることに責任を持ちます。
一方、ネットワークエンジニアは、京都や大阪といった目的地に早く効率よくお客様を運ぶことに責任を持ちます。
難しいことをわかりやすく説明できれば、それだけでも評価は上がります。
ネットワークエンジニアの将来性やキャリアパス!年収
ネットワークエンジニアの将来性としては、2024年現在IoTやクラウドなどの普及、Webやインターネットを経由したサービスの急速な拡大などにより、需要が高まっていくものと考えられます。
ただしIT技術の進化に伴い、ネットワークエンジニアに求められるスキルが高まっているのも事実で、具体的には分野ごとの分業が一般的になってきています。
具体的には、サーバーやデータベースなど他のエンジニアと連携しながら高いパフォーマンスを発揮することが求められます。
セキュリティのニーズも高まっていることから、これからネットワークエンジニアとして活躍していくためにはセキュリティエンジニアとしてのスキルアップも必須になってくると言えるでしょう。
その一方で一部の企業では、ネットワーク管理や運用業務をアウトソーシングすることがありますので、ネットワーク管理の自動化が進んでいることもあり、将来的に求人数が減少する可能性があります。
ネットワークエンジニアのキャリアパス
ネットワークエンジニアとしてのキャリアは多岐にわたります。
まずは社内に残った際にどのような選択肢があるのか、同じネットワークエンジニアとして転職する際に、どのようなキャリアプランを描くことができるのかを解説します。
マネジメント職への昇進
ネットワークエンジニアとしての経験を積んだ後、プロジェクトリーダーやチームマネージャーといったマネジメント職への昇進を目指すことが一般的です。
特に、リーダーシップやプロジェクト管理のスキルを磨くことで、より高いポジションへのステップアップが可能となります。
マネジメント職では、技術力だけでなく、チームを率いる能力やコミュニケーションスキルも求められます。
上流工程への参画
ネットワークエンジニアのキャリアパスの一つに、システム開発の上流工程に参画することが挙げられます。
要件定義やシステム設計といった初期段階のプロセスが含まれ、技術者としての視点を活かし、プロジェクト全体の成功に貢献することが求められます。
上流工程に携わることで、エンジニアとしての市場価値をさらに高めることができまるため、マネジメントラインを目指すことと同様に、よく選択されるキャリアパスと言えるでしょう。
最新の開発案件への参画
技術の進化が激しいIT業界において、ネットワークエンジニアは常に最新の技術に触れ続ける必要があります。
市場価値を高めていくという観点でも、常に最新トレンドの技術・開発案件に関与していきたいとの想いを持つネットワークエンジニアの方は多いでしょう。
特に、DevOpsといった開発体制への参画や、AWSといったクラウド関連の技術を伴う案件への参画は、今後のキャリアにおいて重要なスキルセットとなります。
最新の開発案件に参画することで、これらの技術を実践的に学び、エンジニアとしてのスキルを一層深化させることができます。
ネットワークエンジニアの年収
ネットワークエンジニアの平均年収は以下の通りです。
300万円未満 | 15% |
300~400万円 | 28% |
400~500万円 | 22% |
500~600万円 | 16% |
600~700万円 | 10% |
700~800万円 | 5% |
800~900万円 | 3% |
1000万円以上 | 1% |
※平均年収は451万円となります。
ネットワークエンジニアからの転職先7選!おすすめは?
ネットワークエンジニアからの転職先おすすめを厳選して紹介いたします。
プリセールス | |
ソフトウェア会社 | |
ITコンサルタント | |
バックオフィス全般 | |
公務員 | |
人材コーディネーター | |
コールセンター |
※⭐️の数は転職先おすすめ度
それぞれ順番に見て参りましょう。
ネットワークエンジニアからの転職先①:プリセールス
転職おすすめ度:
プリセールスは、ネットワークエンジニアとしての経験と知識がそのまま活かせる職種です。
成果が収入に直結するため、やりがいが大きいことも魅力です。
提案自体を一つの商品として顧客に採用してもらい、自社製品を導入してもらう点が技術的なエンジニアとの違いになります。
おすすめする理由は、エンジニアの延長線にあることからエンジニアを極めたいという方の転職先として向いているためです。
さらに上位を目指すことが可能で、ITコンサルタントという道も開けますので、プリセールスの経験からキャリアパスがつながっています。
代表的な会社
- シスコシステムズ
- Juniper
プリセールスの転職理由を挙げます。
報告、説明を行う上で技術的な内容をネットワークの知識をお持ちでないお客様にもご理解しやすいよう丁寧でわかりやすく伝えることを意識し、信頼を得てまいりました。
エンジニアとしての幅を広げ、御社の法人向けネットワークサービスによって、課題の改善を成し遂げたいと考えております。
将来的には、ITコンサルタントとして経営の課題の解決を目指しています。
ネットワークエンジニアからの転職先②:ソフトウェア開発企業
転職おすすめ度:
ネットワークエンジニアからの転職先として、ソフトウェア開発企業もおすすめです。
ソフトウェア開発企業と一口に言っても様々な職種があり、
✅インフラエンジニア
✅製品導入コンサルタント
✅テクニカルサポート
✅運用サポート
✅運用エンジニア
✅テストエンジニア
…etc
上記のように経験年数や開発スキルに応じて転職できる範囲が定まってきますので「自分だったらどの辺が現実的に狙えるのか?」を知っておくことが重要です。
同業種でない限り"未経験"と扱われることになりますので、転職エージェントを活用して具体的な転職先を紹介してもらうことがベストでしょう。
▶︎ネットワークエンジニアからソフトウェア企業に転職したい方はコチラをクリック
ネットワークエンジニアからの転職先③:ITコンサルタント
転職おすすめ度:
ネットワークエンジニアからの転職先としてコンサルティングファームのITコンサルタントという選択肢もおすすめです。
ネットワークエンジニアのような特定領域に特化したスキルだけでは今後自身の市場価値は上がりにくいですが、マネジメント能力やコンサルティング能力はどの業界に行っても通用し、市場価値が非常に高いです。
中でも大手コンサルティングファームの場合、ディビジョンに分けられ小規模ながらも様々な案件、領域に関わることができるので非常におすすめです。
コンサルタントへの転職体験談
元々レガシーネットワークの設計、構築、評価試験、運用支援の業務に従事しておりましたが、最近のニーズとしてクラウド環境への移行などにより、今後レガシーネットワークのマーケット規模は縮小していくと考えております。
今後会社の方針が変わらずネットワークの市場での業務に特化した場合、自身のスキル向上につながらず、また市場価値が低迷していくことを懸念し転職しました。
転職市場を調査したところ、マネジメント能力やコンサルティング能力はどの業界に行っても通用し、また市場価値が非常に高いと感じました。
中でも大手コンサルティングファームの場合、ディビジョンに分けられ小規模ながらも様々な案件、領域に関わることができる企業へ転職を決めました。
ネットワークエンジニアからの転職先④:バックオフィス全般
ネットワークエンジニアからの転職先として、経理・総務・事務などバックオフィス全般の領域に転職するという選択肢もありです。
やはり今後の将来を考えたときに、ネットワークエンジニア一本としての経験がない人材よりも幅広い領域の経験があるゼネラリストの方が何かと有利になる部分もありますので、職種を絞りすぎない働き方もありでしょう。
ネットワークエンジニア→バックオフィスへ転職
Q、ネットワークエンジニアを辞めた理由
前職ではネットワークエンジニアとして働いていましたが、会社の都合上なかなか責任を持った仕事ができず、社員の人口ピラミッドが40代が多く30代以下が極端に少ない状況でした。
40代の方が下に対して挑戦させることを全くさせず、何年も務め結果がネットワークエンジニアアとしてVLAN変更などの簡単な作業以外の経験ができなかったからです。
他に異動の願いや職務評価表を書いても仕事をやらせない割に仕事をしていないと評価されることも多く、どうしてもメンタル面でも支障をきたす可能があり辞めました。
Q、バックオフィス領域へ転職した理由
転職先の会社には最初はエンジニアとして雇われましたが、実質、経理総務広報としての雇用になりますのでそちらの業務を携われるので転職しました。
現にエンジニアとしてサーバの構築や保守、経理としての助成金申請、総務としての営業企画の仕事管理、広報としてのPRの方法及びその作成など行っております。
VLAN変更などの簡単な作業以外にも、裁量をもって現在働くことができていますし、ネットワークではないですが、サーバやテクニカルサポート、経理・総務・広報としての実力をつけ、どんどんキャリアの幅も広がっています。
大手企業にない中小企業ならではのなんでもやるってところが、転職時の私の決め手になりました
ネットワークエンジニアからの転職先⑤:公務員
転職おすすめ度:
地方公務員もおすすめです。
ご存知の通り安定度と福利厚生が魅力です。
ネットワークエンジニアの業務と結び付きにくいかと思いますが、公務員に必要なスキルを持っています。
公務は法律に従って遂行しますので、慎重かつ確実な根拠のもと業務を行う堅実さが必要です。
特に運用や監視業務では必須と言えますので、自然と身についてます。
また、公務員がらみの事件、事故が多発し住民の目がとても厳しいです。
そのため、個人情報や危機管理の高い人材を求めている傾向があります。
このように強み、共通点をしっかり整理し伝えることで転職先として十分可能です。
- 市役所
- 国家公務員
地方公務員の転職理由を挙げます。
トラブルを未然に防ぐ危機管理能力、お客様対応には丁寧で分かりやすく伝えることで信頼関係を構築してまいりました。
住民の方が相談に来た際には話をよく聞いて抱えている問題に寄り添い、一緒に解決することで信頼される職員を目指します。
ネットワークエンジニアからの転職先⑥:人材コーディネーター
転職おすすめ度:
人材コーディネーター職は、人と企業とをつなぐ調整役が主な仕事です。
求める人材像やニーズをよく聞いて、ミスマッチをなくし安心して働ける環境を提供します。
最適なマッチングができたときの感謝の言葉や達成感が魅力です。
ネットワークエンジニアは、状況を正確に把握し説明や提案するスキルを持っていますので、企業と求職者から信頼を勝ち取れる資質があります。
また、ニーズを聞いて紹介するだけではなく、本人が気付いていない魅力や人柄から新たな道を提案することもできます。
具体的な例を挙げると、株式会社アスパークのようなエンジニアの就業支援や転職斡旋を行っている人材会社であれば、元エンジニアとしての経歴を直接的に活かすことが可能です。
さらに、経験を積み重ね人事へキャリアアップを目指すという道があるのもおすすめです。
代表的な会社
- リクルート
- マイナビ
人材コーディネーターの転職理由を挙げます。
多様化が進み、働き方そのものが変化している中で、人材コーディネーターに求められる役割ややりがいも高く、ネットワークエンジニアとして情報を正確に把握し、ニーズに合った提案経験が活かせると考えております。
ミスマッチをなくし、信頼されるコーディネーターを目指します。
ネットワークエンジニアからの転職先⑦:コールセンター
転職おすすめ度:
コールセンター職は、困っている方の話を聞いてわかりやすく説明することが求められます。
残業はほぼなく、ワークライフバランスに優れているのが魅力です。
誤解されやすい点は、クレームが多くきついイメージを持っている方もいると思いますが、実際はそれほど多くないです。
問い合わせの多くは普通の人ですから、疑問を解決しますので感謝されることも多いです。
家族と過ごす時間が増える、予定が立てやすく習い事をはじめる人も多いです。
代表的な会社
- 楽天
- KDDI
コールセンターの転職理由を挙げます。
トラブルが発生した際に状況を正確に把握し、技術的な内容をネットワークの知識をお持ちでないお客様にも理解しやすいよう丁寧でわかりやすく伝えることを意識し、信頼を得てまいりました。
この経験を、疑問や不安を抱えているお客様のため、話をよく聞いて問題を解決することに活用させて頂きます。
ネットワークエンジニアからの転職先を選ぶポイントは?
- 待遇や労働環境がより良い企業を選ぶ
- 異業種や異職種も検討の視野に入れる
- 企業の規模と文化が合っているか見る
やはりまずは待遇や労働環境などワークライフバランスと給料が見合っているかを転職先の判断軸として選定することは、ネットワークエンジニアの転職として非常に重要なポイントです。
転職先の待遇や肝虚を判断する中で自分の希望を満たす企業がなかなか見つからない場合は、異業種や異職種も検討の視野に入れることでより転職先の選択肢を広げて転職活動を進めることができます。
そして最終的には企業の人事担当者や同じ仲間として働くエンジニア社員と言葉を交わし、社員の考え方や会社の社風が自分に合っているかをすり合わせた上で転職先を決定すると良いでしょう。
ネットワークエンジニアからの転職で評価されるスキル
ここで、ネットワークエンジニアから転職する際に、応募先企業から評価されるポイントとなるスキルについて解説します。
IT領域の専門知識
ネットワークエンジニアとして培ったIT領域の専門知識は、同じIT関連のエンジニア職から転職市場で非常に高く評価されます。
特に、ネットワーク設計やセキュリティ対策に関する知識は、多くの企業で求められるスキルです。
また、クラウドサービスや仮想化技術に精通している場合、さらに強みとなります。
IT業界では日々新しい技術が登場しているため、最新の知識を常にアップデートしておくことが重要でしょう。
課題解決力
ネットワークエンジニアは、システム障害やネットワークの不具合に対して迅速かつ的確に対応することが求められます。
業務経験を通じて培われる課題解決力は、転職先でも重宝されるスキルと言えます。
特に、技術的な問題が発生した際に論理的に解決し、効率的にシステムを運用できるまで対応策を立案・実行する能力は、職種や業界を問わず、多様な環境で応用可能です。
論理的思考と柔軟な対応力を併せ持つことが、転職後の成功に繋がるため、職務経験の内容からアピールできるようにしましょう。
プロジェクトマネジメントスキル
プロジェクトマネジメントスキルも重要なスキルとして身につけることができます。
特に、プロジェクトの進行管理やリソースの最適化、チームの調整能力は、職種や業界問わず転職先でも高く評価されます。
もし大規模なネットワーク構築や運用のプロジェクトを成功させた経験がある場合、その実績は新しいキャリアにおいても大きな武器となるため、しっかりとアピールしましょう。
ネットワークエンジニアからの転職を成功させる3つのコツ
- まずは上流工程を目指す
- 自身のキャリアパスの明確化
- 1人で転職活動を絶対に行わない
まずは上流工程を目指す
ネットワークエンジニアの仕事では運用保守が最も下流工程となり、保守→構築→設計の順に上流へ上がっていくため、転職をきっかけに上流工程を目指すのが最もおすすめです。
上流工程になるほど求められるスキルが高くなりますが、年収や待遇なども上がっていくため、やはり運用保守から上流工程を転職をきっかけにして目指すべきでしょう。
ただし、上流工程に転職したからといって好条件になるとは限りませんし、仕事内容や雰囲気なども転職先の企業によって異なるため事前にしっかりと情報収集をし転職先を見極めることが大切です。
自身のキャリアパスの明確化
ネットワークエンジニアの仕事では設計が最上流工程となりますが、そこから先はスペシャリストやマネージャー、コンサルティングといった道に分かれていきます。
スペシャリストかマネージャーどの道に進みたいかによって習得するべきスキルや経験も変わってくるので、自分のキャリアパスに沿って転職先を選ぶのが理想的です。
1人で転職活動を絶対に行わない
ネットワークエンジニアから上流工程を目指したり、自身のキャリアパスを明確化したりと転職活動はやることが多いので、1人で全てを抱え込まないようにした方が良いです。
これから紹介するネットワークエンジニアからの転職に強い転職エージェントを活用すれば、エンジニアの転職市場に精通したキャリアコンサルタントがあなたの経験スキルを元に理想のキャリアを提示してくれます。
ネットワークエンジニアからの転職先に関するQ&A一覧
ネットワークエンジニアにおすすめの資格は?
ネットワークエンジニアにおすすめの資格は、スキルや知識を証明しキャリアの幅を広げるものです。以下にいくつかの代表的な資格を挙げますが、目指すキャリアや業界によって取得すべき資格が異なる場合があります。
- CCNA (Cisco Certified Network Associate)ネットワークの基本概念や知識を証明
- CCNP (Cisco Certified Network Professional):CCNAよりも上位のシスコ認定資格
- CompTIA Network+:ネットワークの基本知識を証明する資格
- JNCIA (Juniper Networks Certified Internet Associate):ネットワーク技術者向けの入門資格
- LPIC (Linux Professional Institute Certification):Linuxに関する知識やスキルを証明
上記の資格を取得することで、ネットワークエンジニアとしての専門知識やスキルを証明し、就職や昇進のチャンスを広げることができますので、自分のキャリア目標や興味に合わせて、適切な資格を選んでください。
ネットワークスペシャリストの資格は転職に有利?
ネットワークスペシャリストの資格を持っておくと転職に有利になることは間違いなく、具体的に以下のような転職先でネットワークスペシャリストの資格が優遇される傾向があります。
※dodaより引用
ネットワークスペシャリスト試験は午前2部と午後2部の計4部で構成されており、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する国家資格なので、取得できればネットワークシステム関するスキルを証明できるでしょう。
ネットワークエンジニアはやめとけの理由は?
ネットワークエンジニアに対して「やめとけ」と言われる理由はいくつかありますが、それらは主に個人の価値観や経験によるものです。
ネットワークエンジニアとして働く上での潜在的なデメリットをいくつか挙げると、以下の通りです。
- 常に進化する技術:継続的な勉強が必要
- 高い責任:企業のITインフラを管理・運用する重大な責任
- 長時間労働: トラブルシューティングやシステムメンテナンスはしばしば予定外の時間に発生
上記のデメリットは必ずしもすべてのネットワークエンジニアに当てはまるわけではありませんので、自分の価値観や目標に照らし合わせて、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを検討してください。
ネットワークエンジニアの未経験可求人は?
ネットワークエンジニア(運用・保守)で未経験者歓迎の求人を調べてみると、以下のような求人が転職サイトや転職エージェントに掲載されていました。
半年以上社会人経験のある方で第二新卒の方も歓迎している求人が多かったので、もし未経験からネットワークエンジニア(運用・保守)に挑戦したい方はdodaやハタラクティブのような未経験求人に強い転職サイトを活用するようにしましょう。
ネットワークエンジニアはフリーランスになれる?
ネットワークエンジニアはフリーランスになることが可能です。
フリーランスのネットワークエンジニアは、個人事業主や独立したコンサルタントとして、企業や組織に対してネットワーク関連のサービスを提供するので、豊富な経験やスキル、クライアントとのコミュニケーション能力や営業力も重要です。
フリーランスとして働くメリットとして「自由な働き方」「幅広い経験」「収入を増やす可能性」などがある一方で、デメリットとして「収入の不安定さ」「自己管理の難しさ」などが挙げられますので、天秤にかけるべきでしょう。
ネットワークエンジニアに強い転職サイトは?
キャリアインデックスITは日本最大級の規模を誇るITエンジニア向けの転職サイトです。
求人情報180万件以上保持できているのは、キャリアインデックスに登録することで複数の転職サイトに同時登録することができるため、一気に複数の転職サイトから求人を探すことができるようになります。
エンジニアからPM・PLを目指したいが、今の実力でなれるか分からない…
現場未経験だけど、プログラミングスクールで学んだJavaの知識を活かせる会社あるかな…
次は絶対リモートワークがいいけど、探すのが面倒…
上記のようにITエンジニア経験者向けの求人はもちろん、実務未経験で職業訓練学校に通っていた方でも紹介可能な求人を多数見つけることができます。
多忙なITエンジニアの方でも効率的に転職活動を進めることができますので、まず最初に登録しておくと良いでしょう。
ネットワークエンジニアからの転職に強い転職エージェント
今回紹介した転職先への具体的な会社求人については、転職エージェントを活用して探していくのが最も一般的かつ王道な転職活動の進め方です。
転職エージェントでは求人サイトや転職サイトとは違って、採用したい企業とあなたの間に入って要件のマッチングや年収交渉などを行ってくれる言わば転職代理人のような存在です。
今回紹介した転職先の求人は勿論紹介してもらえますし、あなたが希望とする条件や別職種の求人も紹介してもらえるので転職活動に不可欠なパートナーとなっています。
完全無料で利用できる転職エージェントですが、下記3社をまず利用すれば大方求人はカバーできるので、迷ったらまず以下3社を利用するようにしましょう。
type転職エージェント(IT)
type転職エージェント(IT)は、関東一都三県のITエンジニアに特化した転職エージェントで、キャリアデザインセンターが運営しています。
ITエンジニア経験者に特化した転職支援を行っているため、未経験者や新卒のようなITエンジニアの経験がない人にとっては利用しづらい転職エージェントですが、経験者やスキルを持ったITエンジニアであれば確かな転職サポート力に定評があります。
関東圏の求人に特化している分、他の転職エージェントでは取り扱われていないようなネットワークエンジニアの求人なども紹介してくれる可能性がありますので、既にエンジニアとして就業経験がある場合は積極的に活用していくことをお勧め。
↓type転職エージェント(IT)の登録はコチラ
▶︎type転職エージェント(IT)の無料転職相談申し込み
レバテックキャリア
レバテックキャリアはエンジニア経験者の転職支援に特化した転職エージェントのため、エンジニアの転職市場に精通したキャリアコンサルタントに転職をサポートしてもらうことが可能です。
当然ネットワークエンジニアからの転職実績も非常に豊富で、今回紹介したプリセールスやソフトウェア企業など様々な転職先の求人を取り扱っているため、あなたの経歴スキルに合った転職先を紹介してもらえることでしょう。
実際に私も転職活動の際にレバテックキャリアに登録して利用した経験がありますが、やはりエンジニアの求人が豊富で正直多すぎるくらいでしたので、様々な転職先の選択肢を提示してもらいたい方はおすすめです。
ITエンジニアの転職実績No.1レバテックキャリア
✅ITエンジニア特化で15年の老舗
✅技術と市場を知り尽くしたアドバイザー
✅初回提案での内定率は90%以上
ITエンジニアの転職実績No.1レバテックキャリア詳細はコチラ
▶︎レバテックキャリア転職支援詳細はコチラをクリックdoda IT
doda(IT)は業界最大級の規模を誇る転職エージェントであり、取り扱っている求人数は全国何度10万件にも及ぶ正真正銘No.1です。
ネットワークエンジニアの経験を活かしたプリセールスなどの技術系系求人は勿論、技術系以外の求人も非常に豊富に扱っているので、どんな希望にも対応してくれることでしょう。
北は北海道〜南は福岡まで事業所があるのでどこでも求人紹介は可能ですし、コロナで電話やWEB面談の対応も可能ですので、まず利用してみると良いですね。
マイナビ(IT)
マイナビエージェントはdodaに次ぐ規模の転職エージェントで、主に20代〜30代の若手層に強い特徴があります。
20代若手層に強い分、未経験でもOKとする転職先の求人が豊富なため、IT業界以外にキャリアチェンジしたいという方のニーズにぴったりの転職エージェントです。
マイナビも北海道〜九州まで全国の求人をカバーしていますし、電話やZOOMなどでの面談も可能なので、ぜひ活用してみると良いですね。
どちらか1社の活用でも良いですが、転職活動を早く成功させている人ほど、複数の転職エージェントを併用して色々な求人を紹介してもらっているというデータもあります。
そのため、理想は今回紹介したレバテックキャリア、dodaとマイナビをぜひ3社とも活用して素早く転職活動の内定を勝ち取りましょう。
利用者の71%が年収アップ 転職成功者累計5,000人突破 関東一都三県の転職に強い |
WEB/ITエンジニアの転職に特化 累計利用者数78,000人突破 エンジニア経験者によるサポート |
求人数120,000件以上(※業界最大級) 転職満足度No.1の親身な対応! 北海道~九州全国に面談拠点あり! |